1988年に公開された、ジョン・ウォーターズの同名作品のリメイク。 監督アダム・シャンクマン、ジョン・トラボルタ、ミシェル・ファイファー、クリストファー・ウォーケンら豪華競演によるミュージカル。 |
■ スタッフ キャスト ■
監督:アダム・シャンクマン
製作総指揮
トビー・エメリッヒ
ジョン・ウォーターズ
アダム・シャンクマン他
製作
ニール・メロン
クレイグ・ザダン
原案
ジョン・ウォーターズ
マーク・オドネル
トーマス・ミーハン
脚本:レスリー・ディクソン
撮影:ボジャン・バゼリ
編集:マイケル・トロニック
音楽:マーク・シェイマン
出演
ジョン・トラボルタ:エドナ・ターンブラッド
ミシェル・ファイファー:ヴェルマ・フォン・タッスル
クリストファー・ウォーケン:ウィルバー・ターンブラッド
アマンダ・バインズ:ペニー・ピングルトン
ニッキー・ブロンスキー:トレイシー・ターンブラッド
ジェームズ・マースデン:コーニー・コリンズ
クイーン・ラティファ:“モーターマウス”メイベル・スタッブス
ブリタニー・スノウ:アンバー・フォン・タッスル
ザック・エフロン:リンク・ラーキン
イライジャ・ケリー:シーウィード・スタッブス
アリソン・ジャニー:プルーディ・ピングルトン
ポール・ドゥーリー:ハリマン・F・スプリッツァー
ジャイン・イーストウッド:Mrs.ウィムジー
ジェリー・スティラー:Mr.ピンキー
テイラー・パークス:アイネズ・スタッブス
アメリカ 映画
配給 ニュー・ライン・シネマ
2007年製作 116分
公開
北米:2007年7月20日
日本:2007年10月20日
製作費 $75,000,000
北米興行収入 $118,823,090
世界 $200,628,890
■ ストーリー ■
1962年、ボルチモア。
歌とダンスが大好きなトレイシー(ニッキー・ブロンスキー)は、ちょっと太めの高校生で、人気のTV番組”コーニー・コリンズ・ショー”に夢中だった。
トレイシーは、番組メンバーの応募オーディションを知り、母エドナ(ジョン・トラボルタ)にそれを反対されるものの、父ウィルバー(クリストファー・ウォーケン)の励ましで出場する。
しかし、自分の娘アンバー(ブリタニー・スノウ)を贔屓する、番組マネージャーのヴェルマ(ミシェル・ファイファー)は、トレイシーを落としてしまう。
黒人の音楽を積極に取り入れようとする、番組司会者コリンズ(ジェームズ・マースデン)の意見も、ヴェルマの抵抗で退けられる。
そしてヴェルマは、”ミス・ヘアスプレー・コンテスト”も、アンバーを優勝させようと画策するのだが・・・。
ミュージカル映画の、オープニング興行収入新記録を作り、北米で約1億1900万ドル、全世界で約2億ドルのヒットとなった。
見所は多くあるが、なんと言っても、主演のジョン・トラボルタの巨漢ママの特殊メイクで、 太っていることを何とも思っていない、天真爛漫な娘トレイシーとは対照的に、家に閉じこもりクリーニング店を営む、コンプレックスを持った女性役は最高!!!
その仕草や、はにかむ姿が何とも言えぬ可愛らしさで、クライマックスでは”豪快”なダンスも披露してくれる。
TVのダンスショーの演出なども、はちきれんばかりの若者のパワーが感じられ、1960年代初頭の雰囲気や、高校生の生活、当時の人々の趣味や嗜好などが見事に描かれている。
コメディ・ミュージカルにも拘らず、ドラマの背景には人種差別の問題があり、若者や少数の理解者が差別に立ち上がり闘う姿は、アメリカの正義を感じる。
2002年のミュージカル公開時のオーディションでは、若すぎて起用されなかったニッキー・ブロンスキーの、底抜けに明るいトレイシー役が実に愛くるしく、 小柄ながら迫力十分の歌やダンスを披露してくれる。
まるで魔女のような悪役に挑戦したミシェル・ファイファーや、娘に理解を示し自分も自由奔放に生きる父を演じたクリストファー・ウォーケンらの熱演、そして歌やダンスも新鮮で興味深い。
トレイシー(Nブロンスキー)の仲良しで、黒人少年と親交を深めるアマンダ・バインズ、ショーの司会者で、番組での人種差別撤廃を実行するジェームズ・マースデン、正に”女王” という感じの迫力でドラマのラストを飾るクイーン・ラティファ、親子でトレイシーに嫌がらせをするブリタニー・スノウ、トレイシーのダンスと勇気に次第に惹かれていくザック・エフロン、ペニー(A・バインズ)に一目惚れするダンスの達人イライジャ・ケリー、理解のないペニーの母親アリソン・ジャニー、トレイシーをイメージガールに採用する、1988年版では、トレイシーの父親役を演じた、ベン・スティラーの実父で大ベテランのジェリー・スティラー、番組スポンサーのポール・ドゥーリー、シーウィード(E・ケリー)の妹テイラー・パークスなどが共演している。