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最強のきずな HAPPY TEARS (2009)

病気の父の介護をすることになった姉妹の固い絆を描く、製作、監督、脚本ミッチェル・リヒテンシュタイン、主演パーカー・ポージーデミ・ムーアリップ・トーンエレン・バーキン他共演のコメディ・ドラマ。

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


ドラマ(コメディ)


スタッフ キャスト
監督:ミッチェル・リヒテンシュタイン
製作
ジョイス・ピアポリン
ミッチェル・リヒテンシュタイン
製作総指揮
グレゴリー・エライアス
ティモシー・J・デバッツ
ジョナサン・グレイ
脚本:ミッチェル・リヒテンシュタイン
撮影:ジェイミー・アンダーソン
編集:ジョー・ランダウアー
音楽:ロバート・ミラー

出演
ジェイン・ホブスタッター:パーカー・ポージー
ローラ:デミ・ムーア
ジョー・デックス:リップ・トーン
シェリー:エレン・バーキン
ジャクソン・ホブスタッター:クリスチャン・カマルゴ
レイ:ビリー・マグヌッセン
隣人:セリア・ウェストン
カイル・ウィンターズ:ロジャー・リース
靴店の店員:T・ライダー・スミス
マロリー・デックス:スーザン・ブロンマート
看護師:パティ・ダーバンヴィル
ローラン:セバスチャン・ロッシェ
イーライ・ベル:ヴィクター・スレザック

アメリカ 映画
配給 ロードサイド・アトラクションズ
2009年製作 95分
公開
北米:2010年2月19日
日本:未公開
北米興行収入 $22,460


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー
サンフランシスコ
実家にいた姉のローラ(デミ・ムーア)からの電話を受けた・ホブスタッター(パーカー・ポージー)は、なるべく早く来るようにと言われるものの、高級靴店に立ち寄り、2800ドルのブーツを店員(T・ライダー・スミス)に勧められる。

ジェインは、有名な芸術家を父に持つ夫ジャクソン(クリスチャン・カマルゴ)と出会った時のことを想いだしながら、ブーツを購入して空港に向かう。

ピッツバーグ
病気の父ジョー・デックス(リップ・トーン)の看病のために実家に戻ったジェインは、ローラに迎えられる。
...全てを見る(結末あり)

ジョーと話したジェインは体の調子を訊き、美人の姉妹がいて庭にお宝があるので問題ないし、女もいるので最高だと言われる。

愛犬ウーフィーの死を悲しむジェインは、ジョーが付き合っている看護師だというシェリー(エレン・バーキン)の話を聞く。

家にいたシェリーに会ったジェインは、彼女が母親のコートを着ていることを気にする。

お漏らししてしまったジョーに驚くジェインは、苛立ちながらジャクソンに電話をするものの、忙しくて相手にしてもらえない。

家族の元に戻るローラに、後は自分に任せてほしいと伝えたジェインは、明日は神経科の予約があるため、ジョーを連れて行ってほしいと言われる。

偉大な父を意識し過ぎて神経症となり情緒不安定なジャクソンのことを気にするジェインは、彼に電話をして来てほしいことを伝える。

翌日、医師からジョーが認知症だと言われたジェインは、状態により余命1~2年だと知らされるものの、話を聞きながらジャクソンと楽しく過ごすことを想像してしまう。

ジェインは医師から、ジョーの症状として、暴力的または上機嫌になったりもすると言われる。

ジョーを連れて食事に行ったジェインは、ローラに医師から聞いた話をする。

亡くなった母マロリー(スーザン・ブロンマート)の話になったジェインは、あれほど母と仲が良かったのに、今は訳の分からないシェリーと付き合っているジョーに嫌味を言う。

