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ガールズ・トリップ Girls Trip (2017)

5年ぶりに再会してニューオーリンズで開催される”エッセンス・ミュージック・フェスティバル”に向かった大学時代の友人4人が巻き起こす騒動を描く、製作、監督マルコム・D・リー、主演レジーナ・ホールクイーン・ラティファジェイダ・ピンケット=スミスティファニー・ハディッシュラレンズ・テイト他共演のコメディ。

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


コメディ


スタッフ キャスト
監督:マルコム・D・リー

製作
ウィル・パッカー
マルコム・D・リー
脚本
ケニヤ・バリス
トレイシー・オリヴァー
撮影:グレッグ・ガーディナー
編集:ポール・ミルスパー
音楽:デヴィッド・ニューマン

出演
ライアン・ピアース:レジーナ・ホール
サーシャ・フランクリン:クイーン・ラティファ
リサ・クーパー:ジェイダ・ピンケット=スミス
ディーナ:ティファニー・ハディッシュ
ジュリアン・スティーヴンス:ラレンズ・テイト
スチュアート・ピアース:マイク・コルター
エリザベス・ダヴェリ:ケイト・ウォルシュ
べサニー:ララ・グライス
シモーネ:デボラ・アヨリンデ
マリク:コフィ・シリボー

アメリカ 映画
配給 ユニバーサル・ピクチャーズ
2017年製作 122分
公開
北米:2017年7月21日
日本:未公開
製作費 $19,000,000
北米興行収入 $115,171,590
世界 $140,550,540


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー
大学時代の親友4人の親友、ベストセラー作家のライアン・ピアース(レジーナ・ホール)、元”TIME”の記者サーシャ・フランクリン(クイーン・ラティファ)、看護師のリサ・クーパー(ジェイダ・ピンケット=スミス)、お騒がせ人間のディーナ(ティファニー・ハディッシュ)は、5年ぶりに再会して週末に、ニューオーリンズで開催される”エッセンス・ミュージック・フェスティバル”に行くことになっていた。

ライアンは、元フットボール選手のスチュアート(マイク・コルター)と幸せな結婚生活を送り、彼とのブランドを立ち上げていた。

サーシャは、ゴシップ記事サイトの運営に行き詰まり、広告主も減っていた。

会社でトラブルを度々起こし、ついに解雇を通告されたディーナだったが、本気にしなかった。

子供がいるために旅に出ることを躊躇したシングルマザーのリサは、サーシャにその気にさせられる。

エージェントのエリザベス・ダヴェリ(ケイト・ウォルシュ)から、夫婦のブランドに興味を示す広告主の話をされたスチュアートは、ニューオーリンズで落ち合うことをライアンに伝えてその場を去る。
...全てを見る(結末あり)

空港で待ち合わせた4人は再会を喜び、あることでわだかまりがあったライアンとサーシャも声をかけ合う。

リサが作ってきたグループ”Flossy Posse”のデニムのベストがイマイチ気に入らない三人だったが、飛行機に搭乗し、いつものようにディーナが騒ぎ始める。

ニューオーリンズ
迎えに来たリムジンに乗った4人は市街に向かい、早速、楽しもうとする。

パパラッチから送られてきた、スチュアートがSNSで有名なシモーネ(デボラ・アヨリンデ)という女性とキスしている写真を見たサーシャは、リサとディーナにそれを知らせて、彼女が街に来ることを知る。

