IQ163の知能犯で144年の刑で服役中のスティーヴン・ジェイ・ラッセルの実話を基に製作された作品。 愛する男性のために詐欺行為と脱獄を繰り返す知能犯の運命を描く、製作総指揮リュック・ベッソン、監督、脚本グレン・フィカーラ、ジョン・レクア、主演ジム・キャリー、ユアン・マクレガー、レスリー・マン、ロドリゴ・サントロ他共演のラブ・コメディ。 |
■ スタッフ キャスト ■
監督
グレン・フィカーラ
ジョン・レクア
製作総指揮:リュック・ベッソン
製作
アンドリュー・ラザー
ファー・シャリアット
脚本
グレン・フィカーラ
ジョン・レクア
撮影:ハビエル・ペレス・グロベット
編集:トーマス・J・ノードバーグ
音楽:ニック・ウラタ
出演
スティーヴン・ジェイ・ラッセル:ジム・キャリー
フィリップ・モリス:ユアン・マクレガー
デビー・ラッセル:レスリー・マン
ジミー・ケンプル:ロドリゴ・サントロ
ラリー・バークハイム:ブレナン・ブラウン
アメリカ/フランス 映画
配給 Roadside Attractions
2010年製作 97分
公開
北米:2010年12月3日
日本:2010年3月13日
製作費 $13,000,000
北米興行収入 $2,035,570
世界 $20,720,950
*詳細な内容、結末が記載されています。
■ ストーリー ■
ヴァージニア州、ヴァージニアビーチ。
警察官スティーヴン・ジェイ・ラッセル(ジム・キャリー)は、信心深い妻デビー(レスリー・マン)と娘の三人で暮していた。
子供の頃、自分が養子だと知らされたラッセルは、警察の特権を利用して母親を捜そうとする。
母親が同じ町にいることを知ったラッセルだったが、実は母親を捜すために彼は警官になったのだった。
ラッセルは、母親の元に向かうものの真実は分からず、警官を辞めてテキサスに引っ越してしまう。
食品業界の仕事に就いたラッセルは、順調な人生を歩んでいたが、物心が就いた頃に、自分がゲイだと気づいていた。
ラッセルは、交通事故に遭ったことをきっかけに、妻デビーにそれを告白し、 自由な人生を送ることを決意しフロリダで、恋人ジミー・ケンプル(ロドリゴ・サントロ)との生活を始める。 その後、金のかかるゲイ生活を楽しむために、ラッセルはあらゆる詐欺行為を始める。 やがてラッセルは、逮捕されることを恐れて自殺未遂で病院に運ばれるが、逃亡を図り建物の屋上から落下してしまう。 結局ラッセルは刑務所行きとなるが、ある日、一目でゲイと分かる青年フィリップ・モリス(ユアン・マクレガー)と出会い、二人は意気投合する。 しかし、運悪くフィリップは別の棟に移ってしまい、二人は手紙のやり取りをするが、やがて会えないことで寂しさが募る。 数日間ラッセルからの手紙が届かず、フィリップは落ち着かない日々を過ごす。 そんなフィリップの前に、何とラッセルが現れ、二人は同じ房に入れられ、夢のような日々を過ごす。 ラッセルはフィリップのために尽くし、二人は愛を深める。 しかし、ラッセルはフィリップのために、叫び続けていた男を黙らせたことが問題となり移送されてしまう。 三ヵ月後、釈放されたラッセルは、フィリップの元に面会に行き、弁護士に扮して彼の出獄のために手を尽くすことを約束する。 フィリップを釈放させることに成功したラッセルは、その後も弁護士だと偽る。 その後ラッセルは、まともな仕事に就こうと考え、経歴などを詐称し、ある企業のCFOに迎えられる。 ラッセルはたちまち”才能”を発揮し、社内でも人気者になるが、彼はそんな周囲の凡人ばかりを見て退屈してしまう。 そしてラッセルは、会社の金を運用して利益を懐に入れ、フィリップとの豪華な暮らしを始める。 