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ハニーボーイ Honey Boy (2019)

アルコール依存症で施設に入った映画スターが子供時代の父との関係を思いだしながら人生を見つめ直す姿を描く、製作、監督アルマ・ハレル、脚本、主演シャイア・ラブーフルーカス・ヘッジズノア・ジュープFKAツイッグス他共演のドラマ。

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


ドラマ


スタッフ キャスト
監督:アルマ・ハレル
製作
アニタ・ゴウ
アルマ・ハレル
クリストファー・レゲット
ブライアン・カヴァナー=ジョーンズ
ダニエラ・タップリン・ランドバーグ
製作総指揮
ビル・ベネンソン
フレッド・バーガー
ダニエル・クラウン
ラファエル・マルモー
脚本:シャイア・ラブーフ
撮影:ナターシャ・ブライエ
編集
ドミニク・ラペリエール
モニカ・サラザー
音楽:アレックス・ソマーズ

出演
ジェームズ・ロート:シャイア・ラブーフ
オーティス・ロート(22歳):ルーカス・ヘッジズ
オーティス・ロート(12歳):ノア・ジュープ
シャイガール:FKAツイッグス
サンドラ:マイカ・モンロー
ロート夫人:ナターシャ・リオン
アレック:マーティン・スター
パーシー:バイロン・バワーズ
モレノ博士:ローラ・サン・ジャコモ
トム:クリフトン・コリンズJr.

アメリカ 映画
配給 アマゾン・スタジオ
2019年製作 94分
公開
北米:2019年11月8日
日本:2020年8月7日
製作費 $3,500,000
北米興行収入 $3,012,620
世界 $3,400,980


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー
2005年。
映画スターのオーティス・ロート(ルーカス・ヘッジズ)は、アルコール依存症に苦しんでいた。

酔って事故を起こしたオーティスは警察と口論の末にトラブルになり逮捕され、リハビリ施設に入ることになる。

オーティスは、カウンセラーのモレノ博士(ローラ・サン・ジャコモ)から、症状が改善されないまま逃げた場合は、裁判所が凶悪犯として判断して4年間刑務所に送るだろうと言われ、”PTSD/心的外傷後ストレス障害”と診断される。

それを否定するオーティスだったが、モレノは、彼に自分の過去を見つめ直す療法を勧める。

1995年、ロサンゼルス
オーティス(ノア・ジュープ)は子役として活躍し、撮影現場には元ロデオ・クラウンの父ジェームズ(シャイア・ラブーフ)が付き添い、息子の世話をしていた。

...全てを見る(結末あり)

モーテルでオーティスと暮らすジャームズは、向かいに住む若い女性シャイガール(FKAツイッグス)に声をかけてからかう。

アルコールとどれっぐの依存症だったジャームズは、4年間酒を飲んでいないものの、躁状態で攻撃的だった。

野茂が投げるドジャースの試合に行きたいオーティスは、母(ナターシャ・リオン)と共にビッグブラザー・プログラムに参加しているトム(クリフトン・コリンズJr.)に連れて行ってもらう予定だった。

トムに会いたいジェームズは、彼を連れて来てバーベキューをしたら、野球に行くことを許すとオーティスに伝える。

2005年。
オーティスは、ルームメイトのパーシー(バイロン・バワーズ)とのコミュニケーションがうまく取れず、モレノに不満を訴える。

1995年。
ジェームズは、オーティスが連れて来たトムと共にバーベキューを始める。

トムと話をしたジャームズは、彼を警戒しながら罵倒し、オーティスに近づくなと言ってプールに突き落とす。

オーティスは、その様子を見て驚く。

2005年。
オーティスは、パーシーらと共にアレック(マーティン・スター)のリハビリを受け、森に入って思い切り叫ぶようアドバイスされるものの、役に立つとは思えない。

1995年。
母からの電話を受けたオーティスは、バンクーバーで撮影があることを話し、前科があるジェームズが同行できるかが話題になる。

苛立つジェームズは妻と話す気になれず、オーティスが2人の言い分をお互いに伝える。

興奮したジェームズは電話を切ってしまい、オーティスは追い出される。

アルコール依存症の会に出席したジェームズは、継母から虐待を受け、薬物依存症になった経緯や、意識を失った状態で女性をレイプしようとして性犯罪者となり服役したことなどを話す。

