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ハッピー・クリスマス Happy Christmas (2014)

風変わりな妹を同居させることになった夫婦の日常を描く、製作、監督、脚本、編集、出演ジョー・スワンバーグ、主演アナ・ケンドリックメラニー・リンスキーマーク・ウェバーレナ・ダナム他共演のコメディ・ドラマ。

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


ドラマ(コメディ)


スタッフ キャスト
監督:ジョー・スワンバーグ
製作
ジョー・スワンバーグ
ピーター・ギルバート
脚本:ジョー・スワンバーグ
編集:ジョー・スワンバーグ
撮影:ベン・リチャードソン
音楽:ドミニク・ルイス

出演
ジェニー:アナ・ケンドリック
ケリー:メラニー・リンスキー
ケヴィン:マーク・ウェバー
ジェフ:ジョー・スワンバーグ
カーソン:レナ・ダナム

アメリカ 映画
配給 マグノリア・ピクチャーズ
2014年製作 88分
公開
北米:2014年7月25日
日本:未公開
製作費 $70,000
北米興行収入 $30,310


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー
クリスマス・シーズン、シカゴ
小説家のケリー(メラニー・リンスキー)は、今は子育てで忙しい日々を送り、夫ジェフ(ジョー・スワンバーグ)と幼い息子ジュードと暮らしていた。

ジェフの妹のジェニー(アナ・ケンドリック)が訪ねてくるため、ケリーはその準備をする。

仕事を終えて帰宅したジェフは、ジェニーから電話があり、1時間以内に来ることをケリーに伝える。

ジェフとケリーに歓迎されたジェニーは、前の住人が作ったバーなどがある変わった地下の部屋に案内される。

食事後にジェニーは、友人のカーソン(レナ・ダナム)に会うために出かけることにする。
...全てを見る(結末あり)

