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ヘレディタリー/継承 Hereditary (2018)

亡くなった母親から忌まわしいものを受け継いだ家族に襲いかかる恐怖を描く、 監督、脚本アリ・アスター、製作総指揮、主演トニ・コレットガブリエル・バーンアレックス・ウルフミリー・シャピロアン・ダウド他共演のホラー。

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


スリラー/ホラー


スタッフ キャスト
監督:アリ・アスター
製作
ケヴィン・フレイクス
ラース・クヌードセン
バディ・パトリック
製作総指揮
ライアン・クレストン
ジョナサン・ガードナー
トニ・コレット
ガブリエル・バーン
脚本:アリ・アスター
撮影:パヴェウ・ポゴジェルスキ
編集
ジェニファー・レイム
ルシアン・ジョンストン
音楽:コリン・ステットソン

出演
アニー・グラハム:トニ・コレット
スティーヴ・グラハム:ガブリエル・バーン
ピーター・グラハム:アレックス・ウルフ
チャーリー・グラハム:ミリー・シャピロ
ジョーン:アン・ダウド
ブリジット:マロリー・ベクテル
エレン・テーパー・リー:キャスリーン・チャルファント

アメリカ 映画
配給 A24
2018年製作 127分
公開
北米:2018年6月8日
日本:2018年11月30日
製作費 $10,000,000
北米興行収入 $44,069,460
世界 $80,239,660


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー
2018年4月3日。
闘病生活を続けていたエレン・テーパー・リー(キャスリーン・チャルファント)は、78歳で娘アニー・グラハム(トニ・コレット)の家で死去した。

エレンの夫マーティンと長男チャールズは、既に故人だった。

ミニチュア模型作家のアニーは、精神科医である夫のスティーヴ・グラハム博士(ガブリエル・バーン)、16歳の息子ピーター(アレックス・ウルフ)と13歳の娘チャーリー(ミリー・シャピロ)の4人暮らしだった。

エレンの葬儀は土曜日の午前10時から12時まで行われ、スプリング・ブロッサム墓地に埋葬される。

ピーターを起こしたグラハムは、ツリーハウスで寝ていたチャーリーも起こし、4人で教会に向かう。

葬儀でアニーがスピーチしている最中、物静かなチャーリーは、スケッチブックに母の絵を描いていた。

その後スティーヴは、ナッツ・アレルギーのチャーリーがチョコレートを食べていたために、ナッツが入っていないか確かめる。

一家は帰宅し、スティーヴは、遅れている作品を仕上げているアニーの様子を見に行き、就寝前のピーターにも声をかける。
...全てを見る(結末あり)

ベッドに入ったチャーリーと話したアニーは、エレンを描いた絵を見ながら、祖母がいなくなり、誰が面倒を見るのかと尋ねる彼女に、自分や家族がいると答える。

チャーリーに寄り添うアニーは、壁に書かれた”サトニー”という文字が気になる。

片付けたエレンの私物を確認したアニーは、アルバムなど一緒にあった、”スピリチュアリズムについて”という本にメモが挟まっていることに気づく。

”許して 多くを話せなかった 失うものを嘆かないでほしい 犠牲は恩恵のためにある 愛を込めて 母より”という内容を見たアニーは、その場を去ろうとするもののエレンの気配を感じる。

