拉致監禁された経験のある女性が警察の協力を得られないまま姿を消した妹を命懸で捜す姿を描く、主演アマンダ・サイフリッド、ダニエル・サンジャタ、ジェニファー・カーペンター他共演、監督エイトール・ダリアによるサスペンス。 |
■ スタッフ キャスト ■
監督:エイトール・ダリア
製作
シドニー・キンメル
トム・ローゼンバーグ
ゲイリー・ルチェッシ他
製作総指揮:アンドレ・ラマル他
脚本:アリソン・バーネット
撮影:マイケル・グレイディ
編集:ジョン・アクセルラッド
音楽:デヴィッド・バックリー
出演
ジリアン”ジル”コンウェイ:アマンダ・サイフリッド
パワーズ巡査部長:ダニエル・サンジャタ
シャロン・エイムズ:ジェニファー・カーペンター
ビリー:セバスチャン・スタン
ピーター・フード:ウェス・ベントリー
エリカ・ロンズデール:キャサリン・メーニッヒ
ミラー:ニック・サーシー
ジム・ラポイン:ソクラティス・オットー
モリー・コンウェイ:エミリー・ウィッカーシャム
ニック・マシー:ジョエル・デヴィッド・ムーア
レイ・ボーズマン警部補:マイケル・パレ
アメリカ 映画
配給 サミット・エンターテインメント
2012年製作 95分
公開
北米:2012年2月24日
日本:2013年6月15日
北米興行収入 $11,682,210
世界 $18,100,190
*詳細な内容、結末が記載されています。
■ ストーリー ■
オレゴン州。ポートランド。
ジリアン”ジル”コンウェイ(アマンダ・サイフリッド)は、大学生の妹のモリー(エミリー・ウィッカーシャム)と共に郊外で暮らしていた。
ジルは、以前、連続殺人犯に拉致され”フォレスト・パーク”に監禁された恐怖体験をしていた。
ある日、ダイナーでの夜勤を終えて帰宅したジルは、モリーの姿が見えないことに気づく。
危険を感じたジルは拳銃を用意して。モリーに電話をかけてメッセージを残す。
モリーの恋人ビリー(セバスチャン・スタン)との連絡もつかないジルは警察に向かう。 パワーズ巡査部長(ダニエル・サンジャタ)にモリーの件を話したジルは、自分を襲った犯人が妹を誘拐したと警部補のレイ・ボーズマン(マイケル・パレ)や、ピーター・フード刑事(ウェス・ベントリー)に話す。 ボーズマンやパワーズはジルの話を信じようとせずに、週明けまで待つようにと言って退席してしまう。 新任のフードだけはジルに協力することを伝えるのだが、パワーズらは彼女の妄想だと言い張る。 事件の内容をパワーズから聞いたフードは、森の穴に監禁されたというジルのために捜査した警察は、それらの証拠を何一つ見つけられなかったことを知る。 警察は、数年前に相次いで両親を亡くしたジルが、精神的に不安定であり、妄想を抱いたと判断したのだった。 その後、自宅に戻ったジルは、現れたビリーに事情を伝え、彼は大学でモリーを捜すことを伝えてその場を去る。 隣人に昨夜のことを尋ねたジルは、24時間営業の鍵屋の車が家の前に止まっていたことを知り、その場所に向かう。 店主と息子ニック・マシー(ジョエル・デヴィッド・ムーア)に、家の前で不審車を見なかったかを尋ねたジルは、車の見間違えだと言われる。 車を調べたジルは、自分が監禁された時と同じと思われるガム・テープとレシートを見つける。 現れたニックに銃を向けたジルは、レシートで車を使ったことが分かると言って彼を問い詰める。 ニックは車を人に貸したと答え、ジルはその相手の名前や人相を知り立ち去り、被害報告が警察に届き、それをフードが受け取る。 ジルから連絡を受けていたパワーズは、フードから被害届を見せられる。 精神科に入れられた者は、銃の所持はできないとパワーズに電話で言われたジルは、出頭しろという彼の指示を無視する。 調書を読んだフードはジルに電話をかけ、今回も同一犯だろうっと言って、自分が担当になったことを伝える。 協力するが銃を預かるというフードの話しも聞かぬまま、ジルは、レシートの工具店に向かう。 同じ頃パワーズは、ジルを逮捕するようにとボーズマンに命ぜられる。 ジルは、レシートを使った男のことを店主のミラー(ニック・サーシー)から聞くが、警官が自分の車を調べていることに気づく。 