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ゲットハード/Get Hard Get Hard (2015)

超リッチなヘッジファンド・マネージャーが財産を奪われる陰謀に巻き込まれながら巻き起こす騒動を描く、監督、脚本イータン・コーエン、主演ウィル・フェレルケヴィン・ハートクレイグ・T・ネルソンアリソン・ブリーT.I.他共演のコメディ。

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


コメディ


スタッフ キャスト
監督:イータン・コーエン

製作
クリス・ヘンチー
ウィル・フェレル
アダム・マッケイ
製作総指揮
ラヴィ・メータ
ケヴィン・メシック
ジェシカ・エルバウム
原案
アダム・マッケイ
ジェイ・マーテル
イアン・ロバーツ
脚本
ジェイ・マーテル
イアン・ロバーツ
イータン・コーエン
撮影:ティム・サーステッド
編集:マイク・L・セイル
音楽:クリストフ・ベック

出演
ジェームズ・キング:ウィル・フェレル
ダーネル・ルイス:ケヴィン・ハート
マーティン・バロー:クレイグ・T・ネルソン
アリッサ・バロー:アリソン・ブリー
リタ・ルイス:エドウィナ・フィンドリー
ラッセル:T.I.
マケイラ・ルイス:アリアナ・ニール
セシリオ:エリック・チャバリア
ローザ:カティア・ゴメス
ピーター・ペニー:グレッグ・ジャーマン
ゲイル:ポール・ベン=ヴィクター
本人:ジョン・メイヤー
ビッグ・マイク:ジョン・アイズ
ジャオア:ニート・ラリオザ
レオ:ダン・バッケダール
ジョジョ:ロン・ファンチズ
カーライル判事:エリオット・グレイ
ゲイの男性:マット・ウォルシュ
クリス:T・J・ジャゴダウスキー
ションダ:ドミニク・ペリー
本人:ジミー・ファロン

アメリカ 映画
配給 ワーナー・ブラザーズ
2015年製作 100分
公開
北米:2015年3月27日
日本:未公開
製作費 $40,000,000
北米興行収入 $33,803,250
世界 $90,411,450


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー
ジェームズ・キング(ウィル・フェレル)は、絶望して涙する。

1か月前、ロサンゼルスベル・エアー
マーティン・バロー(クレイグ・T・ネルソン)が経営するウェルスロップ投資信託のヘッジファンド・マネージャーである超リッチなジェームズは、大邸宅で暮らしていた。

ジェームズは、バローの娘アリッサ(アリソン・ブリー)との結婚を控えていた。

ウェルスロップのビルの駐車場のガレージで洗車業を営むダーネル・ルイス(ケヴィン・ハート)は、看護師の妻リタ(エドウィナ・フィンドリー)と娘のマケイラ(アリアナ・ニール)と暮らしていた。

マケイラを治安がいい地域の学校に入れたいダーネルは、引っ越すことを考えていた。
...全てを見る(結末あり)