それをライアンに知らせるとを任されたサーシャだったが、ディーナが話してしまう。

写真を確認したライアンは、心配してくれる三人に、実は数か月前から知っていたと伝える。

過去のことだと話すライアンだったが、サーシャから昨夜の写真だと言われる。

楽しむために来たと言うライアンは、三人と共にホテルに向かおうとする。

サーシャから、写真はすぐに拡散されると言われたライアンは、心配せずに自分に任せてほしいと伝える。

ホテルに着き、ライアンからバーに行っていてほしいと言われた別れたサーシャらは、その場に、女性と席に着くスチュアートがいることに気づく。

サーシャとリサの制止も聞かずにスチュアートに襲い掛かるディーナは、彼を罵り女性も侮辱する。

スチュアートから、女性はおばだと言われたディーナは、納得できないままサーシャに連れて行かれる。

おばに挨拶したリサは、スチュアートを非難してその場を去る。

騒ぎを起こした三人に驚くライアンは、ホテル側からも退去を求められる。

ディーナを非難するスチュアートは、彼女に殴られてしまう。

スチュアートの部屋に行って話し合ったライアンは謝罪され、もう二度としないと言われる。

仕方なく納得したライアンは、契約を済ませるので、シモーネの件は後始末をつけるようにとスチュアートに指示する。

豪華なホテルを諦め、昔を思い出して安モーテルに泊まることにした4人は、女を捜しに来た浮浪者を追い払う。

着替えた4人は、エッセンス・ミュージック・フェスティバルの会場”メルセデス・ベンツ・スーパードーム”に向かい、VIPラウンジに案内される。

ミュージシャンのジュリアン・スティーヴンス(ラレンズ・テイト)に出くわしたライアンとディーナは、サーシャとリサも来ていることを伝える。

土曜にライブハウスで”ニーヨ”のショーに出ることを話したジュリアンは、二人を招待する。

サーシャとトイレに行ったリサは、悩んでいるライアンのことを心配して上げるべきだと伝えるが、稼いでるのは彼女だけで、黒人向けメディア・サイトを始める約束を破られた話をされる。

