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フリー・ウィリー Free Willy (1993)

母親に捨てられ里親に預けられた少年と親から引き離されたオルカとの心の触れ合いを描く、製作総指揮リチャード・ドナー、監督サイモン・ウィンサー、主演ジェイソン・ジェームズ・リクターロリ・ペティオーガスト・シェレンバーグマイケル・マドセン他共演のドラマ。

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


ドラマ


スタッフ キャスト ■
監督:サイモン・ウィンサー
製作
ジェニー・ルー・トゥジェンド
ローレン・シュラー=ドナー
製作総指揮
アーノン・ミルチャン

リチャード・ドナー
原案
キース・ウォーカー
コーリー・ブレックスマン
脚本
キース・ウォーカー
コーリー・ブレックスマン
撮影:ロビー・グリーンバーグ
編集:O・ニコラス・ブラウン
音楽:ベイジル・ポールドゥリス
主題歌:マイケル・ジャクソンWill You Be There

出演
ジェイソン・ジェームズ・リクター:ジェシー
ロリ・ペティ:レイ・リンドリー
オーガスト・シェレンバーグ:ランドルフ・ジョンソン
マイケル・マドセン:グレン・グリーンウッド
マイケル・アイアンサイド:ダイアル
ジェイン・アトキンソン:アニー・グリーンウッド
リチャード・リール:ウェイド
ミケルティ・ウィリアムソン:ドワイト・マーサー
ケイコ:ウィリー

アメリカ 映画
配給 ワーナー・ブラザーズ
1993年製作 111分
公開
北米:1993年7月16日
日本:1994年3月12日
北米興行収入 $77,698,630
世界 $153,698,630


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー ■
太平洋岸北西部
少年院から脱走し、街中で物乞いや盗みをして暮らすジェシー(ジェイソン・ジェームズ・リクター)は、警察に追われ水族館に逃げ込む。

ジェシーはそこで、捕獲されたばかりのオルカ、ウィリー(ケイコ)を見て驚くが、警察に捕まってしまう。

その後ジェシーは、現れない母親に代わり、里親の元に預けられることになる。

里親グレン・グリーンウッド(マイケル・マドセン)とアニー(ジェイン・アトキンソン)に預けられたジェシーは、必ず現れると信ずる母親のことを想い、なかなか2人に心を開かない。

翌日、グレンにパークの中の水族館に連れて行かれたジェシーは、ランドルフ・ジョンソン(オーガスト・シェレンバーグ)の元に向かい、自分が描いた落書きを落とすように言われる。
...全てを見る(結末あり)

ジェシーは水族館に侵入した時に目撃したウィリーを目の前にして改めてその大きさなどに驚くが、ランドルフに近づくのは危険だと注意される。

ある日、水槽のペンキ塗りをしていたジェシーは、自分が吹くハーモニカにウィリーが反応したのに気づく。

また、ジェシーは調教師レイ・リンドリー(ロリ・ペティ)と仲良くなり、彼女の手伝いをしたりするようになる。

ある晩、家を抜け出して水槽のウィリーとの交流を楽しむジェシーは、誤って水槽に落下して気を失ってしまうが、ウィリーがそれを助ける。

ランドルフに介抱されたジェシーは、ウィリーが強暴だと言う人々の意見が理解できず、仕事も終わりウィリーと別れなくてはならないことを悲しむ。

しかし、ランドルフの提案で、ジェシーは夏の間水族館でバイトすることになり、グレンもそれを許可する。

パークの社長ダイアル(マイケル・アイアンサイド)は、ウィリーに芸を教え込み、早急にショーを開くことを考えるが、水槽が小さいことを、支配人のウェイド(リチャード・リール)に指摘される。

ダイアルは、それが失敗した場合は、ウィリーを殺して保険金を手に入れようとも考える。

誰が調教してもなつかないウィリーだったが、ジェシーと戯れる姿を見たランドルフとレイは驚いてしまう。

ジェシーは、ウィリーに芸を仕込むことをレイに頼まれ、先住民のランドルフとの親交も深める。

ウィリーとの心の触れ合いが深まる一方のジェシーだったが、グレンとアニーには心を開きかけるものの、母親が戻らないと言われたことで、再び塞ぎこんでしまう。

グレンとアニーの親切はジェシーに伝わるのだが、どうしても彼は、2人と波長が合わなかった。

ようやく、ウィリーのショーの目処が付いという知らせを受けたダイアルは、ジェシーの指示通りに見事な芸をするウィリーを見て、ショー開催を決める。

そしてショーの初日、緊張するジェシーがウィリーに芸をさせようとするが、観客に水槽で急き立てられて動揺するウィリーは全く芸が出来ず、逆に子供達を脅してしまう。

ショックを受けたジェシーは、ショーを見ていたグレンとアニー、そして、保護観察官のドワイト・マーサー(ミケルティ・ウィリアムソン)に励まされるが納得がいかなかった。

