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勝利への潜航 Hellcats of the Navy (1957)

太平洋戦争下、日本軍の機雷を調査し輸送航路を突き止めようとするアメリカ海軍潜水艦の活躍を描く、監督ネイザン・ジュラン、主演ロナルド・レーガンナンシー・デイヴィスアーサー・フランツ他共演の戦争ドラマ。

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


ドラマ(戦争)


スタッフ キャスト
監督:ネイザン・ジュラン

製作:チャールズ・H・シニア
原作
”Hellcats of the Sea”
チャールズ・A・ロックウッド
ハンス・クリスチャン・アダムソン
脚本
デヴィッド・ラング
バーナード・ゴードン
撮影:アーヴィングリップマン
編集:ジェローム・トムズ
音楽:ミーシャ・バカレイニコフ

出演
ケイシー・アボット中佐:ロナルド・レーガン
ヘレン・ブレア中尉:ナンシー・デイヴィス
ドン・ランドン少佐:アーサー・フランツ
フレディ・ウォーレン:ロバート・アーサー
チャールズ・A・ロックウッド海軍中将:モーリス・マンソン
ポール・プレンティス中尉:ウィリアム・レスリー
キャロル:ウィリアム・フィリップス
ウェス・バートン中尉:ハリー・ラウター
チェスター・W・ニミッツ海軍元帥:セルマー・ジャクソン
チャーリー中尉:マイケル・ガース
チック:ジョー・ターケル
ジャグ:ドン・キーファー
本人:チェスター・W・ニミッツ海軍元帥

アメリカ 映画
配給 コロンビア・ピクチャーズ
1957年製作 82分
公開
北米:1957年5月
日本:未公開


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー
太平洋戦争下。
アメリカ海軍の潜水艦”スターフィッシュ”の艦長ケイシー・アボット中佐(ロナルド・レーガン)は、日本の輸送船航路の機雷に近づいたことを、副官のドン・ランドン少佐(アーサー・フランツ)から知らされる。

潜水隊を準備させるようアボットから指示されたランドンは、眠っていたウェス・バートン中尉(ハリー・ラウター)を起こす。

アボットの恋人で看護師のヘレン・ブレア中尉(ナンシー・デイヴィス)とデートしたことを話すランドンから、彼女を諦めるようにと言われたバートンだったが、その気はなかった。

日本軍の機雷が探知機に反応しない理由を調べるため、その回収を命ぜられたバートンらは、潜水服を着て海中に向かう。

作業は終わり艦は浮上するものの、バートンの姿が見えない。

敵が近づき、アボットは艦内に入るようランドンらに指示する。
...全てを見る(結末あり)

ランドンがバートンを見つけるものの、アボットは、それを目撃したフレディ・ウォーレン(ロバート・アーサー)らを艦内に向かわせる。

バートンを見捨てられないランドンだったが、敵が近づくために仕方なくアボットと共に艦内に戻る。

魚雷を発射して敵駆逐艦に命中させたアボットは、魚雷艇を撃沈できず、爆雷の攻撃を受ける。

何とか切り抜けたアボットは、納得いかないランドンに、バートンのことは仕方なかったと伝える。

バートンのことを考えるウォーレンは、危機を乗り越えて騒ぐ仲間のように喜ぶ気にはなれなかった。

話し合いを求めるアボットから発言を許されたランドンは、バートンを故意に溺死させたわけではないと言われ、良心は許さないはずであり、見殺しにしたと伝える。

艦長になれば、乗組員全員を救うか1人を犠牲にする決断を迫られると言われたランドンは、エンジンを切れば見つからなかったと反論する。

その保証はなく、経験と直感で決断するしかなかったと言うアボットは、乗組員85名の命を優先したとランドンに伝える。

ヘレンの写真を見せながら、バートンが彼女と遊び回っていた話をしたランドンは、正しい判断だったと確信するアボットから、不満ならば艦隊司令部に報告するよう指示される。

