40年前に消息を絶った豪華客船を発見した海難救助隊に襲い掛かる恐怖を描く、製作ロバート・ゼメキス、ジョエル・シルバー、監督スティーヴ・ベック、主演ガブリエル・バーン、ジュリアナ・マルグリーズ、ロン・エルダー、イザイア・ワシントン、デズモンド・ハリントン他共演のホラー。 |
■ スタッフ キャスト ■
監督:スティーヴ・ベック
製作
ロバート・ゼメキス
ジョエル・シルバー
ギルバート・アドラー
製作総指揮
スティーヴ・リチャーズ
ブルース・バーマン
脚本
マーク・ハンロン
ジョン・ポーグ
撮影:ゲイル・タッターサル
編集:ロジャー・バートン
音楽:ジョン・フリッゼル
出演
ショーン・マーフィー:ガブリエル・バーン
モーリーン・エップス:ジュリアナ・マルグリーズ
ドッジ:ロン・エルダード
グリーア:イザイア・ワシントン
ジャック・フェリマン:デズモンド・ハリントン
サントス:アレックス・ディミトリアデス
マンダー:カール・アーバン
ケイティ・ハーウッド:エミリー・ブラウニング
フランチェスカ:フランチェスカ・レットンディーニ
アメリカ/オーストラリア 映画
配給 ワーナー・ブラザーズ
2002年製作 90分
公開
北米:2002年10月25日
日本:2003年1月11日
製作費 $35,000,000
北米興行収入 $30,079,320
世界 $68,349,880
*詳細な内容、結末が記載されています。
■ ストーリー ■
1962年5月21日、ラブラドル半島沖。
イタリアのオーシャンライナー”アントニア・グラーザ”では、ダンス・パーティーが開かれていた。
乗客は、イタリア人歌手フランチェスカ(フランチェスカ・レットンディーニ)が歌う”Senza Fine”に合わせて踊っていた。
何者かがワイヤーのスプールを作動させて、張られたワイヤーは、ダンスフロアーの乗客の胴体を真っ二つにする。
船長と踊っていた少女ケイティ・ハーウッド(エミリー・ブラウニング)だけが背が低かったために助かり、叫び声をあげる。
40年後、現代。 カナダ人パイロットのジャック・フェリマン(デズモンド・ハリントン)は、ベーリング海上空で撮影した漂流船の写真をマーフィーに見せる。 その船の回収を依頼されたマーフィーは、クルーのモーリーン・エップス(ジュリアナ・マルグリーズ)、ドッジ(ロン・エルダード)、グリーア(イザイア・ワシントン)、マンダー(カール・アーバン)、サントス(アレックス・ディミトリアデス)らの意見を聞き、仕事を引き受ける。 現地に向かったマーフィーらは、レーダーで船影を確認し、巨大な客船に激突する。 それが”アントニア・グラーザ”だということを確認したマーフィーは、船が1962年5月21日にラブラドル半島沖で消息を絶ったことをフェリマンらに話し、海事法では、発見者の物になると言って興奮する。 グリーアとフェリマンを残して”アントニア・グラーザ”に向かったマーフィーらは、荒れ果てた内部を調べる。 床が抜けてマンダーが落ちそうになり、それを助けようとしたエップスは、ホールの少女(ケイティ)を目撃する。 マーフィーらはブリッジを調べ、ドッジがデジタルの腕時計を見つける。 船に戻ったマーフィーは、19世紀に無人のまま漂流していた船のことをフェリマンに話す。 自分達の船で引くことは無理なため、マーフィーらは、客船のエンジンを復旧させて曳航することを考える。 その後、戻ってから様子が変だとフェリマンから言われたエップスは、客船で少女を見たことを話す。 幻覚かもしれないと言われたエップスは、その日は眠ることにする。 翌日、浸水している破損した場所を直しエンジンを修理することになったマーフィーらは、再び船内を調べる。 プールの銃弾に気づいたエップスは、目の前に少女が現れたために驚く。 プールの底に落下したエップスは、現われたフェリマンに、再び少女を見たと話す。 