何度も映画化されているチャールズ・ディケンズの”クリスマス・キャロル”を現代版にアレンジしたファンタジックなロマンチック・コメディ。 主演マシュー・マコノヒー、ジェニファー・ガーナー、マイケル・ダグラス、レイシー・シャベール、ロバート・フォスター、アン・アーチャー、エマ・ストーン他共演、製作、監督マーク・ウォーターズ。 |
・エマ・ストーン / Emma Stone / Pinterest
■ スタッフ キャスト ■
監督:マーク・ウォーターズ
製作総指揮
マーカス・ヴィシディ
ジェエシカ・タッキンスキー
トビー・エメリッヒ
マーク・ウォーターズ
ケイル・ボイター
サミュエル・J・ブラウン
製作
ジョナサン・シェスタック
ブラッド・エプスタイン
脚本
ジョン・ルーカス
スコット・ムーア
撮影:ダリン・オカダ
編集:ブルース・グリーン
音楽:ロルフ・ケント
出演
コナー・ミード:マシュー・マコノヒー
ジェニー・ペロッティ:ジェニファー・ガーナー
ウェイン・ミード:マイケル・ダグラス
サンドラ・ヴォルコム:レイシー・シャベール
マーヴィス・ヴォルコム:ロバート・フォスター
ヴォンダ・ヴォルコム:アン・アーチャー
ポール・ミード:ブレッキン・メイヤー
アリソン・ヴァンダーミーシュ:エマ・ストーン
ブラッド:ダニエル・サンジャタ
メラニー:ノーリーン・デウルフ
デニース:アマンダ・ウォルシュ
ドナ:カミール・グアティ
ディーナ:レイチェル・ボストン
未来の恋人のゴースト:オルガ・マリオーク
アメリカ 映画
配給 ニュー・ライン・シネマ
2009年製作 115分
公開
北米:2009年5月1日
日本:未公開
北米興行収入 $52,236,130
世界 $102,223,270
*詳細な内容、結末が記載されています。
■ ストーリー ■
プレイボーイの人気カメラマンのコナー・ミード(マシュー・マコノヒー)は、弟ポール(ブレッキン・メイヤー)の結婚式のリハーサルに向かう。
コナーはそこで、幼馴染みのジェニー・ペロッティ(ジェニファー・ガーナー)と再会し、花嫁サンドラ・ヴォルコム(レイシー・シャベール)とその父、元海兵隊の上級曹長で牧師のマーヴィス(ロバート・フォスター)に挨拶する。
独身主義者のコナーは、パーティーで結婚について否定的に語ってしまい、うんざりしてトイレに向かう。
そんなコナーの前に、亡くなったはずの”その道”を極めた叔父ウェイン(マイケル・ダグラス)が現れ、自分のような人生を送るなと警告する。
さらにウェインは、コナーの前に3人のゴーストが現れることを告げ消えてしまう。
混乱したコナーは、アシスタントのメラニー(ノーリーン・デウルフ)に連絡を入れ呼び寄せようとする。 サンドラの母ヴォンダ(アン・アーチャー)と、バーで会話を楽しんだコナーは、ジェニーを気にしながら、ブライドメイドのデニース(アマンダ・ウォルシュ)とひと時を楽しもうとする。 2階の部屋に向かったコナーは、ベッドの中に過去の恋人のゴースト、アリソン・ヴァンダーミーシュ(エマ・ストーン)がいるのに気づき驚いてしまう。 コナーは過去の恋人に会うため、アリソンに1982年のウェインの屋敷に連れて行かれる。 幼いコナーは、初恋の相手ジェニーからポラロイド・カメラをプレゼントされる。 コナーは、ジェニーをモデルに初めての写真を撮り、”一生持っている”と彼女に約束する。 その後、両親は交通事故で亡くなり、コナーとポールはウェインに育てられる。 数年後、ジェニーを失いかけたコナーは、女性関係ではその道を極める叔父ウェインに助けを求める。 ウェインは、コナーの”才能”を見抜き、女性を口説くイロハを彼に伝授する。 ティーンエージャーになったコナーは、ジェニーを無視してアリソンと付き合い、その後、有名カメラマンの助手になる。 年収15万ドルのコナーは、プレイボーイとして常に女性に囲まれていた。 ジェニーと再会したコナーは、彼女との交際を始め、時間はかかるが、ようやくベッドインすることが出来る。 しかし、本当の恋を求めるジェニーを諦め、その後コナーは華やかな女性遍歴を重ねる。 現実に戻ったコナーは、悪夢にうなされた思いで動揺し、ウェディング・ケーキを壊してしまう。 