ミラーにトイレを借りたジルは逃走し、モリーの男友達のアパートを調べるが彼女はいなかった。 鍵屋の車を借りたジム・ラポイン(ソクラティス・オットー)の滞在するホテルを知り部屋を調べたジルは、ガム・テープや自分が働くダイナーのマッチを見つける。 大金をチップでくれたある客を思い出したジルは、現れた管理人から、ジムが北に向かったと知らされ、車を譲ってもらいその場を離れる。 主治医からの電話を受けたジルは、それがパワーズの罠だと見破り逃走を続ける。 ダイナーで共に働く友人シャロン・エイムズ(ジェニファー・カーペンター)の家に向かったジルは、彼女がジムを知っていると聞き電話番号を渡される。 その後、警官に追われたジルは車を捨ててシャロンの家に戻り車を借りる。 ジムに電話をかけたジルは、ある場所に向かうよう指示されるが、ビリーからモリーが戻ったという連絡を受ける。 しかし、エリカ・ロンズデール刑事(キャサリン・メーニッヒ)の指示で電話をかけていたビリーは、それをジルに見破られてしまう。 ビリーは、ジルが男に会うと言っていたことをパワーズとロンズデールに伝える。 ジルは、森林監視員の事務所で車を止め、パワーズの電話に出るものの、ジムからの連絡である場所に向かう。 森林公園で自給自足の生活を送っていたというジムは、どうやって穴から逃れたのかをジルに問う。 犯人の隙を見て穴から這い出したというジルは、車を降りて歩くよう言われる。 ジルは、ジムが住んでいたと思われる場所で自分やモリーが拘束されている写真を見つける。 その頃、拘束を逃れたモリーは自宅に戻り、警察はそれを確認する。 モリーは、ジルが犯人に会いに行ったことを知り、彼女を信じなかったパワーズらを責める。 自分が入れられていた穴を見つけたジルは、現れたジムに突き落されるが、彼を叩きのめしてその場から脱出する。 ジムに銃を向けたジルは、モリーが無事だということを確認して、穴に火を放ち彼を焼き殺す。 車に戻り街に向かったジルは、パワーズからモリーが無事だというメールを受け取る。 自宅に戻ったジルはモリーの無事を喜び、銃を渡すようパワーズに言われた彼女は、全て妄想だと言い放ち家に入る。 その後、拘束されたジルやモリーの写真と共に、印のついた地図が警察署に届き、ボーズマンはそれを確認する。
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*(簡略ストー リー)
オレゴン州。ポートランド。
夜勤を終えて自宅に帰ったジリアン”ジル”コンウェイルは、妹モリーの姿が見えないことに気づき警察に向かう。
以前に拉致され、森林の穴に監禁された経験のあるジルは、それを妄想と考えている警察に相手にされない。
単独でモリーを捜したジルは、隣人が目撃した鍵屋の車の情報を基に、ある男がその車を貸りたことを突き止める。
男を追ったジルだったが、同じ頃、警察は、彼女が精神患者だと判断し、銃を所持していたため逮捕しようとする。
ジルは、警察の捜査を巧みにかわして逃走を続け、犯人と思われる男と連絡を取るのだが・・・。
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拉致監禁の恐怖体験を、警察に妄想と決めつけられた主人公は、精神患者だと言われながらとる行動はなかなか強かだ。
銃を手に、怯まず男達を脅す姿も逞しい小柄なアマンダ・サイフリッド演ずる主人公の大胆さも印象的なのだが、犯人像は曖昧で、終盤にかけての盛り上がりにも欠ける。
ドラマに大きく絡むのかと思える個性派俳優達も平凡なキャラクターとしか描かれず、今一、物足りないというのが正直なところだ。
アマンダ・サイフリッドが、好みの役者否かで評価が決まる内容で、お嬢様のような雰囲気のある彼女の奮闘が見逃せない作品なのだが、興行的には成功した作品と言えない。
主人公を信じようとしない巡査部長ダニエル・サンジャタ、主人公の同僚で友人ジェニファー・カーペンター、刑事役のウェス・ベントリーとキャサリン・メーニッヒ、警部補マイケル・パレ、主人公の妹エミリー・ウィッカーシャムの恋人セバスチャン・スタン、工具店店主役のニック・サーシー、犯人ソクラティス・オットー、鍵屋の息子ジョエル・デヴィッド・ムーア等が共演している。