不治の病を宣告された人気映画スターが人生を見つめ直す姿を描く、製作総指揮、監督、脚本ジャド・アパトー、主演アダム・サンドラー、セス・ローゲン(製作兼)、レスリー・マン、エリック・バナ、ジェイソン・シュワルツマン、ジョナ・ヒル他共演のコメディドラマ。 |
■ スタッフ キャスト ■
監督:ジャド・アパトー
製作
バリー・メンデル
セス・ローゲン
クレイトン・タウンゼント
エヴァン・ゴールドバーグ
ジャック・ジャラプート
製作総指揮:ジャド・アパトー
脚本:ジャド・アパトー
撮影:ヤヌス・カミンスキー
編集
ブレント・ホワイト
クレイグ・アルパート
音楽
ジェイソン・シュワルツマン
マイケル・アンドリュース
出演
ジョージ・シモンズ:アダム・サンドラー
アイラ・ライト:セス・ローゲン
ローラ:レスリー・マン
クラーク:エリック・バナ
マーク・テイラー・ジャクソン:ジェイソン・シュワルツマン
レオ・ケーニッヒ:ジョナ・ヒル
デイジー・ダンビー:オーブリー・プラザ
ランディ・スプリングス:アジズ・アンサリ
チャック:RZA
”RE-DO”共演者:ジャスティン・ロング
ラース医師:トーステン・フォーゲス
メイベル:モード・アパトー
イングリッド:アイリス・アパトー
ョージの父親:ジョージ・コー
ジョージのエージェント:ブライアン・バット
デリのマネージャー:スティーヴ・バノス
本人役
ジェイムズ・テイラー
チャールズ・フライシャー
ポール・ライザー
ジョージ・ウォレス
ノーム・マクドナルド
サラ・シルバーマン
エミネム
レイ・ロマーノ 他
アメリカ 映画
配給
ユニバーサル・ピクチャーズ(北米)
コロンビア・ピクチャーズ(世界)
2009年製作 146分
公開
北米:2009年7月31日
日本:未公開
製作費 $75,000,000
北米興行収入 $51,855,050
世界 $71,585,240
*詳細な内容、結末が記載されています。
■ ストーリー ■
ロサンゼルス。
元スタンダップ・コメディアンで人気映画スターのジョージ・シモンズ(アダム・サンドラー)は、医師の診察で”急性骨髄性白血病”と診断され覚悟が必要だと言われる。
コメディアンを目指すデリで働くアイラ・ライト(セス・ローゲン)は今の仕事に不満を抱くが、同僚のチャック(RZA)から、友人の助言として才能がないと言われる。
妻のチケットも手配すればライブを見に行くと言うチャックに、アイラはそれを約束する。
考えこむジョージは自分の人生を振り返り、元フィアンセのローラ(レスリー・マン)に連絡する。
歓迎していない様子のローラに、ただ謝りたかったと伝えてジョージは電話を切る。
アパートをシェアしている友人レオ・ケーニッヒ(ジョナ・ヒル)と話していたアイラは、シェア仲間で俳優として成功しつつある友人マーク・テイラー・ジャクソン(ジェイソン・シュワルツマン)が、隣人のデイジー・ダンビー(オーブリー・プラザ)を部屋に誘ったことを知らされる。 マークからデイジーを10日で口説くよう言われたアイラは、その気がないためわざと嫌われるような態度をする。 5年振りにライブに出る気になったジョージは、アイラとレオが出演しするライブハウスに現れる。 驚いたアイラは、ジョージの後でステージに立つことになる。 ステージに立ったジョージは、今の気持ちがが言葉となり、話の内容が暗いために受けない。 その後ステージに上がったアイラだったが、約束通り妻と来ていたチャックは頭を抱えてしまう。 駐車場でジョージの車が接近し過ぎていたためドアが開けられず、それを車内にいたジョージに伝えたアイラは、レオと共に才能があると言われる。 車を急発進させたジョージに轢かれそうになったアイラは、驚いてそれを避ける。 翌日、ジョージから連絡を受けたアイラは、再び自分とレオに才能があると言われ、”マイスペース”やコンピューター関係のネタを書くことを頼まれる。 レオは忙しいと答えたアイラは、それを受けることを伝える。 それをレオとマークに知らせたアイラはネタを考える。 