ポリフォニー・デジタルが開発したゲームソフト”グランツーリスモシリーズ”のプレーヤーからレーシングドライバーになったヤン・マーデンボローの実話に基ずくドラマ。 監督ニール・ブロムカンプ、主演アーチー・マデクウィ、デヴィッド・ハーバー、オーランド・ブルーム、ダレン・バーネット、ジェリ・ハリウェル=ホーナー、ジャイモン・フンスー他共演のスポーツ・ドラマ。 |
■ スタッフ キャスト ■
監督:ニール・ブロムカンプ
製作
ダグ・ベルグラッド
アサド・キジルバシュ
カーター・スワン
デイナ・ブルネッティ
製作総指揮
マシュー・ハーシュ
ジェイソン・ホール
山内一典
ヘルマン・フースト
原作:ポリフォニー・デジタル”グランツーリスモシリーズ”
原案
ジェイソン・ホール
アレックス・ツェー
脚本
ジェイソン・ホール
ザック・ベイリン
撮影:ジャック・ジューフレ
編集
コルビー・パーカーJr.
オースティン・デインズ
音楽:ローン・バルフ
出演
ヤン・マーデンボロー:アーチー・マデクウィ
ジャック・ソルター:デヴィッド・ハーバー
ダニー・ムーア:オーランド・ブルーム
山内一典:平岳大
マティ・デイヴィス:ダレン・バーネット
レスリー・マーデンボロー:ジェリ・ハリウェル=ホーナー
スティーヴ・マーデンボロー:ジャイモン・フンスー
ニコラス・キャパ:ヨシャ・ストラドフスキー
コビー・マーデンボロー:ダニエル・プイグ
オードリー:メイヴ・コーティエ=リリー
アントニオ・クルス:ペペ・バロッソ
リア・ベガ:エメリア・ハートフォード
イ・ジュファン:サン・ホン・リー
クラウス・ホフマン:マックス・ムント
ヘンリー・エバス:マリアーノ・ゴンサレス
アヴィ・バット:ハルキ・バンブラ
クロエ・マコーミック:リンジー・パティソ
マルセル・デュラン:テオ・クリスティーヌ
フレデリック・シューリン:ナイル・マクシェア
ジャック・マン・ジョーンズ:ジェイミー・ケンナ
パトリス・キャパ:トーマス・クレッチマン
フェリックス:リチャード・ケンブリッジ
パーソル:ニキル・パルマー
アメリカ 映画
配給 Sony Pictures Releasing
2023年製作 134分
公開
北米:2023年8月25日
日本:2023年9月15日
製作費 $60,000,000
北米興行収入 $44,428,550
世界 $121,987,260
■ ストーリー ■
25年前、山内一典(平岳大)は、カーレースの普及を目標として、世界一のレーシング・シミュレーター”グランツーリスモ”を開発した。
__________
ウェールズ、カーディフ。
衣料品店で働く10代のゲーマー、ヤン・マーデンボロー(アーチー・マデクウィ)は、グランツーリスモに熱中し、元サッカー選手の父親スティーヴ (ジャイモン・フンスー)が反対しているにも拘わらず、レーシングドライバーになることを夢見ていた。
横浜。
”イギリス日産”のマーケティング担当幹部ダニー・ムーア(オーランド・ブルーム)は、グランツーリスモのプレイヤーを採用して、レーシング・ドライバーに育てるための”GTアカデミー”を設立することを提案する。
役員会はそれに興味を示すが、安全を保障するチーフ・エンジニアを雇うことを条件とした。
イギリスに戻ったダニーは、ドライバーのトレーニングのために、”キャパ・レーシング”に所属する元ドライバーでメカニックのジャック・ソルター(デヴィッド・ハーバー)を雇おうとする。
素人をレーサーにする考えに現実味がないジャックは、それを断る。
ジャックは、オーナーのパトリス・キャパ(トーマス・クレッチマン)の息子である、ドライバーのニコラス(ヨシャ・ストラドフスキー)の傲慢な態度にうんざりしていたために、ダニーの話に乗ることにする。
ある日ヤンは、グランツーリスモで国内最速タイム記録を樹立したことで、GTアカデミーに参加するための資格レースにチャレンジできるチャンスを得たことを知る。
レースの前夜、ヤンは弟のコビー(ダニエル・プイグ)からパーティーに誘われ、2人は父スティーヴの車で出かける。
ヤンは、惹かれ合っているオードリー(メイヴ・コーティエ=リリー)と話し、楽しい時間を過ごす。
