2007年に発表された、ブライアン・セルズニックの小説”ユゴーの不思議な発明”を基に製作された作品。 時計職人だった父の遺した機械人形に秘められたメッセージを探ろうとする少年の苦難の日々を描く、製作、監督マーティン・スコセッシ、主演ベン・キングズレー、エイサ・バターフィールド、クロエ・グレース・モレッツ、サシャ・バロン・コーエン、レイ・ウィンストン、ジュード・ロウ他共演によるファンタジー・タッチのドラマ。 |
・ドラマ
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■ スタッフ キャスト ■
監督:マーティン・スコセッシ
製作総指揮
エマ・ティリンガー・コスコフ
デイヴィッド・クロケット
ジョージア・カカンデス
クリスティ・デムロウスキ
バーバラ・デフィーナ
製作
グレアム・キング
ティモシー・ヘディントン
マーティン・スコセッシ
ジョニー・デップ
脚本:ジョン・ローガン
原作:ブライアン・セルズニック”ユゴーの不思議な発明”
撮影:ロバート・リチャードソン
編集:セルマ・スクーンメイカー
美術・装置
ダンテ・フェレッティ
フランチェスカ・ロー・シャイボ
衣裳デザイン:サンディ・パウエル
音楽:ハワード・ショア
出演
ジョルジュ・メリエス/パパ・ジョルジュ:ベン・キングズレー
ヒューゴ・カブレ:エイサ・バターフィールド
イザベル:クロエ・グレース・モレッツ
ギュスターヴ・ダステ鉄道公安官:サシャ・バロン・コーエン
クロード・カブレ:レイ・ウィンストン
リゼット:エミリー・モーティマー
ジャンヌ・ダルシー/ママ・ジャンヌ:ヘレン・マックロリー
ラビス:クリストファー・リー
ルネ・タバール:マイケル・スタールバーグ
エミーユ夫人:フランシス・デ・ラ・トゥーア
フリック:リチャード・グリフィス
ヒューゴの父:ジュード・ロウ
警察官:ケヴィン・エルドン
映画館の支配人:アンガス・バーネット
機関士:マックス・ロッテスリー
ジャンゴ・ラインハルト:エミル・ラジェ
撮影技師:エドマンド・キングズレー
カメラマン:マーティン・スコセッシ
アメリカ/イギリス/フランス 映画
配給 パラマウント・ピクチャーズ
2011年製作 126分
公開
北米:2011年11月23日
イギリス:2011年12月2日
日本:2012年3月1日
製作費 $170,000,000
北米興行収入 $73,820,090
世界 $185,770,200
■ アカデミー賞 ■
第84回アカデミー賞
・受賞
撮影・美術・視覚効果・音響編集・録音賞
・ノミネート
作品・監督・脚色・編集・衣装デザイン・作曲賞
*詳細な内容、結末が記載されています。
■ ストーリー ■
1931年、パリ、モンパルナス駅。
12歳の少年ヒューゴ・カブレ(エイサ・バターフィールド)は、駅の壁の内側に隠れ住み、時計の時刻を合わせ構内を観察していた。
構内に店を構えるおもちゃ職人ジョルジュ・メリエス(ベン・キングズレー)のおもちゃに手を出したヒューゴは、彼に泥棒呼ばわりされる。
ヒューゴは、集めていた機械の部品と、大切にしていたノートをジョルジュに見せる。
ジョルジュは、ノートの内容を見て驚き誰が描いたのかをヒューゴに問い、それを取り上げてしまい、鉄道公安官のギュスターヴ・ダステ(サシャ・バロン・コーエン)を呼ぶ。