5年前のことなので許すべきだと言われたサーシャは、仕方なく納得する。

サーシャと別れたリサは、学生のマリク(コフィ・シリボー)に声をかけられる。

ジュリアンと飲んでいたサーシャらは、リサがマリクに肩車されて楽しんでいることに気づく。

ジュリアンが彼女らをバックステージに案内し、パフォーマンスするショーン・コムズに胸を見せたディーナは、ステージに上げられて大いに盛り上がる。

会場を出た4人は、その後も街で楽しむ。

ジュリアンといい雰囲気になってしまったライアンは、明日の仕事のことを思い出して帰ろうとする。

しかし、ライアンが酷いモーテルに泊まっていることを知ったジュリアンは、自分の部屋を彼女に貸して仲間の元に向かう。

マリクと愛し合おうとしたリサは、とても相手にできないと考えてジュリアンの部屋に向かい、ライアンらと共に祈りを捧げて眠る。

翌日、コンベンションセンターに向かったライアンは、スチュアートとエリザベスに迎えられる。

イベントが始まり、ライアンは、サーシャらの前でスチュアートと仲睦まじい夫婦を演ずる。

そこにシモーネが現れたために焦ったサーシャらは、ライアンとスチュアートとの料理イベントに加わった彼女を阻止しようとする。

ライアンの機転でその場は盛り上がり、シモーネとスチュアートを困らせる。

エリザベスから広告主のべサニー(ララ・グライス)も喜んでいると言われたライアンは、仕事のために何とか耐えようとする。

心配してくれるサーシャから、このままではジャーナリズムの餌食になると忠告されたライアンは助言を求める。

写真が人に渡っていなければサイトでリークするので、自分の立場で記事を書くようにと伝えたサーシャは、そうすればゴシップサイトは何も言えなくなるとライアンに話す。

考えをまとめたいので時間を稼いでほしいと言うライアンは、サーシャに感謝する。

その頃、通りにいた男からドラッグ入りの”アブサン”を買ったディーナは、一瓶で5年はもつと言う彼の注意を聞こうとしない。

ホテルに戻ったディーナは、アブサンをたっぷり使ったカクテルを4人分作る。

そこにエリザベスが現れ、ライアンは、べサニーとうまく話せば契約料が上がると言われる。

5人は、ディーナのカクテルで乾杯する。

その夜、クラブに向かったサーシャらはラリってしまい、べサニーとの話し合いをしるライアンとエリザベスも羽目を外してしまう。

ライアンを助けようとしたリサは、子供達と裸体の男性の幻覚を見てしまう。

ウエイトレスがシモーネに見えるライアンは苛立ち、騒ぎ始める。

電気スタンドを男性だと思ったサーシャはもだえ始め、それに気づいたスチュアートは驚く。

リサとディーナがサーシャを制止し、席に現れてた三人のことを気にするスチュアートは、副作用が強いアレルギーの新薬をライアンが飲んでいるとべサニーに説明する。

カクテルが利いていることを何とかライアンに伝えたサーシャは、彼女を連れてリサとディーナと共に店を出る。

あるクラブに向かった4人は、その場にいたシモーネと仲間にダンスで対抗して、派手に踊り黙らせる。

納得いかないシモーネに迫られたライアンは、おとなしくしていようとするものの、リサがシモーネを殴り喧嘩になる。

パトカーのサイレンの音で4人はその場から逃れ、ライアンは、迎えに来てくれたジュリアンから、騒ぎを起こした映像が自分から送られてきたことを知る。

ホテルに送ってくれたジュリアンに感謝したライアンは、彼を抱きしめてキスしようとする。

思い留まるジュリアンの気持ちを察したライアンは、その場を去る。

4人で部屋に向かおうとしたリサは、その場にいたマリクに誘われる。

ライアンらは部屋に戻り、ベッドルームでディーナから教わった裏技を使ったリサは、マリクと共に騒ぎを起こす。

翌朝、最新の投稿がアップできないサーシャは、スチュアートの写真を使うか迷う。

べサニーを含めた広告会社側との最終的な話し合いが始まり、契約したいと言われたライアンとスチュアートは喜ぶ。

エリザベスから契約料を訊かれたべサニーは、金額に満足してもらい契約は成立する。

その夜、三人と共にライブハウスに向かったライアンは、スチュアートの写真をパパラッチから買い取れることを確認したため、彼との関係が元に戻りそうだと皆に伝える。

ニーヨのショーに加わるジュリアンがステージに上がり、4人はそれを楽しむ。

演奏を終えたジュリアンと話したライアンは、独身でいる理由を彼に尋ねる。

ジュリアンから、本命と出会っていない、そんな人がいれば迷わず結婚すると言われたライアンは考え込む。

現れたシモーネと話したサーシャは、スチュアートの子を妊娠したことを知らされ、それを彼に話した途端に無視されていると言われる。

公表されたくなければ24時間以内にスチュアートが連絡をよこさなければ公表すると言うシモーネは、サーシャを脅してその場を去る。

それをサーシャらから知らされたライアンは、不妊治療を受けたものの、自分は妊娠できなかったことを話す。

そこにスチュアートが現れ、二人で話したライアンは、秘密を守ることを約束したシモーネに、毎月、養育費を払うことで納得させたと言われる。

