フォーエヴァー・ヤング Forever Young (1992)

半年後。
自宅に引き籠ったダニエルを訪ねたハリーは、例の冷凍実験で、人間で行われる1年間のテストをするはずだった者がクビになったことを知らせる。

症状が変わらないため移送されることになったヘレンを見舞ったダニエルは、ハリーの元に向い、自分が実験台になることを伝える。

ダニエルは、もしヘレンが目覚めたら起こしてほしいとハリーに頼む。

それを承諾したハリーは、実験を始める。

1992年、53年後。
シングルマザーのクレア・クーパー（ジェイミー・リー・カーティス）は、息子ナットと暮らしていた。

ある日、ナットと親友のフィリックス（ロバート・ハイ・ゴーマン）は、空軍基地に立ち寄る機会があり倉庫に侵入してしまう。

その場で遊んでいた二人は、不思議な装置を見つけて操作してしまう。

突然、装置が開き、袋の中に人間（ダニエル）がいることに気づいた二人は、ナットがジャケットを掴まれたため驚いて逃げる。

家に戻った二人は、クレアに冷凍人間のことを話すものの信じてもらえない。

その頃、倉庫ら抜け出したダニエルは、ハリーに電話をするものの繋がらず、今が1992年だということに気づく。

翌日、基地に向かったダニエルはウィルコックス中佐（デヴィッド・マーシャル・グラント）に会い、機密計画だった”プロジェクトB”のことを話す。

しかし、ウィルコックスが自分の話を全く信じていないことを知ったダニエルは、その場から姿を消す。

遊んでいたナットとフィリックスは、ジェケットについていた住所で場所を知ったダニエルが現れたために驚き、裏庭のツリーハウスに逃げ込む。

二人を落ち着かせたダニエルは、近所に住んでいるはずのハリーを捜す。

図書館で古い資料を調べたダニエルは、女性職員の協力を得られることになる。

ツリーハウスで寝ることになったダニエルは、クレアが元恋人から暴力を受けていることに気づき、家に向い彼を叩きのめして追い出す。

動揺するクレアだったが、看護師である彼女は、男運の悪いことを話ながらダニエルの傷の手当てをする。

帰宅したナットとフィリックスは、その場にダニエルがいたために驚く。

クレアはダニエルに二人を紹介し、彼を信用して泊めることにする。

翌朝、ダニエルはナットから航空ショーに誘われるもののそれを断り、クレアに感謝してその場を去る。

その後、連絡のあったハリーという人物に会ったダニエルだったが、人違いだった。

呆然とするダニエルは、上空を飛行する自分がテストした”B-25”を見て懐かしく思い、その場に向かう。

操縦席に乗ってみたダニエルは、かつての自分を思い出す。

図書館に電話をするもののまだ手掛かりは掴めず、ダニエルはその場でクレアに出くわす。

悩みを聞くというクレアに、どうしても会わなくてはならない友人が見つからないことと、愛する人を失い何もかも捨ててしまったことを話す。

そこに、クレアと付き合っている医師のジョン（ニコラス・スロヴォイ）が現れ、彼女はダニエルを紹介する。

その頃ウィルコック中佐は、倉庫から運び出された、ダニエルが話していた装置の存在に気づく。

それを上層部に知らせたウィルコックスは、ダニエルを捜すよう指示される。

翌日、クレアのクローゼットの水漏れを直す材料を買いに行ったダニエルは、ヘレンにプロポーズしようとしたダイナーが、まだ残っていることに気づく。

店内に入ったダニエルは、席に座り当時を思い起こす。

水漏れの原因の屋根を直していたダニエルは、ナットから好きな女の子アリスについての質問を受けていたのだが、突然、体の自由がきかなくなり落ちそうになってしまう。

その夜、”ビリー・ホリデイ”のCDをクレアが流したため、ダニエルはヘレンを思い出し感傷に浸る。

クレアはダニエルに寄り添い、二人は抱き合いキスをするが、彼は済まないことをしたと言って謝罪する。

ダニエルに、アリスに思うことを伝えるべきだと助言されたナットは、彼女の家に向い木に登る。

小石を投げてアリスに気づかせたナットは、窓を開けた彼女の前で歌を歌う。

そこにアリスの父親（アート・ラフルー）が現れ、ナットは彼女に愛の告白をする。

父親に帰るように言われたナットだったが、アリスが自分のことを見つめていることに気づく。

その頃、軍の冷凍実験の責任者である科学者キャメロンに、ある連絡が入る。

帰宅したナットは、ダニエルが出て行くことを知り、手に入れたフライトジャケットを渡す。

二人は、ツリーハウスでフライトのシュミレーションを楽しむ。

その直後に、ダニエルは発作を起こして病院に運ばれ、ジョンが彼の診察をすることになる。

ナットからダニエルのことを聞いたクレアは驚き、ジョンは、FBIに指名手配されているダニエルの血液の異常を確認する。

ウィルコックス中佐は、空路到着したキャメロンを迎える。

治療を受けたダニエルは、様子を見に来たクレアに、自分は1907年生まれで、親友の科学者ハリーの実験台になったことを伝える。

ハリーの件で女性からのメッセージが残されていたことを知ったダニエルは、その場から抜け出そうと考える。

クレアは、ダニエルが急速に老化していると言うジョンを説得して、彼をこの場から出す手助けを頼む。

ジョンの協力を得て病院を脱出したダニエルとクレアそしてナットは、連絡のあった女性の元に向い、亡くなったハリーの娘スーザンに会う。

病院でダニエルを見つけられないウィルコックスは、ハリーの娘の住所と、彼の実験で冷凍されたダニエルの資料をキャメロンに渡す。

装置の不備を発見したハリーはダニエルを生き返らせようとしたが、化学薬品の火災で死亡したということだった。

開戦で実験は忘れ去られ、50年間も放置されたとことをキャメロンは知らされる。

スーザンの好意で資料を調べたダニエルは、ハリーの日記帳を確認して、老化を止めるのは不可能であることを知る。

心沈むダニエルだったが、受け取ったヘレンの写真に写っているのが2歳のスーザンだと知らされる。

死んだと思っていたヘレンが生きているとスーザンに言われたダニエルは、彼女が故郷に戻ったという話を聞く。

車では無理だと考えたダニエルは航空ショーに向い、ダニエルとクレアに別れを告げて”B-25”を操縦して離陸する。

何んとしてもダニーを捕えようとするウィルコックスらの考えが理解できないクレアは、現在の科学がハリーの実験より遅れているため、ダニーの協力が必要であることをキャメロンから説明される。

スーザンから受け取ったハリーの日記帳をキャメロンに渡したクレアは、ナットの姿が見えないため、彼が”B-25”に乗ったことに気づく。

ダニエルは操縦席にナットが現れたために驚ものの。心強く思う。

キャメロンは、ハリーの研究資料に満足して、”B-25”が着陸したら現場に連れて行くことをクレアに約束する。

岬に建つ目的の家を確認したダニエルだったが、体調に異変を感じ、ナットに操縦桿を握らせる。

ナットは、ダニエルの指示を受けながら機体を無事に着陸させる。

すっかり老人になてしまったダニエルは、ナットに支えながらヘレンの家を訪ねる。

ヘレンと再会したダニエルはプロポーズして、それを受け入れてくれた彼女を固く抱きしめる。

駆け寄ったナットは、二人と共に海を見つめる。