サイトアイコン That's Movie Talk!

ハンターキラー Hunter Killer (2018)

ロシア軍部によるクーデターを阻止する任務を受けた潜水艦艦長らの戦いを描く、主演ジェラルド・バトラーゲイリー・オールドマンコモンミカエル・ニクヴィストリンダ・カーデリーニ他共演、監督ドノヴァン・マーシュによるアクション・スリラー。

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


アクション/アドベンチャー

ゲイリー・オールドマン / Gary Oldman / Pinterest


スタッフ キャスト
監督:ドノヴァン・マーシュ
製作
ニール・H・モリッツ
トビー・ジャッフェ
ジェラルド・バトラー
アラン・シーゲル
タッカー・トゥーリー
マーク・ギル
ジョン・トンプソン
マット・オトゥール
レス・ウェルドン
製作総指揮
アヴィ・ラーナー
トレヴァー・ショート
ボアズ・デヴィッドソン
ヤリフ・ラーナー
ダグラス・アーバンスキー
ラティ・グロブマン
クリスタ・キャンベル
アーン・L・シュミット
ライアン・カヴァナー
ケン・ハルスバンド
ケヴィン・キング
クリスティーン・オタール
原作
”Firing Point”
ジョージ・ウォーレス
ドン・キース
脚本
アーン・L・シュミット
ジェイミー・モス
撮影:トム・マライス
編集:マイケル・J・ドゥーシー
音楽:トレヴァー・モリス

出演
ジョー・グラス:ジェラルド・バトラー
チャールズ・ドネガン提督:ゲイリー・オールドマン
ジョン・フィスク少将:コモン
セルゲイ・アンドロポフ艦長:ミカエル・ニクヴィスト
ジェイン・ノークィスト:リンダ・カーデリーニ
ウォラック:デヴィッド・ジャーシー
ヒメネス:ガブリエル・チャバリア
マット・ジョンストン:ライアン・マクパートリン
ブライアン・エドワーズ:カーター・マッキンタイア
ポール・マルティネリ:ゼイン・ホルツ
ベルフォード:テイラー・ジョン・スミス
デヴィン・ホール:マイケル・トルッコ
ビル・ビーマン:トビー・スティーブンス
ドミトリー・ドゥロフ/ロシア国防相:ミハイル・ゴア
ニコライ・ザカリン/ロシア大統領:アレクサンドル・ディアチェンコ
オレグ:ユーリー・コロコリニコフ
ウラジミール・ストレフ:イリア・ヴォロック
アイリーン・ドーヴァー/アメリカ合衆国大統領:キャロライン・グッドール
トレチャク:イゴール・ジジキン
アメリカ原子力潜水艦タンパベイ艦長:コーリィ・ジョンソン
ターナー:シェーン・テイラー
メディック・ジョーンズ:リチャード・ヒルズ

アメリカ 映画
配給 ライオンズゲート
2018年製作 121分
公開
北米:2018年10月26日
日本:2019年4月12日
製作費 $40,000,000
北米興行収入 $15,767,500
世界 $31,672,680


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー
ロシアバレンツ海
ロシア海軍の”アクラ型原子力潜水艦/コーニク”を、アメリカ海軍の”ロサンゼルス級原子力潜水艦/USSタンパ・ベイ”が追跡する。

タンパ・ベイの艦長(コーリィ・ジョンソン)はコーニクの爆発を確認し、緊急遭難信号を受信する。

その直後に魚雷が近づき、タンパ・ベイは撃沈される。

ペンタゴン、国家軍事指揮センター。
海軍のジョン・フィスク少将(コモン)は、タンパ・ベイが消息不明になり詳細な情報もないことを知る。

統合参謀本部議長のチャールズ・ドネガン提督(ゲイリー・オールドマン)は、フィスクからタンパ・ベイの報告を受けて、ハンターキラー/攻撃型潜水艦を現地に向かわせるよう指示する。

救難艦がないことを指摘したドネガンは、艦長を失った”バージニア級潜水艦USSアーカンソー”に、アナポリス/海軍兵学校を卒業していないジョー・グラス中佐(ジェラルド・バトラー)を新任の艦長として任命したことを知る。

