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泥棒は幸せのはじまり Identity Thief (2013)

女詐欺師に騙され容疑者になったビジネスマンが巻き起こす騒動を描く、製作、主演ジェイソン・ベイトマンメリッサ・マッカーシージョン・ファヴローアマンダ・ピート他共演、監督セス・ゴードンによるコメディ。

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


コメディ


スタッフ キャスト ■
監督:セス・ゴードン

製作
ジェイソン・ベイトマン

スコット・ステューバー
原案
ジェリー・イーテン

クレイグ・メイジン
脚本:クレイグ・メイジン
撮影:ハビエル・アギーレサロベ
編集:ピーター・テッシュナー
音楽:クリストファー・レナーツ

出演
サンディ・ビグロー・パターソン:ジェイソン・ベイトマン

ダイアナ/ドーン・バッジー:メリッサ・マッカーシー
ハロルド・コーニッシュ:ジョン・ファヴロー
トリッシュ・パターソン:アマンダ・ピート
ダニエル・ケイシー:ジョン・チョー
ジュリアン:T.I.
マリソール:ジェネシス・ロドリゲス
ライリー:モリス・チェスナット
追跡集金人:ロバート・パトリック
パオロ・ゴードン:ジョナサン・バンクス
ビッグ・チャック:エリック・ストーンストリート

アメリカ 映画
配給 ユニバーサル・ピクチャーズ

2013年製作 111分
公開
北米:2013年2月8日
日本:未公開
製作費 $35,000,000
北米興行収入 $134,506,900
世界 $173,965,000


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー ■
コロラドデンバー
ビジネスマンのサンディ・ビグロー・パターソン(ジェイソン・ベイトマン)は、クレジットカード不正利用を監視しているという電話を受ける。

不正利用を試みられたが未然に防げたという相手(メリッサ・マッカーシー)に、サンディは無料の保護プログラムを勧められ、彼女に個人情報を教えてしまう。

情報を基に偽造カードを作ったその女性ダイアナは、クラブに向かい大金を使ってしまう。

しかし、ダイアナはバーテンダーに暴行して逮捕される。

サンディは、妻トリッシュ(アマンダ・ピート)と二人の娘と共に幸せな毎日を送っていた。

経理担当のサンディは、重役ハロルド・コーニッシュ(ジョン・ファヴロー)に呼ばれ、経営陣にボーナスを払えば会社経営の安定が望めるという、社員にとっては徳とは思えない話をされる。
...全てを見る(結末あり)

