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フロム・ダスク・ティル・ドーン From Dusk till Dawn (1996)

銀行強盗犯である極悪非道の兄弟と逃亡に協力させられた家族のヴァンパイアとの戦いを描く、製作総指揮、監督、編集ロバート・ロドリゲス、製作総指揮、脚本、出演クエンティン・タランティーノ、主演ジョージ・クルーニーハーヴェイ・カイテルジュリエット・ルイスサルマ・ハエックダニー・トレホチーチ・マリン他共演のホラー・アクション。

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


ロマンチック・コメディ

ジョージ・クルーニー / George Clooney 作品一覧


スタッフ キャスト ■
監督:ロバート・ロドリゲス

製作
ジャンニ・ヌナリ

メイア・テペル
製作総指揮
ロバート・ロドリゲス

クエンティン・タランティーノ
ローレンス・ベンダー
脚本:クエンティン・タランティーノ
撮影:ギレルモ・ナヴァロ
編集:ロバート・ロドリゲス
音楽:グレーム・レヴェル

出演
セス・ゲッコー:ジョージ・クルーニー

リチャード”リッチー”ゲッコー:クエンティン・タランティーノ
ジェイコブ・フラー:ハーヴェイ・カイテル
ケイト・フラー:ジュリエット・ルイス
スコット・フラー:アーネスト・リュー
地獄のサンタニコ:サルマ・ハエック

レザー・チャーリー:ダニー・トレホ
国境警備員/チェット・プッシー/カルロス:チーチ・マリン
フロスト:フレッド・ウィリアムソン
セックスマシーン:トム・サヴィーニ
アール・マクグロー(テキサス・レンジャー):マイケル・パークス
ケリー・ヒュージ:ケリー・プレストン
スタンリー・チェイスFBI捜査官:ジョン・サクソン
ピート・ボトムズ:ジョン・ホークス
モーテル・オーナー:マーク・ローレンス

アメリカ 映画
配給 ミラマックス

1996年製作 108分
公開
北米:1996年1月19日
日本:1996年6月15日
製作費 $20,000,000
北米興行収入 $25,836,620
世界 $59,253.800


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー ■
テキサス
テキサス・レンジャーのアール・マクグロー(マイケル・パークス)は、馴染のガソリンスタンドに立ち寄る。

アールは、警備員4人と警官3人そして民間人1人を殺し、行員の女性を人質に取った銀行強盗の話を店員のピート・ボトムズ(ジョン・ホークス)にする。

犯人を捕らえると言うアールは、トイレに向かう。

その場にいた銀行強盗犯セス・ゲッコー(ジョージ・クルーニー)とリチャード”リッチー”(クエンティン・タランティーノ)兄弟は、客の女性二人を人質にしてピートに銃を向ける。

セスは、アールを追いだすようにピートに指示し脅して隠れる。

現れたアールは勘定を済ませようとするが、リッチーが射殺してしまう。

リッチーはセスに非難されるがピートが合図したと言い張り、それをピートに否定されたために彼を銃撃する。
...全てを見る(結末あり)

ピートは金庫を開けて銃を取り出し、リッチーを撃ち銃撃戦が始まる。

セスは、トイレットペーパーに火を点けてピートに向かって投げ、彼は火だるまになりながら発砲し、その間に二人の女性は逃げる。

セスとリッチーは、ピートを射殺して爆発する店から離れて逃亡する。

左手を撃ちぬかれたリッチーは、ガムテープで傷口を塞ぎ止血する。

モーテルの部屋をとったセスは、リッチーと人質グロリアをトランクから出して部屋に向かう。

セスは、グロリアを脅して国境を見に行き、リッチーは彼女と共にベッドでテレビを見る。

妻を亡くしたことで信仰を捨てた元牧師のジェイコブ・フラー(ハーヴェイ・カイテル)は、娘のケイト(ジュリエット・ルイス)と中国人の養子スコット(アーネスト・リュー)と共にキャンピングカーで旅をしていた。

16人を殺害したゲッコー兄弟のニュースは大きく報道され、FBI捜査官のスタンリー・チェイス(ジョン・サクソン)は、48時間以内に犯人を逮捕することをリポーターのケリー・ヒュージ(ケリー・プレストン)に語る。