愛しているか訊かれたスチュアートは当然だと答えて、過ちを犯したことを謝罪し、何とか契約だけは成立させたいとライアンに伝える。

一応、納得したライアンは、それをサーシャらに知らせるが、憤慨する彼女らと口論になる。

スチュアートとシモーネの写真がネット上に流れたことを知らされたライアンは、彼女と話していたサーシャを疑い非難する。

金に困って写真を売ったと言われてたサーシャは、仲間は裏切らないと反論し、二人でウェブサイトを立ち上げたにも拘らず、自分を見捨てたとライアンに伝えて憤慨する。

サーシャから、ライアンの側にばかりつくと批判されたリサとディーナも言い合いになり、4人は互いを信頼できなくなり別れる。

ライアンとスチュアートの件はマスコミで話題になり、それを知ったリサは、ディーナに謝罪して仲直りする。

人のゴシップをネタにして稼いでいたことを恥じたサーシャは、自分のサイトを閉鎖することをネット上で宣言する。

エリザベスと話し合ったライアンとスチュアートは、写真はねつ造されたものだということで対処しようとする。

サーシャの決断を知ったリサとディーナは、そのことをライアンにメールする。

リサとディーナに会ったサーシャは、シモーネの件は自分ではないことを伝えて理解してもらい、”Flossy Posse”のデニムのベストを渡される。

三人は、ライアンとスチュアートの講演が行われる会場に向かう。

ジュリアンやべサニーが見守る中、ステージに上がりエリザベスの指示通りにスピーチしたスチュアートは、ライアンを紹介する。

写真は偽装で浮気もないことなどを会場の人々に説明したライアンだったが、そこにサーシャらが現れる。

三人の友人の顔を見たライアンはウソを言う気がなくなり、スチュアートの制止を無視してすべて洗いざらい話す。

スチュアートはその場を去り、エリザベスは呆れてしまう。

以前のように自分らしく生きることを話したライアンは、その気持ちにさせてくれた、サーシャ、リサ、ディーナに感謝する。

自分と同じように、他の人も真実に気づくようにと言って話を締めくくったライアンは、喝采を受ける。

エリザベスは安心し、べサニーも立ち上がって拍手する。

控室に現れたサーシャらに謝罪したライアンは、友情を確認する。

自分を決して傷つけたりしないと言うサーシャを抱きしめたライアンは、ベストを渡される。

そこに現れたエリザベスから、べサニーが自分だけと契約したいと言っていることを知らされたライアンは驚く。

条件があると言うライアンは、サーシャをパートナーにすることを決める。

エッセンス・ミュージック・フェスティバルもフィナーレを迎え、マライア・キャリーがステージに上がる中、ライアンら4人は大いに盛り上がる。

ライアンはジュリアンと付き合い始め、4人は”Flossy Posse”の復活を喜ぶ。


解説 評価 感想

*(簡略ストー リー)
大学時代の友人4人組”Flossy Posse”のライアン、サーシャ、リサ、ディーナは、5年ぶりに再会して、ニューオーリンズで開催される”エッセンス・ミュージック・フェスティバル”に向かう。
大いに楽しもうとした4人だったが、新たなブランドを立ち上げようとしていたベストセラー作家のライアンと元フットボール選手の夫スチュアートに危機が訪れる。
スチュアートの浮気相手シモーネが現れトラブルが起き、ライアンは夫婦の将来のために妥協しようと考える。
納得いかないサーシャらは、ライアンを何とか自立させようとするのだが・・・。
__________

スパイク・リーの甥であるマルコム・D・リーが、製作を兼ねて監督した作品。

ニューオーリンズの”エッセンス・ミュージック・フェスティバル”に向かうことになった、大学時代の友人4人組が巻き起こす騒動を描くコメディ。

それぞれ違った個性を持つ友情で結ばれる4人が、様々なトラブルを起こしながらも絆を深める姿が、人間味あふれる演出の中で、ユーモアを交えながら愉快に描かれている。

日本人男性が100人束になってもかないそうもない、迫力4人組の言動には圧倒される。

女性が主人公の作品にも拘らず、下品な下ネタ満載の内容は問題になりそうな雰囲気もあるが、批評家からは絶賛され、一般にも大いに受けた作品。

北米収入は約1億1500万ドル、全世界では約1億4100万ドルのヒットとなった。

ベストセラー作家であり、夫(マイク・コルター)と立ち上げるブランドと将来のために自分らしさを見失うものの、仲間達の励ましで自立するレジーナ・ホール、彼女とのわだかまりがある中で、常に支えようとするクイーン・ラティファ、小柄ではあるが行動力があるジェイダ・ピンケット=スミス、お騒がせ人間のティファニー・ハディッシュ、ライアン(レジーナ・ホール)に優しく接して恋も芽生えるミュージシャンのラレンズ・テイト、主人公夫婦のエージェント、ケイト・ウォルシュ、ライアンの広告主になるララ・グライス、ライアンの夫の浮気相手デボラ・アヨリンデ、リサが誘われる大学生コフィ・シリボーなどが共演している。


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