「13日の金曜日」(1980)シリーズを基にしたリブート・リメイク。 呪われた湖の殺人鬼”ジェイソン”に命を狙われる若者達の恐怖を描く、製作マイケル・ベイ、監督マーカス・ニスペル、主演ジャレッド・パダレッキ、ダニエル・パナベイカー、アマンダ・リゲッティ他共演のスラッシャー映画。 |
■ スタッフ キャスト ■
監督:マーカス・ニスペル
製作
マイケル・ベイ
アンドリュー・フォーム
ブラッド・フラー
ショーン・S・カニンガム
製作総指揮
ブライアン・ウィッテン
ウォルター・ハマダ
ガイ・ストーデル
キャラクター創造:ヴィクター・ミラー
原作
ダミアン・シャノン
マーク・スウィフト
マーク・ホイートン
脚本
ダミアン・シャノン
マーク・スウィフト
撮影:ダニエル・パール
編集:ケン・ブラックウェル
音楽:スティーヴ・ジャブロンスキー
出演
クレイ・ミラー:ジャレッド・パダレッキ
ジェナ:ダニエル・パナベイカー
ホイットニー・ミラー:アマンダ・リゲッティ
チェルシー:ウィラ・フォード
トレント:トラヴィス・ヴァン・ウィンクル
ブリー:ジュリアナ・ギル
チューウィー:アーロン・ヨー
ローレンス:アーレン・エスカーペタ
ノーラン:ライアン・ハンセン
ウェイド:ジョナサン・サドースキー
ジェイソン・ヴォーヒーズ:デレク・ミアーズ
パメラ・ヴォーヒーズ:ナナ・ヴィジター
リッチー:ベン・フェルドマン
マイク:ニック・メネル
アマンダ:アメリカ・オリーヴォ
ドニー:カイル・デイヴィス
ブラック巡査:リチャード・バージ
アメリカ 映画
配給
ワーナー・ブラザーズ(北米)
パラマウント・ピクチャーズ(世界)
2009年製作 97分
公開
北米:2009年2月13日
日本:2009年2月13日
製作費 $19,000,000
北米興行収入 $64,997,190
世界 $91,379,050
*詳細な内容、結末が記載されています。
■ ストーリー ■
1980年6月13日、クリスタル・レイク。
息子ジェイソンが溺死した責任を女性監視員に追及するパメラ・ヴォーヒーズ(ナナ・ヴィジター)は、彼女を追い詰めるものの首を刎ねられる。
現在。
ウェイド(ジョナサン・サドースキー)、リッチー(ベン・フェルドマン)、マイク(ニック・メネル)、ホイットニー・ミラー(アマンダ・リゲッティ)、アマンダ(アメリカ・オリーヴォ)はクリスタル・レイクに向かう。
夜になり、ウェイドは、20年前に閉鎖されたキャンプ場で起きた事件のことを話す。
障害があった息子が溺死したことを監視員のせいにした母親が、全員を殺したものの、生存者に首を刎ねられたという事件だった。
更にウェイドは、死んだはずのその息子ジェイソンが、キャンプ場があったクリスタル・レイクに戻ったことを話す。
マイクとホイットニーは、その場を離れて二人きりになる。 マリファナが自生している場所を捜していたウェイドは、位置がずれていたことに気づき、リッチーがアマンダと愛し合いたいことを知り、気を利かせて林に向かう。 GPSで位置を確認していたウェイドは、マリファナの葉を見つけて喜ぶ。 そこに現れたジェイソン(デレク・ミアーズ)は、ウェイドに襲い掛かる。 キャンプ場に着いたマイクとホイットニーは、廃墟となっていた建物に入る。 内部を調べた二人は、古いペンダントを見つける。 ホイットニーは、その写真の女性が自分に似ているとマイクから言われる。 子供部屋を見つけた二人は、その場が、ウェイドが話していたジェイソンの部屋だと気づく。 テントの中でリッチーと愛し合っていたアマンダは、物音がしたために、ウェイドが覗いているのではないかと思う。 再び物音がしたために追い払ってくるようにとアマンダから言われたリッチーは、服を着て外に向かう。 マリファナを見つけたリッチーは喜ぶが、ウェイドの死体を見て驚く。 ジェイソンに襲われたアマンダが叫び声をあげたために、リッチーが戻る。 寝袋に入れられたアマンダは焚火の上に吊るされ、助けようとしたリッチーは、足が罠にはまってしまう。 アマンダは熱さに耐えきれず、焼け死ぬ。 人のいた形跡を見つけたマイクはアマンダを呼び寄せ、ミイラ化した人間の頭部を見つけて驚く。 誰かいる気配を感じた二人は警戒するが、床からマチューテで攻撃されたマイクは傷つけられる。 ホイットニーに逃げるよう指示したマイクは、床下にいたジェイソンに引きずり込まれる。 