モーテルに戻ったセスは今後の計画を話すが、リッチーがグロリアを殺害したことを知り驚く。

憤慨したセスは、自分のやり方に従うようリッチーに誓わせる。

車で寝られるジェイコブだったがベッドに寝たいと考え、ゲッコウー兄弟と同じモーテルに泊まることにする。

ケイトはそれが不満だったが、仕方なく父の考えに従う。

セスは、駐車しようとしたジェイコブの車の前に突然、現れ、彼らを驚かす。

その後、休んでいたジェイコブは、現れたリッチーに氷の容器を貸そうとするが、セスに殴られる。

二人はジェイコブとスコットに銃を向けて脅し、二人が親子関係だと知り、逃亡に協力してもらうことを伝える。

そこにケイトが現れ、リッチーはビキニ姿の彼女に見とれてしまう。

子供は連れて行かないと言うジェイコブの言葉を遮ったセスは、スコットを殺すと脅し出発してメキシコに向かう。

ジェイコブは事故死した妻や元牧師だったことを聞かれ、この状況で必要以上は話したくないと答える。

セスは苛立ち、指示に従えば翌日には解放すると伝えるが、ジェイコブはそれを信じない。

リッチーが娘を襲う可能性を否定しないセスは、協力すれば解放することを約束する。

ジェイコブは、リッチーがケイトに手を出したら殺すと伝え、セスは約束を守らなければ皆殺しにすると答える。

国境で、助手席に座らされたスコットは、国境を越えれば殺されると言って、助けを求めるべきだとジェイコブに伝える。

ジェイコブはスコットの意見を聞かずに、自分の指示に従うよう伝える。

国境警備員(チーチ・マリン)の質問に答えたジェイコブだったが、ケイトとトイレに隠れていたリッチーが、自分をバカにすると言ってセスを批判して物音を立てる。

息子と二人の旅だと答えたジェイコブが娘もトイレにいると言ったために、警備員は不審に思い車を調べようとする。

セスは、話を止めないリッチーを殴って気絶させる。

警備員はトイレにケイトがいることを確認して、車を通過させる。

国境を越えたセスは途端に友好的になり、目的地のストリップ・クラブ”ティティ・ツイスター”に到着する。

全員で店に入ることになり、セスとリッチーは、絡んできた呼び込みのチェット・プッシー(チーチ・マリン)を叩きのめす。

セスは、バーテンダーのレザー・チャーリー(ダニー・トレホ)にウイスキーを注文するが、バイカーとトラッカー以外には飲ませないと言われそれを拒まれる。

トラブルを起こしそうになったセスを制止したジェイコブは、自分はトラッカー同等の免許を持っていると言って、それをチャーリーに見せる。

ジェイコブは、セスらが自分の連れだと言ってチャーリーを納得させる。

ケイトやスコットにも酒を飲ませて苛立つセスに、FBIや州警察から逃れた勝者だと自覚し、冷静になり楽しめと言ってジェイコブは彼を納得させる。

セスは、飲まないと言うジェイコブに酒を注ぎ、家族のために乾杯する。

マイクを持ったチャーリーは、ダンサーの地獄のサンタニコ(サルマ・ハエック)を紹介する。

ダンスは終わり店内は歓声で湧き、現れたチェットがチャーリーと共にセスとリッチーに因縁をつける。

リッチーが銃を向けたため、怪我している手をチャーリーにナイフで刺され、セスは一人を銃撃する。

ナイフをテーブルから抜いたリッチーは、チャーリーに襲い掛かって刺し殺し、セスは相手を射殺する。

そして、セスとリッチーは、笑っているチェットに銃弾を浴びせて殺す。

リッチーの手の傷の血を見たサンタニコは、ヴァンパイアに変身して彼の首に噛みつく。

セスがサンタニコを射殺するが、死んだはずのチャーリーやダンサーらがヴァンパイアに変身して襲い掛かる。

ケイトはロザリオでチェットを倒し、客のセックスマシーン(トム・サヴィーニ)がチャーリーを、セスがサンタニコを消滅させる。

客のフロスト(フレッド・ウィリアムソン)が、用心棒の心臓をえぐり出し、セスとジェイコブが殴り倒す。

セックスマシーンは、フロストが掴む心臓をペンで突き刺して息の根を止め、セスらは残りのヴァンパイアを殺す。

リッチーがヴァンパイアに変身し、セスは心臓に杭を打ち込み消滅させる。

ケイトも協力し、倒れていたヴァンパイアの息の根を止めたセックスマシーンだったが、腕を噛まれてしまう。

外はヴァンパイアだらけの状況で、それを退治するための対策を考えるセスは、牧師であるジェイコブが最強の武器になると言うが、信仰の低下が問題だと指摘する。