シャイガールと親しくなったオーティスは、彼女にキスしてベッドで抱き合い、お金を渡す。

2005年。
森に向かったオーティスは、アラックスに言われたことを試し、叫び声をあげる。

オーティスは、アドバイスしてくれたアレックに感謝し、モレノのセラピーで怒りをコントロールしようとする。

1995年。
オーティスと夜中までリハーサルするジャームズは、外で騒いでいる隣人を黙らせようとしてトラブルになる。

苛立つオーティスはジェームズを非難し、自分が稼ぎ、付添人として雇っていることを父に伝える。

まともな人間なら犯罪者を雇わないと言われたジャームズは憤慨し、オーティスを黙らせる。

ジェームズと真剣に話そうとしたオーティスは、もっと良い父親になってほしいと伝える。

オーティスを殴ったジェームズは、出て行けと言われたためにバイクで出掛ける。

2005年。
モレノのセラピーを受けるオーティスは、ジェームズのことなどを考えながら苦しむ。

1995年。
オーティスは、シャイガールに慰められる。

ストリップ・クラブでドラッグを手に入れたジェームズは、トイレでハイになる。

翌朝モーテルに戻ったジェームズは、その場にいたシャイガールがオーティスに手を出したと思い、彼女を責める。

シャイガールは、ジェームズを押し倒して出て行く。

オーティスの成功に嫉妬するジェームズは、金を受け取っている気持ちが分かるか尋ね、あげなければいなくなると言われて涙する。

ジェームズは、自分を批判したり過去を持ち出したりしなければ、すべてを話すとオーティスに伝えて、それを彼に約束させる。

ジャームズは、作業員に扮して、ハイウェイの脇でマリファナを栽培していることをオースティンに話し、2人でその場に向かう。

2005年。
ニワトリを追ったオーティスは、施設を離れてモーテルに向かい、そこで、ロデオ・クラウンの衣装を着たジェームズに再会する。

1995年。
ジャームズとオースティンは、マリファナを吸いながら寄り添う。

2005年。
オーティスから、自分のことを映画にすると言われたジェームズは、いい役にしてくれと伝える。

ジェームズをバイクに乗せたオーティスは走り始める。

やがて、オースティンが1人で走る場面に変わる。


解説 評価 感想

*(簡略ストーリー)
2005年。
映画スターのオーティス・ロートはアルコール依存症で苦しみ、事故を起こして逮捕され、リハビリ施設に入る。
モレノ博士から”PTSD/心的外傷後ストレス障害”と診断され、セラピーを受けたオーティスは、過去を見つめ直す療法を勧められる。
オーティスは、躁状態で攻撃的な元ロデオ・クラウンのジャームズを付き人にして、モーテル暮らしをしながら子役を続けていた過去を思いだすのだが・・・。
__________

ミュージック・ビデオの製作などを手掛けていたアルマ・ハレルが、製作を兼ねて監督した長編映画デビュー作品。

本作は、主演を務めるシャイア・ラブーフの自伝的な作品であり、脚本も担当している。
彼がアルコール依存症のリハビリを受け、そのプログラムの中で脚本が執筆された。
当初は映画化するつもりはなかったが、その内容に感銘を受けたアルマ・ハレルの勧めで映画化が実現した。
過去の傷を癒す結果となったシャイア・ラブーフの、今後の活動に注目したい。

若くして成功したシャイア・ラブーフが、様々なトラブルを起こしながら活動を続ける背景にあった、父親との関係など実体験を基にした作品であり、その赤裸々に描かれた内容は話題になり、また各方面で好評価を得た。

アルコール依存症に苦しむ映画スターで、リハビリを受けながら過去を振り返り人生を見つめ直すルーカス・ヘッジズ、その少年期を見事に演ずるノア・ジュープ、彼と親交を深める主人公が暮らすモーテルの住人FKAツイッグス、主人公の妻ナターシャ・リオン、リハビリ施設のセラピスト役マーティン・スター、オーティス(ルーカス・ヘッジズ)のルームメイト役バイロン・バワーズ、オーティスの治療を行うローラ・サン・ジャコモ、少年時代のオーティスを可愛がるクリフトン・コリンズJr.マイカ・モンローなどが共演している。


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