復活を考える悪夢を支配する”フレディ・クルーガー”と彼に利用される殺人モンスター”ジェイソン・ボーヒーズ”の壮絶な戦いを描く、主演ロバート・イングランド、ケン・カージンガー、モニカ・キーナ、ジェイソン・リッター、ケリー・ローランド他共演、監督ロニー・ユーによるスラッシャー・ムービー。 |
■ スタッフ キャスト ■
監督:ロニー・ユー
製作:ショーン・S・カニンガム
製作総指揮
ロバート・シェイ
ダグラス・カーティス
キャラクター創造
ウェス・クレイヴン
ヴィクター・ミラー
脚本
マーク・スウィフト
ダミアン・シャノン
撮影:フレッド・マーフィ
編集:マーク・スティーヴンス
音楽:グレーム・レヴェル
出演
フレディ・クルーガー:ロバート・イングランド
ジェイソン・ボーヒーズ:ケン・カージンガー
ローリ・キャンベル:モニカ・キーナ
ウィル・ローリンズ:ジェイソン・リッター
キーア・ウォーターソン:ケリー・ローランド
ギブ・スミス:キャサリン・イザベル
チャーリー・リンダーマン:クリス・マークエット
マーク・デイヴィス:ブレンダン・フレッチャー
トレイ:ジェシー・ハッチ
ビル・フリーバーグ:カイル・ラビーン
スコット・スタッブス:ロックリン・マンロー
ブレイク:デヴィッド・コップ
キャンベル医師:トム・バトラー
ウィリアムズ保安官:ゲイリー・チョーク
パメラ・ボーヒーズ:ポーラ・ショー
ボビー・デイヴィス:ザック・ウォード
アメリカ 映画
配給 ニュ ー・ライン・シネマ
2003年製作 97分
公開
北米:2003年8月15日
日本:2003年10月18日
製作費 $30,000,000
北米興行収入 $82,622,660
世界 $114,908,800
*詳細な内容、結末が記載されています。
■ ストーリー ■
多く人命を奪ったフレディ・クルーガー(ロバート・イングランド)は、人々によって葬られた。
その後、人々に怖い夢を見せて恐怖に陥れたフレディだったが、自分を忘れる方法を知られたために地獄をさ迷う。
しかしフレディは、自分を思い出させてくれる男を見つける。
殺人モンスターのジェイソン・ボーヒーズ(ケン・カージンガー)は、母パメラ(ポーラ・ショー)に扮したフレディから、エルム街に向い子供達を襲うように指示される。
スプリング・ウッド、エルム街。
高校生のローリ・キャンベル(モニカ・キーナ)は、親友のキーア・ウォーターソン(ケリー・ローランド)とギブ・スミス(キャサリン・イザベル)と共に過ごしていた。
そこにトレイ(ジェシー・ハッチ)とブレイク(デヴィッド・コップ)が現れ、町を去ったボーイフレンドのウィル・ローリンズ(ジェイソン・リッター)のことが未だに気になるローリは、現れた二人を迷惑に思う。 ギブはトレイといい雰囲気になり、ビールを取りに行ったブレイクは、キッチンの裏口のドアが開いていることに気づく。 トレイと愛し合ったギブは、シャワーを浴びる。 その間に、部屋に現れたジェイソンはトレイを殺し、それを知ったギブらは、叫びながら家を出る。 ギブらは、通りがかったパトカーの警官に事件を伝える。 現場の捜査は始めり、ウィリアムズ保安官(ゲイリー・チョーク)は、”フレディ・クルーガー”の仕業だと考える部下に、その名前を口にするなと言って噂が広がることを恐れる 警察署に呼ばれていたローリは、保安官補のスコット・スタッブス(ロックリン・マンロー)と話し、警官が話していた男の名前を思い出そうとする。 ”フレディ”の名前を思い出したローリは、次の瞬間、周囲の異変に気づき、目を潰された少女から、子供が大好きな”フレディ・クルーガー”が戻ってくると言われて意識が戻る。 その頃ブレイクは、フレディが犯人だと考えて敵をとることを考える。 その場に現れてブレイクを襲おうとしたフレディだったが、まだ殺すパワーは戻っていなかった。 その直後、父親が殺されていることに気づいたブレイクは、現れたジェイソンに襲われる。 