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バウンティ・ジャスティス Honour (2014)

異民族と愛し合ったために名誉を守る家族から命を狙われる女性とその殺人を依頼された賞金稼ぎの関係を描く、出演アイーシャ・ハートパディ・コンシダインハーヴィー・ヴァーディ他共演、監督、脚本シャン・カーンによるサスペンス。

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


ドラマ(サスペンス/犯罪)


スタッフ キャスト
監督:シャン・カーン

製作
ニシャ・パルティ
ジェイソン・ニューマーク
脚本:シャン・カーン
撮影:デヴィッド・ヒッグス
編集:ベヴァリー・ミルズ
音楽:テオ・グリーン

出演
モナ:アイーシャ・ハート
賞金稼ぎ:パディ・コンシダイン
モナの母親:ハーヴィー・ヴァーディ
カシム:ファラズ・アユーブ
アデル:シュバム・サラフ
タンヴィル:ニケシュ・パテル

イギリス 映画
配給
108 Media
Pinewood Pictures
2014年製作 104分
公開
イギリス:2014年4月4日
北米:2014年7月11日
日本:未公開


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー
ロンドン
パキスタン人のモナ(アイーシャ・ハート)は荷物を持参して帰宅し、自分行動を非難する母親(ハーヴィー・ヴァーディ)の態度を気にする。

兄カシム(ファラズ・アユーブ)が来ると知ったモナは警戒し、母と共に三人で食事をして、その後、居間でくつろぐ。

母から手の焼ける娘だと言われ愚痴をこぼされたモナは、トイレに行ったカシムに背後から襲われ、ヒモで首を絞められる。

母はモナの足を押さえつけて、カシムはモナが動かなくなったためにヒモを緩める。

帰宅した息子アデル(シュバム・サラフ)に気を確かに持つようにと伝えた母は、空のトランクを二階から下ろすよう指示する。
__________
...全てを見る(結末あり)

不動産会社で働くモナは、ライバルであるタンヴィル(ニケシュ・パテル)から話しかけられる。

二人は愛し合うようになり、婚約していたパンジャーブ人のタンヴィルは、それを解消することをモナに伝える。

弟のアデルにそれを話したモナは、宗教は同じでも異民族間の結婚は許されないとモナに伝える。

納得できないモナは、明日、駆け落ちすると伝え、戸惑うアデルは、部屋を貰うとだけ答える。

翌日、祈りを済ませたモナは、亡き父を想いながら荷物をまとめて家を出る。

待ち合わせ場所のカフェにいたモナは、現れたタンヴィルから、計画を実行すれば皆が傷つくと言われたと聞き驚く。

身の危険も感じるタンヴィルは、皆の忠告を聞くべきだとモナに伝え、今夜は中止して、家族の理解を得ることを考えるのが最善だと話す。

今は誰とも結婚する気はなく、長い目で将来を考えたいとタンヴィルから言われたモナは、一応、納得する。

トイレに行くと言って席を立ったモナは、動揺して涙する。

店を出たモナは駅に向い、タンヴィルからの電話を留守電に切り替える。

アデルからの電話には出たモナは、全て終わったことを知らせ、タンヴィルを恨むアデルは、自分のために戻って来てほしいと伝える。

愛しているとアデルに伝えたモナは、電話を切る。

賞金稼ぎの男(パディ・コンシダイン)を雇った母親は、正気を失っているという娘のモナの写真を渡して、連れ戻すことを依頼する。

モナが帰るのを拒んだ場合はどう対処してくれるか尋ねた母親は、男に8000ポンドを渡すことを約束して前金を差し出す。

口を出さない条件でそれを引き受けた男は、証拠を持ってくるようにと母親から言われて、写真と現金を手にしてその場を去る。

妊娠中の若い女性を捜しだし、彼女を引き渡した後に殺されたことを知った男は、今回の仕事を最後に足を洗うことを、仲介者である刑務所仲間に伝える。

知り合いの警官にモナの写真を渡した男は、所在が分かり次第、連絡がほしいと伝えて金を渡す。

イスラム人街などでモナを捜した男は、タンヴィルからの電話を受けて会うことになる。

タンヴィルに会った男は、モナの兄カシムの考えは間違っていると言って、手を貸すべきではないと伝える。

男は、その話の意味が理解出来ない。
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駆け落ちの前日。
警官のカシムは、モナに恋人ができて駆け落ちする気だと、アデルから電話で知らされる。