スコットランドハイランド
狩りをしていたグラスは連絡を受けて”クライド海軍基地”に向かい、アーカンソーを前に、”誇りを深く秘め 潜水艦隊”と刻まれたコインを見つめる。
...全てを見る(結末あり)

グラスは、副長のブライアン・エドワーズ少佐(カーター・マッキンタイア)から極秘命令書を受け取り、休暇中の乗員を戻し出航の準備をさせる。

艦内をチェックしたグラスは、乗員にアナポリスは出ていないが、あらゆることを経験したことを話す。

タンパ・ベイの撃沈の件も話したグラスは、後をエドワードに任せる。

NSA/国家安全保障局”の分析官ジェイン・ノークィスト(リンダ・カーデリーニ)は、フィスクに情報を求めて状況を知る。

ノークィストは、ロシア大統領ニコライ・ザカリン(アレクサンドル・ディアチェンコ)が、コーニク爆発の前に、国防相のドミトリー・ドゥロフ(ミハイル・ゴア)に会うためにコラ半島に向かっていることをフィスクに伝え、潜水艦を向かわせたことを知る。

フィスクは、現地に特殊部隊を派遣することをノークィストから提案される。

訓練を続ける”Navy SEALs”のビル・ビーマン大尉(トビー・スティーブンス)は、新人のポール・マルティネリ(ゼイン・ホルツ)に厳しく接する。

偵察任務を受けたビーマンは、隊員に出動の準備をさせる。

副長補佐のウォラック(デヴィッド・ジャーシー)からメダルを渡されたグラスは、それを受け取らずに自分のコインを見せる。

グラスが悲惨な体験をしたことを知ったウォラックは、そのコインが彼のお守りだと知る。

出航したグラスは、潜行して目的地に向かう。

ロシアポリャールヌイ海軍基地
到着したザカリン大統領は、ドゥロフに迎られる。

輸送機で移動するビーマンは、部下のマット・ジョンストン(ライアン・マクパートリン)、デヴィン・ホール(マイケル・トルッコ)、マルティネリに極秘任務だと伝える。

ロシア領海、コラ半島
タンパ・ベイを発見したグラスは内部を調べ、その状況を確認して戦闘配置に着き、敵襲で撃沈されたことを報告する。

ロシアの潜水艦ヴォルコフの攻撃を受けたグラスは、敵艦を撃沈する。

放たれた魚雷攻撃を回避したグラスは、海底から音が聴こえるという報告を受ける。

ポリャールヌイ海軍基地司令部。
ヴォルコフが撃沈されたことを知ったザカリンは、ドゥロフからヤヴチェンコを出動させて主権を守るべきだと言われるものの、アメリカ大統領と話すことを優先させる。

アーカンソーからの連絡を受けたフィスクは、交戦でロシア艦2隻とアメリカ艦1隻が沈没したことをドネガンに伝える。

ロシア側からの連絡がないことを知ったドネガンは、ザカリン大統領が現地にいる言われ、”空母打撃群”を向かわせるよう指示する。

フィスクは、ロシア側を探るために特殊部隊を送ったことをドネガンに伝える。

目的地上空でパラシュート降下したビーマンらは、ポリャールヌイ海軍基地に向かう。

コーニクを発見したグラスは、艦体の穴が魚雷のものでないことを確認し、爆発は艦内で起きたと考える。

生存者がいる可能性があり、グラスはエドワーズらの反対意見を聞かずに、今回の件を探るカギになると考え、”DSRV/深海救難艇”を救出に向かわせる。

コーニクに向かったヒメネス(ガブリエル・チャバリア)は、生存者を救出して戻る。

グラスは、コーニク艦長のセルゲイ・アンドロポフ艦長(ミカエル・ニクヴィスト)を迎え、部下に低体温症の治療を指示し、捕虜とすることを彼に伝える。

現地に着いたビーマンは、二手に分かれて基地を探る。

ドネガンやフィスクらは現地から送られてくる映像をチェックするが、妨害電波でそれが乱れる。

ロシア大統領警護官のオレグ(ユーリー・コロコリニコフ)は、アメリカ側に連絡できないことをザカリンに伝える。

ノークィストが周波数をチェックし、ドネガンらは映像でドゥロフを確認する。

駆逐艦が出航したことで不審に思ったザカリンは、ドゥロフに指揮権を奪われ、抵抗しようとしたオレグは、”スペツナズ”のトレチャク(イゴール・ジジキン)に脇腹を撃たれる。

