サイトアイコン That's Movie Talk!

FRANK -フランク- Frank (2014)

常にかぶり物姿の風変わりなバンドリーダーらとミュージシャン志望の青年の奇妙な関係を描く、監督レニー・アブラハムソン、主演マイケル・ファスベンダードーナル・グリーソンマギー・ジレンホールスコット・マクネイリーカーラ・アザールフランソワ・シヴィル他共演のコメディ・ドラマ。

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


ドラマ(コメディ)

マイケル・ファスベンダー / Michael Fassbender / Pinterest


スタッフ キャスト
監督:レニー・アブラハムソン

製作
エド・ギニー
デヴィッド・バロン
スティーヴィー・リー
製作総指揮
テッサ・ロス
キャサリン・バトラー
アンドリュー・ロウ
原作:ジョン・ロンソン
脚本
ジョン・ロンソン
ピーター・ストローハン
撮影:ジェームズ・マザー
編集:ネイサン・ヌーゲント
音楽:スティーヴン・レニックス

出演
フランク:マイケル・ファスベンダー
ジョン・バロウズ:ドーナル・グリーソン
クララ・ワグナー:マギー・ジレンホール
ドン:スコット・マクネイリー
ナナ:カーラ・アザール
バラク:フランソワ・シヴィル
フランクの母親:テス・ハーパー

イギリス/アイルランド 映画
配給
マグノリア・ピクチャーズ(北米)
Element Pictures(アイルランド)
2014年製作 95分
公開
イギリス/アイルランド:2014年5月9日
北米:年月日
日本:2014年10月4日
製作費 $1,000,000
北米興行収入 $645,190
世界 $1,897,360


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー
イングランド
ミュージシャンを目指すジョン・バロウズ(ドーナル・グリーソン)は、会社勤めをしながら夢を追っていた。

ある日ジョンは、入水自殺しようとしたバンド”ソロンフォルブス”のキーボード担当のルーカスが警官に助けられる現場を目撃し、バンドのマネージャー兼、音響担当のドン(スコット・マクネイリー)から事情を聞く。

ドンから、ルーカスの代役でキーボードを任せたいと言われたジョンは、リハーサルに誘われる。

その夜、ステージに向かったジョンは、テルミンのクララ・ワグナー(マギー・ジレンホール)、ドラムのクララ(マギー・ジレンホール)、ギターのバラク(フランソワ・シヴィル)、そして、奇妙な張り子のかぶり物で現れた、リーダーのボーカル、フランク(マイケル・ファスベンダー)と共に演奏を始める。
...全てを見る(結末あり)

機械のトラブルで演奏を中止したバンドは、その場を去る。

その後、フランクの推薦で再びバンドに誘われたジョンは、アイルランドへの旅に参加することになる。

ジョンは、かぶり物のままのフランクが、出国する際に診断書を見せて手続きをしている姿を見て不思議に思う。

ドンから、フランクがかぶり物を絶対にとらないと言われたジョンは驚き、食事も液状の食品をストローで飲むことを知る。

気にするなと言うドンは、自分も精神科病院の入退院を繰り返しているとジョンに伝える。

フェリーでアイルランドに向かい、車で森の中の家に着いたジョンは、アルバムが完成するまで滞在することをドンから知らされて戸惑う。

仕事があったものの、仕方なく皆に付き合うことになったジョンは、その様子などを”Tumblr”のブログに書く。

ドンの”病気”が出て騒ぎも起きながら、そんな生活にも慣れてきたジョンは、作曲のテーマが見つからないことで悩んでいることをフランクに話す。

フランクの才能を皆に知らせるべきだと考えるジョンだったが、相棒のクララは人の意見を気にしないと言われる。

新たなバンド活動を開始すると言うフランクの行動などを動画にしたジョンは、それを”YouTube”で公開し、彼の魅力。

ドンと話したジョンは、フランクがカンザス州のブラフ・シティ出身だとしか知らないと言われる。

数日後ドンは、家賃未払いのために家が貸し出されたため、ある家族が現れたことで動揺する。

祖父が遺してくれた金があるので、皆のために使いたいと伝えたジョンは、感謝するフランクに抱きしめられる。

戸惑う家族の妻と外で話したフランクは心触れ合い、彼女に納得してもらう。

その後、苦労ばかりの日々が続き、ジョンの現金も減るばかりの状況の中で、彼は何かを感じて曲ができる。

それをフランクに伝えたジョンだったが、彼とクララが編曲してしまう。

ジョンは、資金を提供したにも拘わらず曲が却下されたという愚痴を”Twitter”に投稿する。

そして、ついに曲は完成し、皆は達成感を感じる。

翌日、フランクが首を吊っているのを見つけたジョンは、皆と共に彼を助ける。

それがドンだと分かった皆は、ドンの遺体をボートに乗せて火葬にし、遺灰をグローナットの缶に入れる。

動画を無断でネット上に流したことでクララに問い詰められたジョンは、そのおかげで、テキサスで行われる音楽祭”サウス・バイ・サウスウエスト/SXSW”のオファーがあったことを伝える。

