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四十挺の拳銃 Forty Guns (1957)

町を牛耳る女牧場主と通りがかりの法の執行官との関係を描く、製作、監督、脚本サミュエル・フラー、主演バーバラ・スタンウィックバリー・サリヴァンディーン・ジャガー他共演の西部劇。

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


西部劇


スタッフ キャスト ■
監督:サミュエル・フラー

製作:サミュエル・フラー
脚本:サミュエル・フラー
撮影:ジョゼフ・F・バイロック
編集:ジーン・ファウラーJr.
音楽:ハリー・サックマン

出演
ジェシカ・ドラモンド:バーバラ・スタンウィック

グリフ・ボネル:バリー・サリヴァン
ネッド・ローガン保安官:ディーン・ジャガー
ブローキー・ドラモンド:ジョン・エリクソン
ウェス・ボネル:ジーン・バリー
チコ・ボネル:ロバート・ディックス
ジョン・チザム連邦保安官:ハンク・ウォーデン

アメリカ 映画
配給 20世紀FOX

1958年製作 80分
公開
北米:1957年9月
日本:未公開


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー ■
アリゾナ準州
カリフォルニアに向かおうとする連邦保安官グリフ・ボネル(バリー・サリヴァン)は、二人の弟ウェス(ジーン・バリー)とチコ(ロバート・ディックス)と共にある町に立ち寄る。

町の連邦保安官ジョン・チザム(ハンク・ウォーデン)は、グリフが現れたのを知り彼と言葉を交わすが、その後、町を去ろうとする。

目の悪いチザムは、町の暴れ者ブローキー・ドラモンド(ジョン・エリクソン)に捕まり銃撃されてしまう。

ブローキーは、瀕死のチザムを見てせせら笑い、町で無法の限りを尽くす。

それを知ったグリフは、ウェスとチコに援護させ、ブローキーを叩きのめす。

その後、ブローキーの姉で、町を牛耳る牧場主のジェシカ・ドラモンド(バーバラ・スタンウィック)が、40人の手下を連れて現れる。

すると、ジェシカの部下でもある郡保安官ネッド・ローガン(ディーン・ジャガー)は、ブローキーを釈放してしまう。
...全てを見る(結末あり)

数日後、グリフはジェシカの部下を逮捕するため、彼女の屋敷を訪れる。

腕の立つグリフの噂を知るジェシカは、素直にそれに従い、部下や同席していたローガンに席を外させ、彼と酒を酌み交わす。

捕らえられた男はジェシカの秘密を知っていたため、それがバレるとまずいローガンは、彼女の手下を使い男を抹殺する。

男を撃った銃弾から、犯人が分かったグリフは、再び彼女の牧場に向かう。

ジェシカに会ったグリフは竜巻に襲われ、落馬した彼女を助け、二人は小屋で身の上話を始める。

早くして両親を亡くし、牧場を受け継ぎ、幼い弟を自分の手で育てたジェシカは、人を操る才能を発揮した。

ローガンを町の保安官にして、ビジネスや郡の議会にも入り込み、ジェシカは大成功したのだった。

そんなジェシカは、グリフに銃を捨てて自分との人生を歩む提案をする。

一方、グリフに復讐しようとするブローキーだったが、ジェシカのことを考えたローガンがそれを制止する。

しかしローガンは、グリフを罠にはめ殺す計画を密かに練っていた。

弟チコを、両親の待つカリフォルニアに旅立たせたグリフとウェスは、ローガンらに呼び出される。

ローガンの思い通りになる寸前で、戻ってきたチコがグリフを狙っていた男を倒す。

その後、グリフはジェシカの屋敷に向かい、何かを企んでいるブローキーが、このままでは命を落とすと彼女に警告する。

その時、ローガンに銃撃されたグリフは彼を殴り倒し、自分への思いだけで仕えてきた彼の気持ちをジェシカは知る。

ジェシカは、一連の事件がローガンの仕業だと知り、彼に手切れ金の小切手を渡し追い払う。

ローガンが、グリフに嫉妬していたことを知ったジェシカは、彼に愛を告げる。

それを受け入れかけたグリフだったが、二人は、絶望したローガンが首を吊って自殺したことを知る。

やがて、町の保安官となったウェスが、銃砲店の娘と結婚式を挙げるが、その直後、彼はブローキーに射殺されてしまう。

その後、グリフはブローキーを捕らえ、不正が発覚してしまったジェシカは、全てを失う危機に陥ってしまう。

もはや根回しも出来なくなったジェシカは、ブローキーに助けられないことを伝える。

連邦刑務所に移送されることになったブローキーは、隙を見てジェシカの銃を奪い、彼女を人質に発砲する。

ブローキーはグリフを呼び出すが、彼は容赦なくジェシカを銃撃する。

さらにグリフは、ブローキーに何発もの銃弾を浴びせて殺し、ジェシカには急所を外したことを告げて立ち去る。

その後、回復したジェシカは権力を失い平民となり、ウェスの妻に同情する。

グリフは、ジェシカのことは愛していると認めながら、ウェスの後を継ぎ、町の保安官になったチコに別れを告げて旅立とうとする。

そして、グリフを追うジェシカは彼の馬車に飛び乗り、二人はカリフォルニアに向かう。


解説 評価 感想 ■

*(簡略ストー リー)
西部にその名を轟かせる連邦保安官のグリフ・ボネルは、40人の部下を引き連れて町を牛耳る女牧場主のジェシカ・ドラモンドの存在を知る。
町に自分の部下ローガンを保安官として送り込み、ビジネスや郡の議会も支配する権力者であるジェシカに逆らうものはいなかった。
グリフは、ジェシカの弟ブローキーの暴挙を封じ込めて、その噂を知る彼女に一目置かれる。
敵対するかに見えた二人だったが、お互いの力を理解し、やがて惹かれ合うようになる。
しかし、それが災いしたグリフに命の危機が迫り、同時にジェシカは権力を奪われかねない立場となる・・・。
__________

ハリウッドの一つのパターンでもある、お決まりのヒューマニズムをベースにしたストーリーを、”無視”に近い形で表現した、鬼才サミュエル・フラーが放つ異色の西部劇。

盲人を容赦なく銃撃し、愛する二人を結婚式の場で引き裂き、そして、助ける目的で女を銃撃する衝撃的なクライマックスの決闘など、究極のリアリズムで見せる、西部劇ファンならずとも、度肝を抜かれるシーンや見せ場の多い作品でもある。

冒頭で、40人の荒くれ者を引き連れて颯爽と原野を疾走する、バーバラ・スタンウィックの凄まじいばかりの威圧感とその勇姿に圧倒される。

そんな彼女がその後は、意外にも思慮深い一面も覗かせ、威厳ある保安官と兄弟の愛はあっさりと描かれているところなどメリハリの利いた演出も見事だ。

物語の中で周囲とは次元の違う、主人公のバーバラ・スタンウィックバリー・サリヴァンの会話やロマンスも、シネマスコープの画面と共に、スケールの大きさを感じさせてくれる。

主人公への愛から、悪徳保安官でいるしかなかった、悲しい運命をたどるディーン・ジャガー、悪の限りを尽くす主人公の弟ジョン・エリクソン、保安官(B・サリヴァン)の頼れる弟達役ジーン・バリーとロバート・ディックス、町の連邦保安官ジョン・フォード一家の名優ハンク・ウォーデンの出演も嬉しい。


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