花嫁サンドラは憤慨し、彼女に謝ったコナーは、ゴーストに会いたくないため、ジェニーをベッドルームに誘う。 それを断られたコナーは、車でホテルに向かおうとするが、そこに、現在の恋人のゴーストだったアシスタントのメラニーが現れる。 メラニーはコナーを連れて屋敷に戻り、彼に弟ポールが親代わりの兄をどんなに愛しているかを見せる。 さらに、ジェニーが未だに自分を思っていることも分かるが、女性達には嫌われていることも知る。 そこにウェインが現れ、コナーがしたことを考えれば当然だとそれを悟らせる。 現実に戻ったコナーは、ポールがサンドラの友人のドナ(カミール・グアティ)と寝たことで、言い争いになっている ポールは、話をこじれさせたコナーを屋敷から追い出してしまい、そこに未来の恋人のゴースト(オルガ・マリオーク)が現れる。 そしてコナーは、ジェニーとブラッド(ダニエル・サンジャタ)の結婚式を見せられ、ポールが結婚しなかったことを知る。 その後コナーは、ポールだけしか出席しない自分の葬儀を見せられる。 現実に戻り、自分が生きていることを喜んだコナーは、ポールから結婚式が中止になったということを聞き、空港に向かったサンドラ達を追う。 サンドラに追いついたコナーは、相手がいなくなることを恐れ恋愛を拒んだ自分と、同じ過ちを犯さぬよう彼女を説得する。 それを聞いて納得したサンドラはポールの元に戻り、盛大な結婚式は行われ、コナーは二人の誇れる兄になることを約束するスピーチを行う。 結婚式は無事に終わり、コナーはジェニーに自分が変わったことを伝え、ポラロイド・カメラで初めて撮った時の写真を彼女に見せる。 コナーは、初めからやり直すことをジェニーに伝え、ウェインに見守られながら彼女に愛を告げる。 そして、ウェインはゴースト達を口説こうとして断られてしまい、コナーとジェニーは、屋敷の外の雪景色の中でダンスを踊る。
...全てを見る(結末あり)
__________
__________
ところに割って入り、口出ししてしまう。
*(簡略ストー リー)
有名なカメラマンで、プレイボーイでもあるコナー・ミードは、気が進まないまま、弟のポールの結婚式に向かう。
女性関係は盛んだが、人付き合いが良くないコナーは、独身主義者の自分には、結婚式の雰囲気が受け入れられず、幼馴染みのジェニーともしっくりこない。
そこに、自分に”その道”を伝授してくれた、叔父ウェインのゴーストが現れる。
ウェインはコナーに、自分と同じ人生を送るなと警告し、そして3人のゴーストが、彼の前に現れることを予告する・・・。
__________
愛を信ずることなく、受け入れようともしない主人公が、ゴーストによって自分の人生を見つめ直すという定番の展開に、洒落た現代感覚を加えた小気味好い雰囲気が楽しめる作品。
北米興行収入は約5200万ドルに留まるものの、全世界では1億ドルを超すまずまずのヒットとなった。
*日本では劇場未公開。
魅力的なキャストなどが話題にはなった作品ではあるが、どうしても期待するクリスマスに絡んだ作品でもなく、同じ題材を扱った、21年前の「3人のゴースト」(1988)に比べると、ユーモアの度合いやハート・ウォーミングな雰囲気もやや控えめな作品になっている。
シンプルな恋愛を求める女性と、それに対して臆病な主人公、絵に描いたような美男美女のカップルの、恋の行方を描いたマーク・ウォーターズの演出、スリルを期待した、紆余曲折を経たクライマックスまでの展開も単調だ。
そんな中、実力派人気スター主演マシュー・マコノヒーよりも、人を食ったような、人間味溢れる叔父役マイケル・ダグラスの魅力が印象に残る。
彼らしいと言えば、いかにもと納得できる役柄のマシュー・マコノヒー、古風な恋愛を求める女性ジェニファー・ガーナーの主演陣に加え、主人公の弟役のブレッキン・メイヤー、そのフィアンセのレイシー・シャベール、その父ロバート・フォスター、母アン・アーチャー、過去のゴースト役のエマ・ストーン、現代のゴースト役のノーリーン・デウルフ、未来のゴーストのオルガ・マリオーク、ブライドメイドのアマンダ・ウォルシュ、カミール・グアティ、レイチェル・ボストン、ジェニー(J・ガーナー)に惹かれるダニエル・サンジャタなどが共演している。