ギュスターヴの追跡を逃れたヒューゴは時計台に戻り、再び周囲の様子を観察して楽しむ。 夕方、ジョルジュの元に向かったヒューゴは、ノートを返してもらおうとするが、それを断られる。 ヒューゴは、ノートを燃やしてしまうと言う、ジョルジュの家までついて行き、自分に気づいた彼の義理の娘イザベル(クロエ・グレース・モレッツ)を外に呼び出す。 イザベルは、ヒューゴがこだわるノートに興味を持ち、その場を離れようとしない彼に、ジョルジュがノートを燃やさないよう守ることを約束する。 ヒューゴはそれを信じて駅に戻り、未完成の機械人形を見ながら、父(ジュード・ロウ)のことを思い出す。 ゼンマイ仕掛けの壊れた機械人形を、時計職人の父に見せられたヒューゴは、彼と二人で試行錯誤しながらそれを直そうとして、そのメモをノートに書き記した。 そんな時ヒューゴは、伯父のクロード(レイ・ウィンストン)から、父が火事で死亡したことを知らされる。 ヒューゴはクロードの弟子になり、駅の壁の内側にある、職員用の部屋で暮らすことになり、機械人形だけを運び込んだ。 翌朝、ヒューゴは店を開けるジョルジュに、ノートを返してもらおうとするが、ハンカチに包まれた燃えカスを渡されて、泣きながらその場から走り去る。 直後にイザベルと出くわしたヒューゴは、彼女に慰められ、書店のオーナー、ムッシュ・ラビス(クリストファー・リー)の元に向かう。 ラビスに見つめられたヒューゴは怯えるが、イザベルからノートは燃やされていないことを知らされる。 ジョルジュは動揺して、妻ジャンヌ・ダルシー(ヘレン・マックロリー)と話し込んで泣いていたということだった。 イザベルは、冒険心を感じさせるヒューゴに興味を持ち、彼への協力を約束して、勇気をもってジョルジュの元に向かうよう励ます。 店に現れたヒューゴを、ジョルジュは追い返そうとするものの、彼が帰ろうとしないために、壊れたネズミのおもちゃを直すように命ずる。 ヒューゴが手際よくそれを直したために、彼の才能は認めたジョルジュは、泥棒でないことを証明させるために、毎日店に来て、盗んだものの分を働いて返すよう伝える。 仕事があると答えるヒューゴは、都合のよい時に来ると言って、直ぐに働き始める。 気難しいジョルジュとの親交も深めながら働くヒューゴは、部屋に戻ると人形に手を加えてみるが、背中のハートの形の鍵がないと、それが動かないことを知り悩む。 そんなヒューゴは、映画を見たことがないと言うイザベルと映画館に忍び込み、ハロルド・ロイドの「要心無用」を観て楽しむが、支配人に見つかり追い出されてしまう。 イザベルも孤児であることを知ったヒューゴは、自分が駅に住んでいることを知らせ、時計係の伯父クロードがいなくなったために、自分がその仕事をしていることを話す。 駅に向かった二人は、浮浪児を孤児院に送ることを生甲斐にしているような公安官ギュスターヴに呼び止められてしまう。 イザベルが機転を利かせてその場をしのぎ、ヒューゴはそのお礼に、住んでいる部屋を見せて欲しいと彼女に頼まれる。 ヒューゴはそれを断りその場を立ち去るが、イザベルが人ごみの中で押し倒されてしまい彼女を助ける。 その時、ヒューゴはイザベルが首からかけている、ハート形の鍵に気づく。 それを貸してほしいと言うヒューゴの理由を聞くイザベルを、彼は仕方なく部屋に連れて行く。 ヒューゴはイザベルに人形を見せて、鍵を借りて、父からのメッセージのような気がすることを伝えながら、ゼンマイを回し、それを鍵穴に入れて様子を見る。 すると、人形は動きだして、用意された紙にペンで何かを書き始める。 人形が書いた文字は意味不明で、やがて動きが停止してしまい、それを直せたと思っていたヒューゴは、自分の力不足を嘆く。 イザベルがヒューゴを励ましたその時、人形は再び動き始め、書こうとしているものが文字ではなく絵だと分かる。 それは、ヒューゴの父が観たと言っていた映画の、ロケットが月面に突き刺さる場面の絵だった。 そして人形は、”ジョルジュ・メリエス”とサインして停止する。 なぜ人形がジョルジュの名前を書き記したのかは不明だったが、ヒューゴは満足して人形に感謝し、それが父からのメッセージだと言って解き明かす方法を考える。 イザベラはヒューゴを家に連れて行き、ジャンヌに彼を紹介する。 