その場から逃げたホイットニーは皆の元に戻り、アマンダが焼死していることを確認して、助けを求めるリッチーに駆け寄る。 ホイットニーは罠を外そうとするが、現れたジェイソンはリッチーの頭部にマチューテを突き刺し、彼女に襲い掛かる。 6週間後。 ガソリンスタンドに寄ったトレントは、行方不明になった妹ホイットニーを捜すクレイ・ミラー(ジャレッド・パダレッキ)に冷たく接するが、ジェナは彼に同情する。 バイクで周辺を回り情報を集めていたクレイは、ブラック巡査(リチャード・バージ)から、捜索は警察に任せて、何の痕跡もないホイットニーを捜すのは諦めるようにと言われる。 別荘に着いたトレントらは、くつろいで楽しもうとする。 ある家を訪ねたクレイは、行方不明になったホイットニーのことを尋ねるが、この土地で行方不明になった者は死んでいると言われる。 よそ者は迷惑だと言う老女は、自分達や”彼”にかまうなとクレイに伝える。 ”彼”とは誰かと尋ねるクレイに、老女は答えようともしない。 次の家で、作業していたドニー(カイル・デイヴィス)からも情報を得られなかったクレイは、裏山にあるマリファナを買う気はないかと言われるものの、それを断る。 トレントは、湖の向こう側に行くノーランとチェルシーに車を貸す。 別荘に着いたクレイは、ジェナがいたために驚き、招き入れられる。 トレントに追い払われたクレイは、湖の向こう側に行くとジェナに伝え、彼女も同行することになる。 マリファナを袋に詰めて戻ったドニーは、ジェイソンに襲われて殺される。 ジェイソンは、その場にあったホッケー・マスクを被る。 ジェナとホイットニーの話をしながら歩いていたクレイは、壊れているGPSを見つける。 トレントから乗るなと言われていたボートを動かしたノーランは、チェルシーに水上スキーをさせて楽しむ。 ノーランは弓矢で頭を射抜かれ、転倒して水面にいたチェルシーは、ボートと衝突する。 傷ついたチェルシーは、岸にいる異様な男(ジェイソン)に気づき船着き場に向かう。 身を潜めていたチェルシーだったが、頭部をマチューテで刺されて殺される。 夜になり、閉鎖されたキャンプ場を調べたクレイとジェナは、現れたジェイソンが死体を運んできたために隠れて様子を窺う。 クレイのリュックを見つけたジェイソンは、周囲を探る。 その場から逃れたクレイとジェナは、地下に拘束されていたホイットニーに気づかないまま別荘に戻る。 現れたジェイソンが置いていったリュックを調べたホイットニーは、中に入っていた自分のチラシを見て、クレイの物だと気づく。 GPSの部品で鎖の鍵を外そうとしたホイットニーは、現れたジェイソンに身に着けていたペンダントを見られる。 それが、母の写真が入っているペンダントだと気づいたジェイソンは、その場を去る。 酔って椅子を壊してしまったチューウィーは、トレントに非難されたために直そうとする。 チューウィーは、道具を倉庫に取りに行く。 戻ったジェナから、死体を担いだ男がいることを知らされたローレンスは、冗談だと思う。 クレイは警察に通報し、愛し合っていたトレントとブリーは、呼びに来たジェナを相手にしない。 チューウィーは、現れたジェイソンに殺される。 停電してしまい、部屋から出て来たトレントは、クレイを追い払おうとする。 チューウィーを呼びに行こうとするローレンスを引き止めるクレイは、危険だと言っても聞き入れてもらえない。 倉庫に向かったローレンスは、チューウィーの死体を見つける。 ジェイソンに襲われたローレンスは、相手を傷つけながらその場から逃れる。 別荘に戻ろうとするローレンスだったが、ジェイソンが投げた斧が背中に突き刺さる。 助けを求めるローレンスの叫び声を聞いたジェナは外に出ようとするが、自分達を誘き寄せる気だと言ってクレイが制止する。 ローレンスは、ジェイソンに殺される。 トレントは銃を捜しに行き、それを追ったブリーは、家に侵入していたジェイソンに襲われて殺害される。 別荘に着いたブラック巡査は、入口でジェイソンに殺される。 ブリーも死んでいることに気づいたトレントらは、外に出る。 ブラックの銃とパトカーの鍵がないことに気づき、ブリーの死体が落下してきたため、トレントは森の中に逃げるものの、銃を落してしまう。 道路で車が止り近づいたトレントは、背後から迫るジェイソンに殺される。 