ボーナスの手配を始めたサンディは、コーニッシュに120万ドルが支払われることを知り驚く。

身に覚えのない、フロリダからのサロン予約の電話を不審に思いながら、サンディは同僚ダニエル・ケイシー(ジョン・チョー)に呼ばれる。

サンディは、コーニッシュらのボーナスの件などを不満に思うダニエルら数人から、新会社の副社長に誘われる。

年棒が5万ドルから25万ドルになると言われたサンディは、それを承知してトリッシュに伝え彼女を喜ばせる。

その間ダイアナは、サンディのカード他で金を使いまくる。

ガソリンスタンドに寄ったサンディは、クレジットカードが利用できないことに気づき、それを調べようとして、高額利用を知らされる。

パトカーに止められたサンディは、フロリダで暴行事件を起こしたことなどで逮捕されてしまう。

警察署でライリー刑事(モリス・チェスナット)に尋問されたサンディは、暴行事件がフロリダウィンター・パークだと知らされる。

サンディは、以前のサロンの予約もウィンター・パークだったことを思い出し、それをライリーに伝える。

逮捕された犯人の資料を調べたライリーは、サンディがIDを乗っ取られたことを確認して彼を釈放する。

起ち上げた投資会社に向かったサンディは、逮捕などの事実を知ったダニエルから、その件を責められて信頼を失う。

そこにライリーが現れ、麻薬取引にまでIDが使われたことをサンディは知らされ、家宅捜査などの取り調べが続くと言われる。

ライリーは、フロリダの女が犯人だとは分かっているのだが、証拠をあげられるまで容疑者だとサンディに伝える。

ダニエルに解雇されたサンディは、自分が女をこの場に連れて来て無実を証明するとライリーに伝える。

サンディを信用して前の会社を辞めさせたダニエルも、1週間待つと言って納得する。

トリッシュを説得してフロリダに向かったサンディは、サロンから出てくるダイアナを見つけて車で尾行する。

後方の車が気になったダイアナは、急停車してわざと事故を起こし、相手(サンディ)を騙そうとする。

車をぶつけてしまったサンディは、謝罪しながら、ダイアナの免許証を確認して、自分と同じ名前だと伝える。

殴られたサンディは、逃げようとするダイアナを懲らしめようとする。

しかし、抵抗するダイアナはサンディのレンタカーを奪い逃走する。

そこにトリッシュから電話が入り、自動車ローンの支払いが遅れていることを知らされたサンディは、ダイアナの住所を突き止める。

ダイアナの家に侵入したサンディは、彼女を観念させようとするものの、そこにギャングのジュリアン(T.I.)とマリソール(ジェネシス・ロドリゲス)が現れる。

サンディとダイアナはその場をから逃走し、逃げようとする彼女をサンディは説得し、上司に事情を話してほしいと頼み納得させる。

マリソールは、ダイアナのせいで捕まり彼女に恨みを持つ収監中のボス、パオロ・ゴードン(ジョナサン・バンクス)から、彼女と男を殺すよう命ぜられる。

その頃、追跡集金人(ロバート・パトリック)もダイアナを追うことになる。

レストランで食事をしたサンディとダイアナは、ホテルに部屋をとる。

サンディに侮辱されたダイアナはバーに向かい、新しいカモのビッグ・チャック(エリック・ストーンストリート)に声をかける。

チャックを部屋に連れて行き愛し合ったダイアナは、サンディをバスルームに閉じ込めて、チャックの財布と車を奪い逃走しようとする。

しかし、チャックが妻を亡くし幼い娘が二人いることを知ったダイアナは部屋に戻る。

翌朝、チェックアウトしようとしたサンディだったが、ダイアナが集金人に連れ去れてしまい後を追う。

ダイアナは抵抗し、サンディは集金人の車にぶつかり横転させる。

サンディは、車がトラックに突き飛ばされたため、集金人の車で先を急ぐ。

ジュリアンとマリソールは、チャックを脅してサンディらの情報を仕入れる。

車がオーバーヒートしてしまい、集金人をその場に拘束して歩くしかなくなったサンディとダイアナは、その夜は野営して蛇に襲われながら、翌日、最寄りの町にたどり着く。

サンディは、靴下に隠してあった金で車を買いセントルイスに向かう。

集金人も町にたどり着くが、二人の情報を仕入れながら、そこに現れたジュリアンとマリソールにそれを奪われてしまう。

セントルイス
デンバーまで行くガソリン代もないサンディは、カード詐欺をするというダイアナの提案を断る。

しかし、恨みのある者がいないのかと聞かれたサンディは、コーニッシュの金融情報を盗みカードを作ろうと考える。

元の会社の支店に向かったサンディは、コーニッシュに扮し、ダイアナと共に資料室に入ることに成功する。

カードを使いホテルのスイート・ルームをとったサンディは、ゴージャスに変身したダイアナとのディナーを楽しむ。

サンディは、捨て子だったダイアナが、里親の元を転々とした辛い過去を持つことを知る。

しかし二人は、その場に現れた警官にカード詐欺容疑で逮捕されてしまう。

そこにジュリアンとマリソールが現れて二人を確認するが、集金人に襲われて捕えられる。

手錠を外したダイアナは、パトカーの後部ガラスを割ってサンディと脱出する。

ダイアナは、サンディを助けようとして集金人の車に轢かれてしまう。

無事だったダイアナはサンディと共にその場を逃れ、集金人とジュリアンとマリソールは警官に逮捕される。

サンディとダイアナは、車に戻りデンバーに向かい彼の自宅に到着する。

ダイアナは家族に紹介され、食事の後で、サンディとは何もなかったことをトリッシュに伝える。

その夜サンディは、極悪人ではないダイアナを警察に引き渡すことで悩む。

翌朝、ダイアナが行く場所があると言って出て行ったことを知ったサンディは、出社して、彼女を突き出す気のないことをダニエルに伝える。

その場にダイアナがいることを知らされたサンディは、彼女の供述で、自分が容疑者でなくなっとライリー刑事から言われる。

逮捕連行されるダイアナの気持ちを聞いたサンディは、彼女に感謝して別れる。

1年後。
誕生日を家族に祝ってもらったサンディは、受刑中のダイアナに面会に行く。

出所したらダイアナを会社で雇うことを約束したサンディは、調べて手に入れた出征証明書を彼女に見せる。

”ドーン・バッジー”という本名を知ったダイアナは、涙しながらサンディに感謝するが、それを受け取らずに席を立つ。

監房に戻ろうとしたダイアナは、看守にからかわれて乱暴したためスタンガンで気を失うが、起き上がった彼女はその場を立ち去る。


解説 評価 感想 ■

*(簡略ストー リー)
コロラドデンバー
ビジネスマンのサンディ・ビグロー・パターソンは、個人情報を盗まれて被害に遭う。
サンディのIDを乗っ取りクレジットカードを作り、フロリダで豪遊を始めたダイアナは、バーで暴行して逮捕されてしまう。
その事件で名前が出たサンディは容疑者となってしまい、会社を辞め新会社に勤めていたサンディは解雇されてしまう。
サンディは無実を証明するために、犯人だと分かっているダイアナを捕え、この場に連れて来ようとするのだが・・・。
__________

セス・ゴードンジェイソン・ベイトマンが、2011年の「モンスター上司」に続いて組んだ作品。

主人公が男女兼用の名前”サンディ”であったため、女詐欺師にカモにされるという設定で、二人が対面した後はロード・ムービーとなり、ギャングらに追跡される犯罪劇にも発展する。

また、詐欺師が不幸な身の上であり、極悪人でないことが分かる終盤は、人情ドラマとして描かれている。

評価は低かったものの興行収入は健闘し、北米では約1億3400万ドル、全世界では約1億7400万ドルのヒットとなった。

平凡なビジネスマンそのもののような主人公を好演するジェイソン・ベイトマン、女詐欺師を豪快に演ずるメリッサ・マッカーシーの熱演は見もので、二人の”戦い”や友情が芽生えるクライマックスもなかなかよろしい。

主人公の上司役のジョン・ファヴロー、主人公の妻アマンダ・ピート、主人公の同僚役のジョン・チョー、主人公らを追うギャング、T.I.ジェネシス・ロドリゲス、そのボス役のジョナサン・バンクス、刑事役のモリス・チェスナット、追跡集金人役のロバート・パトリック、詐欺師と一夜を共にするエリック・ストーンストリートなどが共演している。


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