拘束されたザカリンが外に連れて行かれてオレグが海中に投げ込まれ、部下が射殺される姿を確認したドネガンは、クーデターであることを大統領に報告しようとする。

フィスクとノークィストは、ビーマンらだけが頼りだと考える。

アイリーン・ドーヴァー大統領らと協議したドネガンは、直ちに”デフコン2”に入ることを進言するものの、ノークィストから、ドゥロフの思う壺だと意見される。

緊急時には、大統領の権限が国防相に与えられるということを利用したドゥロフの策略だと言うノークィストの意見を、ドネガンは聞き入れようとしない。

大統領はドネガンの考えに賛成するが、フィスクは特殊部隊を派遣してあることを伝え、付近に潜水艦もいるため、ザカリンを救出した場合のことを考えべきだと伝える。

大統領は、デフコン2を発令して”空母打撃群”を派遣し、ドゥロフに対抗する考えを伝え、回避策としてフィスクに救出作戦も許可する。

その報告を受けたグラスは、ポリャールヌイ海軍基地に向かうことになり、クーデターを起こしたドゥロフの手から大統領を救う任務を部下に伝える。

そこが危険地帯であるため、グラスは海域に精通しているアンドロポフに協力を求めようとする。

グラスは、アメリカ側がコーニクを攻撃していない証拠となる、艦内から爆破した写真を見せて、爆破したドゥロフが大統領を監禁していることをアンドロポフに伝え、救出作戦の協力を求める。