ジェームズは、今以上の豪邸に住むことを希望するアリッサの考えに従う。

出社したジェームズは、その日も会社に2800万ドルの利益をもたらす。

ダーネルは、やる気のないスタッフたちと仕事を始める。

ジェームズの功績をたたえるバローは、共同経営者にすることを伝える。

自分と同じカーボベルデの島を購入することをジェームズに勧めるバローは、感激する彼に、共同経営はアリッサとの結婚祝いだと伝え感謝される。

娘婿とは言え贔屓されるジェームズを見た同僚のレオ(ダン・バッケダール)は、嫉妬する。

車を預けてあるガレージで、洗車業をするダーネルと話したジェームズは、自分に投資してほしいと言う彼に、努力するようにと伝えて成功を祈るだけだった。

その夜、ジェームズとアリッサの婚約パーティーが開かれる。

アリッサからエレキギターをプレゼントされたジェームズは、ゲストのジョン・メイヤーと共に演奏する。

そこにFBI捜査官が現れ、ジェームズは詐欺と横領の容疑で逮捕されてしまう。

連行されるジェームズを携帯電話で撮影するレオは喜ぶ。

その後、保釈されたジェームズは、弁護士のピーター・ペニー(グレッグ・ジャーマン)から、逮捕された件について説明を受ける。

書類は偽造だと言うジェームズは、バローから司法取引に応じるべきだと助言されるものの、それを拒み法廷で闘うことを決意する。

しかし、カーライル判事(エリオット・グレイ)は、”サン・クエンティン州立刑務所”での10年の刑をジェームズに言い渡す。

財産を失った顧客からも責められるジェームズは、囚人に殺されると言って恐れるが、バローは真犯人を見つけることを約束する。

収監まで30日の猶予があるジェームズは、州から出られないように監視する装置を足首につけられる。

収監まで25日。
絶望したジェームズはメキシコに逃げることを考え、足首の装置を外して変装する。

アリッサに逃亡計画を話したジェームズだったが、その気がない彼女に捨てられ、駆け付けた捜査官に逮捕される。

収監まで23日。
ダーネルと話したジェームズは、サン・クエンティン州立刑務所が最悪の場所だと知り、黒人の彼が刑務所にいたことがあると思い込み協力を求める。

3万ドルの報酬でそれを引き受けたダーネルは、その件をリタに話すが、受刑者でなかったことは直ぐにバレると言われてしまう。

ザ・トゥナイト・ショー”を見ていたジェームズは、ゲストのジョン・メイヤージミー・ファロンから事件のことを訊かれ、自分を非難する曲を歌うのを聴き心が沈む。

ダーネルは、ギャング”クレンショー・キングス”のリーダーで従弟のラッセル(T.I.)に相談し、刑務所内の事情を聞く。

収監まで22日。
ジェームズの家を訪ねたダーネルは、いきなりペッパースプレーを顔に噴射し、油断するなと言ってトレーニングを始める。

家を刑務所だと思い、タフに振る舞う方法をジェームズに教えるダーネルだったが、まったく進歩しなかった。

収監まで21日。
バローに電話したジェームズは、犯人が中国人のハッカーだったことを知らされる。

電話を切るようジェームズに指示したダーネルは、使用人のセシリオ(エリック・チャバリア)やローザ(カティア・ゴメス)を囚人役にして、彼をその気にさせる。

実は今回の件を仕掛けたバローは、ジェームズにダーネルという仲間がいることを問題視し、司法取引に応じさせなかったピーターを非難する。

バローは、ジェームズを監視してダーネルの調査をするよう、部下のゲイル(ポール・ベン=ヴィクター)に指示する。

ジェームズを公園に連れて行ったダーネルは、その場にいた三人の男と喧嘩をするよう指示する。

三人を挑発したジェームズは、相手を怒らせてしまい痛めつけられる。

収監まで20日。
テニスコートを刑務所の中庭に設定したダーネルは、様々な囚人を演じて、ジェームズを雰囲気に慣れさせる。

どうしても喧嘩ができないジェームズは、体を鍛えることになる。

その後も相手を見つけて喧嘩を売ったジェームズだったが、ベトナム帰還兵の老人にも叩きのめされる。

収監まで12日。
刑務所でいたぶられることを覚悟し、男との体験をさせるしかないと考えたダーネルは、ジェームズをゲイの集うカフェに連れて行き、ある男性(マット・ウォルシュ)の相手をさせる。

その間にクリス(T・J・ジャゴダウスキー)から声をかけられたダーネルは、戻って来たジェームズからできなかったと言われ、ハードなことをするしかないと考えた二人はその場を去る。

二人の熱い関係を羨ましく思うクリスは拍手し、周囲のゲイたちも同じように思う。

その後、ジェームズを鍛え上げたダーネルは、囚人らしくなった彼に満足する。

収監まで8日。
暴動を想定した訓練をしたジェームズは、興奮したためにナイフを額に刺してしまう。

それを抜くことができないダーネルは、ジェームズを家に連れて行く。

看護師のリタにナイフを抜いてもらったジェームズは、ダーネルらと食事をする。

ダーネルから刑務所に入った経緯を聞いたジェームズは、タクシーが来たために、リタに感謝してその場を去る。

刑務所の話はウソだとマケイラに伝えたダーネルだったが、その内容が”ボーイズ’ン・ザ・フッド”の内容だったことはバレていた。

ダーネルは、もっとジェームズのためになることを考えた方がいいとリタから助言される。

マケイラは、ジェームズは刑務所どころか自分の学校でも生きていけないとダーネルに伝える。

ゲイルは、ダーネルの家族を監視する。

ジェームズに電話をしたダーネルは、ラッセルに相談することを伝える。

収監まで7日。
ジェームズは、自分なりに考えたギャングのスタイルで、ダーネルと共にラッセルに会いに行く。

ダーネルから、刑務所でジェームズを守ってほしいと言われたラッセルは、囚人だったように語るダーネルの態度を不思議に思う。

ジェームズの話が”ボーイズ’ン・ザ・フッド”の内容だったために思わず笑ってしまったラッセルは、財産を凍結及び没収された彼の100万ドルを払うと言う言葉を信じない。

必ず儲けさせると言うジェームズは、投資の仕組みを説明して、罪を犯さず大儲けする方法をラッセルらに教える。

ジェームズが気に入ったラッセルは、刑務所で彼を守ることをダーネルに約束し、白人の仲間をつけることを考える。

ラッセルに白人至上主義者のギャングを紹介されたジェームズは、警官だと疑われ痛めつけられそうになる。

入り口を爆破しジェームズを救ったダーネルは、その場から逃げる。

その後、ジェームズをハメた者を捜そうとしたダーネルは、すべてがバローに関わっている説明を聞く。

犯人はバローだというのは明らかだと言われたジェームズは、取引を記録したマスターコードが、彼が起業した時に使っていたパソコンの中にあることをダーネルに伝える。

清掃員を装い会社に侵入したジェームズとダーネルは、パソコンを見つけてマスターコードを確認し、それを持ち出しガレージに向かう。

その場に現れたゲイルに銃を向けられたジェームズは彼に襲い掛かり、ダーネルが銃を奪う。

すべてを調べていたゲイルは、ダーネルには犯罪歴がないことを話し、ジェームズは驚く。

撃つことができないダーネルから銃を奪ったゲイルは、車が現れたために、パソコンを奪ってその場を去る。

裏切られたジェームズは憤慨し、ダーネルを見限る。

収監まで2日。
ラッセルに仲間として認められたジェームズだったが、ギャングになったことを非難するダーネルから、無実を証明すればすべて解決すると言われ、説得されて納得する。

