戦友に会うため旅を続けていた男が襲われた男達に復讐する姿を描くを描く、監督ジョン・G・アヴィルドセン、製作、主演ジャン=クロード・ヴァン・ダム、パット・モリタ、ダニー・トレホ他共演のアクション。 |
■ スタッフ キャスト ■
監督:ジョン・G・アヴィルドセン
製作
イヴツェン・コラー
ジャン=クロード・ヴァン・ダム
製作総指揮:ジョセフ・メルヒ
脚本:トム・オルーク
撮影:ロス・A・ミール
編集:J・ダグラス・シーリング
音楽:ビル・コンティ
出演
エディ・ロマックス:ジャン=クロード・ヴァン・ダム
ジュバル・アーリー:パット・モリタ
ジョニー・シックス・トウ:ダニー・トレホ
ロンダ・レイノルズ:ガブリエル・フィッツパトリック
イーライ・ハミルトン:ビル・アーウィン
マット・ホーガン:デビッド”シャーク”フラリック
ジェシー・ホーガン:サイラス・ウェイアー・ミッチェル
ピーティー・ホーガン:ジョナサン・アヴィルドセン
ラムジー・ホーガン:ラリー・ドレイク
ハワード夫人:プリシラ・ポインター
ヘンリー・ハワード:ロバート・シモンズ
シン:ヴィンセント・スキャヴェリ
ドッティ・マシューズ:ジェイミー・プレスリー
ヴァーン:ケヴィン・ウェスト
ポップ・レイノルズ:フォード・レイニー
アイヴス:ポール・コスロ
ジャック:エド・トロッタ
ベセルコ:ジェフ・コーバー
アメリカ 映画
配給 Columbia TriStar Home Video
1999年製作 95分
公開
北米:1999年9月25日
日本:2000年3月18日
製作費 $15,000,000
*詳細な内容、結末が記載されています。
■ ストーリー ■
元兵士のエディ・ロマックス(ジャン=クロード・ヴァン・ダム)は、バイク(インディアン)に乗り旅を続けていた。
バイクが故障したため休息するエディは、戦友のメキシコ人先住民ジョニー・シックス・トウ(ダニー・トレホ)のことを想いながら、戦場で傷ついた心が癒されないまま死も考える。
酔って銃を乱射したことで、現れたホーガン3兄弟マット(デビッド”シャーク”フラリック)、ジェシー(サイラス・ウェイアー・ミッチェル)、ピーティー(ジョナサン・アヴィルドセン)に因縁をつけられたエディは、バイクを渡せば忘れると言われる。
親友に渡すバイクだと言うエディは、殴られて銃を奪われ撃たれてしまう。
車に乗ったウエイトレスのドッティ・マシューズ(ジェイミー・プレスリー)とコックのヴァーン(ケヴィン・ウェスト)が現れるが、ホーガン兄弟との関りを避けて通り過ぎる。 ジェシーとマットがバイクをトラックに乗せて、銃を受け取ったピーティーがエディの止めを刺す。 ダイナーに着いたドッティは、同僚のロンダ・レイノルズ(ガブリエル・フィッツパトリック)に、男がホーガン兄弟に襲われていたことを話す。 その頃、無事だったエディは、何者かが近づきいて来たことに気づく。 息子達を待っていたラムジー・ホーガン(ラリー・ドレイク)は、セスナで運ばれてきたヤクを受け取る。 ようやく現れた息子達に苛立つラムジーは、奪ってきたバイクを売りさばくことが問題ないかを確かめる。 エディを見つけて小屋に運んだジョニーは、肩の弾丸を摘出して傷の手当てをする。 3兄弟が店に現れて客とトラブルになりそうになったため、オーナーのポップ・レイノルズ(フォード・レイニー)やロンダ、便利屋のジュバル・アーリー(パット・モリタ)らは迷惑に思う。 マットはドッティをからかい、彼女が目撃したことを話しながら牽制する。 エディに命を助けられたことで、魂が一生結ばれると話すジョニーは、死ぬ許しを得るために来たと彼に言われる。 まず祈ってみると言うジョニーは、簡単には答えは出ないとエディに伝える。 回復したエディは、3兄弟を捜してバイクを取り戻すことを伝えるが、ジョニーは、ヤクの密売に関わっているヒーズン一味の彼らは、厄介な相手だと語る。 ジョニーに町の場所を聞いたエディは、目的を果たしたら死ぬ許可を得に戻ると言って去ろうとする。 ダイナーのロンダとアップルパイは最高だとジョニーに言われたエディは、徒歩で町に向かう。 