ウェスティン・ヒルズ精神病院。 悪夢のことを考えるウィルは、同じ場所で起きた殺人だと言って、マークに不安を訴える。 ウィルは、ローリの父親キャンベル医師(トム・バトラー)が妻を殺したのは間違いないと、未だに信じていることをマークに伝える。 その後、二人は警備員の鍵を奪い、病院から抜け出す。 翌朝、怖くて眠ることができないローリを心配するキャンベルは、現れたウィリアムズ保安官から、ウィルとマークが病院から逃げたことを知らされる。 ウィリアムズは、心配するキャンベルに、秘密は絶対に漏れないと伝える。 登校したローリはキーアとギブに会い、ブレイクと父親も殺されたことを知らされる。 キーアは、正気を失ったブレイクが、トレイと父親を殺して自殺したと警察がかんがえていることを話す。 ローリが心配なチャーリー・リンダーマン(クリス・マークエット)は彼女に声をかけるものの、キーアに追い払われる。 キーアとギブから、夜のパーティに誘われたローリはそれを断り、警察で”フレディ”の悪夢を見たことを話す。 そこに現れたマークは、眠らない事だと言ってローリに忠告する。 ウィルも現れて怖がるローリと再会するが、驚いた彼女は気を失ってしまう。 その後マークは、警察が事件を封印し、フレディを思い出させないために、接触した子供達を病院に収容したと話す。 ウィルは、マークが話したせいで学校中にフレディのことが広まってしまったために、それを心配する。 子供達がフレディの夢を見始めると考えて、マークは町から離れようとすが、ローリに会うまで待ってほしいとウィルに言われる。 トウモロコシ畑で行われたパーティーに参加したローリは、再びチャーリーに声をかけられるものの、キーアは迷惑に思う。 嫌みを言うキーアに皮肉で答えたチャーリーは、その場を去る。 その場にウィルが現れたためにローリは驚き、それを気にするチャーリーは、キーアからダンスに誘われる。 マークや他の子供達と共に精神病院に入れられていたことを話したウィルは、今回の事件のことを訊く。 警察は何かを隠しているようなのだが、”フレディ・クルーガー”の名前を聞いたことをローリは話す。 事件の夜、キャンベルが家にいなかったことをローリに確認したウィルは、4年前の事件のことを話そうとするが、キーアに誘われてダンスをする。 酔って畑の中で眠ってしまったギブは、夢の中でフレディに襲われる。 ところが、現実の世界でジェイソンが襲撃を始め、ギブも殺されたため、フレディは彼女は自分のものだと言って悔しがる。 次々とその場の者達を殺し始めたジェイソンから逃れたローリらは、暴れ回る殺人鬼がフレディとは思えないために戸惑う。 ギブが犠牲になったことで動揺するキーアは、ローリとウィルに送ってもらう。 家に帰ろうとするローリに話し始めたウィルは、キャンベルが妻を殺すところを見てしまったことを伝える。 母親は交通事故で死んだと言われていたローリは、その場に現れたキャンベルから家に入るようにと指示される。 自分を病院に入れたキャンベルを責めるウィルは、ローリに二度と近づくなと警告される。 家に戻ったローリは、母親が交通事故死だった証拠を見せてほしいと父キャンベルに伝える。 精神病院で働きウィルのことも知っていたキャンベルを責めるローリは、眠らせようとする父の話を聞かずに部屋に入り、窓から外に逃げる。 待っていたウィルの車に乗ったローリは、情報集めの達人であるマークに相談しようとする。 死んだ兄ボビー(ザック・ウォード)のことを考えていたマークは、眠ってしまう。 マークは悪夢の中でフレディに襲われ、その場に現れたローリとウィルの前で息絶え、”フレディが戻った”という火傷痕が背中に残る。 翌日、犠牲者の写真を隠したウィリアムズ保安官は、ホッケーマスクの男の情報を話すスタッブスに、犯人は分かっていると伝える。 学校は閉鎖され道路を封鎖したウィリアムズは、以前にも阻止したことがあるとスタッブスに伝えるものの、犯人の名前は話さなかった。 