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努力しないで出世する方法 How to Succeed in Business Without Really Trying (1967)

1952年に発表された、シェファード・ミードの同名著書を基に、1961年10月に初演されたブロードウェイ・ミュージカルの映画化。
ビルの窓拭き作業員の平凡な青年が”努力しないで出世する方法”という本に従い大企業で出世していく様子をコミカルに描く、製作、監督、脚本デヴィッド・スウィフト、主演ロバート・モースミシェル・リールディ・ヴァリー他共演のミュージカル。

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


ミュージカル


スタッフ キャスト ■
監督:デヴィッド・スウィフト

製作:デヴィッド・スウィフト
原作:シェファード・ミード
原案
エイブ・バロウズ

ジャック・ウィンストック
ウィリー・ギルバート
フランク・ロッサー
脚本:デヴィッド・スウィフト
撮影:バーネット・ガフィ
音楽
ネルソン・リドル

フランク・ロッサー

出演
ロバート・モース:J・ピアポイント・フィンチ
ミシェル・リー:ローズマリー・ピルキントン
ルディ・ヴァリー:J・B・ビグリー
アンソニー”スクーター”ティーグ:バド・フランプ
モーリン・アーサー:ヘディ・ラルー
サミー・スミス:トゥウィンブル/ウォーリー・ウォンパー
ルース・コバート:ジョーンズ
ジョージ・フェネマン:本人
マーレー・マスソン:ベンジャミン・オヴィントン
アン・セイモア:ビグリー夫人

アメリカ 映画
配給 ユナイテッド・アーティスツ
1967年製作 121分
公開
北米:1967年3月9日
日本:1967年10月


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー ■
ニューヨークに住む青年J・ピアポイント・フィンチ(ロバート・モース)は、街角で”努力しないで出世する方法”という題のペーパーバックを見つける。

ワールド=ワイド・ウィケット社の窓拭き作業員のフィンチは、作業を止めて、早速、その本に従い行動に起す。

本に従い、その場のウィケット社で働くことを決めたフィンチは、社長のJ・B・ビグリー(ルディ・ヴァリー)に出くわし、就職したいと直訴してしまう。

人事部に行くようビグリーに怒鳴られたフィンチは、優しい女性社員ローズマリー・ピルキントン(ミシェル・リー)に出会い人事部に向かう。

フィンチは、運良く社長の知人と間違われ、郵便室勤務として採用されてしまう。

社長の甥バド・フランプ(アンソニー”スクーター”ティーグ)と働くことになったフィンチは、社長への告げ口と昇進ばかり狙っているフランプに妬まれるようになる。
...全てを見る(結末あり)

社長秘書ジョーンズ(ルース・コバート)に接近しフィンチは、彼女にお世辞を言って気に入られ、ついでに重役人事部部長を紹介され、自分の名前を大いに売り込む。

郵便室長トゥウィンブル(サミー・スミス)が昇進し、後任に新人のフィンチが指名されるが、彼は本に従い、その部署に長居は無用と考え、室長の席をフランプに譲ってしまう。

