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ホット・ショット Hot Shots! (1991)

大ヒット作「トップガン」(1986)をベースに話題作をパロディ化した爆笑コメディ。
監督、脚本ジム・エイブラハムズ、主演チャーリー・シーンケイリー・エルウィスヴァレリア・ゴリノロイド・ブリッジスケヴィン・ダン他共演。

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


コメディ


スタッフ キャスト ■
監督:ジム・エイブラハムズ

製作:ビル・バダラート
製作総指揮:パット・プロフト

脚本
ジム・エイブラハムズ

パット・プロフト
撮影:ビル・バトラー
編集
ジェーン・カーソン
エリック・A・シアーズ
音楽:シルヴェスター・リヴェイ

出演
ショーン”トッパー”ハーレー中尉:チャーリー・シーン

ケント・グレゴリー中尉:ケイリー・エルウィス
ラマダ・トンプソン:ヴァレリア・ゴリノ
トーマス”タグ”ベンソン提督:ロイド・ブリッジス
ジェームズ・ブロック少佐:ケヴィン・ダン
ジム”ウォッシュ・アウト”ホッフェンバック中尉:ジョン・クライヤー
ピート”デッド・ミート”トンプソン中尉:ウィリアム・オリアリー
コワルスキー:クリスティ・スワンソン
ウィルソン:エフレム・ジンバリストJr.
リーランド”バズ”ハーレー:ビル・アーウィン
ドミニク”メールマン”ファーナウム:ライアン・スタイルズ
メアリー・トンプソン:ハイジ・スウェドバーグ
マーゴリアス艦長:ライアン・カトロナ
本人:チャールズ・バークレー
本人:ビル・レインビア
本人:ジミー・レノンJr.

アメリカ 映画
配給 20世紀FOX

1991年製作 84分
公開
北米:1991年7月31日
日本:1991年12月14日
製作費 $26,000,000
北米興行収入 $69,467,600
世界 $181,096,160


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー ■
20年前、フレムナー空軍基地。
海軍パイロットのリーランド”バズ”ハーレー(ビル・アーウィン)とドミニク”メールマン”ファーナウム(ライアン・スタイルズ)は、訓練中に速度の出し過ぎで操縦不能となり脱出する。

バズは脱出するものの、操縦席から離れられないまま不時着したメールマンは、その直後に装置が作動して機体から放り出される。

助かったメールマンだったが、ヘルメットに付いてしまった木の枝が鹿の角と間違われて、ハンターに撃たれてしまう。

現在。
バズの息子ショーン”トッパー”ハーレー中尉(チャーリー・シーン)は、優秀なパイロットとなったが、父親の事故の影響による死で、自信をなくして問題を起こし除隊となり、先住民の集落で暮らしていた。
...全てを見る(結末あり)

集落を訪れたジェームズ・ブロック海軍少佐(ケヴィン・ダン)はトッパーに会い、父親のバズとは同期だと伝える。

復帰して秘密作戦への参加を要請したブロックは、トッパーから長老と相談すると言われたため席を外す。

長老は軍への復帰に理解を示し、トッパーは、ダドレー海軍基地に向かう。

途中、牧場で乗馬をする女性ラマダ・トンプソン(ヴァレリア・ゴリノ)に見とれてしまったトッパーは、彼女に惹かれてしまう。

ブロックは、秘密作戦の司令官であるトーマス”タグ”ベンソン提督(ロイド・ブリッジス)を迎える。

宿舎に戻ったトッパーは、パイロットであるにも拘わらず魚眼病のジム”ウォッシュ・アウト”ホッフェンバック中尉(ジョン・クライヤー)に声をかける。

トッパーは、ピート”デッド・ミート”トンプソン中尉(ウィリアム・オリアリー)とも言葉を交わす。

その後トッパーは、ケント・グレゴリー中尉(ケイリー・エルウィス)から、父メールマンを死なせたのはバズのせいだと言われて責められる。

驚いたジムは、自分の父親がメールマンを撃ったハンターであることをトッパーとケントに伝える。

コワルスキー(クリスティ・スワンソン)は、自分の母親がジムの父親と同じ姓だと伝え、彼女は同僚から、それならば自分といとこだと言われる。

誰にも間違いはあると言ってケントはジムの父親は許すが、トッパーは危険だと決めつけて許さない。

ピートが間に入り、チームだと言って二人をなだめて握手させる。

ベンソンは、ブロックから秘密作戦”寝ぼけたイタチ”についての説明を受けるものの、理解できない。

基地内でラマダを見かけたトッパーは、彼女が精神科医であることを知る。

ラマダのセラピーを受けたトッパーは、父バズの話をされて動揺する。

その後、ベンソンの意味不明な話を聞いたトッパーらは、ブロックに率いられて訓練飛行を行うが、ジムはラスベガスに着陸してしまう。

エレベーターでラマダに出くわしたトッパーは、長期休暇が必要だという彼女の意見を聞こうとしない。

ボクシングの試合会場で、航空機メーカーのウィルソン(エフレム・ジンバリストJr.)に会ったブロックは、新型ジェット戦闘機を海軍に採用させるために、トッパーを利用する計画を話し合う。