人形が描いた絵を、ヒューゴがジャンヌに見せると、彼女は驚いてしまう。 博物館で見つけた人形を、父と直した経緯をヒューゴはジャンヌに伝えるが、彼女は苛立ちジョルジュに知られることを恐れる。 追い払われそうになったヒューゴは、絵の意味を知ろうとするが、ジャンヌは悲劇を知るには幼過ぎると言って彼を帰そうとする。 ジョルジュが戻ったことを知ったジャンヌは、ヒューゴとイザベルに、隣の部屋に隠れているよう指示する。 二人は、タンスの上段の箱を見つけてそれを確認しようとするが、それを手に取ったイザベルが踏み台にしていたいすが壊れ、落ちた箱から、たくさんのイラストが飛び散る。 その中には人形が描いた絵もあり、そこにジョルジュが現れ、残酷な仕打ちだと言って涙する。 ヒューゴはイザベルに感謝してその場を去り、駅に戻り、出会い頭にぶつかってしまったラビスから”ロビン・フッド”の本を譲ってもらう。 ギュスターヴは、花屋のリゼット(エミリー・モーティマー)に心を寄せていた。 毎日駅で過ごすエミーユ夫人(フランシス・デ・ラ・トゥーア)に助言されたギュスターヴは、リゼットに声をかける。 うまくコミュニケーションを取れないグスタフは、その場を去ろうとするが、リゼットに一輪の花と優しい言葉をかけられて満足する。 翌日、ラビスから教えられて、映画アカデミーの資料室に向かったヒューゴとイザベルは、”ルネ・タバール”の”夢の発明”という、映画黎明期の数々の物語が書かれた著書を見つけて、内容を確認する。 そして、人形の描いた絵の基になった写真を見つけて、それが、偉大な映画製作者であったジョルジュの作品「月世界旅行」の一場面だったことを知る。 著書には、ジョルジュが第一次大戦中に死亡したと書かれていた。 そこに著者であるタバール(マイケル・スタールバーグ)が現れ、イザベルは、ジョルジュが名付け親で、今でも生きていることを伝える。 それを信じないジョルジュの崇拝者のタバールは、本人に会ってみたいかとイザベルに聞かれる。 タバールは子供の頃、ジョルジュの”夢の世界”(スタジオ)で会ったことのあることを伝えて、その思い出を語る。 ヒューゴとイザベルは、何百本も製作された作品の中で、一作だけフィルムが残っていることをタバールから知らされる。 イザベルと語り合っていたヒューゴは、目的を失っっているジョルジュの心を癒すことが、自分の役目でないかと考える。 ヒューゴは、パリ全体が見渡せる時計台にイザベルを連れて行き、世界が機械でできていて、全ての部品は必要なものであるのなら、自分や彼女もその一部で、生きていることに理由があるという考えを伝える。 翌日の夜、タバールを家に連れて行くことをイザベルに伝えたヒューゴは、彼女と別れて部屋に戻り眠る。 駅の線路で、ある鍵を見つけたヒューゴは、それが父の時計店の鍵だと気づく。 そこに汽車が到着してヒューゴは轢かれてしまい、暴走した汽車は駅の構内を突き抜け大事故となる。 それが夢だと分かったヒューゴだったが、自分の体が機械仕掛けになっていることに気づく。 そこでようやく目覚めたヒューゴは、全てが夢だと気づく。 翌日、セーヌ川で、アル中だったクロードの死体が見つかり、それがギュスターヴに知らされ、誰が駅の時計を管理していたのか彼は疑問に思う。 その夜、約束どおりタバールを連れてイザベルの家を訪ねたヒューゴだったが、ジャンヌは彼らを歓迎しない。 タバールは無礼を詫びて、子供の頃、ジョルジュの作品を全て見たことをジャンヌに伝える。 ジャンヌは、ジョルジュの映画を愛してくれてことには感謝するが、彼にとって過去は苦しみでしかないことをタバールに告げる。 タバールは、帰り際にジャンヌに声をかけ、ジョルジュのほぼ全作に出演していた彼女の美しさについて語る。 イザベルはそれを聞いて感激し、昔のことだというジャンヌに、タバールは、”彼女に会いませんか?”