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グリース Grease (1978)

1971年に上演されたジム・ジェイコブズウォーレン・ケイシーによるミュージカル”グリース”を基に製作された作品。
夏の海で出会った高校生の男女の恋の行方を描く、監督ランダル・クレイザー、主演ジョン・トラボルタオリヴィア・ニュートン=ジョンストッカード・チャニング他共演の学園ミュージカル。

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


ミュージカル


スタッフ キャスト ■
監督:ランダル・クレイザー

製作:ロバート・スティグウッド
原作
グリース”(ミュージカル)
ジム・ジェイコブズ

ウォーレン・ケイシー
脚本
ブロント・ウッダード

アラン・カー
撮影:ビル・バトラー
編集:ジョン・F・バーネット
音楽
バリー・ギブ

ジム・ジェイコブズ

出演
ダニー・ズーコ:ジョン・トラボルタ

サンディ・オルソン:オリヴィア・ニュートン=ジョン
ベティ・リッゾ:ストッカード・チャニング
ケニッキー:ジェフ・コナウェイ
ドゥーディ:バリー・パール
ソニー・ラティエッリ:マイケル・トゥッチ
ロジャー”プッツィー”:ケリー・ワード
フレンチー:ディディ・コーン
ジャン:ジェイミー・ドネリー
マーティ・マラシーノ:ダイナ・マノフ
レオ・バルムード:デニス・C・スチュアート
チャーリーン”チャチャ”ディグレゴリオ:アネット・チャールズ
マッギー校長:イヴ・アーデン
ティーン・エンジェル:フランキー・アヴァロン
ヴァイ:ジョーン・ブロンデル
ヴィンス・フォンテイン:エド・バーンズ

カルホーン:シド・シーザー
マードック:アリス・ゴーストリー

アメリカ 映画
配給 パラマウント・ピクチャーズ

1978年製作 110分
公開
北米:1978年6月16日
日本:1978年12月9日
製作費 $6,000,000
北米興行収入 $188,755,700
世界 $394,955,700


アカデミー賞 ■
第51回アカデミー賞
・ノミネート
歌曲賞


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー ■
1959年。
ダニー・ズーコ(ジョン・トラボルタ)とサンディ・オルソン(オリヴィア・ニュートン=ジョン)は、夏の海岸で出会う。

愛を語り合うようになった二人だったが、サンディはオーストラリアに帰るためダニーとは再会できないと考える。

しかし、ダニーはそれを否定して”これが始まりだ・・・”と答える。

ライデル高校。
新学期が始まり、グループの”T・バーズ”のリーダーであるダニーは、ケニッキー(ジェフ・コナウェイ)、ドゥーディ(バリー・パール)、ソニー・ラティエッリ(マイケル・トゥッチ)、ロジャー”プッツィー”(ケリー・ワード)らと共に行動する。

ダニーは、海で出会った子がいたと仲間達に話すのだが・・・。

オーストラリアには帰らず、ライデル校に転校してきたサンディは、フレンチー(ディディ・コーン)に親切にされる。
...全てを見る(結末あり)

”ピンク・レディース”のリーダー、ベティ・リッゾ(ストッカード・チャニング)も、ジャン(ジェイミー・ドネリー)とマーティ・マラシーノ(ダイナ・マノフ)と共に登校する。

