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フリー・ファイヤー Free Fire (2016)

武器取引の交渉がこじれた末に起きる争いを描く、製作総指揮マーティン・スコセッシ、監督、脚本、編集ベン・ウィートリー、主演キリアン・マーフィアーミー・ハマーブリー・ラーソンシャールト・コプリージャック・レイナーサム・ライリー他共演の犯罪ブラック・コメディ。

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


ドラマ(サスペンス/犯罪)


スタッフ キャスト
監督:ベン・ウィートリー
製作:アンディ・スターク
製作総指揮
マーティン・スコセッシ
エマ・ティリンジャー・コスコフ
レノ・アントニアデス
デヴィッド・コス
サム・ラヴェンダー
ベン・ロバーツ
リジー・フランク
ダニー・パーキンス
ダン・マクレイ
脚本
エイミー・ジャンプ
ベン・ウィートリー
撮影:ローリー・ローズ
編集
エイミー・ジャンプ
ベン・ウィートリー
音楽
ベン・ソーリズブリー
ジェフ・バーロウ

出演
クリス:キリアン・マーフィ
オード:アーミー・ハマー
ジャスティン:ブリー・ラーソン
ヴァーノン:シャールト・コプリー
ハリー:ジャック・レイナー
マーティン:バボー・シーセイ
バーニー:エンゾ・シレンティ
スティーヴォ:サム・ライリー
フランク:マイケル・スマイリー
ゴードン:ノア・テイラー
ハウイー:パトリック・バーギン
リアリー:トム・デイヴィス
ジミー:マーク・モネロ

イギリス 映画
配給
A24(北米)
StudioCanal UK
2016年製作 90分
公開
イギリス:2017年3月31日
北米:2017年4月21日
日本:2017年4月29日
製作費 $7,000,000
北米興行収入 $1,799,310
世界 $3,719,380


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー
1970年代、ボストン
IRA
のメンバーであるアイルランド人のクリス(キリアン・マーフィ)とフランク(マイケル・スマイリー)に会うために、キャンピングカーで取引場所に向かうスティーヴォ(サム・ライリー)は、前日、バーで殴られたことをバーニー(エンゾ・シレンティ)に話す。

クリスとフランクは、仲介役のジャスティン(ブリー・ラーソン)と倉庫の前でスティーヴォとバーニーを待つ。

現れた義弟スティーヴォに不満を伝えて懲らしめたフランクは、ジャスティンに言い寄る彼に呆れる。

取引相手の仲介役オード(アーミー・ハマー)が現れ、クリスらが盗聴器を仕掛けていないか調べてある場所に向かう。

武器商人のヴァーノン(シャールト・コプリー)と仲間で元”ブラックパンサー”のマーティン(バボー・シーセイ)が現れる。
...全てを見る(結末あり)

銃を見せたヴァーノンは、クリスから、注文した”M16”ではなく”ベレッタAR70”だと言われて苛立つ。

ヴァーノンを落ち着かせたマーティンは、バンに満載されている量はなかなか手に入らないとクリスに伝える。

クリスは銃の出所を確認して試し撃ちを希望し、銃に弾を込めて撃つ。

ヴァーノンは現金を確認し、金額を数える。

銃を積むバンで待機していたゴードン(ノア・テイラー)とハリー(ジャック・レイナー)は、ヴァーノンからの連絡を待つ。

ヴァーノンは連絡してバンを呼び、スティーヴォは、”ジョン・デンバー”の”緑の風のアニー/Annie’s Song”を流しながら運転するハリーが、昨夜、殴られた相手だと気づき焦る。

