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ヘザース Heathers (1988)

校内を支配する3人組“ヘザース”の言いなりだった高校生の過激な転校生との出会いによる危険な行動を描く、監督マイケル・レーマン、主演ウィノナ・ライダークリスチャン・スレーター他共演の青春コメディ。

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


コメディ


スタッフ キャスト ■
監督:マイケル・レーマン

製作:デニス・ディ・ノヴィ
製作総指揮:クリストファー・ウェブスター
脚本:ダニエル・ウォーターズ

撮影:フランシス・ケニー
編集:ノーマン・ホリン
音楽:デヴィッド・ニューマン

出演
ベロニカ・ソーヤー:ウィノナ・ライダー

ジェイソン”JD”ディーン:クリスチャン・スレーター
ヘザー・デューク:シャナン・ドハーティー
ヘザー・マクナマラ:リザンヌ・フォーク
ヘザー・チャンドラー:キム・ウォーカー
ポーリン・フレミング:ペネロープ・ミルフォード
ベッツィー・フィン:レネ・エステヴェス
リッパー神父:グレン・シャディックス

アメリカ 映画
配給 ニューワールド・ピクチャーズ

1988年製作 103分
公開
北米:1989年3月31日
日本:1990年12月8日
製作費 $3,000,000
北米興行収入 $1,108,460


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー ■
高校生ベロニカ・ソーヤー(ウィノナ・ライダー)は、ファーストネームが同じのヘザー・デューク(シャナン・ドハーティー)、ヘザー・マクナマラ(リザンヌ・フォーク)、ヘザー・チャンドラー(キム・ウォーカー)という三人組”ヘザース”の言いなりになっている毎日を送りうんざりしていた。

そんなベロニカは、転校生ジェイソン”JD”ディーン(クリスチャン・スレーター)が自分を意識していることを気にする。

ヘザー・チャンドラーから、大学生のパーティーに誘われたベロニカは、その場を楽しむことができず、彼女にバカにされて、ヘザースに殺意まで抱くようになる。

JDが周囲に惑わされない性格だと知ったベロニカは、自宅の部屋に忍び込んできた彼が気に入り、外出して愛し合う。
...全てを見る(結末あり)

翌朝、ヘザー・チャンドラーに復讐しようとしたベロニカは、JDと共に、彼女に洗剤入りのミルクを飲ませてしまう。

ヘザーが死んでしまったため焦った二人は、彼女が自殺したように見せかけるためにベロニカが遺書を書く。

嫌われ者であったにも拘らず、ヘザーの死は学校内でも話題になり、ベロニカは複雑な思いでその様子を見守る。

ヘザーの葬儀を済ませたベロニカは、ダブルデートに誘われて、相手のフットボール部の男子生徒に、ありもしない噂を校内で言いふらされる。

憤慨したベロニカはJDと共謀して、男子生徒二人をゲイ同士の自殺に見せかけて射殺してしまう。

殺す気のなかったベロニカは、動揺しながら二人の葬儀に出席する。

学校側も、連続して起きた自殺事件を問題視するが、とりわけ教師のポーリン・フレミング(ペネロープ・ミルフォード)が今回の件で生徒達の団結が必要だと訴える。

考えを巡らせるベロニカだったが、JDはヘザー・デュークの弱みを握って近づき、彼女を校内のリーダーにして協力させようとする。

そんな時、悩むヘザー・マクナマラが自殺しようとしたところをベロニカが阻止する。

ベロニカは、JDの指示で行動するヘザー・デュークを殺したいと考えるようになる。

JDの行動が理解できなくなったベロニカだったが、彼はヘザー・デュークを殺害して自殺に見せかける・・・。

それが夢だと分かったベロニカは、部屋で首つり自殺してしまう。

そこに現れたJDは焦り、翌日、全校生徒を道連れにして学校を爆破する計画を語りその場を去る。

自殺がカモフラージュだったベロニカは、JDの計画を知り、翌朝、登校して彼を監視する。

JDは、体育館に爆弾を仕掛け、ベロニカはその下にボイラー室があることを知る。

その場に向かったベロニカは、JDに銃を向けて別の爆弾を置くように指示する。

JDはベロニカを殴り倒して、ボイラー室にも爆弾を仕掛ける。

体育館では集会が始まり、起き上がったベロニカはJDの行為を阻止しようとする。

ベロニカに指を撃ち抜かれたJDは、様々な人間が平等に暮らせるのは天国だけだと語り、歪んだ社会を正すと自説を伝える。

JDを銃撃したベロニカは、爆破を阻止して校舎を出る。

傷を負って現れたJDは、ベロニカの強さを認めながら、体に巻き付けた爆弾の起爆装置を作動させる。

JDは、ベロニカを殺すことになってしまうため、学校を爆破させる気はなかったことを彼女に伝えて爆死する。

校舎に戻ったベロニカは、今後は自分がリーダーになることをヘザー・デュークに伝える。

からかわれる対象で自殺未遂までした肥満体の女子生徒に声をかけたベロニカは、彼女に友達になることを伝える。


解説 評価 感想 ■

*(簡略ストー リー)
高校生ベロニカ・ソーヤーは、同じ名の三人組“ヘザース”の言いなりである毎日にうんざりしていた。
そんな時ベロニカは、転校生JDが周囲に惑わされない正確だと知り親しくなり愛し合うようになる。
その後、ヘザースに殺意まで抱くようになっていたベロニカは、JDと共謀して、その一人に洗剤入りのミルクを飲ませてしまう。
ヘザーが死んでしまったため焦ったベロニカは、JDと共に、それを自殺に見せかける。
混乱の兆しが見える校内がざわめき始める中、ベロニカは、からかわれた男子生徒二人をJDの協力で殺害し、今回も自殺に見せかける。
考えをめぐらせ始めたベロニカだったが、ある計画を実行しようとしていたJDの行動は次第にエスカレートしていく・・・。
__________

単なる青春コメディの雰囲気で始まる物語は、周囲とは異なる考えを持つ転校生の登場から過激な展開となる。

結局は、歪んだ社会構造を正そうとする者の、常軌を逸した行動がエスカレートしていく様を描く、シニカルな内容の異色の青春ドラマとなっている。

今観るとそれほど刺激的にも思えない内容だが、1980年代末の公開当時は、かなり話題になった作品。

日本の高校生では考えられない、タイトルにもなっている”ヘザース”三人組の、その当時を思い起こさせるファッションなども注目だ。

地味だが、スターになる素質を感じさせる主人公のウィノナ・ライダー、過激な転校生クリスチャン・スレーター、ヘザースの三人シャナン・ドハーティーリザンヌ・フォークキム・ウォーカー、教師ペネロープ・ミルフォード、生徒レネ・エステヴェス、神父グレン・シャディックスなどが共演している。


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