結局はレオに協力してもらったアイラは、自分のネタとしてそれをメールで送る。 迎えに来たジョージと共にリムジンで空港に向かったアイラは、彼のプライベート・ジェットで移動する。 ”マイスペース”のライブで、ジェイムズ・テイラーの後に出演するようジョージに指示されたアイラは、何とかステージをこなす。 興奮してジョージに書いたネタまで話してしまったアイラは、ジェイムズ・テイラーと共にギャラが30万ドルのジョージのステージを見守る。 ジョージから1000ドルのギャラを受け取ったアイラは、アシスタントとして誘われて彼の屋敷に向い、女性達と楽しむ。 二人になり、ユダヤ人であることを隠していることや家族の話などをジョージにしたアイラは、その場に泊まる。 翌朝アイラは、ジョージから”急性骨髄性白血病”であるため、治癒率8パーセントのカナダの薬を飲み、試験的な治療をしていることを知らされる。 苦しんで死にたくないジョージは、5万ドルで自分を殺してもらいために話したとアイラに伝える。 一晩考えさせて欲しいと言うアイラに、本気で殺すことを考えたのかと伝えたジョージは、冗談だったように話す。 完全に騙されたと言うアイラだったが、病気のことは真実であり二人の秘密だとジョージは確認して、誰にも話さないことを約束させる。 その後アイラは、ジョージのことをレオとマークに話してしまう。 身の回りの整理を始めたジョージは、それをアイラに手伝わせる。 様態が悪化していくジョージは、アイラにサポートされながらステージに立つ。 薬を飲めば気分が悪くなり、眠ることもできず、時間を無駄にしたくないジョージは苛立つ。 アイラと共に病院に向い診察を受けたジョージは、免疫機能が低下していることをラース医師(トーステン・フォーゲス)から知らされ、薬の副作用で健康な組織が破壊されていると言われる。 薬が効果的に作用することを願うしかないと言うラースを、二人はからかう。 アパートに戻ったアイラは、約束通り10日以上経っていたため、マークがデイジーと寝たことを知りショックを受ける。 病気のことを自分以外にも話すべきだとアイラに言われて泣かれたジョージは、仕方なくアンディ・ディックやチャールズ・フライシャー、そして妹にそれを伝える。 ローラが訪ねて来たので驚いたジョージは、結婚した彼女の娘達の写真を見せてもらう。 ただただ謝罪するジョージは、ローラと人生を歩みたかったことを伝える。 なぜ浮気をしたのかを問うローラは、愛しているのは夫だが何かが違うと涙ながらに語る。 ジョージへの愛の深さを伝えたローラは、夫も浮気していることを話し、運命の人であり愛しているのはジョージだと言って、二人は固く抱き合う。 ジョークで笑わせてくれるジョージに、病気は自分を呼ぶ口実だったと言って、ローラは気分が晴れる。 ポール・ライザーや、高齢なので話す気のなかった父親(ジョージ・コー)にも励まされたジョージは、生き方が間違っていたと感じる。 アパートでの感謝祭のパーティーにジョージを招待したアイラは、彼と話していたデイジーの元に向い、マークのことで嫉妬したことを謝罪する。 ジョージが自分にもネタを頼んだことを知ったレオは、それを黙っていたアイラを痛烈に批判して罵倒する。 マークが二人をなだめ、ジョージは感謝祭らしくなったと言って食事にするよう促す。 スピーチするジョージは、生涯最高の心に残る日だと語る。 ラース医師の診察を受けたジョージは、自分が治癒率8パーセントに入り病気を克服したことを知らされる。 ”自由の身”となったジョージは、まずそのことをアイラに知らせ、二人は喜び合う。 アイラと共に街に向い、バーでサラ・シルバーマンと話したジョージは、エージェント(ブライアン・バット)から出演依頼が殺到していると言われるものの、暫く仕事は休むと伝える。 エミネムにはそのまま死ねばよかったと言われたジョージは、屋敷に戻りローラに電話をする。 病気のことを聞かれたジョージは、その話は止めてローラと語り合う。 ライブのたアイラを伴いサンフランシスコに向かったジョージは、楽屋に来てくれたローラとの再会を喜ぶ。 