19世紀末にロンドンで起きた連続猟奇殺人”切り裂きジャック”事件を題材にした、アラン・ムーアとエディ・キャンベルによる1991-1996年のグラフィック・ノベルと1999年に原作本として発表された著書を基に製作された作品。 監督アルバート/アレン・ヒューズ兄弟、主演ジョニー・デップ、ヘザー・グラハム、イアン・ホルム、ロビー・コルトレーン他共演のスリラー。 |
■ スタッフ キャスト ■
監督
アルバート・ヒューズ
アレン・ヒューズ
製作総指揮
アルバート・ヒューズ
アレン・ヒューズ
トーマス・M・ハメル
エイミー・ロビンソン
製作
ジェーン・ハムシャー
ドン・マーフィ
原作
アラン・ムーア
エディ・キャンベル
脚本
テリー・ヘイズ
ラファエル・イグレシアス
撮影:ピーター・デミング
編集
ダン・リーベンタル
ジョージ・ボワーズ
音楽:トレヴァー・ジョーンズ
出演
フレデリック・アバーライン警部:ジョニー・デップ
メアリ・ジェーン・ケリー:ヘザー・グラハム
ウィリアム・ガル卿:イアン・ホルム
ピーター・ゴットレイ巡査部長:ロビー・コルトレーン
チャールズ・ウォーレン卿:イアン・リチャードソン
ネトリー:ジェイソン・フレミング
アニー・チャップマン:カトリン・カートリッジ
リズ・ストライド:スーザン・リンチ
ケイト・エドウズ:レスリー・シャープ
アン・クルック:ジョアンナ・ペイジ
ベン・キドニー:テレンス・ハーヴェイ
ハーシャム卿:ピーター・アイア
フェラル医師:ポール・リース
ポリー・ニコルズ:アナベラ・アプション
マーサ・タブラム:サマンサ・スパイロ
アルバート・ヴィクター:マーク・デクスター
ロバート・ドラッジ検視官:イアン・マクニース
ヴィクトリア・アバーライン:ソフィア・マイルズ
ウィザーズ巡査:ダニー・ミッドウィンター
マックイーン:デヴィッド・スコフィールド
エイダ:エステル・スコルニク
ボルト巡査:ニコラス・マゴーヒー
アメリカ 映画
配給 20世紀FOX
2001年製作 122分
公開
北米:2001年10月19日
日本:2002年1月19日
製作費 $35,000,000
北米興行収入 $31,598,310
世界 $74,558,120
■ ストーリー ■
1888年、ロンドン、ホワイトチャペル地区。
ロンドンのホワイトチャペル地区で、娼婦の惨殺死体が発見される。
2年前に妻子を亡くし、その苦しみから逃れるため、アヘンにそれを頼っていたフレデリック・アバーライン警部(ジョニー・デップ)は、巡査部長ゴットレイ(ロビー・コルトレーン)と共に事件の捜査を始める。
被害者の臓器まで切除して持ち去るという、残酷極まる怪奇な事件だったが、アバーラインは、犯人が医学的な専門知識があり、尚且つ裕福であることを確信し捜査を進める。
その間も、娼婦は次々と襲われ惨殺死体で発見され、アバーラインは、娼婦メアリ(ヘザー・グラハム)に捜査の協力を依頼する。
その後アバーラインは、メアリの元同僚で、失踪したアン(ジョアンナ・ペイジ)の不可思議な行動や、裕福な夫との関係などに注目する。
アバーラインとメアリは、精神医学的な処置を施されたアンに面会し、やがて心通わせるようになる。
そしてアバーラインは、アンの夫が、なんとヴィクトリア女王の孫、王位継承者”アルバート・ヴィクター”、エドワード王太子だということをメアリに知らせ、事件の真相に迫るのだが・・・。
大筋では”切り裂きジャック”事件を再現しているのだが、主人公のフレデリック・アバーラインやメアリ・ジェーン・ケリーの生涯、王家との関連性などは、かなりの脚色があり、ドラマチックな結末となっている。
結局は未解決の事件を、どのようにまとめ上げるのか、中盤からクライマックスにかけて非常に興味深い展開であり、双子の兄弟監督アルバート/アレン・ヒューズのシャープな演出と、当時の雰囲気が見事に再現された映像も十分に楽しめる。
平凡と見るか、控え目な魅力的と考えるか、共演陣の個性を殺すことなく主人公のフレデリック・アバーラインを演ずる、ジョニー・デップの抑えた演技も見ものだ。
主人公と親交を深める娼婦役のメアリ・ジェーン・ケリーのヘザー・グラハム、物語では猟奇殺人犯として描かれている王家の侍医ウィリアム・ガル卿のイアン・ホルム、その御者ジェイソン・フレミング、主人公の忠実な部下ロビー・コルトレーン、総監のチャールズ・ウォーレン卿のイアン・リチャードソン、犠牲者となる娼婦アニー・チャップマンのカトリン・カートリッジ、リズ・ストライド役のスーザン・リンチ、その友人で、メアリと間違われて惨殺されるエステル・スコルニク、ケイト・エドウズ役のレスリー・シャープ、ポリー・ニコルズ役のアナベラ・アプション、マーサ・タブラムのサマンサ・スパイロ、アルバート・ヴィクター王太子(マーク・デクスター)の妻ジョアンナ・ペイジ、公安部長のテレンス・ハーヴェイ、女王の侍従ピーター・アイア、医師ポール・リース、検視官イアン・マクニース、主人公の妻ソフィア・マイルズ、ギャングのデヴィッド・スコフィールド、巡査のダニー・ミッドウィンター、ニコラス・マゴーヒーなどが共演している。