そのことをスティーヴに話そうとしながら、アニーはベッドに入る。

翌日チャーリーは、学校でテストの時間にオモチャをいじっていた。

チャーリーが教師に注意された直後、教室の窓にハトが衝突する。

前の席のブリジット(マロリー・ベクテル)が気になるピーターは、昼休みにマリファナを吸う誘いの友人からのメールを見ていたため、教師にさされても質問に答えられない。

放課後、落ちていたハトの首をハサミで切ったチャーリーは、それをポケットに入れて、道路に立ち手を振る女性に気づく。

霊の出現についてネットで調べながら仕事したアニーは、エレンの部屋のドアが空いていたために不思議に思う。

スティーヴが部屋に入っていないことを知ったアニーは、鍵を閉めることにする。

墓地からの電話を受けたスティーヴは、エレンの墓が荒らされたことを知るが、アニーには話さなかった。

映画を観に行くとスティーヴに伝えて出かけたアニーは、愛する者を失った人々の集会に参加する。

発言したアニーは、先週亡くなった母のことを話す。

精神を病んでいた母とはあまり仲がよくなかったので、落ち込んでいないものの、母を愛してはいた。

母は解離性同一性障害で、最期は症状が悪化して認知症になった。

父は、自分が赤ん坊の頃、妄想性のうつ病を患って餓死し、統合失調症の兄は、16歳の時に母の寝室で首吊り自殺して、遺書には、”母が自分の中に何者かを引き入れた”と書かれていた。