家出して旅に出ようとしたジェシーは、すぐ側の海にウィリーの家族が迎えに来ていることを知る。

さらにウィリーが金にならないと見た会社側が、水槽を壊しウィリーを殺そうとしている事に気づく。

それをランドルに知らせたジェシーは、会社が保険金100万ドルを手に入れようとしていることを知らされる。

ジェシーはウィリーを海に逃がすことを考え、ランドルフとレイもそれに協力する。

ジェシー達は、巨大な担架でウィリーを水槽から引き上げ、グレンのトラックを黙って持ち出し、ウィリーを乗せた貨車を牽引してマリーナまで運ぼうとする。

人目に付かないよう林道を通ったジェシー達だったが、道路を大木が塞ぎ立ち往生してしまう。

グレンとアニーは、ジェシーがウィリーを運んでいることを知り、彼の無線連絡を受けて現場に急行する。

ジェシーの気持ちを理解したグレンは、崖にはまってしまった貨車を、ウィンチで牽引して林道を脱出する。

その頃、ダイアルとウェイドもジェシーらを追っていた。

弱ってきたウィリーに、洗車場で水を浴びせた一行は、夜明け前にマリーナに到着する。

待ち構えていたダイアルらの制止を無視し、グレンはトラックと貨車ごとウィリーを海に放つ。

沖に向かったウィリーだったが、ダイアルが用意した船がウィリーの行き先にネットを張る。

ウィリーを呼び寄せたジェシーは、ウィリーに別れを告げ、母親の元に帰る指示を出す。

ジェシーに励まされたウィリーは、見事に防波堤を飛び越して沖に出ることに成功する。

そしてジェシーは、ウィリーとの別れの寂しさをこらえ、グレンとアニーに感謝する。


解説 評価 感想 ■

*(簡略ストー リー)
少年院から脱走したジェシーは、警察に追われ水族館に逃げ込む。
ジェシーは、捕獲されたばかりのオルカ、ウィリーに驚いてしまい、その後、警察に捕まり、里親の元に預けられることになる。
里親グレンとアニーに預けられたジェシーは、自分を捨てた母親のことを想い、なかなか2人に心を開かない。
翌日、ジェシーはグレンと共に、パーク内の水族館に向かい、親から引き離され自分と同じ境遇のウィリーの大きさに改めて驚く。
水族館でバイトをすることになったジェシーは、ウィリーが自分の行動に反応することに気づく。
一方、パークの経営者ダイアルは、ウィリーをショーの目玉にして収益を上げようとするが、それが失敗した場合は、ウィリーを殺して保険金を手に入れようと考えていた・・・。
__________

お互い母親から引き離された少年とオルカ、傷ついた心を交流で癒し合う姿を描く、心和み感動を呼ぶ物語。

アイスランド生まれのオルカ/ケイコの素晴らしい芸、CGを駆使した見事な映像、そして大ヒットした、エンドロールで流れるマイケル・ジャクソンの美しい主題曲“Will You Be There”なども印象に残る作品。

全世界で予想外のヒットを記録して、約1億5400万ドルの興行収入を上げ、後に続編2作が製作されることになる。
北米興行収入 $77,698,630

まだ少年ではあるが、人生の目標を見つけることができず、母親を想うだけの主人公と、無骨ではあるが、できる限りの愛情を注ぎ、決して甘やかしはしない里親とのギクシャクした関係が、ウィリーの救出で一つになるクライマックスは涙を誘う。

自分を愛してくれる人などを信じ愛すること、また、好きなこと、打ち込めるものを見つけることが、価値ある人生を送るために、どんなに大切かを教えてくれる作品でもある。

不良少年から、正義感溢れる大人顔負けの活躍を見せる、泣き顔も愛らしいジェイソン・ジェームズ・リクター、彼を温かく見守る水族館の調教師ロリ・ペティと管理人オーガスト・シェレンバーグ、厳つい風貌だが、それが逆にナイスガイとして強調される里親マイケル・マドセンと妻ジェイン・アトキンソン、ウィリーを金儲けの道具にしか考えないパーク社長マイケル・アイアンサイドと支配人リチャード・リール、保護監察官のミケルティ・ウィリアムソンなどが共演している。


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