証拠がないので無駄だと言われたアボットは去ろうとするが、ヘレンのことにこだわるランドンに、別問題だと伝える。

話す許可を与えたので今の件は忘れると、アボットはランドンに伝えてその場を去る。

19歳の誕生日を祝ってもらっていたウォーレンは、バートンのことが気になり喜ぶ気になれず、用意してくれたケーキを壁に投げつけてしまう。

そこに現れたアボットは、興奮するウォーレンからバートンを見たと言われ、自分は信じると伝える。

グアム
上官のチャールズ・A・ロックウッド海軍中将(モーリス・マンソン)と話したアボットとランドンは、バートンの件はやむをえない処置と認めると言われ、回収した機雷により問題が解決することを知らされる。

アボットは、日本の輸送船を追跡して安全な航路を見つけることを提案し、ロックウッドから音波探知機の改良を待つようにと言われ、個人的な話があることを伝える。

ランドンは席を外し、ロックウッドとアボットは話し合う。

病院にいたヘレンの元に向かったアボットは、バートンのことをランドンから聞いたと言う彼女と話をする。

ヘレンは、先が見えない不安から、魅力的なバートンと恋愛感情なしに付き合ったと話し、アボットは放っておいたことを謝罪する。

バートンの事故は自分たちに無関係だと言うヘレンは、アボットがランドンのことを気にしているため、彼が誤解しているだけだと伝える。

心のどこかで自分を責めて、皆の顔を見れば思い出すと言うアボットは、部下たちを無視できないとヘレンに伝える。

アボットは出航し、機雷に近づきネットに乗り上げた衝撃でウォーレンが重傷を負ったため、基地に戻ることになる。

ロックウッドから新たな命令を受けたアボットは、乗艦後に指示書を届けることを知らされる。

出航後、ランドンに指示書を見せたアボットは、済州島をに向かい施設を破壊する任務を伝える。

島に到着し、部隊の指揮を志願したランドンは、数名の部下と共に上陸して施設を爆破し、キャロル(ウィリアム・フィリップス)が犠牲になるものの無事に艦に戻る。

敵に気づかれた艦は攻撃を受け、アボットは、損害箇所を修理させながら、命令されていない日本商船を追跡する。

日本海への安全な航路を突き止めるチャンスだと考えたアボットは、魚雷室に残ったランドンが浸水を止めることを期待しながら追跡を続ける。

限界に達したためにアボットは浮上を指示し、海峡を抜ける安全な航路を確認することに成功する。

敵の攻撃を受けて艦は撃破されてしまい、アボットは乗組員を退避させて艦を捨てる。

アボットは砲撃を受けて意識を失い、その後、生存者を乗せた救命艇は捜索機に発見される。

基地に戻り病院に収容されたアボットは、60人もの部下を失ったことで苦しみながら、ランドンらが無事だったことをヘレンから知らされる。

ロックウッドに呼ばれたランドンは、持ち帰った海図は役に立ったと言われ、命令違反の上にスターフィッシュを失ったアボットの事情聴取があることを知る。

艦長に任命されることをロックウッドに確認したランドンは、アボットが不適格だと判定したことを知り、彼と話し合うことを指示される。

アボットは、勇敢で有能な士官だとは認めたが、緊急事態に非情な決断ができないため、艦長には適さないと報告したことをランドンに伝える。

個人的な感情に左右されることもだと付け加えたアボットは、バートンの件で後悔したために危険を冒してウォーレンを助け、個人的な考えで無謀な行動をして部下と艦を失ったと心で思っているとランドンに伝える。

責めるなら聴聞会で話せばいいと言うアボットは、ヘレンから、意識が戻ったウォーレンが会いたがっていることを知らされる。

ウォーレンと話したアボットは、仲間たちのことを訊かれ、戦死したことは話さず、会いに来ると伝える。

バートンの件でおかしなことを言ったと話すウォーレンは謝罪し、危険を冒して救ってくれたアボットに感謝する。

アボットは、バートンのことで再び悩みながら聴聞会が始まる。

命令にない商船を追跡した理由を訊かれたアボットは、安全な航路の確認は作戦上、重要であり、艦長として判断したと答える。

艦の故障などは支障ないと考え作戦を実行したと言うアボットは、安全な航路の海図を提出したことついての記録を求める。

作戦の決行前に、アボットから意見を求められたかを訊かれたランドンは、艦の修理をしていたために決定を聞いただけで、抗議はしたと答える。

アボットが義務を無視あるいは放棄したと思うか訊かれたランドンは、答えられないと伝える。

聴聞会の報告書を確認したロックウッドは、作戦は妥当だったと認められたことをアボットに伝える。

ロックウッドから、日本海への出動伝達に出席するようにと言われたアボットは、チェスター・W・ニミッツ海軍元帥(セルマー・ジャクソン)の希望で、戻った”シーレイ”の艦長に任命すると言われ、艦長になるはずだったランドンが副長だということを知らされる。