相手のことを全て知りたいと言うカシムは、モナに話したらお前も殺すとアデルに伝える。

タンヴィルに会ったカシムは、モナはパキスタンに帰り結婚すると伝えて、それを知らない彼女に会い、駆け落ちは正しい判断ではない、死ぬことになると言うように指示する。

モナとの待ち合わせ場所のカフェを監視していると言ってタンヴィルを脅したカシムは、彼を侮辱してその場を去る。

その夜、タンヴィルはカシムを乗せてカフェの近くに向かい、アデルも現れる。

話が終わったらモナを連れ帰ると言うカシムは、彼女から電話がかかって来たタンヴィルをカフェに向かわせる。

カフェに向いモナと話をするタンヴィルを監視していたカシムとアデルは、モナが席を立ったためにタンヴィルにメールを送る。

モナを捜すものの見つけられずに車に戻ったカシムは、彼女に電話をするようタンヴィルに指示する。

留守電だったために、カシムから電話をかけるようにと指示されたアデルは、モナから全て終わったと言われ、タンヴィルを侮辱して殺すと言って、自分のために戻ってほしいと伝える。

居場所が分からなかったために、カシムはタンヴィルを駅に向かわせ、アデルを家に帰す。

家に向かったカシムは、モナが戻っていることを母から知らされて驚き、アデルは帰っていないと言われる。

食事の支度をするモナに声をかけて、別の部屋で母と話したカシムは、帰国させて結婚させるべきだと伝える。

異民族と寝た娘を結婚させたら、相手の家族に殺されると言う母は、家族の名を汚したモナは許されないことを話す。

モナに襲い掛かかり首を絞めたカシムは、彼女が動かなくなったためにヒモを緩める。

戻ったアデルは、二階の空のスーツケースを下ろすよう母から指示される。

スーツケースにモナの死体を入れたカシムとアデル、そして母は、それを車に乗せて運ぶ。

カシムに殴られたタンヴィルは、帰宅して傷の手当てをする。

森の中に車を止めたカシムは、母を残し、アデルと共に死体を埋めるためにスーツケースを運ぶ。

車のアラームが鳴ったためにカシムは様子を見に行き、スーツケースの中を確かめたアデルは、生きていたモナにナイフで頬を切られる。

モナは逃げ去り、自分はやっていないと彼女に伝えるアデルは動揺する。

それを知ったカシムは、アデルを落ち着かせてモナを捜す。
__________

カシムに会った男は、手を引くと言って、経費以外の金を返すことを伝える。

500ポンドを追加すると言うカシムから、モナを家に帰すなと指示された男は、仕方なく彼女を捜す。

モナが簡易宿泊所にいるという警官からの情報を得た男は、その付近を監視して、彼女を見つけて尾行する。

薬局で妊娠検査薬を万引きしてチェックしたモナは、妊娠していることを知りショックを受ける。

路地で襲われそうになったモナを助けた男は、彼女をカファに連れて行き話をする。

男が自分の写真を持っていることに気づいたモナは、トイレに行くと言ってその場から逃れる。

モナが逃げたことに気づいた男は、簡易宿泊所に戻り去ろうとする彼女を追う。

路地でモナを追い詰めた男は、騒ぐ彼女からナイフを奪い黙らせる。

母とカシムから金を受け取り捜すよう頼まれたと話す男は、連れ戻すのではなく、帰らせるなと言われていると伝える。

母に殺されるよりましだと男に伝えたモナは、覚悟を決める。

翌日、母親とカシム、そしてアデルにモナを殺した証拠の映像と摘出した心臓を見せた男は、納得した母親から約束は守ると言われる。

”名誉”がなければ人生は無意味だと言う母親は、モナの死体の場所を聞きながら男に約束の8000ポンドを渡す。

場所の地図を送ると言う男は、現金を受け取りその場を去る。

見せられた心臓が人の物にしては大きいとカシムに伝えた母親は、それを確かめさせる。

食肉業者のいとこに心臓を見せたカシムは、それがブタの物だと言われる。

