1965~1970年にかけてテレビ放映された、コメディの帝王メル・ブルックスとバック・ヘンリー原案による同名人気コメディ・ドラマの映画化。 エージェント昇格を目指す諜報組織の優秀な分析官が憧れのエージェントに昇格して巻き起こす騒動を描く、製作総指揮、監督ピーター・シーガル、製作総指揮、主演スティーヴ・カレル、アン・ハサウェイ、ドウェイン・ジョンソン、アラン・アーキン、テレンス・スタンプ、ジェームズ・カーン、ビル・マーレイ他共演のコメディ。 |
・コメディ
・スティーヴ・カレル / Steve Carell / Pinterest
・ドウェイン・ジョンソン / Dwayne Johnson / Pinterest
■ スタッフ キャスト ■
監督:ピーター・シーガル
製作総指揮
ピーター・シーガル
ブレント・オーコナー
ジミー・ミラー
デイナ・ゴールドバーグ
ブルース・バーマン
スティーヴ・カレル
製作
アンドリュー・ラザー
チャールズ・ローヴェン
アレックス・ガートナー
マイケル・ユーイング
原案
メル・ブルックス
バック・ヘンリー
脚本
トム・J・アッスル
マット・エンバー
撮影:ディーン・セムナー
編集:リチャード・ピアソン
音楽:トレバー・ラビン
テーマ曲:アーヴィング・ツァスマリー
出演
マックスウェル・スマート/エージェント86:スティーヴ・カレル
エージェント99:アン・ハサウェイ
エージェント23:ドウェイン・ジョンソン
チーフ:アラン・アーキン
シークフリード:テレンス・スタンプ
シュターカー:ケン・デイヴィシャン
ブルース:マシ・オカ
ロイド:ネイト・トレンス
ララビー:デヴィッド・ケックナー
アメリカ大統領:ジェームズ・カーン
ダリープ:ダリップ・シン
エージェント13:ビル・マーレイ
クリスティック:デヴィッド・S・リー
アメリカ 映画
配給 ワーナー・ブラザーズ
2008年製作 110分
公開
北米:2008年6月20日
日本:2008年10月11日
製作費 $80,000,000
北米興行収入 $130,313,310
世界 $230,685,450
*詳細な内容、結末が記載されています。
■ ストーリー ■
アメリカ秘密諜報機関“コントロール”の分析官マックスウェル・スマート(スティーヴ・カレル)は、エージェントに昇格することを夢見ていた。
スマートは今日も、敵対する国際犯罪組織”カオス”の情報分析結果などを、チーフ(アラン・アーキン)や敏腕諜報員のエージェント23(ドウェイン・ジョンソン)らの前で発表する。
その頃、チェチェン共和国、アルグンでは、カオスが大量の核物質を盗み出していた。
エージェントの試験合格を、スマートはチーフから告げられて喜ぶが、彼の分析官としての能力を高く評価するチーフは、スマートの昇格を保留してしまう。
ある日、コントロール本部が襲われ、カオスにエージェントの身元情報が盗まれてしまう。 チーフは、カオスが核物質で爆破計画を企てていることを察知し、黒幕シークフリード(テレンス・スタンプ)やその側近シュターカー(ケン・デイヴィシャン)を捕らえる計画を立てる。 そこでチーフは、最近整形したエージェント99(アン・ハサウェイ)と、スマートを”エージェント86”に昇進させて、任務に就かせ、コンビを組ませることを決定する。 スマートとの任務に不安を感じる99だったが、本人は、同僚ブルース(マシ・オカ)とロイド(ネイト・トレンス)から”秘密兵器”を選別にもらい、意気揚々とモスクワに出発する。 スマートと99は話しが合わずギクシャクしていると、彼が靴底のガムをマッチで取ろうとしたため、テロリストと間違えられてしまう。 機内にいた、航空保安官に取り押さえられたスマートは、拘束されてしまう。 トイレに入って、拘束を解こうとするスマートだったが、脱出口のハッチを作動させてしまい、機外に放出されてしまう。 エージェント専用のパラシュートも付けずにスマートは落下してしまい、それを知った99が後を追う。 99はスマートを捕らえるが、機内から、殺し屋のダリープ(ダリップ・シン)が2人を追ってくる。 ダリープの襲撃を何とか逃れたスマートと99は、ロシアのスモレンスク郊外の、カオスの一員がたむろするレストランで様子を探る。 トイレで、チェチェンの核を盗んだ者らしき男に目をつけたスマートは、99と共に後を追う。 スマートと99は、カオスと通ずるクリスティック(デヴィッド・S・リー)のパーティーに正装をして向かう。 クリスティックは99をダンスに誘い、得意気にスマートに見せつける。 しかし、スマートは、巨漢の女性を相手に見事なダンスを披露して喝采を浴び、クリスティックを見返してしまう。 カオスのシステム管理情報を入手するために、パーティー会場を抜け出し、クリスティックのオフィスに向かった2人は、警戒網を巧みに掻い潜る。 2人は、クリスティックのネットワーク端末から、爆薬や雷管の出荷リストを見つける。 スマートと99は、クリスティックとその部下に襲われてしまうのだが、2人の連携で敵を倒す。 99は、スマートの意外な才能に驚き、彼を見直し始める。 その後、フェラーリを調達したスマートと99はモスクワ入りし、クリスティックが爆薬などを出荷した、パン工場に向かう。 2人は二手に別れ、スマートはカオス本部へ、99はパン工場に侵入する。 その時点で既に正体がバレていたスマートは、シークフリードとシュターカーに捕らえられ、彼らは99の行動も監視していた。 