サイトアイコン That's Movie Talk!

ヒットマン Hitman (2007)

世界的人気ゲームソフト”ヒットマン”を基に製作された作品。
巨大な陰謀に巻き込まれた暗殺者の戦いを描く、製作リュック・ベッソン、製作総指揮ヴィン・ディーゼル、主演ティモシー・オリファントオルガ・キュリレンコダグレイ・スコット他共演のサスペンス・アクション。

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


ドラマ(サスペンス/犯罪)


スタッフ キャスト
監督:ザヴィエ・ジャン

製作
チャールズ・ゴードン
エイドリアン・アスカーリ
ピエランジュ・ル・ポギャム
リュック・ベッソン
製作総指揮:ヴィン・ディーゼル
原作:”ヒットマン
脚本:スキップ・ウッズ
撮影:ローラン・バレ
編集
カルロ・リゾ
アントワン・ヴァレイユ
音楽:ジェフ・ザネリ

出演
エージェント47:ティモシー・オリファント
ニカ・ボロニナ:オルガ・キュリレンコ
マイケル・ホイッティア:ダグレイ・スコット
ユーリー・マクロフ:ロバート・ネッパー
ミハイル・ベリコフ:ウルリク・トムセン
ウードレ・ベリコフ:ヘンリー・イアン・キュージック
スミス・ジェイミソン:ジェームズ・フォークナー
ジェンキンズ:マイケル・オフェイ
ダイアナ・バーンウッド:リサ・ジェコブズ
グドナイエフ:ジョー・シェリダン

アメリカ/イギリス/フランス 映画
配給
20世紀FOX(北米)
ヨーロッパ・コープ(フランス)
2007年製作 93分
公開
イギリス:2007年11月30日
フランス:2007年12月26日
北米:2007年11月21日
日本:2008年4月12日
製作費 $24,000,000
北米興行収入 $39,687,530
世界 $99,965,790


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー
ロンドン
帰宅したインターポールの捜査官マイケル・ホイッティア(ダグレイ・スコット)は、暗殺者の47(ティモシー・オリファント)に銃を向けられる。

スキンヘッドの後頭部にバーコードのタトゥーを彫られ闇の組織に育てられた“エージェント47”は、善人でありながら人を殺したことをホイッティアに確認する。

善人が人を殺す基準を47から問われたホイッティアは、追っている殺人犯は亡霊だと答える。

3か月前、ニジェール共和国。
誰もその存在を知らない組織”ザ・オーガニゼーション”は、中立的立場で各国政府と通じていた。

プロの殺し屋を育てていた”ザ・オーガニゼーション”は、身寄りのない子供達を集めていた。
...全てを見る(結末あり)

地元ギャングのリーダーのブワナ・オヴィは、C4爆弾を飲み込まされていた弟と共に爆死する。

国家警察本部。
亡霊のような相手を3年間も追っているホイッティアは、爆破を実行した男が、100件以上の殺しに関わるプロだと伝える。

ロシアサンクトペテルブルク
ホテルのバーにいた47は、声をかけてきた女性を無視して部屋に戻る。

アフリカの任務が完了して報酬が振り込まれたことを連絡員ダイアナ・バーンウッド(リサ・ジェコブズ)から知らされた47は、ロシア大統領ミハイル・ベリコフ(ウルリク・トムセン)暗殺の任務が早まったことを知らされる。