そんな時、同僚のラリー・バークハイム(ブレナン・ブラウン)が、ラッセルが開設した投資口座を不審に思い調査し始める。 それに気づいたラッセルは、現金を引き出して逃亡しようとするが、フィリップは彼が悪事を働いたことを知り去ってしまう。 ラッセルは、その直後に逮捕され刑務所入りとなるが、保釈申請書を偽造して出獄する。 直ぐに刑務所に舞い戻ったラッセルは、医師に扮して逃亡するものの、再び逮捕されてしまう。 その間ラッセルは、フィリップに連絡をするが、彼との連絡が取れない。 その後、懲りずに脱獄したラッセルは、フィリップの元に向かうが相手にされず、二人は現れた警官隊に取り押さえられてしまう。 騙したことで、一生許さないとフィリップに言われたラッセルは、刑務所内で絶望的な日々を送る。 そしてラッセルは、医師からAIDSだと診断されてしまい、それを知ったフィリップは彼に会おうとする。 しかし、昏睡状態に陥ったラッセルは、民間の病院に運ばれ、余命も短いことが分かる。 ラッセルに電話をかけたフィリップは、自分のために尽くしてくれた彼に感謝するが返事はなかった。 数日後、フィリップはラッセルの死の報せを受けるが、面会に来た弁護士が彼だった。 騙されたフィリップはラッセルを殴ってしまい、それがAIDS死の偽装だったことを知る。 フロリダの恋人ジミーをAIDSで亡くしていたラッセルは、完璧な偽装工作で、何とかしてフィリップに会おうとしたのだった。 二人は愛を確かめ合い、ラッセルはフィリップを釈放させようとするが、その裁判の陪審員が元同僚のバークハイムだった。 ラッセルは、結局その件で逮捕され、終身刑となってしまう。 フィリップはその後釈放され、ラッセルは刑務所内で23時間監視されている。
...全てを見る(結末あり)
*(簡略ストー リー)
子供の頃、養子であることを知らされたスティーヴン・ジェイ・ラッセルは、母親を捜す目的で警官になるが、それが叶わずに辞職して引っ越してしまう。
その後、まともな職に就き堅実に働いていたラッセルは、ゲイであることを妻に告白して家を出てしまう。
恋人ジミーとの豪遊で金が必要となったラッセルは、あらゆる詐欺行為を重ねた末に逮捕される。
そこでラッセルは、気弱なゲイの青年フィリップと出会い、自然に愛し合うようになる。
ラッセルはフィリップに尽くすが、度が過ぎて移送されてしまい、 釈放後、弁護士に扮して彼を出獄させようとするのだが・・・。
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かなりの脚色はあるにせよ、演ずるのがジム・キャリーということが注目で、また、これが実話というのだから驚きだ。
二大スター、ジム・キャリーとユアン・マクレガーの共演が興味深い作品ではあるが、拡大公開されることもなく商業的には成功した作品とは言えない。
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北米興行収入 $2,035,570
世界 $20,720,950
役柄のためのメイクなのか、冒頭から、ジムキャリーが急激に老けたように見えるのが気になるが、彼らしいギャグの連発で、相変わらず大いに笑わせてくれる。
主人公スティーヴン・ジェイ・ラッセルが、生存していることだけを知って見ていると、どうも腑に落ちない展開に頭をかしげてしまう・・・。
すると完全に観客も騙されたことに気づくクライマックスは圧巻だ。
正にゲイに好かれそうな男性を演ずるユアン・マクレガーも、J・キャリー以上の体当たり演技で熱演している。
両者共に、必要以上にゲイっぽい仕草や態度を見せないところがいい。
主人公の妻レスリー・マン、恋人ロドリゴ・サントロ、横領を暴く会社の同僚ブレナン・ブラウンなどが共演している。