グリム童話「ヘンゼルとグレーテル」を基に製作された作品。 両親に捨てられ魔女の家から逃れ魔女ハンターとなった兄妹の活躍を描く、主演ジェレミー・レナー、ジェマ・アータートン、ファムケ・ヤンセン、ピーター・ストーメア他共演、監督、脚本、出演トミー・ウィルコラによるファンタジー・ホラー・アクション。 |
■ スタッフ キャスト ■
監督:トミー・ウィルコラ
製作総指揮
デニス・L・スチュワート
クリス・ヘンチー
製作
ウィル・フェレル
アダム・マッケイ
ケヴィン・J・メシック
ボー・フリン
脚本:トミー・ウィルコラ
撮影:マイケル・ボンヴィレイン
編集:ジム・ペイジ
音楽:アトリ・オーヴァーソン
出演
ヘンゼル:ジェレミー・レナー
グレーテル:ジェマ・アータートン
ミュリエル:ファムケ・ヤンセン
ミーナ:ピヒラ・ヴィータラ
ベリンジャー保安官:ピーター・ストーメア
ベンジャミン”ベン”ヴァルザー:トーマス・マン
エンゲルマン市長:ライナー・ボック
エドワード:デレク・ミアーズ
角の魔女:イングリッド・ボルゾ・ベルダル
保安官補:トミー・ウィルコラ
アメリカ/ドイツ 映画
配給
MGM
パラマウント・ピクチャーズ
2013年製作 87分(特別編 97分)
公開
北米:2013年1月25日
ドイツ:2013年2月28日
日本:未公開
製作費 $50,000,000
北米興行収入 $55,703,480
世界 $225,703,480
*詳細な内容、結末が記載されています。
■ ストーリー ■
ある夜、幼い兄妹ヘンゼルとグレーテルは、父親と森に向かい置き去りにされる。
お菓子の家を見つけた二人は、その場にいた魔女に監禁されれてしまう。
その後、二人は拘束を逃れて魔女を倒す。
成長したヘンゼル(ジェレミー・レナー)とグレーテル(ジェマ・アータートン)は、魔女ハンターとなていた。
アウクスブルク。
子供の失踪事件が相次ぎ、魔女の仕業と考える保安官のベリンジャー(ピーター・ストーメア)は、罪のない女性ミーナ(ピヒラ・ヴィータラ)を魔女と決めつけて、人々の前で殺そうとする。
エンゲルマン市長(ライナー・ボック)は、それを阻止しようとする。 その場に現れたヘンゼルとグレーテルは、ミーナが魔女でないことを確認して解放する。 その行為を批判するベリンジャーの意見も聞き入れずに、ヘンゼルとグレーテルは、市長からの依頼である魔女を捕える。 その魔女は子供の件とは無関係だったが、ヘンゼルとグレーテルは情報を入手する。 その頃、恥をかかされたベリンジャーは、男達を雇い独自の捜査を始める。 森の中で野営をしていた男達は、黒い魔女ミュリエル(ファムケ・ヤンセン)に襲われる。 男達の生き残りは村に戻り、ヘンゼルとグレーテルらの前で、魔女に襲われたことを伝えて爆死する。 街角でミーナに再会したヘンゼルは、子供の頃、魔女にお菓子を大量に食べさせられて、糖尿病になってしまったことを話す。 その後ヘンゼルとグレーテルは、角の魔女(イングリッド・ボルゾ・ベルダル)を捕える。 ヘンゼルとグレーテルは、角の魔女から子供達の居場所を聞き出し、”12の血”が直に集まるという言葉から、あと一人4月生まれの女の子が浚われることに気づく。 該当する女の子の住所を、ベリンジャーに教えるよう迫るヘンゼルだったが、ミュリエルが村を襲う。 女の子は連れ去られ、それを救おうとしたヘンゼルと、ミュリエルに襲われたグレーテルは叩きのめされる。 意識を失ったグレーテルは、ハンターになりたいという青年ベンジャミン”ベン”ヴァルザー(トーマス・マン)に救われる。 目覚めたグレーテルは、ベンが収集した資料の中の、魔術を使い火あぶりにされたという女性の記事を気にする。 森の中で吊るされていたヘンゼルは、現れたミーナと惹かれ合うようになる。 ヘンゼルを捜したグレーテルは、ベリンジャーに逮捕されてしまう。 ところが、女の子を浚ったトロールのエドワード(デレク・ミアーズ)が、ベリンジャーらを殺してグレーテルを救う。 