電話だけが頼りの3姉妹と偏屈な父との絆を描く、製作、脚本ノーラ・エフロン、監督、出演ダイアン・キートン、主演メグ・ライアン、リサ・クドロー、ウォルター・マッソー、クロリス・リーチマン他共演の心温まるファミリー・コメディ。 |
■ スタッフ キャスト ■
監督:ダイアン・キートン
製作
ローレンス・マーク
ノーラ・エフロン
脚本
デリア・エフロン
ノーラ・エフロン
撮影:ハワード・アサートン
編集:ジュリー・モンロー
音楽:デヴィッド・ハーシュフェルダー
出演
イヴ・モゼール・マークス:メグ・ライアン
ジョージア・モゼール:ダイアン・キートン
マディ・モゼール:リサ・クドロー
ルー・モゼール:ウォルター・マッソー
ジョー・マークス:アダム・アーキン
パット・モゼール:クロリス・リーチマン
ジェシー・マークス:ジェシー・ジェームズ
エスター:エディー・マクラーグ
マッジ・ターナー:セリア・ウェストン
ケリー医師:ミンディ・クリスト
オマー・クナンダー:デューク・ムースキアン
オグメド・クナンダー:アン・ボートロッティ
リビー:リビー・ハドソン
アンジー:マリー・チータム
アメリカ 映画
配給 コロンビア・ピクチャーズ
2000年製作 94分
公開
北米:2000年2月18日
日本:2000年8月26日
製作費 $60,000,000
北米興行収入 $36,037,910
世界 $51,880,040
*詳細な内容、結末が記載されています。
■ ストーリー ■
ロサンゼルス。
”ジョン・ウェイン”ファンでもあるルー・モゼール(ウォルター・マッソー)が入院することになり、仕事に追われている長女ジョージア(ダイアン・キートン)と、女優でバカンス中の三女マディ(リサ・クドロー)に任されて、次女のイヴ・モゼール・マークス(メグ・ライアン)が父親の入院に立ち会う。
ジョージアやマディと電話をしながら、駐車場から車を出そうとしたイヴは、オマー・クナンダー医師(デューク・ムースキアン)と事故を起してしまう。
急いでいたイヴは、示談ということで話しを進めて帰宅する。
父ルーからの電話の度に気を揉むイヴに、夫ジョー(アダム・アーキン)は、気にし過ぎだと彼女に助言する。 企画・イベントのプランナーとして働くイヴは、仕事を済ませてルーの病室に向かう。 ルーは、イヴが娘だと承知しているのか、疑うような話を止め処もなくしゃべり続ける。 1988年、クリスマス。 その後ルーは、別れた妻パット(クロリス・リーチマン)の思い出に浸り、彼女に会いたがる。 それを知ったイヴは、母パットの家を訪ねて、父の元に帰るよう説得するのだが、母はそれを拒絶する。 実家に帰ったイヴは、ドライブに行きたいと言うルーを誘いクリスマス・ツリーを買いに出かける。 マディが、突然イヴの家に現れ、愛犬を彼女に預けて撮影に向かってしまう。 犬の世話に悪戦苦闘していたイヴは、病院のケリー医師(ミンディ・クリスト)からの電話に驚いてしまう。 医師から、父ルーが行方不明になったことを聞いたイヴだったが、彼は、かつて住んでいた家で発見される。 ルーは妻パットに会いたがり、娘達が無理矢理施設に入れたことを責めて取り乱してしまう。 1993年、ハロウィン。 憤慨したイヴは、父ルーを罵倒して、その場から追い出してしまう。 ルーが軽い脳卒中の発作で倒れてしまい、死にかけている老人に手を焼くイヴは混乱してしまう。 そこに、オマーとの事故の仲介役になっている、彼の母親オグメド(アン・ボートロッティ)が現れ、彼女がイヴの悩みを聞き、優しく励ます。 さらに、オグメドはイヴの人柄が気に入り、彼女の事故費用を請求しないことを伝え、携帯電話をオフにして休養を取るよう助言をする。 イヴは、母パットが地震で死んだことにして、それをルーに伝え、彼を納得させて帰宅する。 