ベリコフの弟ウードレ(ヘンリー・イアン・キュージック)は、武器及び麻薬の売人だった。

難なくベリコフを暗殺した47は街を去ろうとするが、目撃者がいたことをダイアナから知らされ、インターポールが接触する前に抹殺するよう指示される。

ニカ・ボロニナ(オルガ・キュリレンコ)の情報を受け取った47は、”聖イサアク大聖堂”前の広場で彼女を殺そうとするものの、一瞬、躊躇してスナイパーに狙われる。

プルコヴォ空港
到着したホイッティアは、ベリコフがかすり傷で済んだという連絡を受ける。

その映像に疑問を感じるホイッティアは、ホテルに滞在していると思われる犯人についての情報を得る。

秘密警察に連絡して、管轄権はインターポールにあると伝えるよう、ホイッティアは部下のジェンキンズ(マイケル・オフェイ)に指示する。

ニカが自分に反応しなかったために目撃者ではないことをダイアナに知らせた47は、ベリコフ暗殺が失敗に終わったため、報酬が振り込まれないことを知らされる。

銃弾は間違いなく鼻腔に命中していると言う47は、生存しているベリコフの映像を見せられる。

依頼人が誰かを確認した47は、返事がないため、裏切った場合は、捜しだして始末するとダイアナに伝える。

ホテルに向かったホイッティアは、警察のグドナイエフ(ジョー・シェリダン)から、犯人の逃亡を阻止する準備は整っていると言われる。

現場を指揮しようとするホイッティアは、その場の責任者であるFSB(ロシア連邦保安庁)のユーリー・マクロフ(ロバート・ネッパー)が現れたため反発する。

ホイッティアの意見を聞こうとしないマクロフは、犯人射殺の許可を出して突入を命ずる。

ダイアナからの電話を受けた47は、依頼人がベリコフだったことを知らされ、命を狙われていると言われる。

突入に気づいた47は、仕掛けてあったドアの爆弾の爆破と同時に、窓から飛び出して建物内に戻り、通路のアイスボックスに隠してあった銃を手にする。

FSBの特殊部隊員を次々と殺すものの、ホイッティアに銃を向けられた47は、その場から脱出して川に飛び込む。

47の部屋を調べたホイッティアとジェンキンズは、パソコンのデータが完全に消去されたことに気づく。

洋服を手に入れた47は、ニカを捜そうとする。

マクロフと話し合ったホイッティアは、犯人が諜報員であると考える彼から、自分達に任せるようにと言われる。

ベリコフの狙撃に疑問を感じていることをマクロフに伝えたホイッティアは、自分の獲物は、ターゲットを決して外さないと付け加える。

ニカの部屋に向い脅して連れ出した47は、ホテルの部屋で、広場での出来事の前に自分を目撃したかを問う。

それを否定したニカは、ベリコフの運転手と広場で会うよう指示されたと伝える。

撃たれた後で、なぜベリコフが演説ができるのかを訊いた47は、答えないニカを始末しようとする。

ベリコフには影武者がいると言う、彼の愛人だったニカだったが、47は、自分が撃ったのは本物だと伝える。

ウードレのことを訊かれたニカは、ヤクや武器の売人だと答え、CIAFSBに追われているものの、ベリコフが守っていると話す。

ベリコフに命を狙われると47に言われたニカは、任務を遂行して黒幕を暴こうとする彼の考えを知らされる。

グドナイエフから、道路の封鎖や国境警備などを知らされたホイッティアは、47が内陸に逃亡すると考える。

47とニカは駅に向い、ホイッティアとジェンキンズもその場を監視し、マクロフらも現れる。

自分を追う男を誘き出した47は、相手を銃撃する。

その場に現れた他のエージェントと戦うことになった47は、全員を倒す。

生きていた男に止めを刺した47は、ニカがその場にいることに気づく。

人の気配を感じた47は、現れたジェンキンズを捕えるが、銃を向けるホイッティアから、駅は封鎖されたと言われる。

自分を人質に取れと言うホイッティアを銃撃した47は、ジェンキンズを殴り倒す。

ニカに制止された47は、ホイッティアを見逃してその場を去る。

治療を受けたホイッティアは、暗殺者は死んだとマクロフに言われる。

手を引くようにとマクロフに言われたホイッティアは、それに従う気はなかった。

駅で邪魔をしたニカを責める47だったが、彼女を許す。

FSB支局。
マクロフのスーツに盗聴器を取り付けたホイッティアは、彼がベリコフの命令で動いていることを知る。

モスクワ
ニカをCIAのスミス・ジェイミソン(ジェームズ・フォークナー)と接触させた47は、自分が組織から見捨てられたことを知らされ、ベリコフの政策に反対する者達により、大統領はすり替えられたと言われる。

