連邦捜査官”Gメン”(政府の役人)となった元弁護士が巨悪と戦う姿を描く、監督ウィリアム・キーリー、主演ジェームズ・キャグニー、マーガレット・リンゼイ、アン・ドヴォラック、ロバート・アームストロング、バートン・マクレーン、ロイド・ノーラン他共演の犯罪ドラマ。 |
■ スタッフ キャスト ■
監督:ウィリアム・キーリー
製作総指揮:ハル・B・ウォリス
製作:ルイス・F・エデルマン
原作
ダリル・F・ザナック
シートン・I・ミラー
脚本:シートン・I・ミラー
撮影:ソル・ポリト
編集:ジャック・キリファー
音楽:バーナード・カウム
出演
ジェームズ”ブリック”デイヴィス:ジェームズ・キャグニー
ケイ・マッコード:マーガレット・リンゼイ
ジーン・モーガン・コリンズ:アン・ドヴォラック
ジェフリー”ジェフ”マッコード:ロバート・アームストロング
ブラッド・コリンズ:バートン・マクレーン
ヒュー・ファレル:ロイド・ノーラン
”マック”マッケイ:ウィリアム・ハリガン
ジェラール:ラッセル・ホプトン
ダニー・レジェット:エドワード・ポーレー
グレゴリー:アディソン・リチャーズ
ダーフィー:ノエル・マディソン
ヴェンケ:ハロルド・ヒューバー
指紋エキスパート:モンテ・ブルー
エドワード”エディー”ブキャナン:レジス・トゥーミー
ギャング:レイモンド・ハットン
ジョセフ・クラッツ:エドウィン・マクスウェル
ギャング:ワード・ボンド
共犯者:エイドリアン・モリス
FBI上級捜査官(1949年):デヴィッド・ブライアン
アメリカ 映画
配給 ワーナー・ブラザーズ
1935年製作 85分
公開
北米:1935年4月18日
日本:1935年9月
製作費 $450,000
北米興行収入 $1,143,000
世界 $1963000
■ アカデミー賞 ■
第8回アカデミー賞
・ノミネート
原案賞
■ ストーリー ■
ニューヨーク。
弁護士ジェームズ”ブリック”デイヴィス(ジェームズ・キャグニー)は、妥協を許さない性格であり、そのために依頼人がいないことで頭を抱えていた。
デイヴィスを訪ねた友人のエドワード”エディー”ブキャナン(レジス・トゥーミー)は、彼を連邦捜査官”Gメン”(政府の役人)にスカウトする。
それに自信がないデイヴィスは、ギャングを逮捕しようとしたブキャナンが殺されたために考えを変え、Gメンとなり犯人に制裁を加えることを決意する。
デイヴィスは、自分に資金を提供してくれたマフィアのボス、”マック “マッケイ(ウィリアム・ハリガン)と、彼のナイトクラブのスター、ジーン・モーガン(アン・ドヴォラック)にも別れを告げる。
ワシントンD.C.に向かったデイヴィスは、教官ジェフリー”ジェフ”マッコード(ロバート・アームストロング)の元で訓練を始めるのだが・・・。
1920年代にブロードウェイの役者や舞台監督として活躍し、長編映画の監督を手掛けるようになったウィリアム・キーリーの作品。
連邦捜査官”Gメン”(政府の役人)となった元弁護士が巨悪と戦う姿を描く犯罪ドラマ。
ギャング映画の人気を懸念する多くの声に対し、ワーナー・ブラザーズが、その象徴的なギャング・スターと言えるジェームズ・キャグニーを起用し、悪に対抗する政府側の戦いを描いたことが注目された。
また、冒頭でFBIの創設25周年1949年の時点が描かれ、新人に対して話をする上級捜査官(デヴィッド・ブライアン)が登場し、本作の物語が映画として上映されるシーンから本編が始まる。
連邦捜査官の巨悪に対する捜査と容赦ない行動の中で、”戦争”さながらの凄まじい銃撃戦の迫力映像は見ものであり、それと共に、主人公と2人に女性の友情やロマンスなども描かれている。
第8回アカデミー賞では、原案賞にノミネートされた。
主演のジェームズ・キャグニーは、悪に対抗する連邦捜査官を、軽快な身のこなしで見事に演じている。
主人公と惹かれ合う仲になる看護師マーガレット・リンゼイ、その兄で主人公の教育係を担当する捜査官ロバート・アームストロング、主人公に惹かれるダンサーのアン・ドヴォラック、彼女と結婚するギャングのバートン・マクレーン、主人公の同僚である捜査官で本作がデビュー作のロイド・ノーラン、主人公と関わるマフィアのボス役ウィリアム・ハリガン、指紋のエキスパート役モンテ・ブルー、友人である主人公を捜査官にスカウトするレジス・トゥーミー、ギャングのエドワード・ポーレー、レイモンド・ハットン、ワード・ボンド、他ラッセル・ホプトン、アディソン・リチャーズ、ノエル・マディソン、エドウィン・マクスウェル、エイドリアン・モリスなどが共演している。