ジェイコブは皮肉を言うセスを殴り倒すが、セスは、神の使徒ならヴァンパイアを倒せると言って、ジェイコブにそれを認めさせる。

噛まれたセックスマシーンは、自分がヴァンパイア化していることに気づき、ベトナム戦争時の武勇伝を語っているフロストの首に噛みつく。

セックスマシーンはジェイコブの腕にも噛みつき、ケイトとセスそしてスコットを叩きのめす。

フロストはセックスマシーンを投げ飛ばし、入り口の扉に激突死てそれが壊れ、大量のコウモリが襲ってくる。

セスは、ケイトとスコットを連れてその場から逃れる。

腕の手当てをしたジェイコブは、銃とバットで十字架を作り、店内のヴァンパイアを威嚇しながら、セスらのいる場所に向かう。

ジェイコブは、自分がヴァンパイアになるのを待つか、外の魔物と戦うかをセスに問う。

その場はトラッカーの積み荷を奪ったと思われる倉庫で、セスらは武器になりそうなものを探す。

ジェイコブは、自分がヴァンパイアに変身したら殺すことを三人に約束させる。

四人は扉を開けて戦いを挑み、セスはセックスマシーンの首をもぎ取る。

セックスマシーンは化け物に変身し、ケイトがボウガンで彼を殺す。

ジェイコブは襲い掛かって来たフロストを倒すが、ヴァンパイアに変身してスコットに噛みつく。

スコットはジェイコブの頭部を銃撃して吹き飛ばし、ヴァンパイアに襲われる。

ケイトは、殺してくれと言う苦しむスコットを仕方なく銃撃する。

セスとケイトは包囲されるが、朝陽が差し込みその光を浴びたヴァンパイアは苦しむ。

そこに取引相手のカルロス(チーチ・マリン)が現れ、セスはドアを破るようにと叫ぶ。

セスとケイトはその場を脱出し、ヴァンパイアは陽の光を浴びて全滅する。

セスはカルロスを殴り、なぜこんな店を取引場所にしたかを問う。

リッチーやケイトの家族が、ヴァンパイアと戦い死んだことでセスはカルロスを責め、略奪金の分け前を30%から15%にしろと迫る。

セスとカルロスは、25%で手を打つ。

カルロスに分け前を渡したセスは、ケイトに謝罪して彼女にも現金を渡す。

ケイトは同行したいことをセスに伝えるが、彼はそれを断りカルロスと共にその場を去る。

そして、ケイトはキャンピングカーを運転してその場を離れる。

クラブは裏側と地下は、アステカ帝国時代の寺院だった。


解説 評価 感想 ■

*(簡略ストー リー)
テキサス
銀行強盗犯セス・ゲッコーとリチャード”リッチー”兄弟は、銀行員を人質にしてモーテルに泊まる。
リッチーが銀行員を殺してしまい憤慨したセスは、その場に現れた元牧師ジェイコブの家族に目をつける。
ジェイコブは、妻を亡くして信仰を失い、娘のケイトと息子スコットと共にキャンピングカーで旅をしていた。
セスとリッチーは、ジェイコブ一家を脅して、逃亡の協力を強制してメキシコに向かう。
目的地のストリップ・クラブ”ティティ・ツイスター”に到着したセスらだったが、その場を巣窟にしていたヴァンパイアに襲われてしまう・・・。
___

銀行強盗犯の逃避行を描く犯罪ドラマから、後半は、おぞましいヴァンパイアとの戦いを描くスプラッター・ホラーに転換する、いかにもロバート・ロドリゲスらしい凄まじい展開で繰り広げられるハード・アクションに仕上がっている。

犯罪者と元聖職者家族の逃亡劇だけでも興味津々なのだが、がらりと変わる作風の見事なこと・・・
ロバート・ロドリゲス作品お馴染の役者も揃い、ファンにはたまらない内容となっている。

後半は非現実的な魔物との戦いになるのだが、ストリップ・クラブが、アステカ帝国時代の寺院であったという結末も実に面白い。

タフでクール+アルファの魅力で、人間味も感じさせる主人公を熱演するジョージ・クルーニー、暴走気味のその弟クエンティン・タランティーノ、元牧師だけあり、極悪人を前にしても心乱れない人物を印象深く演ずるハーヴェイ・カイテル、その娘ジュリエット・ルイス、息子アーネスト・リュー、ヴァンパイアのサルマ・ハエックダニー・トレホ、国境警備員、ヴァンパイア、主人公の取引相手の三役を演ずるチーチ・マリン、クラブの客フレッド・ウィリアムソントム・サヴィーニテキサス・レンジャーマイケル・パークス、TVリポーターのケリー・プレストンFBI捜査官ジョン・サクソン、ガソリンスタンドの店員ジョン・ホークス、モーテルのオーナー、マーク・ローレンスなど個性派共演陣も注目だ。


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