船長室を調べたマーフィーは、船長の亡霊に気づかない。 銃弾から流れ出た血液でプールが満杯になり、死体が漂う。 あるドアを開けたエップスは、流れ出た海水と死体に驚きながら、その場に閉じ込められる。 グランドピアノの灰皿の、火が点いたタバコに気づいたグリーアは、フランチェスカのポスターを確認するが、タバコを吸う彼女の亡霊に気づかない。 ある場所で金塊を見つけたエップスとフェリマンは、無線から聴こえる”寒い”という声を気にしながら、調理場の冷蔵庫を調べる。 隠れていたドッジとマンダーがエップスを脅かすが、死体の山があると言われ、金塊も見せられる。 それを知らされたマーフィーは、保管された数億ドル相当と思われる大量の金塊を確認して、皆と喜び合う。 金塊が盗品の可能性があると考えたマーフィーらは、手に入れる物はこれで十分だという意見で位一致し、客船を捨てて去ろうとする。 出発の準備をしたサントスは、ボンベのガス漏れに気づくものの遅かった。 知らせようとした少女の叫び声も間に合わず、アークティック・ウォリアーは爆発して、サントスは死亡する。 海に飛び込んだエップスは、それに巻き込まれたグリーアを助ける。 客船のことで何かを隠しているのではないかと言ってフェリマンを追及するドッジは、彼に怒りをぶつけるものの、仲間達に制止される。 船を失って気落ちする皆に、破損個所を修理して客船を動かすことを提案したエップスだったが、グリーアから、船は呪われていると言われる。 沿岸警備隊に連絡するべきったと考えるグリーアは後悔する。 乗客名簿を調べたエップスは、少女がケイティという名前で一人旅だっことを知る。 保管されていた豆の缶詰が食べられることを確かめたドッジとマンダーだったが、それがウジ虫に変わったために驚く。 ケイティを捜したエップスは彼女の部屋に導かれ、首を吊った白骨化した死体を見つける。 ホールで酔っていたグリーアは、その場がパーティー会場となり、フランチェスカが現れたために驚く。 マーフィーは、現れた船長の亡霊から声をかけられ、酒のグラスを渡される。 フランチェスカからダンスに誘われたグリーアは、幻覚であれば問題ないと言って、恋人のことを忘れて踊る。 死体からペンダントを外したエップスは、その中のケイティの両親の写真を確認する。 ケイティの亡霊から声をかけられたエップスは、ニューヨークにいる両親の元に向かうところだったと言われる。 ペンダントを渡そうとしたエップスは、それが手を通り抜けてしまうために、ケイティが本当の幽霊だと思う。 船長から、40年前の事件の二日前に客船”ローレライ”を救助し、金塊を運び込んだと言われたマーフィーは、唯一の生存者の写真を見せられて驚く。 フランチェスカに誘惑されたグリーアは、彼女の後を追う。 既に亡くなったと思われる両親に会いに行かないのかとエップスから訊かれたケイティは、手に”悪の刻印”がない者も含めて捕えられていると話す。 船が満杯になると、”彼”が必要な数だけ魂を手に入れると言うケイティは、何かに脅され、自分は刻印がないと伝える。 今直ぐ逃げるようにとエップスに警告して、ケイティは姿を消す。 エップスを捜したマーフィーは、現れたサントスの亡霊から、殺されたために道連れにすると言われる。 フランチェスカに迫ったグリーアは、罠にはめられて落下する。 近付いてきたエップスがサントスに思えたマーフィーは、相手に襲い掛かるものの、フェリマンに殴られて意識を失う。 エップスは酔っていただけだと考えるものの、ドッジらは念のためにマーフィーを閉じ込める。 グーリアは見つからず、金塊のせいで全員が毒殺されて昔のようになると考えるドッジらは、早く逃げろとケイティから警告されたというエップスの話を聞く。 金塊を運ぶには船を動かすしかないため、エップスらは、破損した個所の穴を溶接で塞ぎ海水をポンプで吸い出す。 