校内放送を始めたマッギー校長(イヴ・アーデン)は、我が校が全国の代表として選ばれ、開催されるダンス・コンテストがテレビ中継されることを伝える。

昼休み、フレンチーはサンディをリッゾらに紹介する。

サンディは海で知り合ったダニーのことを、ダニーはサンディのことを仲間達に話し、互いの相手が今何をしているのかを考える。

リッゾは、サンディの相手がダニーであることを知り、フレンチーたちも驚く。

その夜、フットボール・チームの激励会が開かれ、マッギー校長はコーチのカルホーン(シド・シーザー)を紹介し、彼は勝利を誓う。

チアリーダーを務めたサンディを、リッゾはダニーの元に連れて行く。

ケニッキーが手に入れたポンコツ車のことで盛り上がっていたダニーは、現れたサンディを見て驚いてしまう。

ダニーは、仲間達の手前、粋がって見せるのだが、サンディは彼の態度にショックを受けてその場を去る。

落ち込むサンディに、皆が家に泊まりに来ることを伝えたフレンチーは、彼女も誘い励まそうとする。

タバコ、ワイン、ピアスを体験したサンディは動揺し、リッゾは彼女をからかう。

ダニーもサンディのことで仲間達にからかわれ、彼らが現れたことを知ったリッゾは窓から部屋を出る。

気分が乗らないダニーはその場を去り、リッゾはドゥーディらを追い払いケニッキーと過ごすことになる。

サンディは一人で庭に向かい、ダニーのことを考える。

車でいちゃついていたリッゾとケニッキーは、避妊せずに愛し合ってしまう。

そこに現れた敵対するグループ”スコーピオンズ”のリーダー、レオ・バルムード(デニス・C・スチュアート)は、ケニッキーの車にわざとぶつかり挑発する。

翌日、ダニーは、ケニッキーのぶつけられた車を、女達に注目されるよう大改造する計画を立てる。

放課後ダニーは、カフェでフットボール部員とデートしていたサンディに気づき彼女に話しかける。

ダニーは先日のことを謝罪するが、スポーツマンを軽蔑する態度をサンディに批判されてしまう。

カルホーンの元に向かったダニーは、各スポーツを体験するものの、相手がいる競技ではトラブルばかり起こす。

一人でできる陸上でランニングをしていたダニーは、ハードルで転んでしまう。

それを見ていたサンディはダニーに駆け寄り、お互いを思う気持ちが同じだったことで、二人のわだかまりは消える。

サンディとカフェに向かったダニーは人目を避けようとするが、たちまち仲間達が集まってきてしまう。

ダニーとサンディは席を外し、リッゾは、ケニッキーの態度が気に入らないため、彼にシェイクをかけて店を出る。

一人残ったフレンチーは、美容師になる夢が叶いそうもないことをウエイトレスのヴァイ(ジョーン・ブロンデル)に伝え、思いに耽る。

フレンチーは、目の前に現れたティーン・エンジェル(フランキー・アヴァロン)に、美容学校は諦めて高校の勉強に専念するよう助言される。

ケニッキーを無視したリッゾは、レオに誘われてそれに応じてしまい、彼と共にダンス・コンテスト会場に現れる。

ダニーはサンディーを同伴し、コンテストとテレビ中継の準備も整う。

レオは、恋人のチャーリーン”チャチャ”ディグレゴリオ(アネット・チャールズ)をダニーに紹介する。

ダニーは、チャチャと付き合ったことがあるために焦ってしまう。

マーティーは、コンテストの審査員でもあるラジオのパーソナリティ、ヴィンス・フォンテイン(エド・バーンズ)に声を掛けられる。

マッギー校長がステージに上がりヴィンスを紹介し、カルホーンはコンテストのルールを生徒達に伝える。

コンテストとテレビ中継は始まり、ダニーはチャチャに誘われて相手をしてしまい、サンディは気分を害してその場から去る。

優勝者はダニーとチャチャに決まり、二人はスポットライト・ダンスを披露する。

ドゥーディらは、顔を隠しながらテレビカメラに向かってやってはいけないことをしてしまい、マッギー校長はそれを問題視して犯人を捜す。

翌日、ドライブイン・シアターにサンディを誘ったダニーは、コンテストのことを謝罪して指輪を渡し許してもらう。

苛立つリッゾは妊娠した可能性をマーティに話し、それが皆に伝わってしまう。

ケニッキーは、自分が父親なのかをリッゾに問い、彼女はそれを否定する。

ダニーに迫られたサンディは、それを拒み憤慨して指輪を帰して車を降りその場を去る。

数日後、車が完成したケニッキーは、レオと対決するためにサンダーロードに向かおうとしてダニーに協力を求める。

リッゾは、ダニーと話し合うためにサンダーロードに向かうサンディに誘われるもののそれを拒む。

しかしリッゾは、妊娠のことで悩む自分に気を遣ってくれるサンディに感謝する。