エディが町に現れたためドッティは驚き、3兄弟に襲われた男であることをロンダに知らせる。 バイクが雑貨屋から去って行くのを目撃したエディは、店に入り、自分の拳銃も確認し、その件を店番のレオンとレスターに聞く。 二人にからかわれたエディは、彼らを叩きのめして殺す。 銃を取り戻したエディは、拘束されていた店主のイーライ・ハミルトン(ビル・アーウィン)を解放する。 レオンとレスターが死んでいることを知ったイーライは、2か月前に病気になった際に、甥である二人が店を手伝うと言って現れるものの、乗っ取られたことをエディに伝える。 イーライに感謝されたエディは、隠してあった金を渡すと言われるもののそれを断り、ホーガン兄弟のことを尋ねる。 兄弟を皆殺しにするようにとイーライに指示されたエディはダイナーに向かおうとして、再びアップルパイとロンダは最高だと言われる。 一目でロンダに惹かれてしまったエディは、イーライとジョニーに言われたと伝えてアップルパイを頼む。 ジョニーを知っているロンダに、ホーガン兄弟のことを話したエディは、ジョニーに渡すものを取り戻すことを伝える。 協力すると言ってくれたロンダに、エディは自己紹介をする。 ポップもエディに声をかけ、ジュバルは自分が便利屋だと伝える。 ロンダにパイはおごりだと言われたエディは彼女に感謝し、ジュバルと共にイーライの店に向かい死体の処分を頼む。 イアーライから武器を提供されたエディは、暗視鏡を手にしてその場を去る。 トラックを手配したジュバルは、レオンとレスターの死体を処分する。 ヘンリー・ハワード(ロバート・シモンズ)と妻(プリシラ・ポインター)のモーテルでシャワーを浴びたエディは、ヒーズンの溜まり場である酒場の場所をイーライから聞き、その場に向かう。 シン(ヴィンセント・スキャヴェリ)の店に着いたエディは、荒っぽい男のジャック(エド・トロッタ)に絡まれ、彼ら3人を射殺する。 シンは得意客が殺されたと言って嘆き、店の損害は”ボス”であるホーガンが払うとエディに言われる。 ジャックらから救った姉妹を連れてモーテルに戻ったエディは、彼女らに感謝されて愛し合う。 それを目撃したハワード夫人は興奮する。 早朝、姉妹を部屋に残したエディは、イーライに彼女らを任せて武器を手にして町を出る。 ヒーズンのリーダー、アイヴス(ポール・コスロ)は、ホーガンが雇ったガンマンのことをベセルコ(ジェフ・コーバー)から聞き、ホーガンの商売を乗っ取ろうと考える。 それを監視していたエディは、ヒーズンがホーガン親子の車を襲う現場を目撃する。 ホーガン親子は難を逃れ、ヒーズンに復讐しようとする。 エディとジョニーは、ホーガン一家とヒーズンの戦いを見守る。 アイヴスに雇ったガンマンのことを聞かれたたラムジーは覚えがないと答え、それがエディだと分かったマットとジェシーは、ピーティが彼を殺さなかったことに気づく。 ドジを踏んだと言ってマットを責めるラムジーは、息子と殴り合いになる。 マットはラムジーを殺してしまい、憤慨するピーティーだったが、マットとジェシーは、今回の件を弟のせいにする。 燃料のドラム缶を撃って攻撃するエディだったが、ジョニーに殴られ気を失う。 エディを殺したくないジョニーは、彼に扮して攻撃を仕掛けるものの、捕えられて痛めつけられる。 吊るされるもののロープが切れて落下し銃撃されたジョニーを、気がついたエディが助けてバイクで逃走する。 ジョニーを小屋に運んだエディだったが、彼は息絶えていた。 翌朝、仲間と共に町に現れたマットは、生死に拘わらずエディの首に1万ドルの賞金を懸ける。 その様子を見ていたロンダはジョニーの小屋に向い、彼が死んだことをエディから知らされる。 悲しむロンダは、マットらが賞金を懸けて捜していることをエディに伝える。 イーライの店に現れたシンは、その場にいたジュバルに店の死体を処分してもらったことを感謝して代金を払い、祖父の使っていた古い銃の弾丸を手に入れようとする。 ジョニーを埋葬したエディは町に向い、ダイナーのコック、ヴァーンは、賞金のためにそれをホーガン兄弟に知らせる。 