不審な通信をキャッチしたという報告を受けたドゥロフは、トレチャクに調べさせる。

基地内を調べたトレチャクは、威嚇射撃をして引き揚げる。

脚に弾丸を受けたマルティネリは手当を受け、ビーマンは、潜水艦が来ることと大統領救出の任務の件を皆に伝える。

グラスは、ノイズを極力抑えて前進しフィヨルドに向かうことを乗員に伝える。

コラ湾(ムルマンスク・フィヨルド)。
アンドロポフが協力するために現れるものの、エドワーズらはそれに反対する。

考えを変えないグラスは、アンドロポフの指示に従い進路を取る。

それが正しかったために、エドワーズは納得する。

ビーマンは、マルティネリに待機させて三人で司令部に近づく。

無事だったオレグと話しをしたビーマンは、大統領救出のために案内をさせる。

司令部に侵入したビーマンらはザカリンを救出し、オレグとホールが犠牲になりる。

グラスの指示を受けたヒメネスは、DSRVでザカリンの救出に向かう。

トレチャクらに追われて攻撃を受けるビーマンらだったが、森の中から狙撃するマルティネリが、次々と敵を倒す。

目的地に着いたビーマンは、傷を負ったザカリンを連れて海面に浮上したDSRVに向かう。

トレチャクらの攻撃を受けたジョンストンは、海中で弾丸を受けて死亡する。

ザカリンをDSRVに乗せたビーマンは、マルティネリの元に向かう。

ザカリンがアメリカ兵と共に潜水艦に逃げたことを知ったドゥロフは、フィヨルドを封鎖する。

駆逐艦ヤヴチェンコが近づき、艦長のウラジミール・ストレフ(イリア・ヴォロック)は、ロケット弾を発射する。

DSRVが戻り、ザカリンを艦内に入れたグラスは、ロケット弾の攻撃を受ける。

何とか持ち堪えたグラスは、次の攻撃を確認して海底に向かう。

現地での爆発を確認したドネガンは、アーカンソーが撃沈されザカリンが死亡した可能性があり、フィスクを責める。

アメリカ大西洋艦隊は戦闘態勢に入り、それを知ったドゥロフはロシア北方艦隊”に交戦命令を出す。

敵に包囲されたマルティネリを助けたビーマンは、彼を励まして担ぎ、その場から移動する。

損害状況を確認したグラスは、ヤヴチェンコに捕捉されたことを知る。

ヤヴチェンコの乗員をアンドロポフが鍛えたことを知ったグラスは、信頼関係を確認して交信させる。

アンドロポフは、元部下に話しかけて攻撃するなと伝え、アーカンソーは浮上する。

ヤヴチェンコのストレフ艦長は攻撃を命ずるものの、部下はそれに従わず、報告を受けたドゥロフは、ミサイルの発射準備を命ずる。

核報復の可能性がある中、グラスと話したドネガンは、攻撃命令を出したはずだと伝える。

戦闘配置に着いたグラスは、”トマホーク”の発射準備をさせる。

ドゥロフはミサイル発射の命令を出すが、アーカンソーに着弾寸前で、ヤヴチェンコからの攻撃でそれが阻止される。

直後にヤヴチェンコから発射されてミサイルは、ポリャールヌイ基地司令部を爆破する。

ザカリンとアンドロポフに感謝したグラスは、こうなることを願っていただけだと伝える。

ザカリンが軍を制圧したことを知ったドネガンらは安堵し、フィスクとノークィストは抱き合う。

ドネガンは、フィスクに握手を求める。

ザカリンと共にヤヴチェンコに向かうアンドロポフは、グラスと互いを称え合う。

グラスからコインを受け取ったアンドロポフは、微笑みながら退艦する。

マルティネリを連れて帰還したビーマンを迎えたグラスは、彼らを乗せて出航する。


解説 評価 感想

*(簡略ストー リー)
ロシアバレンツ海で米ロの潜水艦が沈没し、”バージニア級潜水艦USSアーカンソー”の艦長ジョー・グラス中佐は、統合参謀本部議長ドネガン提督とフィスク少将の命令を受けて、調査のために現地に向かう。
同じ頃、ロシア国防相ドゥロフは、ポリャールヌイ海軍基地に到着したザカリン大統領を拘束し、権限を奪いクーデターを企てる。
それを知ったフィスクは、偵察部隊として”Navy SEALs”のビーマン大尉らを現地に派遣する。
ロシア潜水艦沈没がアメリカ側の攻撃でないことを知ったグラスは、ロシア側の生存者アンドロポフ艦長を救出し、彼に協力を求めるのだが・・・。
__________

2012年に発表された、ジョージ・ウォーレスとドン・キースの小説”Firing Point”を基に製作された作品。

ロシア軍部によるクーデターを阻止する任務を受けながら、両国の対立による開戦を回避しようとする潜水艦艦長らの戦いを描くアクション・スリラー。

米ロが激突する第三次大戦の危機を描く展開は緊迫感はあるものの、荒唐無稽な内容で他の作品で観たような場面が多い平凡な作品。

批評家の評価も低く、魅力的なキャスティングにも拘らず、北米興行成績は約1600万ドル、全世界では約3200万ドルに留まり、製作費の4000万ドルを回収できなかった。

主演のジェラルド・バトラーは、エリートの乗員とは違い下積みからの叩き上げであり、様々な経験を基に直感を信じて行動する、統率力のある艦長を熱演している。

米ソ開戦寸前の状態に直面する統合参謀本部議長ゲイリー・オールドマン、任務の指揮を執る海軍少将のコモン、彼に協力する”NSA/国家安全保障局”の分析官リンダ・カーデリーニ、沈没したロシア潜水艦艦長で主人公に協力するミカエル・ニクヴィスト、アーカンソー副長補佐のデヴィッド・ジャーシー、副長のカーター・マッキンタイア、”DSRV/深海救難艇”の操縦士ガブリエル・チャバリア、現地に派遣される”Navy SEALs”の隊長トビー・スティーブンス、その部下ライアン・マクパートリンマイケル・トルッコゼイン・ホルツ、アーカンソー、ソナー・オペレーターのテイラー・ジョン・スミス、クーデターを企てるロシア国防相のミハイル・ゴア、その部下である”スペツナズ”のイゴール・ジジキンロシア大統領のアレクサンドル・ディアチェンコ、その警護官ユーリー・コロコリニコフ、ロシア駆逐艦ヤヴチェンコ艦長のイリア・ヴォロック、アメリカ合衆国大統領のキャロライン・グッドール、アメリカ原子力潜水艦タンパベイ艦長のコーリィ・ジョンソン、アーカンソー乗員のシェーン・テイラーなどが共演している。


モバイルバージョンを終了