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グランド・コントロール Ground Control (1998)

誘導に失敗して旅客機を墜落させてしまったことのトラウマに悩まされる航空管制官の苦悩を描く、主演キーファー・サザーランドブルース・マッギルクリスティ・スワンソンロバート・ショーン・レナードケリー・マクギリス他共演のドラマ。

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


ドラマ


スタッフ キャスト ■
監督:リチャード・ハワード
製作総指揮
マーク・アミン

マリオン・オバローナー
製作
タラート・キャプタン
ヴィンス・ラヴィーネ
脚本:マーク・シェパード

撮影:ヘナー・ホフマン
編集:エドワード・R・アブロムズ
音楽:ランディ・ミラー

出演
ジャック・ハリス:キーファー・サザーランド

T・C・ブライアント:ブルース・マッギル
ジュリー・アルブレヒト:クリスティ・スワンソン
クルーズ:ロバート・ショーン・レナード

スーザン・ストラットン:ケリー・マクギリス
アマンダ:マーガレット・チョー
ランディ:チャールズ・フレイシャー
ジョン・クイン:ヘンリー・ウィンクラー
マレー:マイケル・グロス

アメリカ 映画
配給 Trimark

1998年製作 93分
公開
北米:1998年4月27日
日本:1998年7月18日


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー ■
1993年7月3日、シカゴ航空交通管理センター。
航空管制官ジャック・ハリス(キーファー・サザーランド)は、エンジンが出火した旅客機の誘導に失敗し、乗員乗客174名を乗せた機は墜落して全員が死亡する。

5年後。
ハリスは辞職して離婚し、ゲームソフトの開発の仕事をしていたが、悶々とした日々を送りながら、未だに心の傷は癒えていなかった。

そんな時、元上司のT・C・ブライアント(ブルース・マッギル)がハリスを訪ね、現場への復帰を要請する。

しかし、今の生活に満足しているというハリスは、それを断る。
...全てを見る(結末あり)

1998年12月31日、フェニックス航空交通管制センター。
チーフのスーザン・ストラットン(ケリー・マクギリス)は、ブライアントら管制官に、通常業務の他にロサンゼルス管制の追加便50機の依頼を受けたことを伝える。

嵐が近づいていることもあり混乱が予想され、ブライアントはハリスに連絡を入れて、その日だけの応援を頼む。

ブライアントは、新人のジュリー・アルブレヒト(クリスティ・スワンソン)の手も借りようと指導していた。

そこに、ブライアントの要請に応じたハリスが現れ、管制官クルーズ(ロバート・ショーン・レナード)は応援を喜ぶが、彼が事故機を誘導したことを知る。

ブライアントはハリスの到着を喜ぶが、彼には管制ではなく運行票を任せる。

指示通りの仕事を始めたハリスだったが、ジュリーが戸惑っているのを見て助言する。

それを見たブライアントは、ジュリーを休ませてハリスに後を任せる。

ブライアントは、同僚のマレー(マイケル・グロス)に、ハリスが危険人物だと指摘されるが、最高の管制官だと言って反論する。

休息時間に入り、アマンダ(マーガレット・チョー)と交替したハリスは、ミスを苦にして気落ちするランディ(チャールズ・フレイシャー)の話を聞く。

管制卓に戻ったハリスは、事故のことを思い出してしまい指示が出せなくなり、それを見たクルーズがその場を受け継ぐ。

クルーズに励まされたハリスだったが、自信をなくして帰ろうとするが、他の仕事でもとブライアントに頼まれて戻ることになる。

ジュリーと語り合い落ち着いたハリスは、再び運行票を任されるが、その時、停電が起きてしまう。

機器の老朽化を嘆くジョン・クイン(ヘンリー・ウィンクラー)はそれを復旧させるが、電力の供給不足によるシステムダウンの可能性をスーザンに指摘する。

スーザンは、追加便を受けた件でブライアントに謝罪するが、直後に配電盤が火を噴き、システムはダウンして管制室の無線が使えなくなってしまう。

ジョンは何とか復旧させるが、レーダーに動物の死骸が引っかかっていたことも分かり、着陸誘導を受けられない旅客機は燃料が限界に達する。

混乱する管制室でランディが再び取り乱すものの、ハリスとブライアントが何とか彼をなだめる。

その後、待機していた機を次々と誘導して、業務を無事に終えたスタッフは労を労い、ブライアントやスーザンも、新年を祝い、スタッフとささやかな祝杯を挙げる。

その時、ある便が油圧系と電子盤の故障で着陸不可能になり、市街に不時着する場所を探すことになる。

クルーズが交信に当り、ハリスの意見で機の位置を確認し、危険を承知で空港に誘導着陸させることになる。
焦るクルーズを見たスーザンは、ハリスに管制を任せる指示を出し、彼は交信を始める。

搭乗者数の連絡を受けたハリスは、事故のことを思い出してしまうが、それを消し去った彼は指示を出す。

機影は一旦レーダーから消えるが、ハリスは自分の計算が正しいはずだと言って管制塔に上がる。

機を確認したハリスは見事に誘導に成功して、ターミナルに向かい機長と目を合わせる。

そして、かつての自分を取り戻せたハリスを、ジュリーが見守り、二人は管制センターに戻る。


解説 評価 感想 ■

*(簡略ストー リー)
かつて事故機の誘導に失敗して落させてしまった航空管制官ジャック・ハリスは、辞職して心の傷が癒えないまま悶々とした日々を送っていた。
元上司ブライアントの要請で、人手不足の管制センターの補助を要請されたハリスは、仕方なくそれに応じる。
センターのチーフ、スーザンは、実績を上げようと、通常業務に加えてロサンゼルス管制の50機も受け入れてしまう。
嵐も近づく中、混乱するセンターに到着したハリスは運行票を任されるが、新人ジュリーに助言したことをきっかけに、ブライアントから管制を任される。
しかし、老朽化の進む機材の故障などもありセンターは混乱し、ハリスは再び事故のことを思い出してしまう・・・。
__________

一日に20万便もの飛行があるという全米の航空管制を、わずか3000人で処理している現実を明記した冒頭から、緊張感の漂う管制センターの様子が終始映し出される。

さらには嵐が近づき機材は破損し・・・という、パニック映画の要素を盛り込んだ作品になっている。

テーマは、墜落事故のトラウマに悩まされる主人公の苦悩と、それを克服する内容なのだが、ほのかな恋の芽生えなども描かれる、小ぢんまりとしているが、見せ場の多い作品になっている。

緊張や不安感、そして心の傷を克服するために現場復帰を試みる管制官を、情感を込めた演技で熱演するキーファー・サザーランド、彼を信頼して支える上司ブルース・マッギル、同じく主人公の心情を察して見守る新人管制官クリスティ・スワンソン、同僚ロバート・ショーン・レナードマーガレット・チョーチャールズ・フレイシャーマイケル・グロス、チーフのケリー・マクギリス、頼れるエンジニア、ヘンリー・ウィンクラーなどが共演している。


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