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インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア Interview With the Vampire (1994)

ホラー小説作家アン・ライスが1976年に発表した、” ヴァンパイア・クロニクルズ”を基に製作された作品。
家族を失い絶望した青年がヴァンパイア(吸血鬼)の世界に引き込まれ永遠の命を得て生き続けた約200年間を描く、監督ニール・ジョーダン、主演トム・クルーズブラッド・ピットキルスティン・ダンストクリスチャン・スレーターアントニオ・バンデラス他共演のホラー。

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


スリラー/ホラー

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スタッフ キャスト ■
監督:ニール・ジョーダン
製作
スティーヴン・ウーリー
デヴィッド・ゲフィン
脚本:アン・ライス(原作)
撮影:フィリップ・ルースロ
編集:ミック・オーズリー

美術・装置
ダンテ・フェレッティ

フランチェスカ・ロ・スチアーヴォ
音楽:エリオット・ゴールデンサール

出演
トム・クルーズ:レスタト・デ・リオンコート
ブラッド・ピット:ルイス・デ・ポアント・ドゥ・ラック
キルスティン・ダンスト:クローディア
クリスチャン・スレーター:ダニエル・マロイ
アントニオ・バンデラス:アーマンド
スティーヴン・レイ:サンティアゴ
タンディ・ニュートン:イヴェット

アメリカ 映画
配給 ワーナー・ブラザーズ
1994年製作 122分
公開
北米:1994年11月11日
日本:1994年12月
製作費 $50,000,000
北米興行収入 $94,551,540
世界 $221,300,000


アカデミー賞 ■
第67回アカデミー賞

・ノミネート
美術・作曲賞


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー ■
サンフランシスコ
記者ダニエル・マロイ(クリスチャン・スレーター)は、不気味な雰囲気で、自分をヴァンパイアだという青年ルイス・デ・ポアント・ドゥ・ラック(ブラッド・ピット)とのインタビューを始める。
__________

1791年、ルイジアナ
24歳の牧場主ルイは、妻子を亡くして絶望し、自らも死を望むようになっていた。

そんなルイの前に、ヴァンパイアのレスタト・デ・リオンコート(トム・クルーズ)が現れ、彼の首に噛み付き、川に落として消え去る。

再び現れたレスタトは、ルイを癒して、新しい人生を与えることを約束する。

ルイは最後の朝日を見て光に別れを告げ、レスタトに致死量の血を吸われ、ヴァンパイアとしての洗礼を受ける。
__________
...全てを見る(結末あり)