帰宅した途端、イヴが手がける”ニクソン記念館”のイベントの会長マッジ・ターナー(セリア・ウェストン)から電話が入り、彼女は嫌気がさして、家中の電話機を片付けてしまう。 雑音から解放されたイヴは、リフレッシュしてイベントに臨む。 しかし、ゲスト講演を依頼してあったジョージアが、自分の雑誌の創刊5周年を自慢した後、面倒を見る気もない父親ルーについて語り始める。 面倒を見られないのは仕事のせいで、父親もそれを理解していると、自分を正当化しようとするジョージアに、イヴとマディは呆れてしまう。 ジョージアの講演は大喝采を浴びるが、イヴとマディは姉に食って掛かり、言い争いになってしまう。 その時、病院からイヴに電話が入り、父ルーが昏睡状態になったとが知らされる。 病院に急行した3人だったが、ジョージアとマディが、イヴの態度に腹を立てて席を外してしまう。 その後3人は、互いが求め合い、愛し合っていることを確認して和解する。 そして、一旦意識を取り戻したように見えたルーは息を引き取り、3姉妹は抱き合い悲しみをこらえる。 3人は、父ルーの死で絆が深まり、和気藹々と感謝祭の料理の準備をする。
...全てを見る(結末あり)
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ジョージア、イヴ、マディの3人は実家に帰るが、荒れ果てた屋敷で、父ルーが歯科衛生士エスター(エディー・マクラーグ)とベッドを共にしていたのを目撃してしまう。
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イヴの息子ジェシー(ジェシー・ジェームズ)の、5歳の誕生日を兼ねたパーティーで、ルーが酔って現れて悪態をついてしまう。
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*(簡略ストー リー)
夫と息子と平穏に暮らす、企画・イベント・プランナーのイヴは、父ルーの入院に立ち会う。
”ジョン・ウェイン”ファンで、ボケの進行するルーのことで気を揉むイヴだった。
長女ジョージアと三女マディが、父ルーのことを、自分に任せきりなのを不満に思いながら、イヴは家のことや偏屈な父の世話を続ける。
3姉妹を結びつけるのは電話だけで、忙しい最中、次々とトラブル難題の連絡が入る。
一人奮闘するイヴだったが、それほど仲が良い訳でないものの、死を目前にする父との触れ合いで親子の愛情を深め、やがて、3姉妹の絆も取り戻していく・・・。
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3姉妹メグ・ライアン、ダイアン・キートン、リサ・クドローの魅力的な女優の共演が話題になり、それに加え、公開数ヵ月後に亡くなる、名優ウォルター・マッソーの遺作となった作品。
また、ダイアン・キートンの監督作品でもあり、製作と脚本を担当したノーラ・エフロンが、演出に関っている感じが随所に見えるのは、彼女との愛称も良いメグ・ライアンの熱演のせいかもしれない。
年齢不詳というか、40歳手前にして実に若々しく美しいメグ・ライアンの、キュートな魅力が生かされた作品。
演出のために、それほど出番が多くはないダイアン・キートンだが、終盤キャリア・ウーマンとしての存在感を十分に見せてくれる。
得意の、とぼけた役柄を見事にこなす、父親役ウォルター・マッソーの最後の怪演は、ファンなら涙無しでは見られない。
TVドラマの女優として雰囲気を出している三女リサ・クドロー、アラン・アーキンの息子で、イヴ(M・ライアン)の夫役のアダム・アーキン、息子ジェシー・ジェームズ、母親クロリス・リーチマン、ルー(W・マッソー)と付き合う女性でエディー・マクラーグ、イベントの主催者のセリア・ウェストン、イヴと事故を起す医師デューク・ムースキアン、思慮深いその母親アン・ボートロッティなどが共演している。