ダニーらとサンダーロードに現れたケニッキーは、車のドアに頭をぶつけて気を失ってしまう。

運転を諦めたケニッキーは、ダニーにレースを任せる。

サンディも見守る中、レオと対決したダニーは妨害されながらもレースに勝つ。

ある考えが浮かんだサンディは、駆け寄ってきたフレンチーに頼みごとがあることを伝え彼女の家に向かう。

卒業式を迎え、マッギー校長は、校内放送で生徒達を祝福する。

その後、生徒達は学校主催のカーニバルを楽しむみ、リッゾは妊娠が間違いだったことをケニッキーに伝え、彼から結婚することを約束される。

カーディガンを羽織って現れたダニーを見て、ドゥーディらは彼をからかう。

そこに、タバコをくわえレザー・パンツ姿の大変身したサンディ現れ、ダニーは驚いて彼女と踊り始める。

卒業したら会えなくなるという仲間達に、ダニーはそんなことはないと答え固い絆を確かめ合う。

ダニーとサンディそして仲間達は、卒業アルバムを受け取りいつまでも歌い踊り続ける。


解説 評価 感想 ■

参考:
・「グリース」(1978)
・「グリース2」(1982)

*(簡略ストー リー)
1959年。
高校生のダニー・ズーコとサンディ・オルソンは、夏の海で出会い愛を語る仲になる。
新学期、サンディはオーストラリアに帰国するはずだったが、何と彼女はダニーの高校に転校して来る。
サンディと再会したダニーは、”T・バーズ”というグループのリーダーだったため、仲間達の手前、粋がって見せる。
それを見たサンディは、別人のようなダニーに失望し彼を軽蔑する。
戸惑うダニーは、何とかサンディーとの仲を取り戻そうとするのだが・・・。
__________

半年前に公開された「サタデー・ナイト・フィーバー」(1977)でブレイクしたジョン・トラボルタと、歌手として世界的な人気を得ていたオリヴィア・ニュートン=ジョンの共演が大いに話題になった。

実は、「サタデー・ナイト・フィーバー」と本作は撮影が同時期で重なっていたため、前作の成功を受けて本作が製作された訳ではないところに注目したい。

ジョン・トラボルタは、この両作によって一気に人気スターとなり、その後にどれだけの成功が待っているかその期待は高まった。
ところが、そのプレッシャーか、堅実に仕事は続けるものの1980年代は作品に恵まれない時期が続いた。
しかし、1990年代に入り「パルプ・フィクション」で復活し、彼はハリウッドの頂点を極めることになる。

苦しい時代があったと思われているジョン・トラボルタだが、「サタデー・ナイト・フィーバー」と本作の大成功により、自家用ジェットを所有するほど豊かな生活であった。

少々、年齢を感じさせる高校生を演じる役者達だが、実力のある若手の起用で、若さだけでなくエネルギッシュでパワフルなランダル・クレイザーの演出(デビュー作)は、画面から飛び出しそうな勢いのある映像と共に楽しいことこの上ない。

映画と共に大ヒットしたナンバーの数々、1950年代末の時代を感じさせるノスタルジックな内容はいつみても色あせることはない。

600万ドルで製作された本作なのだが、北米興行収入が約1億8900万ドル、全世界では約3億9500万ドルという、1970年代の中でトップクラスの驚異的な大ヒットとなった。
*「サタデー・ナイト・フィーバー
北米:$94,213,180
全世界:$237,113,180

1982年に続編「グリース2」が公開された。

20代前半のジョン・トラボルタは、嫌みのない愛すべき不良という感じで愛嬌があり非常に魅力的で、6歳年上のオリヴィア・ニュートン=ジョンも実にキュートであり、クライマックスの大変身した彼女のセクシーさには心を奪われる・・・。

女生徒のグループ・リーダーを好演した、既に30代だったストッカード・チャニングの貫録さえ感じる役柄が気に入った方も多いはずだ。

彼女と結ばれるジェフ・コナウェイ、グループの仲間達バリー・パールマイケル・トゥッチケリー・ワード、女生徒グループのディディ・コーンジェイミー・ドネリーダイナ・マノフ、対抗グループのリーダー、デニス・C・スチュアート、その恋人アネット・チャールズ、続編「グリース2」(1982)が遺作となる校長役のイヴ・アーデン、幻想で登場する歌手のフランキー・アヴァロン、カフェのウエイトレス役で大ベテランのジョーン・ブロンデル、ダンス・コンテストの審査員エド・バーンズ、フットボール・コーチのシド・シーザー、教師アリス・ゴーストリーなどが共演している。


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