ローラに病気のことを話してほしいとアイラに伝えたジョージは、翌日、彼女の家に行くことと自分が浮気をして別れた理由を話す。 ステージを終えたアイラは、最前列の席にいたローラの隣に座り話をする。 ジョージとの出会いを聞いたアイラは、ローラも俳優だったことを知り、ジョージが病気を克服したことを話す。 ローラは驚きながら、ステージに上がったジョージを見つめる。 ステージを終えたジョージの楽屋に向かったローラは、病気の回復を確認して二人は喜び合う。 マリン郡。 夕食の準備のため買い物をしてくると言って、娘達をアイラに任せたローラとジョージは、ゲストハウスに向い愛し合う。 戻った二人を見て愛し合ったことに気づいたアイラは、今後を心配する。 ピザをとることになったローラはそれが届いたと思うのだが、夫のクラークが出張から帰ってきたために驚く。 ジョージとアイラに挨拶したクラークは、食事を共にする提案をして娘達の元に向かう。 病気でなければ関係を疑われるとローラに言われたジョージは、お互い俳優なので心配いらないことを伝える。 食事となり、病気になるまではジョージを嫌っていたクラークは、その話をしながらジョークを交えて楽しむ。 酔ったクラークは、帰ろうとするジョージとアイラを引き留めてゲストハウスに泊める。 翌日、帰るジョージに嫌みに近い励ましと別れを告げたクラークは、ジョージが病気でないとアイラから聞いたと言う娘達の言葉に驚く。 クラークに嘘をついたと言われたローラは、浮気をしていることを責めて、それを否定する彼と口論になる。 憤慨するクラークは家を出てしまい、ジョージは暫くローラの傍にいることにする。 それに反対するアイラに口出しするなと伝えるジョージは、アシスタントとしての仕事をしていろと言って従わせる。 マークに電話したアイラは、レオが自分の番組に出演して気に入られて、ドラマに出ることになったとことを知らされる。 大変なことが起きること言って助言を求めたアイラは、クビになりそうだと言った瞬間に、話に割り込んでいたレオに電話を切られてしまう。 ローラがクラークと別れる決心をしたため、ジョージは彼女と娘達と暮らすことを考える。 長女メイベルが発表会で”キャッツ”の歌を歌うビデオを観ても、アイラと違い素直に感激しないジョージの様子をローラは気にする。 クラークと別れ話をするために、ローラは出張で旅立つ彼に会いに空港に向う。 空港でクラークの話を聞いたローラは、今の仕事は辞めて家族と共に過ごしやり直したいと言う彼の話を聞き気持が変わる。 ローラとクラークのことを気遣うアイラは、タバコを買いに行くと言って空港に向い、二人が抱き合い和解した姿を見て安心する。 アイラがいることに気づいたクラークは、何か企んでいると考えてローラを追求し、彼女からジョージと愛し合ったことを知らされる。 憤慨したクラークは、ジョージを懲らしめるために家に向かい、家族の幸せを奪う結果になってしまったことで、アイラはローラから責められる。 余計なことをしてしまったアイラは、焦って家に戻ろうとする。 子供達と自分の映画を観ていたジョージは、現れたクラークに外に出ろと言われて痛めつけられる。 ローラと共に戻ったアイラは、幸せを奪ったと言ってジョージに責められ、理解不能な状況でクラークは混乱する。 クラークに殴られたジョージは、病気が再発しそうだと言いながら、自分のことをより愛していると言ったはずだとローラに問う。 愛しているのはクラークで自分達は家族だと言うローラは、ジョージがメイベルの発表会を観ても涙しなかったことが不通ではないと答える。 ”キャッツ”をブロードウェイで観たことがあるジョージは、本物の方がうまいと伝える。 ローラはジョージに理解を求め、彼も会いに来たことを謝罪する。 クラークは、これがいい教訓になると言ってジョージと和解する。 ジョージにクビだと言われたアイラは、転職した方がいいと嫌みも言われるが、ジョージのようにもなりたくないと答え、二人は険悪な雰囲気のままロサンゼルスに戻る。 その後、ジョージは仕事に復帰し、アイラはデイジーと付き合い始める。 ライブ会場でジョージに出くわしたアイラは、簡単な言葉を交わしてステージに向かう。 翌日、デリのバイトを再開していたアイラは、現れたジョージと話をする。 ローラの家から帰る車の中でアイラが話したことが正しいと認めたジョージは、病気は治ったが性格は変わらないと伝える。 アイラのためにネタを考えたと言ってメモを取り出したジョージは、彼と話が盛り上がる。