敵の手を逃れたスマートは、パン工場が核爆弾製造施設だと知り、爆薬を仕掛けて脱出しようとする。 しかし、殺し屋ダリープが現れ、2人は八つ裂きにされそうになる。 スマートが巧みな話術で、タリープを家庭問題の重荷から解放してあげたため、彼は2人を見逃してしまう。 何とか難を逃れたスマートと99に、後処理には”23”が担当するという連絡が入る。 一方シークフリードは、核爆弾をロサンゼルスで爆破させる計画を企む。 モスクワに到着した23の調査で、爆破されたパン工場には、核物質はおろか、核反応も出なかったことがチーフに報告される。 現場を見たのはスマートだけで、彼は二重スパイと疑われ、本国に送還される。 スマートを見直していた99は、実は彼とモスクワで結ばれていた。 しかし、99が整形するきっかけになった、破綻した恋人が23だということが分かり、スマートはショックを受ける。 ワシントンD.C.。 その内容は、2000億ドルを支払わなければ、世界の20人の反米独裁者に、提供した核爆弾の起爆コードを教えるというものだった。 その後、コントロールの拘置房に監禁されていたスマートは、シークフリードの仕打ちに、嫌気が差していたダリープの、ロサンゼルスが爆破されるというメッセージをラジオで聞く。 チーフ、99、23が、ロサンゼルスに滞在中の大統領(ジェームズ・カーン)に会いに行ったことを知ったスマートは、拘置房を脱出し、彼らの元に向かう。 秘密兵器の”靴電話”を使い、逆探知を免れながらスマートは、チーフらの前に現れる。 99がスマートの爆弾情報を信じ、23とチーフも同調する。 そして4人は、大統領がいる特別コンサート会場ウォルト・ディズニー・コンサートホールに急行する。 しかし、スマートらはシークレット・サービスに相手にされず、シークフリードは内部に侵入して、爆弾の起爆装置を仕掛ける。 偽情報を流した23が二重スパイだとわかり、彼は99を人質に取り逃亡する。 23は起爆装置を作動させ、スマートとチーフは、セスナで彼と99を追い、スマートが彼らの車に飛び乗る。 99を助け出したスマートは、チーフの操縦するセスナに乗り移ろうとするが、23が彼に襲い掛かる。 スマートは、99がパラシュート降下の際に、ダリープにキスをして彼を動揺させたことを思い出し、思い切って23にキスしてしまう。 23を倒し、線路上を走っていた車が、彼もろとも列車に激突する寸前で、スマートと99は車から脱出する。 99を助けたスマートの姿が見えず、ショックを受けた彼女だったが、スマートは姿を現して99と抱き合う。 スマートは、爆弾が、ベートーヴェンの”歓喜の歌”の最後で爆発するのに気づき、”靴電話”でそれをチーフに知らせて、演奏を止めさせようとする。 スマート達は、演奏寸前でそれを止めさせることに成功し、彼の直感で爆弾がピアノに仕掛けられていることがわかり、場内の観客はスマートに惜しみない拍手を送る。 爆弾が不発だったことを知ったシークフリードは、仕事の出来ないダリープの妻を殺すと暴言を吐いたため、彼の怒りは極に達する。 ダリープは、シークフリードを車から放り出し川に転落させる。 そして、大統領にも感謝されたスマートは、真剣に交際を始めた99と共にデートに出かける。
...全てを見る(結末あり)
チーフが出席した戦略会議の席上、突然シークフリードからの脅迫が入る。
*(簡略ストー リー)
アメリカの極秘諜報機関“コントロール”の分析官マックスウェル・スマートは、エージェントに昇格することを夢見ていた。
スマートは、エージェントの昇格試験に合格するが、分析官としての図抜けた能力を発揮する彼の昇格を、チーフは見送ってしまう。
そんなある日、コントロール本部が国際犯罪組織”カオス”に襲撃され、エージェントの身元情報を奪われてしまう。
カオスが、核物質で爆破計画を企んでいることを察知したチーフは、最近、整形手術をしたエージェント99と、スマートを”エージェント86”に昇格させて、カオスの黒幕であるシークフリードらを捕らえる任務に就かせるのだが・・・。
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北米では約1億3000万ドルの興行収入を上げ、全世界では約2億3100万ドルの大ヒットとなった。
お馴染みのテーマ曲で、”コントロール”の秘密本部に向かうスマートの姿と、オリジナルと同じ入り口の仕組みなど、当時番組を楽しんだ者にとっては、懐かしいでは済まない涙もののシーンには、思わず拍手してしまう。
笑いだけでなく、8000万ドルをかけた大掛かりなアクションの、スピード感や迫力も見応え十分。
なんと言っても、オリジナルのスマート役であるドン・アダムスの雰囲気に似過ぎない、自分の個性で勝負したスティーヴ・カレルの怪演は出色で、親子ほど歳の違うアン・ハサウェイとの、反りが合わなくても合っても、不思議にいいムードの2人が実に微笑ましく、妖艶な彼女は実に魅力的だ。
小柄なスティーヴ・カレルとは対照的な、巨体のドウェイン・ジョンソンとのやり取りも面白味があり、2人はキスまでして大いに笑わせてくれる。
スティーヴ・カレルとは、「リトル・ミス・サンシャイン」(2006)でも共演したチーフ役アラン・アーキン、敵対組織の黒幕のテレンス・スタンプと側近ケン・デイヴィシャン、主人公の同僚マシ・オカとネイト・トレンス、デヴィッド・ケックナー、大統領役のジェームズ・カーン、ゲスト出演ビル・マーレイ、そして、巨漢プロレスラーのダリップ・シン(216cm)ら豪華なキャストも見ものだ。