と問いかけて、フィルムがあることを伝える。 驚いたジャンヌは、その場で「月世界旅行」を観ることになり、ロケットが月に衝突したり、フィルムに色を塗ったというカラー画面や、ジャンヌの登場する場面を楽しむ。 そこにジョルジュが現れ、ジャンヌが今でも美しいと語り、彼と対面したタバールは感激する。 ジャンヌに促されたジョルジュは、うやく心を開き、ヒューゴに過去を知りたいかを尋ねて語り始める。 ヒューゴのように物を修理することが得意だったジョルジュは、手品師としてスタートし、ジャンヌを助手にして大成功を収め、劇場を持つまでになった。 ジョルジュはその後も機械いじりは続け、機械人形を作り、彼はそれに全てを注ぎ込んだ。 ある日、ジャンヌとサーカスを見に行ったジョルジュは、リュミエール兄弟が発明した”シネマトグラフ”を見て心を奪われる。 映画に未来はないと言って、リュミエール兄弟にカメラを売ってもらえなかったジョルジュは、機械人形の余った部品などを利用してカメラを作った。 その後ジョルジュは、全財産を処分してガラス張りの映画スタジオを建て、映画製作を始めて何百本もの映画を作った。 この夢の世界の創造が永遠に続くと考えていたジョルジュだったが、やがて第一次大戦が始り、映画は見向きもされなくなった。 絶望的になったジョルジュは、セットや衣装を燃やして、フィルムは化学製品会社に売られ、わずかにのこった金で、おもちゃ屋を開いたのだった。 そして、ただ一つ壊すことができなかったのが、機械人形であり、それを博物館に寄付したのだった。 しかし、人形は飾られることのないまま、博物館は火事になった。 ジョルジュの話を聞いて幸せな気分になれたヒューゴは、人形を取りに駅に戻る。 しかし、伯父のクロードが死んだことを、ギュスターヴが、ムッシュ・フリック(リチャード・グリフィス)やエミーユ夫人(フランシス・デ・ラ・トゥーア)、そしてリゼットに話しているのを聞いてしまう。 ギュスターヴはヒューゴに気づき、彼をオフィスに連れて行き拘束して、親がいないことを知り孤児院送りにしようとする。 ヒューゴは、ギュスターヴが電話をかけている隙に、その場を抜け出して時計台に向かい、外に出て時計の針にしがみつく。 ギュスターヴの追跡を逃れたヒューゴは、人形を持ち出してジョルジュの家に向かおうとする。 しかし、ギュスターヴにホームで追いつかれたヒューゴは、人形を線路に落としてしまう。 汽車がホームに入ってくるが、ヒューゴは轢かれる寸前でギュスターヴに引き上げられて連行される。 ヒューゴは、自分には役目があると言って、なぜ父が死に孤独なのか分からないと、ギュスターヴに泣きながらそれを伝える。 そこにジョルジュとイザベルが現れ、彼はヒューゴが自分の家の子供だとギュスターヴに伝える。 孤独であることの寂しさを知るギュスターヴはヒューゴを解放し、彼は人形が壊れたことを謝罪するが、ジョルジュは役目は果たしたと言って、ヒューゴを慰めて家に向かう。 その場にたたずむギュスターヴんひ、リゼットが寄り添う。 タバールにより、失われたと思われていたジョルジュの作品が保存されていることが分かり、劇場でそれが発表される。 紹介されたジョルジュは、自分がこの舞台に立てたのは、ある若者のお陰だと言って感謝してヒューゴを見つめ、「月世界旅行」を上映する。 その夜、ジョルジュの家ではパーティーが開かれていた。 イザベルは、駅に住む少年ヒューゴが、様々な苦難を乗り越え、父親からのメッセージを見つけて、それが家に導いたと書き記す。 別の部屋では、機械人形が、何かを描けるように用意された机に座っていた。
...全てを見る(結末あり)
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*(簡略ストー リー)