ウードレを捕えるための協力をジェイミソンに求めた47は、それを約束させる。

武器商人とウードレが取引することをジェイミソンから知らされた47は、その相手に扮して接触することになる。

イスタンブール
ニカと共に準備を始めた47は、あるレストランの予約をする。

ロンドンインターポール支局。
ベリコフのことを調べたジェンキンズは、影武者の存在を証明する写真をホイッティアに見せる。

ニカと食事をする47は、ウードレの取引相手を始末する。

ホテルに戻った47は、ニカに迫られるものの、彼女を薬で眠らせてしまう。

ウードレと取引しようとした47は、別人だと知られてしまうが、その場の武器で手下達を倒す。

ベリコフの件で協力してもらうとウードレに伝えた47は、彼を射殺する。

ホテルに戻った47は、眠っているニカに手を出さなかった。

ロシア国境
ニカから子供時代の話などをされた47は、ブドウ園を所有したい彼女の夢を知り、車を捨てることを考える。

グドナイエフから渡された47のバッグを調べたホイッティアは、その中の十字架の鍵が気になる。

電車でロシア入りした47は、ベリコフを殺すためにニカと別れようとする。

ベリコフが生きている限り命を狙われるとニカに伝えた47は、彼女から名前を訊かれ、番号で呼ばれていたと言って別れを告げる。

どこで会えるかと言うニカに自分から会いに行くと伝えた47は、任務を遂行すると伝えて電車を降りる。

その頃マクロフは、暫くすれば47が会いに来るとベリコフの影武者に伝える。

イスタンブールでウードレの死体が見つかったことを知らされたホイッティアは、捜査を中止するよう上司から指示される。

ウードレの葬儀にベリコフが出席することを知ったホイッティアは、彼がその場で命を狙われると考える。

マクロフを拉致した47は、予定時間に無線機の電源がオンになるため、ベリコフの射殺命令を出すよう伝え、拒めば感電死すると言って彼を脅す。

自分にそんな権限はないと言うマクロフに、これは命令だと伝えた47は、自宅を確認してきたことを知らせてその場を去る。

ウードレの葬儀が行われる大聖堂で、高官に警告するホイッティアだったが、それを聞き入れてもらえない。

葬儀に参列して挨拶したベリコフの影武者は、マクロフの命令でスナイパーに銃撃されるものの、防弾ガラスに守られる。

退避したベリコフの影武者は、変装していた47に銃撃され、護衛が殺される。

何かがおかしいと考えたホイッティアは、これが計画されていたことだと気づく。

十字架の鍵が大主教の宿舎のものであったため、47が川から逃げると考えたホイッティアは、ジェンキンズとその場に向かう。

47は、ベリコフの影武者から、任務を全うしたため命は保証すると言われる。

影武者を殺した47はヘリコプターの攻撃を受け、抵抗せずにホイッティアに捕えられる。

ベリコフ殺しを後悔していないかとホイッティアに問われた47は、後悔していないと答える。

車で移動するホイッティアは道路を塞がれ、現れたCIAのジェイミソンに質問されている間に47は逃亡する。

勘違いだったと言うジェイミソンは、ホイッティアに謝罪してその場を去る。
__________

自分が善人だと思うかを47に訊かれたホイッティアは、善人が人を殺す基準を問われる。

家族に危険が及ぶと感じたら、あらゆる方法でそれを阻止するが、それ以外の場合は分からないとホイッティアは答える。

鍵のことを思い出したホイッティアは、逃走するために、47がわざと逮捕されたと考える。

干渉するなと47に言われたホイッティアは、それで済むと言われる。

自分の身代わりの死体を見せて銃を置いた47は、数時間経てば娘は登校するために、死体を見せずに済むことをホイッティアに伝える。

その考えに同意できないホイッティアだったが、お互いのためだと言う47に説得される。

47は、二度と会いたくないと言い残してその場を去る。

サンクトペテルブルク
差出人が不明の封筒を受け取ったニカは、売りに出ているブドウ園の資料を確認して、それが47からだと気づき微笑む。

ニカを狙っていたスナイパーを殺した47は、彼女を見守りながらその場を去る。


解説 評価 感想

*(簡略ストー リー)
スキンヘッドの後頭部にバーコードのタトゥーを彫られ、闇の組織に育てられた暗殺者“エージェント47”は、世界各地でターゲットを抹殺していた。
47を追うインターポールの捜査官ホイッティアは、ロシア大統領ベリコフを狙撃した彼を追い詰める。
確実に射殺したはずのベリコフが生きていることを疑問に思う47は、事件に関係する女ニカを捕える。
今回の依頼人がベリコフ自身だったことを知った47は、命を狙われていることをニカに伝えて、黒幕を暴こうとするのだが・・・。
__________

人気ゲームの映画化であり、リュック・ベッソンヴィン・ディーゼルが製作に参加したことも話題になった。

また、当初はヴィン・ディーゼルが主人公を演ずる予定だった。
更に、2015年に公開されたリブート作品”Hitman: Agent 47”は、ポール・ウォーカー主演で企画されたが、2013年の彼の事故死により、企画は一旦、保留された経緯もある。

ゲームの映画化なので、あまり細かいことは言いたくはないが、主人公は、全てが謎に包まれた”亡霊”のような暗殺者・・・という設定にも拘らず、あらゆる場で、異質な人物として目立つ存在であることに頭を傾げてしまう。

それなりの雰囲気では演じているものの、超一流の暗殺者にしてはそれほど凄みがないティモシー・オリファントのスキンヘッド姿も今一だ。

サスペンス・タッチのアクションよりも、既に「007/慰めの報酬」(2008)のボンドガール役に決定し、同時期に撮影も始まっていた美しいヒロイン役のオルガ・キュリレンコと主人公との関係、その”人情物語”などの方が印象に残る。

ザヴィエ・ジャンの演出は平凡でスキップ・ウッズの脚本も単調だが、北米興行収入は約4000万ドル、全世界では1億ドルに迫る、まずまずのヒットとなった。

主人公である謎の暗殺者を追うインターポールの捜査官ダグレイ・スコットFSB(ロシア連邦保安庁)の責任者ロバート・ネッパーロシア大統領のウルリク・トムセン、その弟ヘンリー・イアン・キュージックCIA情報員のジェームズ・フォークナー、ホイッティア(ダグレイ・スコット)の部下マイケル・オフェイ、主人公に指示を出す連絡員のリサ・ジェコブズ、サンクトペテルブルク警察の責任者ジョー・シェリダンなどが共演している。


モバイルバージョンを終了