殺人鬼ジェイソンに似た男が現れたことを重要視するスタッブスだったが、ある秘密を守ることで町の平和を守ってきたとウィリアムズに言われ、口出しするなと警告される。 ウィルは、ローリ、キーア、チャーリー、ビル・フリーバーグ(カイル・ラビーン)らを集めて、フレディのことについて話す。 それは夢の中で起きることであり、ホッケーマスクの男の対処方法を考えていたところにスタッブスが現れて、その男”ジェイソン・ボーヒーズ”のことを話し始める。 皆を助けに来たと言うスタッブスは、1957年にクリスタル・レイクで11歳でおぼれ死んだジェイソンは、それ以来、キャンプ場に人が来ると墓から這い出すと話す。 それを真似ているのが今回の犯人だと言うスタッブスだったが、チャーリーは本人だと考え、フレディがジェイソンを生き返らせたとも思えるとウィルが意見する。 フレディはパワーが戻るまでジェイソンに人を殺させて、自分が復活したと思わせて恐怖心を煽るが、ジェイソンを止められなくなったとウィルは考える。 フレディは火が、ジェイソンは水が弱点であることを確認したウィルらは、生贄を捧げるためにローリを拘束しようとする。(ローリの夢) 眠ってしまっていたローリの悪夢は始まり、フレディに襲われる。 ローリを目覚めさせたウィルは、彼女が夢の中で引きちぎったフレディの耳を握っていたために何でも起きることを確認し、どんな状況でも殺されると考える。 夢を見ると殺されると言うローリだったが、ウィルは病院で夢を見なかったと伝え、”ヒプノシル”という薬のせいかもしれないということで、ネットで検索してそれを調べる。 それが夢を抑制する試験薬であることを知ったウィルらは、病院に忍び込んで盗もうとする。 ウィルらは病院に侵入し、同じ頃、警報に気づいた警備員は何者かに殺される。 夢を抑制できない子供達が昏睡状態で眠っている場所で、ローリは、それを行っている責任者が父であることを知る。 マリファナを吸いハイになりながらヒプノシルを見つけたビルは、異様な虫のようなものに襲われて薬を捨ててしまう。 それに気づいたウィルらはジェイソンに襲われ、スタッブスが殺される。 ジェイソンに立ち向かったビルは、睡眠薬の注射を打つものの殺される。 夢の中でフレディと戦ったジェイソンは、弱点の水で攻められる。 ジェイソンが有利に戦えるように、ウィルらは眠っている彼をクリスタル・レイクに運ぼうとする。 フレディは、少年に戻ったジェイソンの脳の中を見て、最も恐れているものを探ろうとする。 ローリは、フレディを捕まえるために、15分だけ眠ることをウィルに伝える。 眠って夢を見たローリは、クリスタル・レイクのキャンプ場でジェイソンがいじめられているのを知り、監視員に報告するもののフレディが現れる。 ローリは、湖に落ちたジェイソンを助けようとするが、フレディが彼に襲い掛かる。 苦しむジェイソンに人工呼吸をするよう指示したウィルだったが、車が横転してしまう。 フレディに襲われそうになったローリは、15分経っても目覚めることができない。 クリスタル・レイクに着いたウィルらは、起こしても目覚めないローリを運んでキャンプ場に入る。 自宅に入ったローリは、フレディが母を殺したことを知り、その場から逃げる。 ウィルらは目覚めたジェイソンに襲われ、キーアを助けようとしたチャーリーが叩きのめされる。 フレディは、ウィルがローリを目覚めさせたために現実に現れ、ジェイソンと戦う。 森に運ばれたチャーリーは、助けを呼びに行くようにとキーアに伝えて息を引き取る。 ローリとウィルに気づいたキーアは、現れたフレディを挑発して二人を逃がす。 キーアは、背後から迫ったジェイソンに殺されてしまう。 ボートで逃げようとしたウィルだったが、ローリは、母を殺したフレディが死ぬのを確認するまで動かないと言い張る。 激しい戦いを続けるフレディとジェイソンは、ローリとウィルが放った火でガスタンクが爆発したため、吹き飛んで湖に沈む。 ローリとウィルは、水から上がったフレディに襲われそうになる。 背後から迫ったジェイソンは、切断した爪でフレディの背中を突き刺し、水中に落下する。 ジェイソンのマチェーテでフレディの首を切り落としローリは、ジェイソンが沈んでいくのも確認して、ウィルと共にその場を去る。 翌朝、フレディの頭部を掴んだジェイソンは湖から姿を現す。