エドワードはグレーテルを解放し、魔女に従わざるを得ない、悲しい現実を語りその場を去る。 その後、ヘンゼルとグレーテルは出くわし、その場が朽ち果てた自分達の家だと気づく。 そこにミュリエルが現れ、”白い魔女”だった母親が、永遠のパワーを持つグレーテルを守るために二人を逃がし火あぶりとなり、父親は吊るされた真実を兄妹は知らされる。 ミュリエルは、魔女達が集まる準備が整ったことを二人に伝え、襲いかかるヘンゼルを傷つけ、グレーテルを連れ去る。 実は魔女だったミーナが、ヘンゼルの手当てをして、意識の戻った彼に、自分が黒い魔女とは違うことを伝える。 魔女達の集会場所があると聞いたヘンゼルは、ミーナやベンと共に、その場を襲撃する準備を始める。 捕えられていたグレーテルは、見張り役のエドワードに助けを求める。 その夜、集会は始り血の満月が姿を現し、ミュリエルは、集まった魔女達の前で”白い魔女”(グレーテル)を殺そうとする。 そこにヘンゼルが現れ、グレーテルと子供達の解放を求める。 ヘンゼルとミーナは、それを無視する魔女達を殺し、ミュリエルは、グレーテルの心臓を奪おうとする。 しかし、エドワードがミュリエルを叩きのめし、子供達を殺そうとする角の魔女をヘンゼルが倒す。 拘束を逃れたグレーテルと一騎打ちとなったミュリエルはその場を逃れるが、森の中でベンに銃撃される。 グレーテルは、息のないエドワードを蘇生して助ける。 お菓子の家で、ミュリエルに襲われたヘンゼルらは痛めつけられる。 ミーナは息を引き取り、ヘンゼルは、家の中に逃げ込んだミュリエルと対決する。 グレーテルも加勢し、ヘンゼルと共にミュリエルを倒す。 その後、人々に自分達の秘密が知られたヘンゼルとグレーテルは、それを気にせずベンとエドワードと共に魔女ハンターを続ける。
...全てを見る(結末あり)
*(簡略ストー リー)
ヘンゼルとグレーテル兄妹は、幼い頃両親に捨てられ、お菓子の家で魔女に殺されかける。
魔女を倒した二人は成長して魔女ハンターとなり名が知られる。
アウクスブルクで子供達が浚われる事件が多発し、ヘンゼルとグレーテルは、市長に依頼されて捜査を始める。
角の魔女を捕え手がかりを掴んだ二人だったが、黒い魔女ミュリエルが現れ12人目の子供を浚う。
ヘンゼルとグレーテルは痛めつけられ、白い魔女ミーナや、ハンターに憧れる青年ベンの協力を得て対抗策を考える。
そんなヘンゼルとグレーテルには、ある出生の秘密が隠されていた・・・。
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有名なグリム童話「ヘンゼルとグレーテル」の後日談的内容、新解釈で描く派手な作品。
ホラーの要素を重視しているため、かなりドギツイ描写や殺戮場面などがあり、成人向けの作品となっている。
ノルウェー出身の若手監督トミー・ウィルコラが脚本も兼ね、ウィル・フェレルも製作に参加している。
人気スター競演、映像的にもまずまず楽しめる作品ではあるが、他の類似作品との違いを明確にするまでには至らず、新鮮味に欠けると言ったところだろうか。
北米興行収入は約5600万ドルで、製作費を回収する程度に終わったが、全世界では2億2600万ドルのヒットとなった。
好調だった興行成績の結果、続編製作も期待される。
それを思わせるラストでもある。
ジェレミー・レナーが”ヘンゼル”を演じる?という疑問は、魔女ハンターとなった彼の活躍と内容を見れば納得で、グレーテル役のジェマ・アータートンと共に体を張った激しいアクションを見せてくれる。
二人に立ち向かう、雰囲気がそれらしい黒い魔女ファムケ・ヤンセン、兄妹に協力する白い魔女ピヒラ・ヴィータラ、無能な保安官ピーター・ストーメア、ハンターに憧れる青年トーマス・マン、市長ライナー・ボック、主人公達に加担するトロールのデレク・ミアーズ、角の魔女イングリッド・ボルゾ・ベルダル、保安官補役で監督のトミー・ウィルコラも出演している。