ニミッツ提督とロックウッドらの前で、アボットらに作戦の内容が知らされ、機雷原を抜けて日本海に入り、期日まで偵察を続けるよう指示される。

ロックウッドは、沈黙を守った後は攻撃を許可すると伝える。

ニミッツは、太平洋各地で勝利を収めたが、最終的に大陸からの輸送物資を止める必要があることを伝えて武運を祈る。

アボットと話したヘレンは、バートンのことを未だに気にしている彼に、戦後の希望を訊く。

軍需物資を扱い、機雷を買い占めて月の人間に売ると言われたヘレンは、月には海はないとアボットに伝える。

月には詳しいと言うヘレンは、いつも独りで見ているとアボットに伝える。

まだ続くのかと訊かれたアボットは、ヘレンにキスして任務に就く。

出航して海峡に近づいたアボットは機雷原を通過し、敵駆逐艦が近づいたために無音潜行する。

海底で爆雷攻撃を受けるものの持ち堪えたアボットは、浮上して機雷原の下を通るよう指示する。

機雷原を通過したアボットは、攻撃に備えて待機する。

輸送船などを確認したアボットは、魚雷を発射して撃沈する。

他の艦の戦果を確認したアボットは、スクリューに防御ネットが引っ掛かってしまったため、敵駆逐艦が迫る中、浮上する。

自ら潜水服を着て水中に向かったアボットは、スクリューからワイヤーを外すことができず、体に絡んでしまう。

敵が近づくことをランドンから知らされたアボットは、潜行するよう指示する。

それを拒むランドンは、81名の乗組員を守る責任があると言われ、仕方なくアボットの指示に従う。

敵を魚雷で撃破したランドンは、潜望鏡で水面にいるアボットを確認して浮上する。

救出されたアボットは、ランドンから帰還することを知らされる。

誤解していたと言うランドンは、艦長の気持ちが理解できたとアボットに伝える。

いい艦長になれると言われたランドンは、アボットに感謝する。

アボットとランドンは乗組員と共に無事帰還し、ロックウッドやヘレンに迎えられる。


解説 評価 感想

*(簡略ストー リー)
太平洋戦争下。
アメリカ海軍の潜水艦”スターフィッシュ”の艦長ケイシー・アボット中佐は、日本海域に接近するための機雷調査の任務に就いていた。
機雷回収時に敵に攻め込まれたアボットは、1人の部下をやむを得ず見捨てる決断をする。
アボットは、その判断に納得がいかない副官のランドンと対立しながら、敵施設の破壊作戦に成功し、日本の輸送航路を突き止めようとするのだが・・・。
__________

1955年に発表された、チャールズ・A・ロックウッドハンス・クリスチャン・アダムソンの小説”Hellcats of the Sea”を基に製作された作品。

アメリカ国防総省海軍の全面協力により製作された作品であり、太平洋戦争時に”太平洋艦隊司令長官”だったチェスター・W・ニミッツ海軍元帥が冒頭で登場し、部下の武勲を称えるメッセージを伝える。

命令に従い任務を遂行しつつ、非情な決断を迫られ部下を失った潜水艦艦長の苦悩が切実に描かれ、戦争映画としての醍醐味も楽しめる作品に仕上がっている。

その苦悩する艦長を熱演する俳優時代のロナルド・レーガンと、彼と既に結婚していたナンシー・デイヴィスが、恋人である看護師役を演じている。

主人公と対立する副官アーサー・フランツ、主人公の上官チャールズ・A・ロックウッド海軍中将のモーリス・マンソン、乗組員のロバート・アーサー、ウィリアム・レスリー、ウィリアム・フィリップス、ハリー・ラウター、マイケル・ガース、ジョー・ターケルドン・キーファーチェスター・W・ニミッツ海軍元帥のセルマー・ジャクソンなどが共演している。


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