そこに、かつてジョーの元で働いていたミッチが現れ、息子のレイ(ビリー・マグヌッセン)と来ていると言って三人に挨拶する。

家に戻り今後のことを考えたローラとは、ジョーを施設に入れるか、ジェインが預かるかという話になる。

現れたシェリーに声をかけたローラとジェインは、ジョーの部屋に向かおうとする彼女を引き留めて話をする。

シェリーが看護師だということを疑うローラとジェインは、彼女が何者かを探るものの、ジョーは、娘と恋人に囲まれて幸せだと語る。

思うような作品が描けないジャクソンは悩んでいたが、丸鋸で切った腕から飛び散った血液がキャンバスの絵にふりかかり、イメージ通りのものになる。

ジャクソンが来ることをローラに伝えたジェインは、ジョーから庭に宝物があると言われていたことを思い出し、家を売れないとローラに伝え、宝物のことを父に確かめる。

寝室でジョーと母の話をしたジェインは、アンティークのパイナップルの入れ物に入っていたペンダントを見ながら、母のことを想いだす。

その後、シェリーが父の小切手を偽造していることを知ったジェインは、それを彼女に問い詰め、これは自分と夫の金だと伝える。

ジョーを引き取ることを伝えたジェインは、シェリーから、この家に住んでいいかと訊かれる。

家は売りに出すと伝えたジェインは、子供もいないシェリーから、自分はまだ間に合うと言われる。

シェリーは家を去り、ジェインは彼女が母のペンダントを持っていったことを知る。

ローラに施設に入れられると思っていたジョーは、ジェインが引き取ることを知らされ、シェリーが出て行ったと言われる。

それを信じないジョーは、シェリーが小切手の偽造やアクセサリーを盗んだことを知らされるものの、自分が報酬として上げたと伝える。

悲しむジェインと怒るローラに、自分で稼いだ金で買い与えた物を誰に渡そうが勝手だと伝えたジョーは、ジェインから、ペンダントは特別なものだったと言われる。

ローラから高価なものではなかったと言われたジェインは、憤慨して買い物に出かけ、金属探知機を買って戻る。

裏庭の宝物を捜し始めたジェインは、ローラに手伝わせて何か所か掘り起こすものの、見つかったのはビール缶のプルタグだった。

ミッチとレイに頼み重機で掘り起こすことにしたジェインは、手紙と共に箱を見つけて喜ぶ。

しかし、その中に入っていたのは愛犬ウーフィーの死体だった。

家に帰るローラは、タクシー代が必要だと言って、ジェインの財布から現金を出そうとしてあるものを見つける。

空港に向かう車内で、ジョーが母に隠れて女を家に連れ込んでいたことを、ローラはジェインに話す。

憤慨したジェインは暴走し、いつからだったのかジョーを問い詰める。

身勝手な行為をするジェインに怒りをぶつけるローラは、空港にいると電話で言っていた時間に、2800ドルもする高価なブーツを買っていたことを非難する。

動揺するジェインは事故を起こしてしまい、三人は病院に運ばれる。

三人は軽傷で済み、ジェインはジャクソンに電話をするもののつながらない。

一人で家に戻ったジェインは、隣人(セリア・ウェストン)がガレージセールをしていることに気づき、家財やジョーのギターなどを処分してしまう。

処分品目当てに立ち寄ったカイル・ウィンターズ(ロジャー・リース)が母のパイナップルの入れ物に目をつけ、ジェインは、糸車と共に100ドルで売ろうとする。

それを喜んで買ったカイルは、ジェインのブーツをほめて、色がいいと伝える。

その後、入浴していたジェインは悲しくなり涙してしまい、そこに、トイレを借りに来たレイが現れる。

裏庭を元に直すようにと言われて来たレイは、ジェインに頼まれてマリファナに火を点けて話をする。

子供時代にジェインに惹かれていたレイは、彼女にドラッグを勧めて飲みハイになり、二人は愛し合ってしまう。

それをローラに知られてしまい動揺するレイは、家のものがなくなっているために騒いでいるジョーの様子を見てくるようにと言われる。

ローラから、レイとはどうだったかと訊かれたジェインは、ドラッグのことを話し、セックスはしていないと伝えるものの、そうではなかったこと気づく。

自分達がどんな子育てをするか見たかったので、新居を近くに建てるようにと提案したとローラから言われたジェインは、父親のようになることと神経症が遺伝するのが怖いジャクソンンは、子供を欲しがらないと伝える。

