1726年に発表された、ジョナサン・スウィフトの”ガリバー旅行記”を基に現代風にアレンジされたアドベンチャー・コメディ。 製作、主演ジャック・ブラック、エミリー・ブラント、アマンダ・ピート、ジェイソン・シーゲル、ビリー・コノリー他共演、監督ロブ・レターマン。 |
・コメディ
■ スタッフ キャスト ■
監督:ロブ・レターマン
製作
ジャック・ブラック
ベン・クーレー
ジョン・デイヴィス
グレゴリー・グッドマン
原作:ジョナサン・スウィフト”ガリバー旅行記”
脚本
ジョー・スティルマン
ニコラス・ストーラー
撮影:デヴィッド・タッターサル
編集
アラン・エドワード・ベル
メリアン・ブランドン
ニコラス・デ・トス
ディーン・ジマーマン
音楽:ヘンリー・ジャックマン
出演
レミュエル・ガリヴァー:ジャック・ブラック
メアリー王女:エミリー・ブラント
ダーシー・シルバーマン:アマンダ・ピート
ホレイショ:ジェイソン・シーゲル
セオドア王:ビリー・コノリー
エドワード将軍:クリス・オダウド
ダン・クイント:T・J・ミラー
ジンクス:ジェームズ・コーデン
イザベラ女王:キャサリン・テイト
レオポルド王:エマニュエル・カトラ
オーガスト王子:オリー・アレクサンデル
アメリカ 映画
配給 20世紀FOX
2010年製作 85分
公開
北米:2010年12月25日
日本:2011年4月15日
製作費 $112,000,000
北米興行収入 $42,779,260
世界 $237,382,720
*詳細な内容、結末が記載されています。
■ ストーリー ■
ニューヨーク、マンハッタン。
新聞社”ニューヨーク・トリビューン”のメールボーイ、レミュエル・ガリヴァー(ジャック・ブラック)は、同じ職場の旅行記者ダーシー・シルバーマン(アマンダ・ピート)に惹かれていた。
それを、新人のダン・クイント(T・J・ミラー)にからかわれたガリバーだったが、ダーシーをデートにも誘えない。
やがて、ダンが昇進して立場が逆転してしまい、彼は、10年もメールボーイをしている、大口ばかりたたくガリバーに、彼の人生は限界でビッグにはなれないと言い切る。
気落ちしたガリバーは、残業していたダーシーに思い切って声をかけようとするが、結局はそれも出来ずに、メールをピックアップするだけだった。
ダーシーは、世界各地に旅したことがあると言うガリバーに、翌日までにそれを記事にしてみてはと提案する。 再びいい加減なことを言ってしまったガリバーは、記事など書けずに焦ってしまうが、ネット上のガイドブックをコピーして、メキシコのオアハカなどについての記事を書き上げダーシーに見せる。 その記事を一応評価したダーシーは、バミューダトライアングルへの取材をガリバーに頼み、彼はそれを承諾して旅立つ。 現地に着いたガリバーは小型船で海域に向うが、嵐に巻き込まれて遭難してしまう。 その後、浜辺で目覚めたガリバーは、リリパット王国のエドワード将軍(クリス・オダウド)ら、手のひらサイズの者達に拘束されていることに気づく。 驚いたガリバーは、一旦は拘束を逃れるが、再び縛り上げられ、王国の宮殿に運ばれる。 国王セオドア(ビリー・コノリー)、イザベラ女王(キャサリン・テイト)、そしてメアリー王女(エミリー・ブラント)の元にガリバーは連れて行かれ、海辺近くの洞窟に鎖でつながれてしまう。 そこでガリバーは、エドワードの婚約者メアリーに思いを寄せたため捕らえられた青年ホレイショ(ジェイソン・シーゲル)に出会う。 エドワードに肉体労働をさせられていたガリバーは、王国と敵対するブレフスキュの襲撃を知り、さらわれようとしていたメアリーを助ける。 さらにガリバーは、火を放たれた宮殿に放尿して消火し、国王も助け出す。 国王はガリバーを称えて祝宴に招待するが、彼はホレイショの釈放を求め、それが受け入れられる。 不躾なガリバーだったが、故郷の話などをして、自分が大統領や英雄と思われることにも満足し、そして彼のための大邸宅まで提供されることになる。 その後、ガリバーは悪い癖の夢物語を語り、英雄気取りで恋に奥手のホレイショを煽りメアリーに求愛させる。 そんな時、ガリバーの船が浜に打ち上げられ、彼は、書いた記事がコピーだったことがばれてしまい、自分に失望したダーシーからの、携帯電話の留守電を聞き意気消沈してしまう。 ホレイショに恋をして悩むメアリーは、そんなガリバーを励まし、彼は故郷に戻ることを思い留まる。 ガリバーは、エドワードを副官にした新司令官である将軍に、国王から任命される。 それが気に入らないエドワードは、ガリバーを陥れるために国防システムを解除してしまう。 