収監まで24時間。
バローがサンペドロの港を往復していることを知っていたダーネルは、彼は船を所有しているとジェームズに伝える。

バローがカーボベルデの島も持っていることを、ジェームズはダーネルに伝える。

収監まで23時間14分。
港でバローのクルーザーを確認したジェームズとダーネルは、ゲイルがパソコンを運び込むのを目撃する。

出航するクルーザーに飛び乗ろうとしたジェームズとダーネルは、海に落ちてしまう。

船内に乗り込みパソコンを奪おうとしたジェームズとダーネルは見つかり、ゲイルらに捕らえられる。

ゲイルに馬鹿にされて憤慨したジェームズは、パソコンをダーネルに渡し、得意の”カポエイラ”で男たちを叩きのめす。

脱出しようとしたジェームズは、現れたバローを非難する。

バローから、悪気はなく、ヒマラヤン・タイガー株が暴落したために仕方なかったと言われるものの、ジェームズは納得できなかった。

アリッサも現れ、一緒に逃げることを提案されたジェームズは、彼女もこの件に絡んでいたことを知り、誘いを断りダーネルと共にその場を去る。

ジェームズとダーネルが乗ろうとした救命ボートを銃撃したゲイルは、バローから、防波堤を越えたら二人を射殺するよう指示される。

肛門に隠していた銃を取り出したジェームズは、もうすぐ捜査官が現れることをバローに伝える。

州を出たために監視装置が作動し、ジェームズを追った捜査官らが到着する。

それを知ったバローは観念し、ゲイルと共に逮捕される。

疑いが晴れたジェームズは、銃の不法所持で6か月間収監される。

クレンショー・キングスのションダ(ドミニク・ペリー)は、自分に惹かれるジェームズを慰めるために、毎日、面会に訪れた。

FBIに協力して、奪われた資産を見つけたジェームズは、口座の凍結も解除されたため、ダーネルの洗車事業に投資する。

ダーネルの車に乗ったジェームズは、どうやって自由を祝うか訊かれ、”ウォール・ストリート・ジャーナル”とビール”フォーティ”で完璧な日曜日を過ごすと答える。


解説 評価 感想

*(簡略ストー リー)
ロサンゼルスベル・エアー
大邸宅で暮らす信託会社のヘッジファンド・マネージャーのジェームズ・キングは、社長のバローから共同経営者にすると言われ、娘アリッサとの結婚を祝福される。
ところが、婚約パティーの最中、ジェームズは詐欺、横領の容疑で逮捕される。
10年の刑を言い渡されたジェームズは、収監まで30日の猶予を与えられる。
絶望するジェームズは、小規模な洗車事業を営むダーネルを元犯罪者だと思い、刑務所に入るためのトレーニングを始めるのだが・・・。
__________

脚本家として活躍していたイータン・コーエンの長編、監督デビュー作品。

超リッチなヘッジファンド・マネージャーが、財産を奪われる陰謀に巻き込まれながら巻き起こす騒動を描く爆笑コメディ。

身長差30センチ以上の凸凹コンビ、リッチだが世間知らずのウィル・フェレルと凡人ではあるが正直なケヴィン・ハートの熱演が見所の作品。

受刑者となる主人公が囚人に襲われることを恐れ、トレーニングをするために、大邸宅を仮想刑務所にしてシュミレーションをするという奇抜なアイデアが実に可笑しい。

差別的なセリフや下品なシーンが多い中で、人間らしく正直に生きることの大切さを教えてくれる内容と、主人公二人の友情が微笑ましく描かれている。

ウィル・フェレル作品にしてはやや寂しいが、北米興行収入は約3400万ドル、全世界では約9000万ドルというまずまずの成績を残した。

自分の保身のため娘婿になる主人公を利用する投資信託会社の社長クレイグ・T・ネルソン、その娘である主人公の婚約者アリソン・ブリー、ダーネル(ケヴィン・ハート)の妻エドウィナ・フィンドリー、その娘アリアナ・ニール、ギャングのリーダーであるダーネルの従弟T.I.、主人公の使用人エリック・チャバリアとカティア・ゴメス、主人公の弁護士グレッグ・ジャーマン、バロー(クレイグ・T・ネルソン)の部下ポール・ベン=ヴィクター、主人公の婚約パーティーのゲストで本人役のジョン・メイヤー、主人公の出世に嫉妬する同僚ダン・バッケダール、主人公に判決を下す判事エリオット・グレイ、主人公の相手をするゲイの男性マット・ウォルシュ、ダーネルに惹かれるゲイの男性T・J・ジャゴダウスキー、主人公が惹かれるギャングの女ドミニク・ペリー、本人役でジミー・ファロンなどが共演している。


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