クラブで元恋人のラマダと再会したケントは、現れたトッパーが、その場で歌い始めた彼女のピアノ伴奏をする姿を気にする。

トッパーとケントは一触即発となり、ラマダがそれを制止する。

ケントと話したラマダは、寄りを戻そうとする彼を牽制する。

翌日は訓練だと言って帰ったケントだったが、トッパーは寝なくても大丈夫だとラマダに伝える。

ラマダは直ぐ隣だった家に送ってもらい、トッパーを部屋に招き入れて愛し合う。

翌朝、ジムが目の欠陥で部隊から外されたことを知ったピートは、トッパーが戻っていないことを気にする。

ラマダと一夜を過ごしたトッパーは、慌てて基地に向かう。

幸運のガムが見つからないピートは、現れた妻メアリー(ハイジ・スウェドバーグ)と話しながら、不吉なことが起きていることにも気づかないまま戦闘機に乗る。

ジムはトッパーに扮して飛び立ち、ベンソンは、パイロットに実戦演習開始を命ずる。

遅れて現れたトッパーは、メアリーと共に演習を見守る。

ジムはピートの戦闘機に接触し、脱出して機体に頭を突っ込んでしまう。

ピートに頭を蹴られたジムは、パラシュート降下して地上に着地する。

しかし、操縦不能になったピートの機は墜落してしまい、それを見ていたメアリーは叫び声をあげる。

ピートは助かるものの、駆けつけた救急車に撥ね飛ばされてしまう。

バイクで墜落現場に向かったトッパーは、ピートを救い救急車に乗せて付き添う。

パラシュートを外せないジムは、救急車にひっかけられて引きずられる。

病院に運ばれたピートだったが息を引き取り、彼の葬儀が行われる。

トッパーは、10年間貯めた現金2500ドルをメアリーに渡し、300万ドルの宝クジが当たっていた彼女は、受け取った金も使うと彼に伝える。

今回の事故で新型機を売り込む理由ができたと考えるブロックだったが、ウィルソンは、交戦中の墜落でなくては説得力に欠けると意見する。

部下が一人死んだことを重要視するブロックは計画から降りることを伝え、ウィルソンは代替え案を実行しようとする。

葬儀の弔砲を戦闘と勘違いしたベンソンは銃を抜き、兵士達に発砲してしまう。

ラマダの元に向かったトッパーは、助言通り部隊を去ることを伝える。

無意識のうちに人を傷つけてしまうと言うトッパーは自信を失い、ラマダに励まされ、誰かが作戦を妨害していることを知らされる。

トッパーは、それを暴き自信を取り戻すようにとラマダに言われる。

そんな二人の様子をケントが監視していた。

ベンソンに呼ばれたブロックは、ピートの死はトッパーのせいだと言われ、彼を作戦から外すよう指示される。

トッパーが作戦には欠かせない存在だと言うブロックの考えを、ベンソンは受け入れる。

ラマダの家から自分の鍋を持ち帰ろうとしたケントは、現れたトッパーに、1時間後に出撃であるため必ず決着をつけると言ってその場を去る。

ケントを傷つけたことを気にするラマダは、考えたいと言ってトッパーに帰ってもらおうとする。

完全に心を奪われていることをラマダに伝えたトッパーだったが、彼女は一人になりたいと言って家に入ってしまう。

地中海
空母の艦長マーゴリアス(ライアン・カトロナ)は、ヘリコプターで到着したベンソンを迎える。

着艦準備を始めたケントは、ジムが空母のレーダー係になったことを知る。

ベンソンは、見学に来たウィルソンをマーゴリアスから紹介される。

そこに国防総省からの連絡が入り、出撃が翌朝になることがベンソンに知らされる。

ウィルソンは、戦闘機の整備士に手を回して妨害工作をする。

戦闘服を着たトッパーを追い出そうとしたケントは、彼と喧嘩になるが、そこにベンソンとブロックが現れて作戦内容が知らされる。

敵の核兵器工場を攻撃することを伝えたベンソンは、パイロットの幸運を祈りその場を去る。

後を受け継いだブロックは、攻撃の先導はトッパーが担当することを伝え、それに反論するケントの意見を聞き入れない。

トッパーは、裏切り行為が考えられることをブロックに伝え、それが間違いであることを願うと言ってその場を去る。

翌朝、出撃準備は整い、ブロックが指揮する編隊は飛び立つ。

その後、敵機が確認され、ブロックはトッパーを先導させる。

動揺するトッパーが躊躇したため、ブロックは作戦中止を伝えて帰還しようとするが、敵機が背後から迫る。