ブレフスキュは総攻撃を仕掛けるものの、ガリバーはそれを苦もなく撃退し、総司令官の役目を果たす。 ガリバーは国王らとさらに親交を深め、王国内に故郷ニューヨークの街並みを再現したりする。 同じ頃、メアリーは、まともに愛を語れないエドワードに結婚すべきかを問い、彼を見限ろうとする。 エドワードは憤慨し、ブレフスキュのレオポルド王(エマニュエル・カトラ)の元に向かい寝返り、ガリバーを倒すための秘策を伝授する。 そして、ガリバーの船にあった設計図を基に、エドワードは巨大ロボットを造らせて、自らそれを制御し王国に向う。 ガリバーは簡単に降伏してしまい、自分が故郷では英雄でもない、ただのメールボーイだと国王らの前で告白してしまう。 エドワードに捕らえられたガリバーは、拘束されて”呪いの島”に追放されてしまう。 リリパットはブレフスキュに支配され、メアリーはエドワードと結婚するしかなくなるが、ホレイショは、尚も彼女に対して積極的な行動をとれない。 数日後、ガリバーを追って取材に来たダーシーが遭難し、王国の浜辺に打ち上げられ、エドワードに捕らえられる。 一方、巨人の世界で少女にドールハウスに入れられ、おもちゃ扱いされていたガリバーは、王国を逃れてきたホレイショから、ダーシーが現われたことを知らされる。 気落ちしていたガリバーはホレイショに励まされ、リリパットを救うために島から脱出する。 王国に着いたガリバーは、捕らえられていたダーシーに自分の思いを伝え、国王と女王を解放して宮殿に向かい、エドワードのロボットと対決することになる。 劣勢のガリバーをホレイショが援護し、激しい戦いの末にガリバーはロボットを制御不能にする。 ホレイショは、思い切ってメアリーに愛を語り、国王は結婚を許可し、若い二人は喜びを分かち合う。 そこに現われたエドワードはメアリーに叩きのめされ、ガリバーは、彼を受け入れたダーシーをデートに誘う。 ガリバーは、尚も争いを続けようとするリリパットとブレフスキュの両国王を見て、”エドウィン・スター”の”War”を歌い始めて両国を和解させ、ダーシーと共に島を離れる。 ニューヨークに戻ったガリバーは、”ガリバー旅行記”を記事にして旅行記者となり、ダーシーとの愛を確かめ合う。
...全てを見る(結末あり)
*(簡略ストー リー)
大袈裟なことばかり考えてはいるものの、行動が伴わない新聞社のメールボーイのレミュエル・ガリヴァーは、思いを寄せる旅行記者ダーシーに、世界を旅したことがあると言って記事を書いて渡す。
ネット上のガイドブックをコピーしただけの記事だったが、ダーシーはそれに気づかずに評価し、ガリバーをバミューダトライアングルへの取材に向わせる。
現地に到着し、意気揚々と小型船で海域に向ったガリバーは、嵐に遭遇して遭難してしまう。
浜辺に漂流したガリバーは、手のひらサイズの者達に拘束されてしまう。
ガリバーは、リリパット王国のエドワード将軍らにより、セオドア国王の元に連れて行かれる。
その後ガリバーは、肉体労働などをさせられるものの、王女メアリーや国王をブレフスキュの襲撃から救ったために、彼は英雄として称えられる。
そしてガリバーは、自分の思い通りになるこの国で、夢のような生活を始めるのだが・・・。
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誰もが知る古典的冒険物語を現代風にアレンジした、奇想天外な内容に仕上がっている。
最新技術を駆使した映像は見応えがあり、監督ロブ・レターマンは、アニメーション映画を得意とするだけあり遊び心がふんだんに取り入れられていて、オープニング・クレジットからマンハッタンのミニチュアなどが実に楽しい。
製作にも参加するジャック・ブラックのワンマン作品のようでもあるが、故郷では口ばかり達者な行動力もない男が、小人の国で自信を得て、王国の人々の考えも変化させていくストーリーは痛快でもある。
ジャック・ブラック自身はラジー賞にノミネートされてしまうが、彼らしい破天荒な演技で大いに笑わせてくれる。
製作費に1億2200万ドルをかけた超大作で、アメリカ国内では受け入れられず、興行収入は約4300万ドルに終わったものの、全世界で約2億3700万ドルのヒットとなった。
主人公が漂流した王国の王女エミリー・ブラント、彼女を思う平民ジェイソン・シーゲル、主人公が引かれる旅行記者アマンダ・ピート、国王ビリー・コノリー、王国の司令官クリス・オダウド、女王のキャサリン・テイト、主人公の後輩T・J・ミラー、国王の側近ジェームズ・コーデン、敵対国の王のエマニュエル・カトラなどが共演している。