何よりも会社のためだという、フィンチの言葉に感激した人事部長は、それを社長に報告し、彼は重役補佐に推薦されてしまう。

郵便室長になったフランプは浮かれるが、フィンチは重役補佐に昇進する。

ある日、社長のビグリーは、愛人ヘディ・ラルー(モーリン・アーサー)を入社させることにするが、魅力的な彼女のせいで、社内は騒動になってしまう。

その頃、フィンチとローズマリーは惹かれ合うようになり、食事を共にする仲になっていく。

そんな時、伯父ビグリーとヘディーの関係に気づいてしまったフランプは、口止めとして昇進できることになる。

食事を済ませ、会社で自分の部屋が持てないと嘆くフィンチに、ローズマリーは彼を信じていると励ます。

ある秘策が閃いたフィンチは、そそくさとローズマーリーに別れを告げ、休日の早朝にも関わらず会社に向かう。

フィンチは、徹夜したと見せかけて社長のビグリーの気を引き、彼と同じ大学の同窓生を装い益々気に入られてしまう。

さらにフィンチは、ビグリーの趣味である編み物まで始めてしまい、ついに個室を与えられる。

フィンチの秘書にヘディが配属され、彼女が社長の愛人だと察知したフィンチは、へディを利用して上司の重役を陥れ、そのイスを奪いステップアップする。

次に宣伝部長オヴィントン(マーレー・マスソン)の地位を狙ったフィンチだったが、社長に使った手や奥の手のへディも彼には効果がなく、クビを言い渡される。

宣伝部長が自分と同じ本を読んでいるとは知らないフィンチは、ローズマーリーの言葉をヒントに、窓拭きの作業員に扮して部長の動向を探る。

オヴィントンの弱みを握ったフィンチは、彼を追放することに成功し、社長ビグリーから宣伝部長に任命される。

クビを言い渡されていたフィンチだったが、送別会が一転ビグリー社長の音頭で、彼の宣伝部長の昇進パーティーになってしまう。

それに嫉妬したフランプは、フィンチとヘディを社長室に誘い出し彼を陥れようとする。

しかし、へディにキスされたフィンチは、それがきっかけで、自分はローズマリーを愛していることに気づく。

そこにローズマリーが現れ、昇進に夢中で、気づかなかった彼女への愛をフィンチは伝え求婚する。

しかし、シャワー室から出てきたヘディを見たローズマリーは、怒って部屋を出て行ってしまう。

ビグリー社長の姿を見たローズマリーは、機転を利かせてその場をしのぎ、フィンチは、自分の秘書になる彼女にもう一度気持ちを伝え、2人の心は通い合う。

その頃、社内はフィンチの急激な出世に頭を傾げる社員ばかりとなり、彼の失敗を期待するようになる。

宣伝部長として斬新な発想をしていたフィンチは、本に従い誰かのアイデアを拝借しようとする。

そこに仲直りを申し出たフランプが現れ、自分のアイデアをフィンチに渡す。

しかし、そのテレビ番組の”宝探し”のアイデアは、以前、社長に却下された、大失敗間違いないものだったのだ。

フィンチはそのアイデアを利用して会議に臨み、テレビ番組はビグリー社長に受け入れられる。

それに意義を申し立てたフランプは、番組の中身が問題だと発言し、フィンチは、以前、社長が”宝探し”を却下したこと知り、アイデア発表を取り止めようとする。

フィンチは、仕方なくへディを起用した番組内容を発表するが、他の重役達は席を立ってしまう。

フィンチの話しを聞いたビグリー社長は、”お宝ガール”に有名人を起用するところが気に入り、番組は放映されることになる。

ジョージ・フェネマン司会の、”ワールド=ワイド・ウィケット”社提供の番組”WWWお宝探し”は始まり、”お宝ガール”の一番手へディが登場する。

宝のある場所は、ビグリー社長とフィンチしか知らなかったのだが、焦る社長の予想は的中し、へディが昨晩その場所を聞いてしまい、それが全国のウィケット社に隠されていることを発表してしまう。

ウィケット社内は宝探しで大騒動となり、フィンチは”誰かのせいにする”という本の指示に従おうとする。

そこに現れたローズマリーに、正直に全てを話したフィンチは、窓拭きに戻らないためには、本に従うしかないことを彼女に告げる。

それを聞いたローズマリーは、フィンチに愛想を尽かし、その場を立ち去ってしまう。

ビグリー社長は、憤慨する会長ウォンパー(サミー・スミス)に責任はフィンチにあることを告げ、現れた彼に責任説明を求める。

ローズマリーの言葉を思い出し、解雇されることに同意したフィンチは、以前の仕事が窓拭きだったことを暴露する。

すると、学歴を気にする社長ビグリーを尻目に、自らも窓拭きから成り上がったウォンバー会長は、フィンチを気に入り全てが丸く収まってしまう。

慈悲深い、ウォンバー会長に見初められたへディは会長夫人となり、引退して世界旅行に旅立つことになった会長は、後任にフィンチを指名する。

会長室に案内されたフィンチだったが、ローズマリーのいない空虚さで彼の心は沈む。

そこにローズマリーが現れ、会長になったフィンチに、肩書きは関係ないこと告げて、二人は愛を確かめ合う。

その後フィンチは、大統領のイスも狙おうとする・・・。


解説 評価 感想 ■

*(簡略ストー リー)
ニューヨーク
青年J・ピアポイント・フィンチは、街角で”努力しないで出世する方法”というペーパーバックを見つける。
窓拭き作業員のフィンチは、早速その本に従い行動に起す。
フィンチは、作業中のウィケット社で働くことを決めて、社長のビグリーの知人に間違われ、運良く郵便室勤務として採用される。
その後フィンチは、社長秘書や人事部長に接近して気に入られ、名前を売り込み、瞬く間に重役補佐まで出世していくのだが・・・。
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ブロードウェイ・ミュージカルは1962年のトニー賞で、最優秀ミュージカル作品賞他8部門を受賞し、ピューリッツァー賞でもドラマ部門を受賞した。

舞台のオリジナルキャストであるロバート・モースルディ・ヴァリーのユーモラス且つ絶妙な演技、押し付けがましくない歌や踊りと、重役達を中心とする社内の騒動など、舞台設定や登場人物が、ミュージカルとはミスマッチであるが、そのナンセンスさが何とも可笑しい、実に楽しい作品。

監督は、製作者、俳優そして脚本や音楽までも手がけた作品があるデヴィッド・スウィフト、音楽はネルソン・リドルフランク・ロッサーが担当している。

小柄でありフットワークの良いところが、往年のミッキー・ルーニーを髣髴させるロバート・モースは、強かな野心家でありながら、心優しい、人情味も見せる青年を熱演している。

主人公の方向修正役を好演するが、やや地味なヒロインのミシェル・リー、能天気なおめでたい社長ルディ・ヴァリー、オーバー・アクションが可笑しい社長の甥役のアンソニー”スクーター”ティーグ、ヒロインよりインパクトがある、お色気満点の社長の愛人モーリン・アーサー、序盤と終盤で二役を演じて、特にクライマックスの会長役は貫禄十分のサミー・スミス、こちらも迫力ある社長秘書、舞台のオリジナル・キャストのルース・コバート、TVアナウンサーで本人役のジョージ・フェネマンも登場する。


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