連続猟奇殺人を担当したベテラン刑事の執念の捜査を描く、製作マイケル・ベイ、監督ジョナス・アカーランド、主演デニス・クエイド、チャン・ツィイー、ルー・テイラー・プッチ、ピーター・ストーメア他共演のサスペンス・ドラマ。 |
■ スタッフ キャスト ■
監督:ジョナス・アカーランド
製作総指揮
テッド・フィールド
ジョー・ドレイク
ネイサン・カヘイン
ジョー・ローゼンバーグ
製作
マイケル・ベイ
アンドリュー・フォーム
ブラッド・フラー
脚本:デヴィッド・キャラハム
撮影:エリック・ブロムス
編集
ジム・メイ
トッド・E・ミラー
音楽:ヤン・A・P・カチュマレク
出演
エイダン・ブレスリン:デニス・クエイド
クリスティン・スピッツ:チャン・ツィイー
アレックス・ブレスリン:ルー・テイラー・プッチ
ショーン・ブレスリン:リアム・ジェームズ
デヴィッド・スピッツ:ピーター・ストーメア
スティングレイ刑事:クリフトン・コリンズJr.
コーリー・カース:パトリック・フュジット
テイラー・カース:エリック・バルフォー
タック:バリー・シャバカ・ヘンリー
ホワイトレザー神父:ポール・ドゥーリイ
クルーパ警察署長:チェルシー・ロス
アメリカ 映画
配給 ライオンズゲート
2009年製作 90分
公開
北米:2009年3月6日
日本:2009年10月24日
製作費 $20,000,000
北米興行収入 $1,388,410
世界 $2,405,820
*詳細な内容、結末が記載されています。
■ ストーリー ■
デトロイト。
妻に先立たれ、残された子供や家庭を顧みず、職務に没頭してきたたデトロイト市警のベテラン刑事エイダン・ブレスリン(デニス・クエイド)は、郊外の殺人事件現場に向う。
現場には、抜歯された歯が残され、歯科法医学の専門家でもあるブレスリンが呼び出されたのだった。
署に戻ったブレスリンは、署長クルーパ(チェルシー・ロス)に分析結果を報告し、被害者が生存している可能性を伝える。
そして、次の殺人事件が起き、現場には”来て、見よ”という、前回と同じ血で書かれた文字が残されていた。
ブレスリンは、被害者女性の養女クリスティン・スピッツ(チャン・ツィイー)に犯人逮捕を約束する。 親子仲も冷え切っている長男アレックス(ルー・テイラー・プッチ)から、ホッケーの試合に誘われたブレスリンだったが、再び殺人が起き呼び出される。 被害者は抜歯された男で、前回と同じ、遺体が吊り具に吊るされていることから、ブレスリンはそれが4個作られたことを調べ上げ、同僚スティングレイ(クリフトン・コリンズJr.)に知らせる。 同じ現場で女性が発見されていて、離婚したばかりの彼女の元夫が被害者を殺した可能性もでてくる。 そんな時ブレスリンは、次男ショーン(リアム・ジェームズ)の言葉をヒントに、”来て、見よ”という言葉から、犯人が聖書にある” 黙示録の四騎士”(ホースメン)に従って犯行を行っていることに気づく。 ブレスリンは、教区のホワイトレザー神父(ポール・ドゥーリイ)に意見を求める。 4件目の事件が起き、ブレスリンは、検視官でもあるタック(バリー・シャバカ・ヘンリー)から、犯人は外科の専門家だと指摘される。 クリスティンと会ったブレスリンは、彼女からスピッツ家の養女になった話などを聞き、そして衝撃的な告白をされる。 養母を殺したクリスティンは、彼女の体内から胎児を摘出し、それをブレスリンに見せたのだ。 別人のように変貌したクリスティンを尋問したブレスリンは、彼女の自宅の部屋をスティングレイと共に捜査し、犯行を撮影した画像を見つける。 それを確認したブレスリンは、その後、聖書に挟まっていた、クリスティンと養父デヴィッド(ピーター・ストーメア)が、関係を持った際の写真を見つける。 次の瞬間、デヴィッドに襲われたブレスリンは、彼を取り押さえる。 逮捕されるデヴィッドは、クリスティンが悪魔だということをブレスリンに伝える。 ブレスリンは、他の犠牲者を捜すのは無理だとクリスティンに言われるが、”出エジプト記”と書かれたチップが、被害者の胃から見つかったことをタックから知らされる。 それを使ったパソコンの住所を突き止めたブレスリンとスティングレイは、現場で犯人を取り逃がし、パソコンは焼却されてしまう。 