...全てを見る(結末あり)
患者として入院させられていたウィルは、エルム街で起きた事件のニュースを見るが、看護師にテレビを消されて騒ぎ出し、同じ患者で友人のマーク・デイヴィス(ブレンダン・フレッチャー)が彼を落ち着かせる。
参考:
・「13日の金曜日」(1980)
・「13日の金曜日 PART2」(1981)
・「13日の金曜日 PART3」(1982)
・「13日の金曜日 完結編」(1984)
・「新・13日の金曜日」(1985)
・「13日の金曜日 PART6 ジェイソンは生きていた!」(1986)
・「13日の金曜日 PART7 新しい恐怖」(1988)
・「13日の金曜日 PART8 ジェイソンN.Y.へ」(1989)
・「13日の金曜日 ジェイソンの命日」(1993)
・「ジェイソンX 13日の金曜日」(2002)
関連作
・「フレディVSジェイソン」(2003)
リブート・リメイク
・「13日の金曜日」(2009)
*(簡略ストー リー)
スプリング・ウッド、エルム街。
人々から忘れ去られていた悪夢の支配者”フレディ・クルーガー”は、殺人モンスターの”ジェイソン・ボーヒーズ”を利用して復活を考える。
高校生のローリは、家に呼んだ男子生徒が殺される事件で動揺し、犯人と思われる”フレディ”のことを警察が隠していることに気づく。
悪夢を見てフレディに襲われたローリは、事件を知り精神病院から逃げて来たボーイフレンドのウィルから、母親を殺したのは医師である父キャンベルだと言われる。
その後、ジェイソンに人を殺させてパワーを取り戻そうとするフレディは、ローリの友人らの夢に現れて襲い掛かる・・・。
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ホラー・ムービーを代表する2大キャラクターである、悪夢を支配する”フレディ・クルーガー”と殺人モンスター”ジェイソン・ボーヒーズ”が登場するという、ファンにはたまらないビッグな顔合わせが話題になった作品。
フレディがジェイソンを利用して復活を考える、やや協力体制的に始まる序盤から、二人の恐怖に気づいた若者達の対抗策、そして、終盤の主人公二人の壮絶な戦いまで、息つく暇もない攻防戦が繰り広げられる内容となっている。
基本的には、忘れ去られていたエルム街での復活を企むフレディを中心に描いた作品なのだが、殺人モンスターのジェイソンの迫力も凄まじく、それに対抗する高校生達の活躍も見所の作品。
夢の世界と現実の世界の殺人鬼が戦う設定であるため複雑な内容なのだが、脚本に苦労しただけあり、まずまずうまくまとめてある。
北米興行収入は約8300万ドル、全世界では約1億1500万ドルのヒットとなった。
本作がフレディ役としては最後の演技となった、夢の支配者を演ずるロバート・イングランド、結局は生き延びるラストが怖い、殺人モンスター”ジェイソン”のケン・カージンガー、二人に襲われる高校生モニカ・キーナ、精神病院に入れられていた彼女のボーイフレンドのジェイソン・リッターと友人ブレンダン・フレッチャー、死亡したその兄ザック・ウォード、ローリ(モニカ・キーナ)の親友ケリー・ローランドとキャサリン・イザベル、犠牲者となる高校生クリス・マークエット、ジェシー・ハッチ、カイル・ラビーン、デヴィッド・コップ、フレディの秘密を知る医師でローリの父親トム・バトラー、保安官のゲイリー・チョーク、ジェイソンの母親ポーラ・ショーなどが共演している。