1931年、パリ、モンパルナス駅。
12歳の少年ヒューゴは、時計職人の父を亡くし、失踪した伯父の仕事を受け継ぎ、駅の時計の時刻合わせなどをしながら、その場に隠れ住んでいた。
ヒューゴは、構内でおもちゃ店を開くジョルジュ・メリエスに盗みをしたことで責められ、大切にしていたノートを取り上げられてしまう。
ジョルジュは、ノートの内容に驚き、彼はヒューゴを追い払う。
ヒューゴは、ジョルジュの義理の娘イザベルと親交を持ち、ノートのことで義父が義母ジャンヌと話し込み、悲しんでいたことを知らされる。
そんなヒューゴは、生前の父が見つけたゼンマイ仕掛けの機械人形を、二人で試行錯誤して直していたことを思い出す。
その後も、ノートを返してもらえないヒューゴは、ジョルジュに食い下がり機械修理の腕を見込まれて、盗んだものの代償として彼の店で働くようになる。
その間も人形を直していたヒューゴは、それを動かすハート形の鍵を、イザベルが持っていたことに気づく。
それを使って人形を動かしたヒューゴは、人形が描いた絵が、父の観た映画の一場面だと気づき、自分への父のメッセージだと考え、それを探り始めるのだが・・・。
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原作者ブライアン・セルズニックは、大プロデューサーのデヴィッド・O・セルズニックのいとこの孫である。
混迷の1930年代に、孤児として逞しく生きる少年のドラマは、映画創成期に活躍した実在の人物の、”夢の世界”への探求をテーマとして、感動を与えてくれる見事な仕上がりとなっている。
各場面や登場人物を細やかに描写しながら、マーティン・スコセッシの、調和のとれた流れるような演出は正に職人技と言える。
特に、主人公を演ずるエイサ・バターフィールドの、大人顔負け以上、同等の演技を引き出す演出力には魅了される。
映画製作が、いかに演出家や他のスタッフに支えられて成り立つかが理解できる、素晴らしいプロの技を堪能できると共に、巨匠の証を実感できる。
アドベンチャーやアクションではない作品の中での3D映像、特撮を駆使した美術、セット、衣装も素晴らしい。
第84回アカデミー賞では、作品賞以下11部門にノミネートされ、撮影、美術、視覚効果、音響編集、録音賞を受賞した。
・ノミネート
作品・監督・脚色・編集・衣装デザイン・作曲賞
しかし、興行収入は期待を裏切り、北米では約7400万ドルに留まり、全世界で約1億8600万ドルとなったものの、製作費の1億7000万ドルをようやく回収できる程度に終わってしまった。
映画創成期へのオマージュ的な作品でもあり、1895年にモンパルナス駅で実際に起きた大事故が夢の場面で登場し、ハロルド・ロイド作品の「要心無用」(1923)を主人公が観る場面もあるのだが、その有名なスタント場面をモチーフにした時計台のシーンもある。
*モンパルナス駅の事故は、「大陸横断超特急」(1976)のクライマックスでも参考にされた。
映画創成期を支えた、ジョルジュ・メリエスを重厚に演ずるベン・キングズレー、その妻、ジャンヌ・ダルシー役のヘレン・マックロリー、青い眼が印象に残る、主人公ヒューゴを好演するエイサ・バターフィールド、彼を支える少女役のクロエ・グレース・モレッツ、改心する鉄道公安官を熱演するサシャ・バロン・コーエン、彼と愛し合うようになる花屋の女性エミリー・モーティマー、主人公の伯父役のレイ・ウィンストン、書店の老店主役クリストファー・リー、ジョルジュ・メリエスを崇拝し、彼の心を癒すことに貢献する教授マイケル・スタールバーグ、駅で毎日を過ごす婦人フランシス・デ・ラ・トゥーア、同じく老人リチャード・グリフィス、主人公の父親役ジュード・ロウ、他、マーティン・スコセッシがカメラマン役で原作者ブライアン・セルズニックもカメオ出演している。