青年コーリー・カース(パトリック・フュジット)は、自分がゲイであることを兄テイラー(エリック・バルフォー)に責められていた。 ダイナーから出たコーリーは、その後、暴漢に襲われそうになるが、彼は動ずることなく相手の腹部を刺し立ち去る。 一命を取り留めた暴漢は、駆けつけたブレスリンに、犯人が、内臓は外したと言われたことを伝える。 連続殺人の犯人が外科的知識のあることを知っていたブレスリンは、暴漢から情報を得るようスティングレイに指示を出す。 睡眠薬で眠らせた兄テイラーを、吊るし具で吊るし儀式を始めようとしたコーリーは、兄の目の前で自らの体を切り裂く。 翌日、その現場が発見され、それを見たブレスリンはクリスティンに会い、ネットの世界でコーリーと知り合ったことと、四騎士の内のリーダー白い騎士が鍵を握っているという話しを聞かされる。 その間ブレスリンは、息子アレックスとコミュニケーションを取ろうと努力し、一応の理解を得られる。 上司クルーパは、4人の犠牲者が出た”騎士事件”捜査を終わらせようとするが、ブレスリンは、犯人らが集っていたネット上のサイトを参考に、明日が何かが起こる啓示だと説得し捜査を続ける。 クリスティンに、もう一人犠牲者が出ることを確認したブレスリンは、彼女がセラピーに通っていたことを知る。 そして、最初の抜歯事件で、クリスティンに自分が誘い出されたことに気づく。 息子アレックスも同じセラピーに通っていたことから、スティングレイを自宅に向わせ、ブレスリンはショーンの元に向かおうとする。 ショーンの学校に向う途中、ブレスリンはスティングレイが襲われる緊急の電話を受け自宅に急行する。 スティングレイは重傷を負い、家の中を調べたブレスリンは、3年間入ったことがなかったアレックスの部屋が、白で統一されていることを知る。 ”来て、見よ”の文字が、亡き妻と出会ったメトロポリタン劇場の絵の下に書かれてあったことから、ブレスリンはその場に向う。 現場で注射を打たれたブレスリンは、意識を取り戻し、舞台の上で吊るされているアレックスに気づく。 アレックスは、騎士が4人だけでないことと、両親に見捨てられた何百万人もの子供達が控えていることを知らせ、その儀式の模様をネット上に流していた。 ブレスリンは、手錠でつながれていた座席を壊し、アレックスの吊り具を壊し彼を助ける。 そしてブレスリンは、アレックスを心配するショーンを安心させるため、愛していることを告げる。
...全てを見る(結末あり)
*(簡略ストー リー)
妻を亡くし、残された子供達に接する暇もなく職務に追われている、ベテラン刑事エイダン・ブレスリンは、連続猟奇殺人を担当する。
やがて、それが聖書の” 黙示録の四騎士”に従った犯行だとブレスリンは気づく。
その後も事件が続く中、被害者の養女が犯人だと分かり、更にネット上に集った同じ境遇の若者達が、次々と儀式のような犯行を繰り返していく。
そしてブレスリンは、この事件の裏には、自分の家族の問題も関係していることに気づく・・・。
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ハリウッドのヒットメイカーである、マイケル・ベイが製作に参加し、魅力的なキャストで製作された作品ではあるが、商業的には全くと言っていいほど不発に終わった。
残忍な殺人事件と、それを担当する刑事の、家族問題を絡めた展開は、後半で盛り上がりを見せるものの、クライマックスで、もう一歩踏み込んだ親子愛を感じさせて欲しかったようにも思う。
主演のデニス・クエイドは、仕事や親子の関係で疲れきっている表情が印象的で、渋さも感じさせる熱演は見せている。
被害者の家族である女性が、一転、犯人の一人として悪魔のように豹変する筋立ては面白いが、それを演ずるチャン・ツィイーの怪し気な演技も空振りに終わっている感じで、ややミスキャスト気味だ。
主人公の長男で、親の愛を受けられず、異常な行動をとるルー・テイラー・プッチ、次男リアム・ジェームズ、クリスティン(Z・ツィイー)の養父役で、彼にしては、端役程度の出演が寂しいピーター・ストーメア、主人公の頼れる相棒クリフトン・コリンズJr.、自らの体を切り刻む犯人の一人パトリック・フュジット、その兄エリック・バルフォー、検視官バリー・シャバカ・ヘンリー、教区の神父役ポール・ドゥーリイ、署長チェルシー・ロスなどが共演している。