晩年、母はうちで暮らし、看取り、以前は会話もなかったが、話をするようになった。

しかし、母が人を操るようになったために、夫が干渉しないルールを決めて、それが娘の誕生まで続き、息子には母を近づけなかった。

娘を任せると母は孫を溺愛し、自分は罪悪感に苦しんだ。

母は病気になり、最期には別人のようだった。

これ以上、家族を苦しめたくないと言うアニーは、すべてが崩壊してしまったようで、自分に責任がある、責められていると皆に話す。

リーダーから、何を責められていると思うのかと訊かれたアニーは、分からないと答える。

ブリジットのSNSを調べながらマリファナを吸っていたピーターは、友人から明日のパーティーに誘われる。

翌日、部屋にいたチャーリーは、不思議な光に気づく。

アニーは、ギャラリーのシルヴィアからのメールを受信し、進捗状況を訊かれ、作品の写真を送ってほしいということだった。

チャーリーは、ハトの首を持って外に向かう。

ピーターから車を貸してほしいと言われたアニーは、学校のバーベキューがあることを知り、アルコールを飲まないことを確認し、チャーリーを連れて行くようにと伝える。

森に向かったチャーリーは、火の輪の中でエレンが座っている姿を目撃して、舌打ちする。

アニーは、靴も履かないで外に出たチャーリーを叱りながら家に戻り、ピーターとパーティーに行くよう指示し、嫌がる彼女を説得する。

ピーターは、チャーリーが舌打ちするのを気にしながら、車で友人の家に向かう。

ブリジットに声をかけたピーターは、マリファナを見せて吸うことになり、チャーリーに待っているようにと伝えて二階に向かう。

チャーリーは、ナッツ入りだと知らずにケーキをもらって食べる。

その後チャーリーは、喉が腫れあがった感じて息苦しいとピーターに伝えて発作を起こす。

車に乗せられて病院に向かうチャーリーは、息ができないために窓を開けて外に顔を出す。

同とに横たわる鹿の死体を避けたピーターは、ハンドルを誤り電柱に接触して停車する。

ピーターは放心状態のまま家に戻り、ベッドに入る。

翌朝、買い物に出かけようとしたアニーは、首のないチャーリーの遺体に気づき、驚いて絶叫する。

スティーヴは、取り乱すアニーを落ち着かせる。

悲しみの中で葬儀を済ませたスティーヴは、ベッドに寝ているはずのアニーの様子を見に行くものの、彼女の姿はなかった。

壁には、”ザザス”という文字が書かれていた。

スティーヴは、チャーリーのスケッチブックに描かれた絵を見る

ツリーハウスに向かったアニーは、暖房をつけてその場で眠る。

翌日ピーターは、授業中に事故のことを考えてしまう。

休み時間に友人たちとマリファナを吸っていたピーターは、喉が腫れあがった感じがして息苦しくなる。

その夜、集会場に向かったアニーは、中に入らずに帰ろうとするが、ジョーン(アン・ダウド)という女性に呼び止められる。

アニーと以前、集会で会ったジョーンは、母の死から立ち直れたか尋ねる。

娘が亡くなったことを話したアニーは、ジョーンの息子が、4か月前に7歳の孫と共に溺死したことを知る。

2か月ほど前から集会に参加して救われたと言うジョーンは、住所を書いたメモをアニーに渡して別れる。

帰宅したアニーは、起きていたスティーヴに、映画に行ってきたと伝えて寝室に向かう。

ベッドから起き上がったアニーは、スティーヴに眠れないと伝えてツリーハウスに向かう。

ピーターも眠れず、部屋の中で何かを感じる。

ジョーンを訪ねてみることにしたアニーは、彼女の家に向かう。

アニーはジョーンに歓迎され、彼女の名前が書かれた玄関マットが気になり、母も同じようなものを使っていたことを伝える。

ジョーンと話をしたアニーは、チャーリーの遺体を発見した時のことを、動揺しながら伝える。

ピーターとの関係を訊かれたアニーは、自分は夢遊病で、2年ほど前に、気がつくとピーターとチャーリーのベッドの横に立っていたことを話す。

2人と自分は全身シンナーにまみれ、マッチをすった時にピーターが目覚めて叫び火を消したのだが、夢遊病だと言っても理解してもらえなかったことを、アニーはジョーンに話す。