ルイは、その感覚が、人間には理解できないことだとマロイに伝える。

それ以来、世の中が一変して見えるようになったルイは、レスタトと共に生きて、血を求め始めたのだ。
__________

見かけによらず強引で大胆なレスタトは、一晩に2~3人を殺していたが、ルイは、なかなか生身の人間に手を出せない。

あるパーティーの場で、レスタトに未亡人を殺すよう言われたレイだったが、彼女の愛犬に襲いかかることしかできない。

それを見ていたレスタトに、罵られたルイは憤慨するが、結局は動物の血を吸うだけだった。

使用人の奴隷イヴェット(タンディ・ニュートン)を噛み殺したルイは、自分が呪われていると言って屋敷に火を放つ。

ルイとレスタトは宿無しとなり、その後ニューオリンズに向かう。

相変わらず、レスタトのように殺人者になれないルイは、街をさ迷い、生きるために動物の生き血を吸うしかなかった。

そんな時ルイは、母親をペストで亡くしてして怯える少女クローディア(キルスティン・ダンスト)に出会い、彼女の生き血を吸ってしまう。

ルイはレスタトの言葉を初めて理解し、少女の鼓動を聞き平安を感じる。

同時にヴァンパイアの苦しみを味わったルイは、レスタトに、その世界に引き入れられたクローディアの元に連れて行かれる。

クローディアは、ルイとは対照的に、ヴァンパイアの世界に順応して、次々と殺人を繰り返していく。

レスタトにとっては、クローディアは優秀な生徒であった。

やがて30年の月日が流れるが、クローディアの体は成長せずに子供のままで、彼女は、それを思い悩みレスタトと衝突してしまう。

ルイはクローディアに、自分が彼女の命を奪い、レスタトが新しい命を与えたことを告白する。

クローディアは、ルイを許すことはできなかったが、親代わりの彼を憎むこともせず、レスタトと別れようとする。

仲直りをすると言ってレスタトに歩み寄ったクローディアは、アヘンで殺した少年の血を、眠っていると言って彼に吸わせる。

死人の血を吸ったレスタトは息絶え、クローディアは、ルイと共に彼の死体をミシシッピ川に沈め、それはワニに食われてしまう。

その後、二人はヨーロッパに向かうことを決めて、渡航準備を始める。

そこに、ワニの血で甦ったレスタトが現れて、彼は、レイとクローディアに襲いかかる。

レスタトは、ルイにランプを投げつけられ火達磨となる。

そして、ルイとクローディアはヨーロッパに向かい、同類を捜して旅を続ける。

1870年9月、パリ
同類捜しを諦めた矢先、ルイは、サンティアゴ(スティーヴン・レイ)というヴァンパイアに出会う。

その直後ルイは、”ヴァンパイア劇場”の支配人アーマンド(アントニオ・バンデラス)から、劇場に招待される。

そして、ルイとクローディアは、残虐な儀式にも似た劇を見せられる。

アーマンドが、ルイを仲間に引き入れたい考えを察したクローディアは、独りになることを心配する。

その後アーマンドは、ルイの心が、恐怖や嘆き、または悲しみを持っていることを見抜く。

更に、人間の心を持ったヴァンパイア、美しきルイを選んだレスタトの選択が、正しかったことを指摘する。

アーマンドを信じたルイは、クローディアが連れて来た、娘を亡くした女性を噛み、人間としての命を終わらせようとする。

しかし、ルイらはサンティアゴら一族に襲われてしまい、彼は箱詰めの刑にされ、クローディアらは、日光を浴びて殺されてしまう。

ルイはアーマンドに助け出されるが、クローディアの死を知り、復讐鬼となった彼は、ヴァンパイア劇場に火を放ち一族を滅ぼしてしまう。

日の出からルイを救ったアーマンドだったが、全ての黒幕が彼だと知ったルイはその場を立ち去り、時を経た1988年にニューオリンズに戻る。

ある日、死臭を感じたルイは、怯えながら生き永らえていたレスタトと再会する。

共に暮らすことを望むレスタトの提案を拒み、レイはその場を去る。

そしてルイは、クローディアと共に失った情熱を胸に秘めながら、現代まで夜を行き続けた。
__________

マロイはルイの話に感激し、自分を仲間にしてヴァンパイアとしての彼の復活を願う。

ルイに脅されたマロイは、彼が消え去ったことを確認して、車でその場を逃げ出すが、そこにレスタトが現れる。

レスタトは、マロイの血を吸い復活して、”Sympathy for the Devil.”を聴きながら車を走らせる。


解説 評価 感想 ■

*(簡略ストー リー)
サンフランシスコ
記者ダニエル・マロイは、ヴァンパイア(吸血鬼)だという、青年ルイとのインタビューを始める。
1791年、ニューオリンズ
妻子を亡くしたルイは絶望し、自らも死を望むのだが、そこにヴァンパイアのレスタトが現れ、彼を自分達の世界に引き入れる。
ヴァンパイアとしての洗礼を受けたルイは、強引で大胆なレスタトとは違い、なかなか生身の人間に手を出せなかった。
ルイは、生きるために動物の生き血を吸っていたが、母親をペストで亡くした怯える少女クローディアの血を吸ってしまう。
レスタトに、ヴァンパイアの世界に引き入れられたクローディアは、ルイとは対照的に、ヴァンパイアの世界に順応する。
やがて、30年の月日が流れるものの、成長しない体に悩むクローディアは、レスタトと衝突し、やがて彼に殺意を抱くようになるが・・・。
__________

出演者の人選に苦労すると見られた本作を、当代一の美男スター、トム・クルーズと、当時、売り出し中だったブラッド・ピットを起用したことで、大いに話題になった作品。

しかし、北米興行収入では出足の勢いが続かず、1億ドルに届かなかった。
全世界では、約2億2100万ドルのヒットとなった。

多くの演出家が、果たせなかったこの物語の映画化を、「クライング・ゲーム」(1992)などのニール・ジョーダンが、主人公達の感情を繊細に表現し、その異様な世界感を見事に描き切っている。

2002年、続編「クイーン・オブ・ザ・ヴァンパイア」が公開された。

第67回アカデミー賞では、美術と作曲賞にノミネートされた。

特に主人公達の容姿、18世紀の雰囲気を見事に描写した映像やセット、美術、衣装などの美しさは際立っている。

女性よりも悩ましく、また不気味でもあるトム・クルーズと、人間性を残すヴァンパイアのブラッド・ピットの熱演は見応えあるが、残念ながら二人は、ラジー賞のワースト”カップル”を受賞してしまった。

大人顔負けの、確かな演技で好演するキルスティン・ダンスト、ルイ(B・ピット)の話に心奪われるインタビュアーのクリスチャン・スレーター、ルイの魅力に惹かれる、パリのヴァンパイア、アントニオ・バンデラスと、ニール・ジョーダン作品の常連スティーヴン・レイ、どが共演している。

尚、原作者アン・ライストム・クルーズの主演起用に批判的だったが、仕上がった作品を見て絶賛し、インタビュアーに予定されていた、リバー・フェニックスの急死で出演したクリスチャン・スレーターは、ギャラの全てをR・フェニックスが支援していたボランティア団体に寄付した。


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