ローラから、真剣に立ち向かえば解決策はあると言われたジェインは、裏庭の騒ぎに気づき見に行く。

重機を動かすジョーは何かを掘り起こし、それが大量の銀貨だったために、ローラとジェインは喜ぶ。

ローラと母の墓参りをしたジェインは、父の浮気を母が知っていたはずだと言われる。

信じたくないと言うジェインに、ローラは、それなら撤回すると伝える。

母のコートにシェリーの臭いが付いていると言うジェインは、ペンダントさえ盗まなければいい人だったかもしれないと話す。

ローラからペンダントを渡されて悪いのは私だと言われたジェインは、あなたにとっても大切なものだったはずだと伝えてローラを抱きしめる。

売りに出された家に侵入したシェリーは、残されていたコートのポケットに大量の銀貨が入っていることに気づく。

妊娠したジェインは、入院しているジャクソンの元に向かう。

退院していいと言われたことをジェインから知らされたジャクソンは、子供のためにそうするが、自分に似てしまうことを心配する。

心配いらないと言われたジャクソンは涙し、嬉し涙だとジェインに伝える。

ローラは、夫ローラン(セバスチャン・ロッシェ)と子供達と共にジェインの家を訪ねる。

その場で暮らすジョーは、看護師(パティ・ダーバンヴィル)の手厚い介護を受けていた。

楽しい食事をする家族は、アンティーク・ディーラーのカイルが、非常に珍しいパイナップル型の茶筒を手に入れ、少なくとも10万ドル以上はすると興奮しながら話すテレビ番組を見る。

それを知ったジョーは驚き、家族は食事を続ける。


解説 評価 感想

*(簡略ストー リー)
ピッツバーグ
病気の父親ジョーを看病するために実家に戻ったジェイン・ホブスタッターは、先に来ていた姉のローラに迎えられる。
奔放なジョーが、看護師だというシェリーと付き合っていることを知ったジェインは呆れてしまう。
認知症と診断されたジョーが余命短いと言われたジェインは、有名な芸術家を父に持つ夫ジャクソンとの生活に余裕があったため、父を引き取ろうとするのだが・・・。
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妻に先立たれた頑固で奔放な病気の父親に手古摺りながら、介護をしようとする姉妹の絆と家族愛を描くコメディ・ドラマ。

社会問題化する老人介護をテーマにした物語ではあるものの、苦しみや暗いイメージを感じさせない雰囲気で展開する楽しい作品。

幻想的な映像や”お宝探し”なども登場する内容は、低予算の中でなかなか工夫が凝らされている。

インディペンデンス映画であるため、全米ではわずか15館での上映で3週間で打ち切られてしまったが、魅力的なキャスティングは注目だ。

はにかむ笑顔が実にいい主演のパーカー・ポージーは、芸術家の妻で経済的に余裕があるため、父の介護もそれほど深刻に考えない女性を、インディペンデンス映画の女王と言われるだけあり自然に演じている。

主人公よりもやや現実的な姉を演ずるデミ・ムーア、娘達を手古摺らせる父親を愉快に演ずるリップ・トーン、その恋人であるエレン・バーキン、主人公の夫で情緒不安定な芸術家のクリスチャン・カマルゴ、主人公と愛し合ってしまう知人の青年ビリー・マグヌッセン、隣人のセリア・ウェストン、アンティーク・ディーラーのロジャー・リース、靴店の店員T・ライダー・スミス、主人公の母親スーザン・ブロンマート、父親の看護師パティ・ダーバンヴィル、ローラ(デミ・ムーア)の夫セバスチャン・ロッシェ、画商のヴィクター・スレザックなどが共演している。


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