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グロリア Gloria (1999)

1980年に公開されたジョン・カサヴェテス監督、彼の妻ジーナ・ローランズ主演による同名作品のリメイク。
監督シドニー・ルメットシャロン・ストーンジェレミー・ノーザムジョージ・C・スコットキャシー・モリアーティ他共演のサスペンス。

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


ドラマ(サスペンス/犯罪)


スタッフ キャスト ■
監督:シドニー・ルメット

製作
ゲーリー・フォスター

リー・リッチ
脚本:スティーヴ・アンティン
撮影:デヴィッド・ワトキン
編集:トム・スワウト
音楽:ハワード・ショア

出演
グロリア:シャロン・ストーン

ケヴィン:ジェレミー・ノーザム
ニッキー・ヌニエス:ジーン=ルーク・フィゲロア
ダイアン:キャシー・モリアーティ
ルビー:ジョージ・C・スコット
ショーン:マイク・スター
ブレンダ:ボニー・ベデリア
ジャック・ヌニエス:ボビー・カナヴェイル

アメリカ 映画
配給 コロンビア・ピクチャーズ

1999年製作 107分
公開
北米:1999年1月22日
日本:1999年9月11日
製作費 $30,000,000
北米興行収入 $4,155,230


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー ■
組織の幹部である、恋人ケヴィン(ジェレミー・ノーザム)の身代わりになり、フロリダの刑務所に服役中だったグロリア(シャロン・ストーン)は、出所してニューヨークに向かう。

会計士ジャック・ヌニエス(ボビー・カナヴェイル)は、資金着服と組織の情報を持ち出したことが知られ追われていた。

ジャックは、息子ニッキー(ジーン=ルーク・フィゲロア)に組織の情報が入ったフロッピーを託して逃がす。

その後、ジャックの家族は殺し屋ショーン(マイク・スター)により惨殺される。

逃げたニッキーは、ショーンらに捕らえられ監禁される。
...全てを見る(結末あり)

ニューヨークに戻ったグロリアはケヴィンの元に向かい、組織のために犠牲になった自分への見返りを求める。

しかし、ケヴィンはグロリアが要求する現金を渡すことを拒み、裏切られた彼女はショックを受けその場を去ろうとする。

納得のいかないグロリアはケヴィンらに銃を向け、捕らえられていたニッキーを連れ逃亡する。

ケヴィンは、組織のボス、ルビー(ジョージ・C・スコット)に呼び出される。

今回の不始末の責任を取らされたケヴィンは、ルビーにフロッピーを取り戻すことを命ぜられる。

ニッキーを独りで帰そうとしたグロリアだったが、彼の家族が事件に巻き込まれたことを察知する。

グロリアは、ニッキーに叔父がいることを知り、その場に彼を連れて行く。

しかし、ニッキーの叔父は既に殺された後で、グロリアは仕方なく彼と姉ブレンダ(ボニー・ベデリア)の元に向かう。

不仲であるブレンダに頭を下げ、泊めてもらおうとしたグロリアだったが、それを断られ追い出されてしまう。

ホテルの部屋を取ったグロリアは、わがままなニッキーに手を焼くが、彼はテレビで家族が殺されたことを知り部屋を飛び出してしまう。

地下鉄で、ニッキーを見つけたグロリアはホテルに戻り、ショックを受ける彼を慰める。

ケヴィンらから奪った貴金属を売りさばいたグロリアだったが、そこから彼に居場所が知れてしまう。

逃亡しようとしたグロリアは、駐車場でショーンに待ち伏せされるが、車を奪いその場を走り去る。

追っ手を振り切ったグロリアは、教会の神父にニッキーを預けようとする。

しかし、二人はケヴィンの手下に見つかり、ニッキーが連れ去られてしまう。

グロリアは、友人のダイアン(キャシー・モリアーティ)の元に向かい、彼女にルビーと面会したいことを伝える。

ルビーに会ったグロリアは、彼にフロッピーを渡すことを約束し、ニッキーと交換で取引しようとする。

タイムズスクウェア”に向かったグロリアは、ルビーの立会いの下、現れたケヴィンからニッキーを引き取りフロッピーを渡す。

ニッキーを教会の寄宿学校に預けたグロリアは、彼に別れを告げマイアミに向かおうとする。

しかし、ニッキーが愛しくなったグロリアは引き返し、彼を車に乗せ空港に向かいマイアミにへと飛び立つ。


解説 評価 感想 ■

*(簡略ストー リー)
組織の幹部である恋人ケヴィンの身代わりで服役していたグロリアは出所する。
ニューヨークに戻ったグロリアは、ケヴィンの裏切りを知り、その腹いせに殺された会計士の子供ニッキーを連れて逃亡する。
組織の情報の入ったフロッピーを持ち逃げしたグロリアとニッキーは逃亡を始めるが、やがて彼が捕らえられてしまう。
グロリアは、組織のボス、ルビーに直談判してニッキーを取り戻し、彼を寄宿学校に入れようとする。
しかし、ニッキーに愛情感じ始めていたグロリアは、彼を見捨てることが出来なかった・・・。
__________

深みのある社会派ドラマを数多く演出してきたシドニー・ルメットも、さすがに70歳半ばにして衰えてしまったかとも思えてしまう。
脚本に締まりもなく、魅力的なキャスティングなども生かしきれていないやや期待外れな作品。

組織に追われる身の、主人公の緊迫感もあまり感じられず、シャロン・ストーンの色気ばかりを前面に出した展開も今一だ。

興行的にも全くの失敗作で、批評家、観客共に評価もかなり低くかった。

出番は少ないが、これが遺作となるジョージ・C・スコットの重厚な演技は印象に残る。

1990年代の半ば一世を風靡したとも言えるシャロン・ストーンも、少年への愛情がそれほど伝わることなく感動もない演技で、 熱演の甲斐なくラジー賞にノミネートされてしまった。

主人公の元恋人で、組織の幹部ジェレミー・ノーザム、ドラマの鍵を握る少年ジーン=ルーク・フィゲロア、主人公の友人役キャシー・モリアーティ、殺し屋のマイク・スター、主人公と不仲の姉役ボニー・ベデリア、組織の会計士ボビー・カナヴェイルなどが共演している。


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