キャンプ場に向かったクレイとジェナは、建物に地下があることに気づき、監禁されていたホイットニーを見つける。 ホイットニーの鎖を切ったクレイはその場から脱出しようとするが、ジェナがジェイソンに殺される。 ランプが床に落ちて火が点き、クレイは出口を見つけて外に出るものの、ジェイソンが襲い掛かる。 内部に戻ったホイットニーは、ジェイソンに襲われるものの抵抗し、無事だったクレイに助けられる。 納屋に向かったクレイは武器になるものを探すが、ジェイソンに襲われて格闘になる。 ホイットニーからペンダントを見せられたジェイソンは、動揺する。 背後から迫ったクレイは、ジェイソンの首にチェーンを巻き付ける。 チェーンはマシンに巻き込まれ、ジェイソンは吊るされるものの床に落ちる。 ジェイソンは、マシンに巻き込まるチェーンで首を絞められ、マチューテを手にしたホイットニーが、彼の胸を突き刺す。 その後、クレイはジェイソンの死体を湖に沈めて、ホイットニーはペンダントも水中に捨てる。 ホイットニーに歩み寄るクレイだったが、水中から現れたジェイソンが彼女に襲い掛かる。
...全てを見る(結末あり)
トレント(トラヴィス・ヴァン・ウィンクル)、恋人のジェナ(ダニエル・パナベイカー)、チェルシー(ウィラ・フォード)、ブリー(ジュリアナ・ギル)、チューウィー(アーロン・ヨー)、ノーラン(ライアン・ハンセン)、ローレンス(アーレン・エスカーペタ)らは、クリスタル・レイクにあるトレントの父の別荘に向かう。
参考:
・「13日の金曜日」(1980)
・「13日の金曜日 PART2」(1981)
・「13日の金曜日 PART3」(1982)
・「13日の金曜日 完結編」(1984)
・「新・13日の金曜日」(1985)
・「13日の金曜日 PART6 ジェイソンは生きていた!」(1986)
・「13日の金曜日 PART7 新しい恐怖」(1988)
・「13日の金曜日 PART8 ジェイソンN.Y.へ」(1989)
・「13日の金曜日 ジェイソンの命日」(1993)
・「ジェイソンX 13日の金曜日」(2002)
関連作
・「フレディVSジェイソン」(2003)
リブート・リメイク
・「13日の金曜日」(2009)
*(簡略ストー リー)
溺死した少年が甦ったと言われる呪われたクリスタル・レイクで、若者達が失踪する。
6週間後、行方不明になった妹ホイットニーを捜すクレイ・ミラーは、仲間達と湖畔の別荘に来たトレントと知り合うが歓迎されない。
その後、トレントの友人ノーランとチェルシーが、湖で殺人鬼ジェイソンに殺される。
トレントの恋人ジェナは、妹を捜すクレイに同情し、湖の向こう側の閉鎖されたキャンプ場に向かう。
その夜、死体を運ぶジェイソンを目撃したクレイとジェナは別荘に戻るものの、次々とトレントの仲間達が殺されていく・・・。
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低予算のB級ホラー映画ながら、1980年代を代表するスラッシャー映画となった「13日の金曜日」(1980)のシリーズ初期の設定を基にした、マイケル・ベイが製作に加わったリブート・リメイク作品。
殺人鬼”ジェイソン”に襲われる若者達の恐怖を描く内容は、時代の流れもあり、この手の作品を見慣れたせいか、インパクトに欠けるが、シリーズのファンにとっては、その雰囲気を継承する内容は満足できると言っていい。
10作製作されたシリーズは、興行的には平凡に終わっていたが、本作は、北米興行収入が約6500万ドル、全世界では約9100万ドルと大健闘し、関連作の「フレディVSジェイソン」(2003)の約1億1500万ドルに次ぐ成績を残した。
行方不明になった妹(アマンダ・リゲッティ)を捜す青年ジャレッド・パダレッキ、彼に同情して協力するダニエル・パナベイカー、その恋人トラヴィス・ヴァン・ウィンクル、彼と共に別荘に向かうウィラ・フォード、ジュリアナ・ギル、アーロン・ヨー、アーレン・エスカーペタ、ライアン・ハンセン、殺人鬼ジェイソンの巨漢デレク・ミアーズ、その母親ナナ・ヴィジター、彼に殺害される若者ジョナサン・サドースキー、ベン・フェルドマン、ニック・メネル、アメリカ・オリーヴォ、地元の住民である犠牲者カイル・デイヴィス、警官リチャード・バージなどが共演している。