グリーアを捜したエップスは、現れたケイティから彼の死体の場所を知らされ、あるものを見せられる。 40年前の船の中を見せられたエップスは、乗員が金塊目当てに乗客を殺し、残ったフランチェスカを殺害したのがフェリマンだったこと知る。 マーフィーの居場所に向かったエップスは、水死した彼を助けられない。 えっぷすは、マーフィーがフェリマンの写真を手にしていたことに気づく。 ドッジの元に向かい、この場を直ぐに離れるようにと伝えたエップスは、船を直させるのが目的だったと話す。 そこにフェリマンが現れたため、エップスはマンダーを捜しに行く。 水中でギアに巻き込まれたマンダーは死亡し、ポンプのダクトが赤く血に染まるのをエップスは確認する。 その場を離れると言うフェリマンと口論になったドッジは、彼を射殺する。 フェリマンを殺したことをエップスに知らせたドッジは、船を爆破しようとする彼女に、金塊を手に入れて二人で船を持ち共に暮らしたいことを伝える。 本気と思ってもらえないドッジは興奮し、なぜマンダーのことを聞かないのかとエップスから言われたため、ドッジに扮していたフェリマンが姿を変える。 ドッジが死んだことをエップスに伝えたフェリマンは、罪なき魂は支配できないと言って、自分が魂の回収屋だと話す。 船を返せば命を助けると言われたエップスはそれを拒んだため、水中に落下させられる。 フェリマンと格闘になったエップスは、水中銃で起爆装置を撃ち、船は爆発する。 ケイティに導かれたエップスは、亡くなった乗客の魂と共に海面に浮上する。 船は沈没し、漂流していたエップスは客船に救出される。 港に着き救急車に乗せられたエップスは、船員と共に客船に金塊を運び込むフェリマンを目撃して叫び声をあげる。
海難救助のタグボート”アークティック・ウォリアー”の船長ショーン・マーフィー(ガブリエル・バーン)は、無事に仕事を終えて仲間達と祝杯を挙げる。
...全てを見る(結末あり)
*(簡略ストー リー)
1962年5月、ラブラドル半島沖で航行中のイタリアのオーシャンライナー”アントニア・グラーザ”で乗客が殺され、船は消息を絶つ。
40年後、海難救助隊のタグボート”アークティック・ウォリアー”の船長ショーン・マーフィーは、カナダ人パイロットのフェリマンからベーリング海上空で撮影した漂流船の写真を見せられ回収を依頼される。
仕事を受けたマーフィーとクルーのエップスらは現地に向かい、40年前に消息を絶った”アントニア・グラーザ”を発見して内部を調べる。
マーフィーらは荒れ果てた船内を調べ、エップスが少女(亡霊)を目撃する。
その後、大量の金塊を見つけたマーフィーらだったが、船内で異変が起きる・・・。
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ロバート・ゼメキスとジョエル・シルバー製作による、コマーシャル監督としても知られるスティーヴ・ベックの監督作品。
呪われた豪華客船で起きる恐怖を描くホラー映画であり、荒れ果てた船内の様子など手抜きのないセットなども注目だ。
主人公らと亡霊の接触シーンなどが巧みに描かれ、その視覚効果もなかなかうまく描写されている。
金塊を使い人々を誘惑して葬り去り、その魂を回収する不死身の男の仕掛ける罠が・・・そのクライマックスが怖い。
海難救助隊のリーダーであるガブリエル・バーン、そのクルーで唯一人、生き残るジュリアナ・マルグリーズ、彼女に心を寄せる同僚のロン・エルダード、同じくイザイア・ワシントン、アレックス・ディミトリアデス、カール・アーバン、彼らに仕事を依頼する魂の回収屋のデズモンド・ハリントン、彼に魂を奪われなかった少女エミリー・ブラウニング、船内のステージ歌手フランチェスカ・レットンディーニなどが共演している。