男を紹介した刑務所仲間を痛めつけたカシムは、居場所を聞き出す。

電車でグラスゴーに行きフェリーか船に乗り、購入した家に向かうとモナに伝えた男は、新しい人生を送らせたいことを彼女に伝える。

そこにカシムが現れ、銃を手にした男はモナを逃がす。

非常階段を上るモナは、銃声を聴きながら屋上に向い、現れたカシムに襲い掛かる。

チャンスを与えると言うカシムは、母とアデルに自分は変わることを約束するよう指示し、それに従えないのなら突き落とすと伝えて縁に向かわせる。

父に会えると言われたモナは、息子は名誉を守り名を汚さなかったが、神の教えに背き、妹も犠牲にすることを伝えると語る。

誤りだとしたら神が止めると言うカシムは、祈りを捧げるモナに銃を向ける。

そこに現れた男は、銃弾を受けながらカシムを銃撃する。

男に謝罪したモナは現金を受け取り、もうだめだと話す彼から、子供を産み愛し立派に育てるようにと言われる。

這って近づく瀕死のカシムに銃を向けたモナは、兄を殺すのかと言われ、神が止めなければと伝える。

電車に乗ったモナは、バッグの中の銃と子供時代の男が母親に抱かれている写真を確認して眠ってしまう。

イスラム教徒の家族を侮辱する酔った男女の声で目覚めたモナは、二人に絡まれる。

バッグを渡せと言われたモナは怯むことなく、やってみるようにとウルドゥー語で話す。

戸惑う女から英語で話すようにと言われたモナは、話を聞かせれば自分も話すと伝える。
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国連の調査によると、毎年5000人の少女が、家族の”名誉”を守るために殺されているという。


解説 評価 感想

*(簡略ストー リー)
ロンドン
パキスタン人のモナは、イスラム教徒ではあるが異民族の青年タンヴィルと愛し合うようになる。
それが許されないことであるため、モナはタンヴィルと駆け落ちすることを考えるのだが、家族の名誉を守ろうとする母親と息子のカシムは、モナを殺そうとする。
それを実行してモナを森に埋めようとした母親らだったが、生きていたモナは逃亡する。
賞金稼ぎの男を雇った母親は、モナを捜しだし、連れ戻せない場合は殺害するように指示する。
それを引き受けた男は、情報を入手してモナを捜しだすのだが・・・。
__________

同じ宗教間でも許されない異民族の結婚を決意した女性の苦悩、そして、名を汚された家族の名誉を守ろうとする”殺人”を描くサスペンス。

冒頭は外国人への差別問題から始まり、イスラム教徒の家庭で起きる、母親と息子が娘を殺そうとする衝撃的なシーン(この時点では何の説明もないため、観客は事態が全く理解できない)で物語は始まる。

原題の”Honour”が意味するものは単なる”名誉”ではなく、イスラム法の”名誉の殺人”から引用したもので、家族の名誉を汚した殺人は正当化されるという理解の基によるものである。

同じ宗教であっても異民族との性交渉及び結婚も許されない、それが家族の名を汚すことと判断される”死”につながる厳しい戒律は、恐ろしささえ感じる。

母親と兄に命を狙われる女性の父親が既に他界していることがポイントで、家長である父親が生存していた場合でも、母親と同じく娘の命を奪おうとするのか・・・。
そんな家族の問題に、イギリス人の賞金稼ぎが絡み複雑に展開していくという異色作。

異民族と愛し合ったために、家族に命を狙われるイスラム教徒の女性アイーシャ・ハート、彼女の捜索と殺害を依頼される賞金稼ぎを深い演技で演ずるパディ・コンシダイン、娘の不貞を家族の恥と考え殺害を実行する母親ハーヴィー・ヴァーディ、母と共に妹の命を狙う警官のファラズ・アユーブ、その弟シュバム・サラフ、恋人であるパンジャーブ人のニケシュ・パテルなどが共演している。


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