| 冤罪で服役した元刑が事波止場を牛耳るギャングへ復讐を挑む! 監督フランク・タトル、主演アラン・ラッド、エドワード・G・ロビンソン、ジョーン・ドルー、ウィリアム・デマレスト、ポール・スチュワート他共演のフィルム・ノワール。 |
■ スタッフ キャスト ■
監督:フランク・タトル
製作:ジョージ・C・バーソロン
原作:ウィリアム・P・マッギヴァーン”The Darkest Hour”
脚本
シドニー・ボーム
マーティン・ラッキン
撮影:ジョン・F・サイツ
編集:フォルマー・ブラングステッド
音楽:マックス・スタイナー
出演
スティーヴ・ロリンズ:アラン・ラッド(冤罪を晴らそうとする元刑事)
ヴィクター・アマート:エドワード・G・ロビンソン(波止場を仕切るギャングのボス)
マーシャ・ロリンズ:ジョーン・ドルー(スティーヴの妻)
ダン・ビアンコ:ウィリアム・デマレスト(スティーヴの友人)
ジョー・ライ:ポール・スチュワート(ヴィクターの手下)
マリオ・アマート:ペリー・ロペス(ヴィクターの甥)
ケイ・スタンリー:フェイ・レイ(ジョーが惹かれる女優)
アンナ・アマート:レナータ・ヴァンニ(ヴィクターの妻)
ルイス・フィアスケティ:ネストール・パイヴァ(波止場のリーダー)
ハミー:スタンリー・アダムス(ヴィクターの手下)
ポール・ネヴィル警部補:ウィリス・ボーシェイ(スティーヴの元上司)
コナーズ刑事:ピーター・ハンセン(ヴィクターと通じる刑事)
セバスチャン・パスモニック:アンソニー・カルーソ(スティーヴが話を聞く漁師)
ラロッカ神父:ジョージ・J・ルイス(スティーヴの知人である神父)
ジョージ・パスモニック:ピーター・J・ヴォートリアン(セバスチャンの息子)
ジョン・ブロディ・エヴァンス:ロッド・テイラー(スティーヴが捜す漁師を知る男)
ベッシー・コスター:ティナ・カーヴァー(ブロディの女)
コブ夫人:メエ・マーシュ(スティーヴの下宿の大家/クレジットなし)
マリオのデート相手:ジェーン・マンスフィールド
アメリカ 映画
配給 ワーナー・ブラザーズ
1956年製作 99分
公開
北米:1956年1月28日
日本:1956年6月30日
■ ストーリー ■
サンフランシスコ、サン・クエンティン州立刑務所。
5年間服役した元刑事のスティーヴ・ロリンズ(アラン・ラッド)は出所する。
スティーヴは、逮捕した男の死亡事件で、過失致死罪で有罪となり服役したのだった。
スティーヴの妻マーシャ(ジョーン・ドルー)と、スティーヴの警察時代の友人ダン・ビアンコ(ウィリアム・デマレスト)が迎えに来ていた。
スティーヴは、浮気をしたマーシャと離婚するつもりだったが、彼女は、待っていたことを伝える。
マーシャを避けるスティーヴは、ダンと共にバスで街に戻る。
波止場に向かおうとするスティーヴは、事件の件で話があるという猟師ラゴーニに会おうとするが、ダンから、行方不明のラゴーニを、元上司のポール・ネヴィル警部補(ウィリス・ボーシェイ)と部下が捜していることを知らされる。
ギャングのヴィクター・アマート(エドワード・G・ロビンソンが牛耳る波止場に着いたスティーヴは、ダンと別れて、ラゴーニを捜そうとする。
ダイナーで聞き込みをしたスティーヴは、ヴィクターの手下で元ボクサーのハミー(スタンリー・アダムス)にからかわれ追い払われる。
ラロッカ神父(ジョージ・J・ルイス)の元に向かったスティーヴは、ラゴーニの情報を得ることができず、復讐はするべきではないと忠告される。
ダンの家に向かったスティーヴは、波止場のリーダーであるルイス・フィアスケティ(ネストール・パイヴァ)を、ヴィクターが排除しようとしていることを知る。
ルイスに会ったスティーヴは、ヴィクターと関係していた可能性があるラゴーニの話をするが、何も語ろうとしないために苛立つ。
その後、話し合いに来たルイスを相手にしないヴィクターは、彼を罵倒して、自分が波止場を仕切ることを伝える。
ヴィクターは、引退した女優ケイ・スタンリー(フェイ・レイ)と付き合う右腕のジョー・ライ(ポール・スチュワート)に、スティーヴを追い払うよう指示するのだが・・・。
■ 解説 評価 感想 ■
“Five years in San Quentin for a crime I didn’t commit… and all I want is the name of the man who framed me.”
(身に覚えのない罪でサン・クエンティン刑務所に5年だ……俺が欲しいのは、俺をハメた奴の名前だけだ。)
「ワイキキの結婚」(1937)、「拳銃貸します」(1942)などのフランク・タトルが監督し、主演はアラン・ラッド、エドワード・G・ロビンソン、ジョーン・ドルー、ウィリアム・デマレスト、ポール・スチュワート他共演のフィルム・ノワール。
1955年に発表された、ウィリアム・P・マッギヴァーンの小説”The Darkest Hour”を基に製作された作品。
シネマスコープとワーナーカラーによるワイド画面と色彩美で描かれたフィルム・ノワールとして注目したい作品。
その映像美と共に、豪華スター競演は見もので、そのそれぞれが実力派らしく強烈な個性を発する、フランク・タトルの力感あふれる演出が光る骨太の作品に仕上がっている。
冤罪を晴らすために独自に調査する主人公と、彼を裏切り過ちを犯した妻との複雑な関係、一方、事件に絡むギャング内部の問題なども描かれているところも興味深い、見どころが多い作品でもある。
冒頭では、裏切った妻を自分の気持ちから排除しようとする、彼女に対して冷酷にも思える主人公が、独自の調査やギャングとの関係の中で、罪を認め健気に支えようとする妻の態度に触れながら次第に理解していく過程が見事に描かれている。
主演のアラン・ラッドは、冤罪を晴らそうとしながら、ギャングの脅しに怯まない信念を感じさせる元刑事を好演している。
主人公と敵対する、正に適役であるギャングのボスを演ずるエドワード・G・ロビンソンは、自分の支配欲の障害になる者は容赦なく排除しようとする男を、彼らしい演技で熱演している。
過ちを認めて、主人公である夫を支えようとするジョーン・ドルー、主人公の友人である元同僚の刑事ウィリアム・デマレスト、ヴィクター(エドワード・G・ロビンソン)の右腕をいい雰囲気で演するポール・スチュワート、その恋人である元女優フェイ・レイなどが共演している。