フランクは、動画を見た者が2万3700人いることを知り驚く。

納得しないクララに責められたジョンは、ジャグジーで彼女と愛し合うものの、テキサスで失敗したらナイフで刺すと言われる。

テキサス
祈りを捧げながらドンの遺灰を撒いたフランクだったが、クララが本物のグローナットだと気づき、バラクから缶を間違えたと言われる。

オースティン
会場の受付係シモーネとアリスに誘われてパンケーキ店に向かったジョンらは、自分たちの知名度の低さを指摘される。

音楽の方向性を変えるべきだと考えたジョンは、何とかバンドを有名にしたいという気持ちを皆に伝える。

任せてほしいと言うフランクは曲に変化を加え、ジョンもそれに協力する。

会場に向かったフランクは興奮し、クララは、彼をこの場から出すようにとジョンに指示する。

その後、ホテルに戻ったジョンはフランクがいないことに気づき、街に出て彼を捜す。

クララと共に路地にいたフランクに話しかけたジョンは、彼女にナイフで脚を刺されてしまう。

クララは暴行罪で逮捕され、その後フランクはベッドで眠り続ける。

ナナから自分が病気だと言われたジョンは、ライブを前に帰るつもりの彼女に、動画の再生回数が76万回を超えたと伝える。

その数字にフランクは驚くが、ナナとバラクはその場を去る。

フランクと共に会場に向かったジョンは、彼が女装してステージに上がったために驚く。

演奏を始めたジョンだったが、倒れたフランクから最低の曲だと言われる。

その後、ジョンとフランクは、モーテルの部屋代も払えない状況の生活を始める。

クララがいなければ曲を作る気になれないと言うフランクのわがままに嫌気がさしたジョンは、彼に顔を見せるように迫り争いになる。

興奮して部屋から飛び出したフランクは道路で車に轢かれてしまい、ジョンは、かぶり物が壊れて外れた彼が走って逃げたことを知る。

その直後にジョンも轢かれてしまい、病院で治療を受ける。

回復して退院したジョンは中華料理店に向かい、動画を見た客から声をかけられ、姿を消したフランクがネット上で話題になっていることを知る。

クララらが出演しているクラブに向かったジョンは、ナナが正しかったと言って謝罪する。

フランクを捜したジョンは、ネット上の情報で、彼がカンザスブラフ・シティの実家にいることを知る。

フランクの家を訪ねたジョンは、彼の母親(テス・ハーパー)に歓迎される。

その場にいたのは素顔のフランクで、ジョンは彼の両親と話す。

フランクが14歳の時に父親が、仮装パーティーのためにかぶり物を作ってやったのがきっかけとなり、その後も被り続けたことをジョンは知る。

両親から、被り始めたことに理由はなく精神疾患だと言われたジョンは、自分のせいだとフランクに伝えて謝罪し、帰ろうとする。

ジョンと共にクララたちの元に向かったフランクは、感じたことをつぶやき始め、バラクからマイクを渡される。

愛について歌い始めたフランクは涙し、ナナとバラク、そしてクララは演奏を始める。

フランクらの姿を見て安心したジョンは、その場を去る。


解説 評価 感想

*(簡略ストー リー)
イングランド
ミュージシャンを目指す青年ジョン・バロウズは、ひょんなことからバンド”ソロンフォルブス”のキーボードを任されることになる。
常に奇妙なかぶり物姿のリーダー、フランクの姿を見て驚くジョンは、彼に気に入られてアイルランドにも同行する。
メンバーと共に森の中の家でアルバムづくりを始めたジョンは、才能豊かで魅力的なフランクに興味を持ち始めるのだが・・・。
__________

ウェールズ人ジャーナリストのジョン・ロンソンが、雑誌に投稿した記事を基に製作された作品。

常にかぶり物姿の風変わりなバンドリーダーらとミュージシャン志望の青年の奇妙な関係を描くコメディ・ドラマ。

1970~1980年代に活躍したイギリスのミュージシャンであるコメディアン、クリス・シーヴィの持ちネタ”フランク・サイドボトム”をモデルにした作品であり、主人公フランクのかぶり物はほぼ同等のデザインとなっている。
原作、脚本のジョン・ロンソンは、フランク・サイドボトム・バンドのキーボードを担当していた。

風変わりなかぶり物姿の主人公は一見、不気味に見えるが、とぼけた雰囲気で人を惹きつける魅力を感じさせるキャラクターであり、ブラックユーモア満載の内容の中で、心温まる物語に仕上がっている。

表情が見えない主人公の心の中を様々な考えで観客に探らせようとする、レニー・アブラハムソンの粋な演出も見逃せない。

終盤まで素顔を見せない愛すべきキャラクターのフランクを熱演するマイケル・ファスベンダー、彼との交流で成長するミュージシャン志望の青年ドーナル・グリーソン、常に攻撃的なバンドメンバーでテルミン奏者のマギー・ジレンホール、心の病を抱えるバンドのマネージャーであり音響担当のスコット・マクネイリー、ドラマーのカーラ・アザール、ギタリストのフランソワ・シヴィル、フランクのは母親テス・ハーパーなどが共演している。


モバイルバージョンを終了