ピーターとは頻繁に衝突し、自分を責めていると言うアニーは、言い訳できる立場でないとジョーンに伝える。

スティーヴは、アニーがチャーリーの事故死を再現したミニチュアを作っていることを知り驚く。

夕食になり、スティーヴの作った料理を褒めたピーターは、アニーと言い合いになる。

憤慨したアニーは、チャーリーが死んだのは事実だと言って怒りをぶつけるが、ピーターは、パーティーを嫌がったチャーリーを無理に行かせた理由を尋ねる。

スティーヴから、この件は終りにすると言われたアニーは席を立つ。

翌日、買い物先の駐車場で偶然ジョーンと出くわしたアニーは、霊能者と出会ったと言う彼女から、降霊会に招待され話を聞く。

ジョーンは、最初は疑ったものの、霊能者が19世紀の男性の霊を呼び出したとアニーに伝える。

霊能者に息子と孫の話をしたと言うジョーンは、孫の霊を呼び出してもらい、声を聴き存在を感じたことを話し、アニーを家誘う。

半信半疑でジョーンと降霊を試したアニーは、彼女の言うことが真実だったために驚く。

ジョーンは孫ルイに話しかけ、手を添えていたグラスが動き、何かを感じたアニーは動揺する。

ルイの霊は黒板に文字も書き、取り乱しそうになったアニーは帰ろうとする。

アニーを落ち着かせたジョーンは、自分で降霊を行う方法を教えて、霊能者から受け取った言葉が書かれている用紙を渡す。

ジョーンから、チャーリーは命を奪われていない、死んでいないと言われたアニーは、その場を去る。

車を運転して家に向かうアニーは、チャーリーの舌打ちが聴こえたように思う。

その夜、眠れないアニーは、ベッドにアリがいることに気づき、ピーターの部屋に向かう。

ピーターの口から大量のアリが這い出て来る姿に驚くアニーは、何もなかったことに気づく。

目覚めたピーターから夢遊病かと訊かれたアニーは、その場にチャーリーがいるか確認する。

自分を恐れる理由をアニーに尋ねたピーターは、産みたくなかったと言われ、その理由を訊く。

母親になるのが不安だったと答えたアニーは、母に産めと言われたものの、あらゆる方法で流産しようとしたが失敗したと話す。

失敗してよかったと言うアニーは、殺そうとしたことを責めるピーターに、愛していると伝える。

シンナーを浴びて火がついたアニーは、目が覚めて夢だと気づく。

その後アニーは、”パイモン”など、ジェーンから受け取った用紙に書かれた言葉を唱えて降霊を試し、ピーターを起こして謝罪して一階に向かう。

スティーヴも起こしたアニーは、3人で降霊を始めようとする。

20分前に成功したと言うアニーは、信じないスティーヴを説得してチャーリーに話しかける。

ピーターは空気が動いていることを感じ、グラスが動き始め、アニーはスケッチブックを広げて、チャーリーに描かせようとする。

止めさせようとするスティーヴを制止したアニーは、ロウソクが反応した直後、チャーリーの霊がとり憑く。

ピーターが怯えたために、スティーヴはコップの水をアニーに浴びせて目覚めさせる。

アニーは何があったか覚えていなかった。

壁には、”地獄の扉よ開け”と書かれていた。

翌日、授業中に不思議な光に気づいたピーターは、棚のガラスに映った自分が微笑んでいることに気づき、教師の許可を得てトイレに向かう。

ピーターが学校で霊に怯えていたというスティーヴからの電話を受けたアニーは、責められたために、自分は夢遊病者でないと言って憤慨する。

ギャラリーから、個展の延期の件などで心配してくれる電話を受けたアニーは、そのメッセージを聴きながら苛立ち、作品を壊してしまう。

ピーターと帰宅したスティーヴは、家の中の異臭を気にしながら、アニーが作品を壊してしまったことを知る。

首のないピーターがベッドに横たわるミニチュアだけが残っていた。

アニーの行動が理解できないスティーヴは、ソファーで眠ることにする。

チャーリーの部屋に向かったアニーは、ベッドの上のスケッチブックのページがめくれる様子を見つめる。

舌打ちが聴こえたために目覚めたピーターは、チャーリーがいると思う。

立っていたチャーリーの頭が床に落ち、それがボールになり転がる。

入口に愛犬レクシーがいることに気づいたピーターは、首を掴まれてもがき苦しみ、アニーが叫び声を聴き彼の部屋に向かう。

頭をつかんだと言って自分を責めるピーターに、アニーは、叫んだから見に来たと伝える。

ピーターは、チャーリーがいてアニーが頭を掴んだと言い張り、怯えて動揺する。

必ずやめさせると言うアニーは、スティーヴには内緒にするようにとピーターに伝る。

アニーは、新たにピーターの顔が書かれたチャーリーのスケッチブックを暖炉に投げ入れる。

スケッチブックは燃え始め、同時に自分の腕にも火がついたため、アニーはスケッチブックを暖炉から出して火を消す。

翌日、ジョーンの家を訪ねたアニーは、彼女がいないことを知り、玄関マットが気になり、あることを思い出す。

ランチの時間にピーターは、通りに立っている見知らぬ女性(ジョーン)から、”お前を肉体から追い出す”と言われ、自分以外に誰も気づいていないことを知る。

母エレンの遺品の箱を調べたアニーは、玄関マットがジョーンのものと似ていることを確認し、不思議な模様(パイモンの記号)の表紙の、意味不明な言葉が書かれた本を見つける。