現れたホーガン兄弟は、ヴァーンからエディがモーテルにいると聞き、ドッティに乱暴するマットに抵抗したポップは足を撃たれる。 マットらはエディの部屋を銃撃するが、中に誰もいないことを確認する。 ピーティーが銃撃に参加していないことを知ったマットは、弟を腰抜け呼ばわりする。 イアーライの酸素ボンベが仕掛けられていた部屋は爆破され、その様子を見ていたエディは、ロンダをポップの元に向かわせる。 ベセルコはエディに殺され、アイヴスはハワード夫人の蛇に噛まれて死ぬ。 イーライの店を調べたジェシーはエディに射殺され、逃げるようにとエディに言われたピーティーはバイクで走り去る。 マットに銃を向けられたエディは、痛めつけられる。 飛来した空軍の戦闘機にマットが気を取られた瞬間、エディは彼を蹴り倒して叩きのめす。 マットの銃を奪ったエディは、発砲して弾切れとなりそれを捨てる。 銃を拾ったマットは弾丸を補充してエディを狙うが、それに気づいたロンダが標的になろうとする。 ジュバルがマットを射殺するが、銃を手にしたポップとイーライそしてシンが、仕留めたのは自分だと言い張る。 ロンダに愛を伝えたエディは、彼女を抱きしめる。 ジュバルが死体を処分し、28人も消息を絶ったことで、UFOの仕業ではないかと報道される。 町には観光客が殺到し、ジュバルらは、エディのお蔭だと言って彼に感謝する。 バイクを取り戻したエディはロンダを乗せて、ジョニーの想い出と共に砂漠を駆け抜ける。
...全てを見る(結末あり)
*(簡略ストー リー)
元兵士のエディ・ロマックスは、心の傷が癒されないまま、バイクに乗り旅を続けていた。
戦友ジョニーにバイクを渡そうと考えていたエディは、途中でホーガン3兄弟に襲われて痛めつけられる。
ジョニーに救われて手当てをされたエディは、ホーガン兄弟からバイクと拳銃を奪い返すために町に向かう。
ダイナーのウエイトレス、ロンダに惹かれたエディは、ジョニーを知る彼女に協力を約束され、便利屋のジュバルや雑貨屋の店主イーライの手を借りてホーガン兄弟を捜す。
麻薬密売に関与している一味の溜まり場のバーに向かったエディは、彼らの仲間であるホーガン兄弟に雇われたガンマンに見せかけて3人を殺す。
一味とホーガンを仲間割れさせたエディだったが、ジョニーが捕えられて命を落としたため、彼は復讐を誓う・・・。
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「ロッキー」(1976)や「ベスト・キッド」(1984)のジョン・G・アヴィルドセンの演出、その両シリーズのビル・コンティが音楽を担当していることもあり期待された作品。
更に「ベスト・キッド」シリーズのパット・モリタも不思議な役柄で登場し、格闘家のジャン=クロード・ヴァン・ダムが製作、主演するという注目作品でもある。
一匹狼の男の戦いが始まろうとする序盤から中盤までは、個性的なキャラクターである登場人物達が、ややちぐはぐなコンビネーションながら、ユーモアを交えて興味深く展開する。
しかし、いざ戦いとなる終盤は今一、盛り上がりにも欠け、期待のジャン=クロード・ヴァン・ダムのアクションも物足りない。
西部劇のような雰囲気が生かされた異色作だけに、今一歩という内容は残念だ。
心に傷を負った元兵士という設定であるため、圧倒的な強さを見せつけるわけではないところに人間味も感じる主演のジャン=クロード・ヴァン・ダム、彼に協力する便利屋パット・モリタ、主人公の戦友ダニー・トレホ、主人公と惹かれ合うダイナーのウエイトレス、ガブリエル・フィッツパトリック、雑貨屋の店主ビル・アーウィン、悪党の3兄弟デビッド”シャーク”フラリック、サイラス・ウェイアー・ミッチェル、ジョナサン・アヴィルドセン(ジョン・G・アヴィルドセンの息子)、その父親ラリー・ドレイク、モーテルの経営者夫妻プリシラ・ポインターとロバート・シモンズ、バーのオーナー、ヴィンセント・スキャヴェリ、ダイナーのウエイトレス、ジェイミー・プレスリー、コックのケヴィン・ウェスト、ダイナーのオーナー、フォード・レイニー、悪党一味のリーダー、ポール・コスロ、その手下エド・トロッタ、ジェフ・コーバーなどが共演している。