ヴァーノンとマーティンは、相手に銃弾を渡さないことで意見が一致し、クリスは運び出された箱の中身をチェックする。

スティーヴォに気づいたハリーは襲い掛かり、二人は騒ぎを起こすものの制止される。

クリスに謝罪されても怒りが収まらないハリーは、スティーヴォが17歳の従妹を口説き、断れれたために顔を瓶で殴ったことを話す。

ヴァーノンと話し合ったクリスは、スティーヴォを痛めつける。

暴行を否定するスティーヴォを、家族なので自分が懲らしめるというフランクは、彼を痛めつけて謝罪させる。

スティーヴォは謝罪するものの、侮辱されたハリーは、銃を手にしたスティーヴォを銃撃する。

倒れたスティーヴォは発砲し、銃弾を受けたヴァーノンは動揺するが、オードとジャスティンから肩をかすっただけだと言われて落ち着く。

その場は銃撃戦となり、クリスも撃たれ、現金の入ったブリーフケースを持っていたマーティンも頭部を撃たれて倒れる。

現金を取りに行こうとしたヴァーノンは腕を撃たれ、意識を失いかけているマーティンをジャスティンが助けようとする。

双方以外から狙撃手のジミー(マーク・モネロ)とハウイー(パトリック・バーギン)が発砲して、ゴードンとフランクが撃たれる。

ヴァーノンは、ハリーとジャスティンに現金を取りに行くよう指示する。

オードは、箱からAR70を取り出して反撃する。

クリスに襲い掛かり発砲しようとしたヴァーノンは、銃の弾を抜かれてしまう。

クリスから、マーティンは諦めるようにと言われたジャスティンは、その場から離れようとして脚を撃たれ、ハリーを銃撃する。

ハウイーはオードに銃撃され、クリスの銃弾を受けたジミーは致命傷を負う。

バーニーはヴァーノンに射殺され、スティーヴォは親友の死を悲しむ。

小康状態の中で、ヴァーノンとオードは、狙撃手がどちらの味方か考える。

ジャスティンと意識し合う仲になっていたクリスは、食事の約束をしてフランクの様子を見に行く。

オードは狙撃手の一人がハウイーだと気づき、クリスの場所に移動するスティーヴォがハウイーを射殺する。

クリスはジャスティンを逃がすことをオードに提案し、ヴァーノンは撃たないことを約束する。

オフィスの電話が鳴り、ヴァーノンは、それで仲間を呼べるジャスティンに発砲する。

台車に身を隠して移動するクリスは、ジャスティンを逃がそうとする。

その場に向かったオードはハリーに脚を撃たれるものの、クリスに襲い掛かる。

スティーヴォがガスボンベに発砲して爆発が起き、クリスとオードは吹き飛ばされる。

フランクがオフィスに向かい、それを追ったヴァーノンは発砲する。

弾を手に入れようとするハリーは、バンのキーを持っているマーティンの元に向かい、彼が生きていたために驚く。

立ち上がったマーティンは、金をよこせと言いながらオードに発砲する。

ハウイーと仲間だったマーティンは、彼の死を確認して、ライフルで発砲し始める。

現金の入ったブリーフケースを拾ったマーティンは、その場に倒れる。

オフィスに着いたフランクは、ヴァーノンに気づき発砲する。

ハリーは、マーティンが死を確かめようとする。

建物から脱出しようとしたジャスティンは、追ってきたゴードンを銃撃する。

ジャスティンと揉み合いになったゴードンは銃を奪われ、撃たれて息絶える。

電話が鳴り、オフィスのドアを壊そうとするヴァーノンは、ゴードンが撒いたガソリンに気づく。

火を放たれたヴァーノンは、消火器で火を消そうとする。

電話に出たフランクは、火を消したヴァーノンに射殺される。

ヴァーノンは、電話の相手がセールスだということを確認する。

クリスの仲間リアリー(トム・デイヴィス)が、その場に到着する。

戻ったジャスティンは、ジミーのライフを手にするものの気を失ってしまう。

クリスはフランクの様子を見に行き、発砲して弾が切れたヴァーノンを射殺する。

仲間のサンディに電話をしたクリスは、来るはずのリアリーのことを尋ねるが、オードが電話線を切断する。

そこに現れたリアリーはクリスに声をかけられ、バールで脚を殴ったハリーに襲い掛かり怪力で痛めつける。

反撃したハリーは、バールでリアリーを殴り殺す。

ブリーフケースを手にしたハリーは、オードに発砲されながらバンに乗り込み、”緑の風のアニー/Annie’s Song”を流しながら、その場から逃げようとする。

それを阻止しようとしたスティーヴォは、ブリーフケースを奪うもののバンから振り落とされ、ハリーは彼の頭部に乗り上げ轢き殺す。

その瞬間に発砲したスティーヴォの弾丸を受けて、ハリーも死ぬ。

スプリンクラーが作動し、ブリーフケースを手にしたオードは、クリスに手を貸してバンに向かうが、意識が戻ったジャスティンに射殺される。

クリスも撃たれ、ブリーフケースを奪ったジャスティンは、瀕死のクリスから狙撃手のことを訊かれ、マーティンが雇ったと答える。

食事はまたの機会にとクリスに伝えたジャスティンは、その場から去ろうとするものの、パトカーが到着する。


解説 評価 感想

*(簡略ストー リー)
1970年代、ボストン
IRAのメンバーであるアイルランド人のクリスは、仲間のフランクと仲介役のジャスティンと共に、武器取引をするためにある倉庫に向かう。
仲介役のオードと共に現れた武器商人ヴァーノンとマーティンは、注文の銃と違っていることをクリスに指摘されるものの、何とか納得させる。
銃を運ぶハリーは、相手の運び屋のスティーヴォが従妹を暴行した男だと気づき、それをきっかけに双方の争いが始まる・・・。
__________

テレビ界で活躍し、「ハイ・ライズ」(2015)で注目を集めたベン・ウィートリーが脚本と編集を兼ねて監督した作品で、マーティン・スコセッシが製作総指揮を担当している。

武器取引の交渉がこじれた末の”IRA”と武器商人の争いを描く、犯罪ブラック・コメディ。

舞台は廃墟となった倉庫のみであり、密室で行われる武器取引の中、素人が絡んだために巻き起こる騒動を、ブラックジョークなど満載で描かれる異色作。

傍から見ると簡単に済むと思われる取引が激しい銃撃戦にまでなり、登場人物のほとんどが命を落とす展開に発展する。

1970年代の雰囲気を出す”ジョン・デンバー”のヒット曲”緑の風のアニー/Annie’s Song”が効果的に使われ、その時代のファッションやセリフなどが楽しめる作品ではあるが、前評判ほどの評価は得られず、興行的にも成功しなかった作品。

武器を手に入れようとする”IRA”のメンバーであるアイルランドキリアン・マーフィ、武器商人側の仲介者アーミー・ハマーIRA側の仲介者で最後まで生き残るブリー・ラーソン、武器商人をユーモアを交えて怪演するシャールト・コプリー、武器の運び屋ジャック・レイナーノア・テイラー、武器商人のバボー・シーセイIRA側の運び屋エンゾ・シレンティサム・ライリーIRAマイケル・スマイリー、武器商人側の狙撃手パトリック・バーギンマーク・モネロIRAの仲間トム・デイヴィスなどが共演している。


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