交戦体制に入ったブロックだったが、機関砲が作動しないため、ウィルソンの陰謀だと気づく。

トッパーに話しかけるブロックは、自分が父親バズの事故現場にいたことを伝える。

バズがメールマンを助けようとする、勇気ある行動を目撃していたブロックは、それをトッパーに話す。

ブロックは被弾し、後を任されたトッパーは、父親のために敵機に立ち向かう。

ケントを助けたトッパーは、敵機を次々と撃墜する。

空対空ミサイルを発射されるものの、そのまま攻撃目標に向かったトッパーは、核兵器工場爆破に成功する。

ケントらは空母に帰還し、行方不明だったトッパーも機体を破損しながら、ジムの誘導で着艦する。

トッパーとケントは互いの健闘を称え、ラマダの家から持ち出した鍋のことについて語り合う。

治療を受けて輸血しているブロックの元に向かったトッパーは、父子二人の英雄を見たことを誇りに思うことを伝える。

それにも拘らず、20年間も真実を隠していたのは、バズへの嫉妬と彼の妻への恋だと、ブロックはトッパーに語る。

ブロックから、妨害工作はウィルソンの仕業だと知らされたトッパーは、彼の助手の逃亡を阻止する。

ベンソンは、軍を食い物にしたウィルソンを叩きのめす。

その後、トッパーは、お守りとして持っていた父親の眼球を海に捨てる。

空母は帰港して歓迎を受け、トッパーは、ラマダとケントが抱き合う姿を見てショックを受ける。

ケントは、自分を忘れて、必要としている友人の元に向かってくれとラマダに伝える。

戦闘機で飛び立つトッパーを、ラマダは馬に乗って追うものの間に合わなかった。

先住民の集落に戻ったトッパーは、頼まれたカセットテープ用の乾電池を長老に渡す。

戦闘では勝ったが女にはフラれたことを長老に伝えたトッパーは、その場にラマダがいたために驚く。

そして、トッパーとラマダは愛を確かめ合う。


解説 評価 感想 ■

参考:
・「ホット・ショット」(1991)
・「ホット・ショット2」(1993)

*(簡略ストー リー)
優秀なパイロットだった海軍パイロットショーン”トッパー”ハーレー中尉は、今では先住民の集落で暮らしていた。
同じパイロットだった、父の演習中の事故の後遺症による死に影響を受けたトッパーは、自信をなくして問題を起こし除隊となっていた。
父と同期だったというブロック少佐から、秘密作戦参加を要請されたトッパーは、部隊に復帰する。
父親の死が同乗していたトッパーの父のせいだと決めつけるパイロットのケントは、トッパーに復讐を誓う。
作戦の司令官ベンソン提督の下、精神科医のラマダに惹かれながら訓練を受けるトッパーだったが、その裏では、軍に新型機を売り込もうとする航空機メーカーの陰謀が実行されていた・・・。
__________

トップガン」(1986)をベースに「ダンス・ウィズ・ウルブズ」(1990)、「ナインハーフ」(1986)、「ロッキー」(1976)、「愛と青春の旅だち」(1982年)などのシーンのパロディで構成される痛快コメディ。

戦闘機による空中アクションもまずまずの迫力で、全面的とはいかない雰囲気ではあるが、このような作品にも海軍が確りと協力しているところなども感心する。

期待以上に大いに受けた作品は、北米興行収入が約7000万ドル、全世界では約1億8100万ドルの大ヒットとなり、続編の「ホット・ショット2」が製作され、1993年に公開された。

実力派若手スターとして活躍していたチャーリー・シーンは、コメディでの才能も発揮し、殆ど表情を変えずにクールな雰囲気で主人公を熱演している。

主人公のライバルであるパイロットのケイリー・エルウィス、その元恋人で主人公と愛し合うようになる精神科医のヴァレリア・ゴリノ、本作で最も異常な役柄である作戦司令官で、ボケまくる演技が見もののロイド・ブリッジス、その部下のケヴィン・ダン、パイロットのジョン・クライヤーウィリアム・オリアリー、その妻ハイジ・スウェドバーグ、パイロットのクリスティ・スワンソン、自社戦闘機を軍に売り込む陰謀を企むエフレム・ジンバリストJr.、主人公の父親ビル・アーウィン、その同僚ライアン・スタイルズ、空母艦長ライアン・カトロナ、本人役でチャールズ・バークレービル・レインビアジミー・レノンJr.などが出演している。


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