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フォロウィング Following (1998)

クリストファー・ノーランの長編デビュー作。
好奇心がエスカレートし制御できなくなる若者の行動を描く、製作、監督、脚本、撮影、編集クリストファー・ノーラン、主演ジェレミー・セオボルド(製作兼)、アレックス・ホー、ルーシー・ラッセル他共演の犯罪スリラー。

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


ドラマ(サスペンス/犯罪)


スタッフ キャスト
監督:クリストファー・ノーラン
製作
クリストファー・ノーラン
ジェレミー・セオボルド
エマ・トーマス
製作総指揮:ピーター・ブロデリック
脚本:クリストファー・ノーラン
撮影:クリストファー・ノーラン
編集:クリストファー・ノーラン
音楽:デヴィッド・ジュリアン

出演
若者/ビル/ダニエル・ロイド:ジェレミー・セオボルド
コッブ:アレックス・ホー
ブロンドの女性:ルーシー・ラッセル
警官:ジョン・ノーラン
バーのオーナー:ディック・ブラッドセル
アパートの居住者:ジリアン・エル・カディ
ウェイトレス:ジェニファー・エンジェル
バーテンダー:ニコラス・カルロッティ
会計士:ダレン・オーマンディ

イギリス 映画
配給 Momentum Pictures
1998年製作 70分
公開
イギリス:1999年11月5日
北米:1999年4月2日
日本:2001年12月8日
製作費 $6,000
北米興行収入 $48,480
世界 $126,050


ストーリー
ロンドン
作家志望の若者(ジェレミー・セオボルド)は、小説のインスピレーションを得るために、見知らぬ人を尾行していた。
ある日、若者は、身なりが整った男性(アレックス・ホー)に興味を持ち、尾行してカフェに向かう。
若者に話しかけた男性は、尾行に気づいていたことを伝え、自分が同級生に似ていたと言う彼に名前を尋ねる。
男性は、ビルと名乗る若者に職業や夢を訊き、彼が作家志望だと思い、自分はコッブと名乗る。
ビルが、持っていたバッグを気にするために、コッブは、その中身を確認させる。
コッブは、売りさばくために盗んだ古いCDだと話し、興味があるかをビルに尋ねて、彼を犯行に誘い同行させる。
あるアパートに侵入したコッブだったが、物質的な欲求はなく、刺激を求めているだけで、所持品などを監察し、居住者がどんな人間かを知るのが目的だとビルに話す。
そこに、居住者(ジリアン・エル・カディ)が男性と共に戻り、コッブは、部屋の見学だと言ってその場を去る。
平然としているコッブに驚くビルは、彼のライフスタイルに感銘を受ける。
ビルは、コッブの提案で髪を短く切り、黒いスーツを着て外見と共に気分を一新させる。
ある夜ビルは、バーでブロンドの女性(ルーシー・ラッセル)に声をかけ、店のオーナー(ディック・ブラッドセル)が連れだと言う彼女に、”ダニエル・ロイド”と名乗る。
女性を誘い自分のアパートに向かったビルは、昨日、空き巣に入られたと言う彼女に、それをどう感じたか尋ねる。
(ビルは、コッブと共に女性のアパートに侵入していた。)
__________
ビルは、コッブがどう反応するかを知るために、自分のアパートに侵入する。
コッブは、居住者が失業者だと気づき興味を示さず、何も盗らずにその場を去る。
__________
女性の家を訪ねたビルは、侵入者に入られた気分などを尋ねながら監察し、彼女との関係を模索し始めるのだが・・・。


解説 評価 感想

製作、監督、脚本、撮影、編集を兼ねる、クリストファー・ノーランの長編デビュー作。

主演はジェレミー・セオボルド(製作兼)、アレックス・ホー、ルーシー・ラッセルなどが共演した作品。

好奇心がエスカレートし制御できなくなる若者の行動を描く犯罪スリラー。

物語の内容が前後して描かれる複雑な構成は、後の注目作「メメント」(2001)を思わせる内容だ。

低予算で製作しなければならなかったクリストファー・ノーランは、16mmの白黒フィルムを使用するしかなかったのだが、それが、ノワール・タッチの作風に効果を上げている。

平凡な結末が気になるものの、テンポがよい緊迫感ある映像と、心理ミステリーとしても楽しめる作品に仕上がっている。

些細なことをきっかけにして行動がエスカレートしていく作家志望の若者ジェレミー・セオボルド、彼の人生を変える窃盗犯アレックス・ホー、彼と組んで主人公を罠にかける女性ルーシー・ラッセル、警官のジョン・ノーラン、バーのオーナー、ディック・ブラッドセル、主人公らが侵入するアパートの居住者ジリアン・エル・カディ、ウェイトレスのジェニファー・エンジェル、バーテンダーのニコラス・カルロッティ、会計士のダレン・オーマンディなどが共演している。


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