兄の結婚相手に恋してしまい自分がゲイだ気づいた女性が悩みながらも新たな人生をスタートさせるまでを描く、製作、監督、脚本スー・クレイマー、主演ヘザー・グレアム、ブリジット・モイナハン、トム・キャヴァナー、モリー・シャノン、アラン・カミング、シシー・スペイセク他共演のロマンチック・コメディ。 |
■ スタッフ キャスト ■
監督:スー・クレイマー
製作
ボブ・ヤーリ
ジョン・J・ヘルマンセン
ジル・フットリック
スー・クレイマー
製作総指揮
アレクサンダー・ペイン
マーガレット・ライリー
ダイアン・ナバトフ
テッド・リーボヴィッツ
ジョーイ・リーヴィッツ
脚本:スー・クレイマー
撮影:ジョン・バートレイ
編集:ウェンディ・スタンツラー
音楽:アンドリュー・ホランダー
出演
グレイ・ボールドウィン:ヘザー・グレアム
チャーリー・ケルシー:ブリジット・モイナハン
サム・ボールドウィン:トム・キャヴァナー
キャリー:モリー・シャノン
ゴーディ:アラン・カミング
シドニー:シシー・スペイセク
ジュリア・バーレット:レイチェル・シェリー
ホアン:アレハンドロ・アベラン
コンラッド・スプリング:ドン・アッカーマン
ジョーダン・フィリップス:ビル・マンディ
トレヴァー・ブラウン:ウォーレン・クリスティー
ラナ・ヴァレンタイン:エイプリル・テレク
ハリー:キャンベル・レイン
イレーヌ:サマンサ・フェリス
ロベルト:ティム・ペレス
本人:グロリア・ゲイナー
アメリカ 映画
配給
ヤーリ・フィルム・グループ
フリースタイル・リリーシング
2006年製作 96分
公開
北米:2007年2月23日
日本:未公開
北米興行収入 $71,560
世界 $944,480
*詳細な内容、結末が記載されています。
■ ストーリー ■
ニューヨーク。
広告代理店勤務のグレイ・ボールドウィン(ヘザー・グレアム)は、研修医である兄サム(トム・キャヴァナー)と暮らしていた。
仲の良い二人は、恋人同士に間違われることもあった。
同僚のキャリー(モリー・シャノン)と共に新企画のプレゼンをしたグレイだったが、上司のジュリア・バーレット(レイチェル・シェリー)に満足してもらえなかった。
セラピストのシドニーとボウリングをしたグレイは、サム以外の男性と暮らすことを意識するようにと言われる。
セントラルパーク。 3週間前にサンフランシスコから来たと言う動物学者のチャーリーは、グレイに促されたサムから夕食に誘われる。 夜になり、三人はスペイン料理のレストランで楽しむ。 店を出て帰ろうとするサムは、まだ飲みたいと言うチャーリーとバーに向かおうとする。 それに付き合おうとするグレイは、サムがチャーリーと二人きりになりたいことに気づき、アパートに戻り寝ることにする。 グレイは、路上でキスするサムとチャーリーが気になる。 翌日、チャーリーと過ごして帰ってきたサムから、プロポーズして週末にラスベガスで結婚すると言われたグレイは戸惑う。 サムに頼まれて、チャーリーのウェディングドレスの試着に付き合ったグレイは、サムの欠点などを話すものの、チャーリーはまったく気にしない。 出社したグレイは、キャリーにサムが結婚することを伝え、彼女から相手は金目当てであり、彼は騙されると言われて心配になる。 ラスベガス。 グレイと共にグロリア・ゲイナーのショーを楽しんだチャーリーは、ステージに呼ばれて、彼女と共に歌う。 それに加わったグレイもチャーリーと共に盛り上がり、二人はホテルに戻る。 酔ったチャーリーにキスしたグレイは、その感覚が異常だと気づいて動揺し、朝まで眠ることができない。 夜が明けて目覚めたチャーリーは、戸惑う様子のグレイが、長年、一緒にいた兄と離れるので混乱しているだけだと考える。 