ジェフから、明日ケリーが出かけるのでジュードの世話をしてほしいと頼まれたジェニーは、それを約束する。

車で迎えに来たカーソンとの再会を喜ぶジェニーは、恋人と別れたことなどを話し、友人のホームパーティーに向かう。

酔い潰れてしまったジェニーが動こうとしないために、困ったカーソンはジェフに電話をして来てもらう。

話しかけても動こうとしないジェニーを抱きかかえたジェフは、彼女を車に乗せて帰る。

翌日、目覚めたジェニーは、ジュードの子守りをしていたケヴィン(マーク・ウェバー)と話し、ジェフとケリーは出かけたことを知らされる。

ジュードを連れて公園に散歩に行くケヴィンに誘われたジェニーは、それに付き合い三人で楽しく過ごす。

家に戻ったジェニーは、ケリーが帰宅したために帰るケヴィンに連絡先を教える。

その後ジェニーは、昨夜の酔い潰れたことについてなどをケリーに弁解する。

来て早々に迷惑をかけるジェニーへの不満をジェフに訴えるケリーは、彼女と今直ぐに話すべきだと伝える。

地下の部屋に向かったジェフだったが、ケリーと何も話さずに戻る。

ケリーからジェニーが信用できないと言われたジェフは、あと一度だけチャンスを与えてほしいと伝える。

翌日、買い物などに出かけるケリーからジュードを任されたジェニーは、カーソンと共に子守りをする。

帰宅したケリーは、地下の部屋のバーで飲んでいたジェニーとカーソンに付き合う。

ケリーの仕事を尋ねるカーソンに、ジェニーは、素晴らしい物語を書く小説家だと伝える。

子育てで忙しいためになかなか執筆が進まないと言うケリーは、ジェフへの不満なども話しながら会話が弾む。

その夜ケリーは、執筆を家ではなく別の場所でしたいことと、ジュードの世話を頼める人を探したいとジェフに伝える。

ジェフは、それをケリーへのクリスマスプレゼントにすることを考える。

ケヴィンのアパートを訪ねたジェニーは、約束していたマリファナをタダで受け取り、シカゴに来た歓迎の印だと言われる。

マリファナを吸った二人は盛り上がり、いいムードになりキスして抱き合うが、ジェニーはやめておくと言ってその場を去る。

映画製作のためにジェフが借りた暫く使っていないオフィスに向かったケリーは、パソコンの電源コードを忘れてしまったため、ジェフに電話をして持ってきてもらおうとする。

それをジェフに頼まれたジェニーは、電源コードを持ってケリーの元に向かう。

ケリーと話したジェニーは、今、抱えている問題は大金を稼げば解決すると伝えて、官能小説を書くことを提案する。

自分でも書けそうな気がするので、教養のあるケリーなら簡単に書けると言うジェニーは、アイデアを提供すると伝える。

書ける自信がないケリーは、本で大金を稼ぐのは難しいと考えるが、ジェニーに説得される。

ケヴィンに付き合ってもらい、アパートの部屋を見に行ったジェニーだったが気に入らなかった。

ケリーは、ジェニーのアイデアを基にして小説を書き始める。

ジェニーが部屋でマリファナを吸っていること知ったジェフは、それを試してハイになる。

その夜ジェフは、ベッドに入ったケリーに迫り愛し合う。

カーソンも加わりジェニーと話したケリーは、アイデアを出し合う。

ケヴィンとの親交も深めるジェニーは、彼からクリスマスプレゼントの手帳を贈られる。

小説のネタにすることを考えながら、ジェニーはケヴィンと愛し合う。

10日間で本を書きあげられたことが信じられないと言うケリーは、話ができたことが楽しかったことをジェニーに伝えて感謝する。

涙を浮かべるジェニーは、同じ気持ちであることをケリーに伝える。

帰宅したケリーは、執筆の時間をクリスマスプレゼントにしてくれたジェフから、今後も時間を持てる方法を考えることを約束され、二人は愛を確かめる。

翌日に母親の家に行くために早く眠りたいとケヴィンから言われたジェニーは気分を害し、家に戻り、バーの酒を飲んでピザをオーブンに入れたまま眠ってしまう。

夜中に火災警報器が鳴ったために目覚めたジェフは、煙が充満しているキッチンに向かいオーブンを止める。

ケリーに起こされたジェニーを責めるジェフは、煙が出ただけで心配ないと言う彼女に呆れてしまい罵倒する。

クリスマスの朝、ジュードを起こしたジェフとケリーはプレゼントを渡す。

ジェニーにもプレゼントが用意してあるため、地下の部屋に様子を見に行ったケリーだったが、彼女の姿はなかった。

火事になりかけたのに、自分達に謝りもしないでいなくなったジェニーを批判するケリーだったが、大好きな妹だということでジェフと意見が一致する。

ジェフのオフィスに向かったケリーは、その場にいたバツが悪そうなジェニーに、ここにいると思ったことを伝える。

怒鳴ったことを謝罪したケリーは、家に戻ってプレゼントを開けることを提案し、ジェニーと共にその場を去る。


解説 評価 感想

*(簡略ストー リー)
クリスマス・シーズン、シカゴ
恋人と別れたジェニーは、小説家の妻ケリーと幼い息子ジュードと暮らす兄ジェフの家に居候することになる。
友人のカーソンと出かけた初日から酔い潰れて迷惑をかけるジェニーのことで、ケリーはジェフに不満を訴える。
ジェフから、もう一度チャンスを与えてほしいと言われたケリーは、ジェニーにジュードの子守りを任せて外出する。
帰宅したケリーは、カーソンも加わりジェニーと話をして、子育てが忙して小説を書く暇がないことなどを話題にする。
ジェニーに促されたケリーは、小説を家以外で書きたいことをジェフに相談して、彼のオフィスを借りる。
その後、ジェニーから官能小説を書くことを勧められたケリーは、打ち解けた彼女のアイデアを基にして執筆を始めるのだが・・・。
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インディペンデント映画会で注目される存在であるジョー・スワンバーグが、製作、監督、脚本、編集、出演を兼ねた意欲作であり、どこにでもある一般家庭の日常をリアルに描いたコメディ・ドラマ。

拡大公開もされず、商業的に成功した作品ではないが、批評家の評価は高く、サンダンス映画祭では、ジョー・スワンバーグがグランプリにノミネートされた。

風変わりな主人公が巻き起こす騒動も、よくある家族の風景であり、生活感溢れる描写やセリフも実に自然だ。

小作ではあるものの魅力的なキャスティングも注目で、大作ばかりでなく、このような作品も手抜きなく製作し、またそれを公平に評価する、映画を文化として考えるアメリカの懐の深さを感じさせるような作品でもある。

風変わりで責任感のない雰囲気があるが、どこか憎めない人間味を感じさせる女性を好演するアナ・ケンドリック、その義姉であり、当初は彼女の存在を煙たがるものの、執筆活動を再開するきっかけを作ってくれたことで心触れ合うようになるメラニー・リンスキー、主人公と付き合い始める青年マーク・ウェバー、主人公の兄ジョー・スワンバーグ、主人公の親友レナ・ダナムなどが共演している。


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