別の本の”パイモン王”のページには、”儀式の完了後 定められた者の体に宿る”、”パイモン王は男で 男の肉体が必要”という言葉に印がされていた。

アルバムを見たアニーは、エレンと共にジョーンが写っていることを知り、ショックを受ける。

校内の廊下で光に導かれたピーターは、ドアの向こうで誰かが手招きしていることに気づく。

友人にアニーのことでメールしようとしていたスティーヴは、墓地からのメールを受信し、エレンの墓が荒らされた写真を確認する。

屋根裏部屋に向かったアニーは、ハエと異臭を気にしながら内部を調べ、首のない死体と、血で描かれた本の表紙と同じ模様を見つける。

授業中に舌打ちが聴こえたピーターは、体の自由がきかなくなり、顔を机にぶつけて、叫び声をあげて取り乱す。

雨の中、アニーはアルバムを持ってツリーハウスに向かう。

学校からの連絡を受けたスティーヴは、鼻を骨折したピーターを迎えに行き、赤信号に気づかず急停車する。

今後のことを考えると不安になったスティーヴは、涙してしまう。

怪我をして戻ったピーターを見て驚くアニーは、スティーヴと彼を運びベッドに寝かせる。

屋根裏の遺体のことをスティーヴに話したアニーは、それを確認してもらう。

驚くスティーヴに、ジョーンのことを話してアルバムを見せたアニーは、彼女が母と共に写っていることを伝える。

母のことは隠し自分に近づいたジョーンが、母と同じネックレスをしていることも話すアニーは、それが屋根裏の模様と同じだと伝える。

スティーヴから、映画に行くフリをして自分が遺体を掘り出したと言われたアニーは、霊がピーターを求めていることを伝えて、スケッチブックに描かれた彼の絵を見せる。

スケッチブックを始末すればいいと思ったが、燃やそうとしても自分の腕が燃えてしまい、自分とつながっていると言うアニーは、スティーヴに、スケッチブックを暖炉の火の中に投げ入れてほしい伝える。

スケッチブックを渡されたスティーヴは、君は病気だと言ってそれを拒み、警察に電話するとアニーに伝える。

スティーヴからスケッチブックを奪ったアニーは、それを暖炉の火に投げ入れる。

その瞬間、スティーヴは火だるまになり、アニーは驚くものの、パイモンが憑依する。

夜になり目覚めたピーターは、ツリーハウスの灯りに気づく。

居間に向かったピーターは、スティーヴの焼死体を見つける。

天上に張り付き見つめていたアニーは、逃げるピーターを追う。

屋根裏に逃げたピーターは、扉を閉めてアニーに謝罪する。

その場のオカルト的な雰囲気に怯えるピーターは、夢だと思おうとする。

ピーターは、空中に浮かぶアニーが、ピアノ線で自分の首を切り落とそうとしていることに気づく。

集会のメンバーが裸で立って入る姿を見たピーターは、窓を突き破って花壇に落下する。

地面に横たわるピーターに不思議な光が入込み、彼は目を覚ます。

舌打ちが聴こえたピーターは、浮遊するアニーが向かったツリーハウスに入る。

そこでは、王冠を被ったチャーリーの生首を前に、ジョーンや他のメンバーがこうべを垂れていた。

王妃であるエレンの写真も飾られ、ピーターに王冠が被せられる。

アニーとエレンの首のない遺体が、ピーターに頭を下げる。

ジョーンは、パイモンの王となったピーターに誓いを立て、皆と共に称える。


解説 評価 感想

*(簡略ストー リー)
ミニチュア模型作家のアニー・グラハムは、”解離性同一性障害”だった母エレンを亡くし、夫スティーヴと子供たちピーターとチャーリーと共に葬儀を済ませる。
エレンに溺愛されていたチャーリーは、様々な異変が起きる中、ピーターと向かったパーティーで発作を起こし、病院に運ばれる途中、悲惨な事故で死亡する。
絶望したアニーは、家族には内緒である集会に参加し、心の癒しを求めようとするのだが・・・。
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短編映画などで活躍していたアリ・アスターが、脚本を兼ねた長編映画監督デビュー作。

”サンダンス映画祭”でプレミア上映された本作は絶賛され、”近年最高の恐怖”、1970年代のオカルトブーム時代の名作に匹敵する作品とまで言われ、デビュー作とは思えない演出力を見せたアリ・アスターの今後の活躍が大いに期待された。
アリ・アスターは、本作と同じく脚本を兼ねた監督作である、次回作「ミッドサマー」(2019)でも高い評価を得て、その実力を証明した。

主人公を演ずる主演のトニ・コレットの演技も注目で、製作総指揮も兼ねる彼女の意欲が感じられる、キャリア最高と言える見事な演技なくして、本作の成功はなかっただろう。

同じく製作総指揮を兼ねる、主人公の夫を演ずるガブリエル・バーン、その息子であり、”パイモンの王”として血筋を継承するアレックス・ウルフ、異様な雰囲気のその妹ミリー・シャピロ、主人公と親交を深めるサポートグループのメンバーで、パイモンの使者だったアン・ダウド、ピーター(アレックス・ウルフ)が惹かれる女子高生マロリー・ベクテル、主人公の母親キャスリーン・チャルファント、また、アリ・アスターが、ギャラリーの担当者として電話の声で登場している。


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