その後、グレイに祝福されたサムとチャーリーは、チャペルで結婚式を挙げる。 ニューヨークに戻ったグレイは、女性が気になってしまい、シドニーに電話をしてセラピーを受ける。 ボルダリングジムでシドニーに会ったグレイは、自分がゲイだと気づき、チャーリーに好意を持っていることを伝え、これを知ったらサムを失うだろうと言って嘆く。 チャーリーに嫉妬しているだけで、ゲイではないと言うシドニーは、サムのことは忘れて誰かとデートすることを勧める。 早速グレイは、トレヴァー・ブラウン(ウォーレン・クリスティー)と同僚のコンラッド・スプリング(ドン・アッカーマン)に声をかけて、時間をずらして二人を食事に誘う。 サムから、新婚の身で三人で暮らすわけにはいかないと言われたグレイは、引っ越すことを提案される。 納得できないグレイはサムと言い合いになるが、そこに現れたチャーリーが、自分が正職員になったらサムと共に引っ越すことを二人に伝える。 チャーリーから、それまで三人で暮らすのは楽しみだと言われたグレイは、思わず喜んでしまう。 夜になりタクシーで出かけたグレイは、前にも乗ったことがあるスコットランド出身のドライバー、ゴーディ(アラン・カミング)と話し、役者志望だということを知らされる。 タクシーを降りたグレイは、好意を示すゴーディから、帰りも乗せるので迎えに来ると言われて承知する。 コンラッドがセックス狂でトレヴァーはゲイだと知ったグレイは、二人と別れて、迎えに来たゴーディと話をする。 ”ウインダム・ニューヨーカー・ホテル”の屋上にグレイを連れて行ったゴーディは、彼女の話を聞き落ち着かせてキスをする。 チャーリーの話ばかりして目を輝かせる様子などで、グレイがゲイだと分かったゴーディは、それを受け入れて偽らず、自分らしく生きるようにと助言する。 アパートに戻ったグレイは、映画を観ていたチャーリーと踊り、キスしそうになったところで、サムが帰宅したために焦るく。 翌日、出社したグレイは、キャリーと話をして勇気が湧いてきたため、病院に向かい、手術前のサムにゲイだと告白する。 子供の頃からそうだと思っていたと言うサムは、グレイが正直に話してくれたことを喜ぶ。 しかし、チャーリーを愛しているというグレイが、彼女とキスしたことを知ったサムは驚き、自分が帰宅するまでにアパートから出て行くようにと伝える。 グレイが家を出たことを気にして、彼女と仲違いをしたサムに尋ねたチャーリーだったが、明確に答えてもらえなかった。 プレゼンでミスしたグレイは、席を外している間に、同僚のラナ・ヴァレンタイン(エイプリル・テレク)を宣伝担当重役にしたことを上司のジョーダン・フィリップス(ビル・マンディ)から知らされる。 納得いかないグレイは、ジョーダンを罵倒してその場を去る。 ゴーディのアパートに向かい意見を聞いたグレイは、同じ思いかもしれないチャーリーと話すべきだと、彼から助言される。 チャーリーと共に水族館に向かったグレイは、結婚式前夜の話をするものの、キスしたことは言えなかった。 父親が撮った子供時代のフィルムを見つけて映写してみたサムは、仲が良かったグレイのことを想う。 帰宅したチャーリーにそれを見せたサムは、理由は分からないが、グレイと仲直りしてほしいと言われる。 翌日、出社したグレイは、ジュリアが先日のプレゼンを不満に思っていると言うジョーダンに、侮辱されるくらいなら解雇してほしいと伝える。 ジュリアから、クリエイティブ・ディレクターに昇進させることを再考していると言われたグレイは驚き、期待に応えることを伝える。 取引先の会議を装い訪ねて来たサムと話したグレイは、自分達は”友”であり、妹が妻を好きでもうまくやっていけるはずだと言われる。 