帰りに運転するヤンは、警察に止められるものの、翌日のレースに欠場するわけにいかないため、暴走して逃げ切る。
スティーヴに見つかったヤンは、翌日、罰として父の仕事を手伝うことになるが、将来の話になり、レースを諦めるよう説得される。
それに従う気のないヤンはその場を去り、何とかレースに間に合い、優勝してGTアカデミーへの参加権を得る。
ヤンは、スティーヴに再び反対されるものの、母レスリー(ジェリ・ハリウェル=ホーナー)には理解してもらえる。
日産のモータースポーツ部門”NISMO”が協力するGTアカデミーのキャンプでは、ジャックが様々なテストをして選手たちを鍛えることになる。
8ヵ国10人の出場者は、厳しいトレーニングで5人に絞り込まれる予定だった。
ある日、ヤンはジャックを乗せたテストで、タイヤバリアに衝突する。
ヤンはブレーキの不具合を指摘し、それを認めなかったジャックは、後にそれが証明されたために驚く。
5人に残ったヤンは、ファイナル・レースでアメリカ人のマティ・デイヴィス(ダレン・バーネット)に僅差で勝利する。
ダニーは、商業的な可能性を考えてマッティを代表にするべきだとジャックに主張する。
ジャックは考えを変えず、代表になったヤンは、日産と正式契約するために、”FIA/国際自動車連盟”のライセンス取得を目指し、最後の試練となるレースに挑むのだが・・・。
ポリフォニー・デジタルが開発したゲームソフト”グランツーリスモシリーズ”のプレーヤーからレーシングドライバーになったヤン・マーデンボローの実話に基ずくドラマ。
「第9地区」(2009)のニール・ブロムカンプが監督し、主演はアーチー・マデクウィ、デヴィッド・ハーバー、オーランド・ブルーム、ダレン・バーネット、ジェリ・ハリウェル=ホーナー、ジャイモン・フンスーなどが共演した作品。
ヤン・マーデンボローは本作の共同プロデューサーとして、彼を演じたアーチー・マデクウィのスタントダブルも務めた。
映画なので仕方ないが、ドラマチックな内容にするために、事実を脚色し過ぎているところなどが気になる。
※ニュルブルクリンクのレースで、ヤン・マーデンボローがクラッシュして死亡者を出し、そのショックでレーサーを諦めかけル・マンで復活するが、実際は彼のル・マンデビューは、その2年前だった。
しかし、ニール・ブロムカンプのスタイリッシュでスリリングな演出と、レースの臨場感が伝わる迫力ある映像は、カーレース映画ファン以外でも十分に楽しめる。
北米興行収入は約4400万ドル、全世界では約1億2200万ドルのまずまずのヒットとなった。
主人公のヤン・マーデンボローを熱演するアーチー・マデクウィ、彼らのトレーニングのために雇われる元プロレーサーのジャック・ソルター役デヴィッド・ハーバー、”イギリス日産”のマーケティング担当幹部のダニー・ムーア役オーランド・ブルーム、グランツーリスモシリーズを開発した山内一典の平岳大、主人公のライバルであるGTアカデミーのトップドライバー、ダレン・バーネット、主人公の母親ジェリ・ハリウェル=ホーナー、父親で元プロサッカー選手スティーヴ・マーデンボローのジャイモン・フンスー、主人公のライバルとなるキャパ・レーシングの傲慢なレーサー、ヨシャ・ストラドフスキー、主人公の弟ダニエル・プイグ、主人公の恋人メイヴ・コーティエ=リリー、主人公の友人であるGTアカデミーのドライバー、ペペ・バロッソ、アメリカの女性ドライバー、エメリア・ハートフォード、韓国のドライバー、サン・ホン・リー、ドイツのドライバー、マックス・ムント、アルゼンチンのドライバー、マリアーノ・ゴンサレス、インド系イギリス人ドライバーのハルキ・バンブラ、イギリスのドライバー、リンジー・パティソ、フランスのドライバー、テオ・クリスティーヌ、主人公のライバルであるプロのレーシングドライバー、ナイル・マクシェア、主人公のピット・クルー、ジェイミー・ケンナ、キャパ・レーシングのオーナーでニコラス(ヨシャ・ストラドフスキー)の父親トーマス・クレッチマン、メカニックのリチャード・ケンブリッジ、主人公の友人ニキル・パルマーなどが共演している。