...全てを見る(結末あり)
アイラと共にローラの家を訪ねたジョージは、彼女の娘達メイベルとイングリッド(モード・アパトー/アイリス・アパトー)も含めて楽しい時を過ごす。
*(簡略ストー リー)
ロサンゼルス。
元スタンダップ・コメディアンで人気映画スターのジョージ・シモンズは、医師から”急性骨髄性白血病”と診断される。
余命短いことを宣告されたジョージは身辺整理を始め、ライブに戻ってみる気になる。
デリの店員でコメディアンを目指すアイラは、ルームメイトのレオと共にライブに出演しジョージに気に入られる。
ジョージから連絡を受けたアイラは、ネタを書くよう依頼され、レオの協力を得るものの彼のことは伏せておく。
その後、ジョージと共にライブに向かったアイラは、アシスタントに誘われて彼の屋敷に滞在し、病気のことを知らされる。
病気を秘密にすることは良くないと、アイラに助言されたジョージはそれに従う。
そんな時ジョージは、訪ねて来た元婚約者のローラから、愛しているのは自分だけで運命の人だと言われる。
そしてジョージは、夫が浮気をして不幸だと思えるローラとの関係を深めようとするのだが・・・。
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製作総指揮、監督、脚本を兼ねるジャド・アパトーの、単なるコメディではないシリアス・ドラマとも言える意欲作で、盟友でもあるアダム・サンドラーやセス・ローゲン、そして妻のレスリー・マン他、多くの業界人などが本人役で出演している作品。
*ジャド・アパトーとレスリー・マンの娘モードとアイリスも、レスリー・マンの娘役で出演している。
爆笑コメディと思いきや、冒頭で主人公が不治の病を宣告されるために、物語は一旦、神妙な雰囲気になる。
ヒューマン・ドラマのような展開の中で飛び交う下品でナンセンスなギャグやユーモアのセンスは流石と言えるものの、純粋なコメディを期待しているとやや物足りないというところだろうか。
この手の作品にしては珍しい約2時間半の長尺ではあるが、芸達者な役者達の演技とゲスト的な多数の業界人の出演で飽きずに観れる作品には仕上がっている。
但し、日本では馴染みの薄い人物が多いため、面白さ半減で終わるかもしれない。
そのためか、これだけのスタッフ、キャストにも拘わらず日本では劇場未公開で、アダム・サンドラー作品にしてはヒットした作品とも言えず、全世界の興行収入を合わせても製作費を回収することができなかった。
*
製作費 $75,000,000
北米興行収入 $51,855,050
世界 $71,585,240
死の宣告から一転、病気を克服する孤独な映画スターを好演するアダム・サンドラー、彼以上に印象深い演技を見せるコメディアン志望の青年セス・ローゲン、主人公の元婚約者のレスリー・マン、その夫エリック・バナ、アイラ(セス・ローゲン)のルームメイトで俳優のジェイソン・シュワルツマン、同じくコメディアンを目指すジョナ・ヒル、三人の隣人女性オーブリー・プラザ、コメディアン志望のアジズ・アンサリ、デリの店員RZA、主人公の映画の共演者ジャスティン・ロング、医師トーステン・フォーゲス、ローラ(レスリー・マン)の娘モード・アパトーとアイリス・アパトー、主人公の父親ジョージ・コー、主人公のエージェントブライアン・バット、デリの店長スティーヴ・バノス、そして本人役で、ジェイムズ・テイラー、チャールズ・フライシャー、ポール・ライザー、ジョージ・ウォレス、ノーム・マクドナルド、サラ・シルバーマン、エミネム、レイ・ロマーノなどが共演している。