そのことがカメラで撮影され、社内の皆に知られたことを知ったグレイは焦り、その場から逃れる。 エレベーターに隠れて悲観するグレイを、サムは優しく慰める。 驚いたキャリーだったが、親友のグレイのことを理解する。 セラピーの予約を思い出したグレイはシドニーに電話をして、もう相談することはないと伝える。 ゴーディと共にゲイバーに向かったグレイは男性禁制だと言われ、彼は女装して入る。 その場にジュリアがいることを知ったグレイは、彼女が話しかけてきたために焦る。 気を利かせたゴーディはその場を去り、以前から意識していたとジュリアから言われたグレイは、フランスで買ってきたコニャックをアパートで一緒に飲みたいと言われて誘われる。 ジュリアと一夜を過ごしたグレイは、ようやく人生を楽しめる自信が持てたことを実感し、サムと共にジョギングしながら幸せをかみしめる。
サムと散歩をしていたグレイは、魅力的な女性チャーリー・ケルシー(ブリジット・モイナハン)に話しかけて、兄を紹介する。
...全てを見る(結末あり)
スイートルームに宿泊することにしたサムは、グレイから、結婚前夜なので今晩はチャーリーと過ごすと言われ、グレイの部屋で寝ることになる。
*(簡略ストー リー)
ニューヨーク。
広告代理店勤務のグレイ・ボールドウィンは、研修医である兄サムと暮らしていた。
恋人同士のように仲が良い二人は、ある日、公園を散歩する最中に、、動物学者である魅力的な女性チャーリーを見かける。
グレイに促され、チャーリーに話しかけて食事に誘ったサムは、その夜にプロポーズして週末にラスベガスで結婚することを決めてしまう。
驚いたグレイは、動揺しながら二人と共にラスベガスに向かい、結婚式の前夜をチャーリーと共に過ごす。
ショーを見に行き泥酔したチャーリーとホテルに戻ったグレイは、彼女にキスしてしまい、自分がゲイであり、チャーリーに恋してしまったこと気づき動揺する・・・。
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仲の良い兄妹が、それぞれのパートナーを見つける単純な物語かと思いきや、妹は自分がゲイだと気づき、更には兄の結婚相手に恋してしまうという、主人公(妹)の複雑な心境を描くラブ・コメディ。
ニューヨークが舞台なので何でもありかと思える内容なのだが、上記のように、主人公がゲイだと気づくだけでなく、義姉に恋してしまうという展開は奇抜でなかなか面白い。
キャリアウーマンらしく、さっさと気持ちを切り替えて、自分の人生を歩め!・・・と叫びたくなるイライラ感で、いまいち楽しめない内容でもある。
個性派人気スター競演は注目なのだが、批評家には酷評され、拡大公開もされずに商業的には失敗に終わり、日本でも劇場公開だった。
ゲイだと分かり、カミングアウトに躊躇しながらも、周囲の励ましもあり、自分なりの新たな人生を何とかスタートさせるヘザー・グレアム、彼女と恋人同士のように仲がいい兄トム・キャヴァナー、その妻となる、主人公が恋する動物学者のブリジット・モイナハン、主人公の同僚である友人のモリー・シャノン、主人公の良き相談相手である役者志望のタクシードライバー、アラン・カミング、主人公のカウンセラー、シシー・スペイセク、主人公の上司で、ゲイだと分かるレイチェル・シェリー、同じく上司のビル・マンディ、バーテンダーのアレハンドロ・アベラン、主人公が誘う同僚のドン・アッカーマン、主人公が誘う男性ウォーレン・クリスティー、主人公の同僚エイプリル・テレク、キャリー(モリー・シャノン)の友人サマンサ・フェリス、ラスベガスのショーに出演する本人役でグロリア・ゲイナーなどが共演している。