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フライペーパー! Flypaper (2011)

2組に襲われた銀行に居合わせた客や行員の行動と騒動を描く、監督ロブ・ミンコフパトリック・デンプシーアシュレイ・ジャッド共演の犯罪コメディ。

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


ドラマ(サスペンス/犯罪)


スタッフ キャスト ■
監督:ロブ・ミンコフ

製作総指揮
クリスチャン・アーノルド=ボイテル

ジョアニー・バースタイン
スティーヴン・A・フランケル他
製作
マーク・ダモン

ピーター・サフラン
パトリック・デンプシー
モシュ・ディアマント
脚本
ジョン・ルーカス

スコット・ムーア
撮影:スティーヴン・B・ポスター
編集:トム・フィナン
音楽:ジョン・スウィハート

出演
トリップ・ケネディ:パトリック・デンプシー

ケイトリン・ネスト:アシュレイ・ジャッド
ビリー・レイ”ピーナッツ・バター”マクラウド:ティム・ブレイク・ネルソン
ワイアット”ジェリー”ジェンキンス:プルイット・テイラー・ヴィンス
ダリアン:メキ・ファイファー
ワインスタイン:ジョン・ヴェンティミリア
ルパート・ゲイツ:マット・ライアン
ゴールドン・ブライス:ジェフリー・タンバー
レックス・ニューバウワー:ロブ・ヒューベル
マッジ・ウィギンス:オクタヴィア・スペンサー
クリーン:エイドリアン・マルティネス
ミッチェル・ウルフ:カーティス・アームストロング
ジャック・ヘイズ:エディ・マシューズ

アメリカ 映画
配給 The Safran Company

2011年製作 87分
公開
北米:2011年8月18日
日本:2012年6月16日
製作費 $5,000,000
北米興行収入 $5,040
世界 $3,142,150


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー ■
謎の男トリップ・ケネディ(パトリック・デンプシー)は、銀行の窓口係ケイトリン・ネスト(アシュレイ・ジャッド)に、大量の小銭の両替を依頼する。

その頃、ダリアン(メキ・ファイファー)、ワインスタイン(ジョン・ヴェンティミリア)、ゲイツ(マット・ライアン)ら三人組は、武装して裏口から銀行に侵入する。

両替を終えたトリップは、ビリー・レイ”ピーナッツ・バター”マクラウド(ティム・ブレイク・ネルソン)とワイアット”ジェリー”ジェンキンス(プルイット・テイラー・ヴィンス)二人組の銀行強盗に気づきケイトリンを守ろうとする。

二人は、ダリアンら三人と鉢合わせになり、その場で銃撃戦が始る。
...全てを見る(結末あり)

客の一人ジャック・ヘイズ(エディ・マシューズ)が射殺されたため、トリップは、金庫を狙う三人とATMが目的の二人に、お互い気にせずに仕事をすることを提案する。

三人は一応納得して、トリップやケイトリン、行員マッジ・ウィギンス(オクタヴィア・スペンサー)、支店長ゴールドン・ブライス(ジェフリー・タンバー)を人質に取り行動を開始する。

人質は、今日は帰れなくなることを、家族に連絡するようにとワインスタインに命ぜられ、携帯電話を渡される。

ヘイズに近づき財布を盗んであったトリップは、その中身を調べ、この銀行のカードも持っていない彼が、ここに来た理由を探ろうとする。

トリップは、事件時の状況を想いだし、結婚するケイトリンが、相手の写真を持っていないことなども気にしながら、融資担当のレックス・ニューバウワー(ロブ・ヒューベル)の制止を振り切り天井裏に向かう。

その頃、ビリー・レイとワイアットは、爆弾を使いATMの現金を奪おうとしていた。

ところが、ビリー・レイがスイッチを押す前に爆弾は爆発し、そのせいで金庫が開けられなくなったワインスタインとゲイツは二人を殺そうとする。

ワイアットは耳を撃たれて気絶してしまうが、双方は向けていた銃を降ろし作業に戻る。

トリップが金庫の前に現れ、ワインスタインに銃を向けられながら、ヘイズを誰が殺したのかを知りたかったことを伝える。

人質の元に戻ったトリップは、ミッチェル・ウルフ(カーティス・アームストロング)が、システムが停止する情報を売ったと指摘する。

トリップは、ミッチェルがそれを二組に売ったため、同時に銀行が襲われたと考える。

ミッチェルは、確かに情報を売ったのだが、一人にしか売っていないことを伝える。

焦るワインスタインだったが、ダリアンが、何んとか現金を奪うと言って彼を落ち着かせる。

ワインスタインらは人質をトイレに行かせ、トリップは、そこで暗視ゴーグルを見つける。
再び爆弾を使おうとしたビリー・レイとワイアットは、人質を分ける提案をして、ゲイツが振り分ける。

ヘイズに近づくために、トリップが爆破の手助けに志願し、ビリー・レイの指示でそれを実行する。

しかし爆破は起きず、ヘイズに近づいたトリップは、彼が銃を所持していたことに気づき、現場で何が起きたのかを考える。

ビリー・レイとワイアット、ダリアンとゲイツがそれに気づき、銃を捨てるようトリップに命ずる。

トリップは銃を捨てて、それを拾ったダリアンは、銃がFBIのものだと指摘する。

ヘイズが撃たれた瞬間を思い出したトリップは、その場の状況から、ワインスタインが彼を射殺した犯人だと考える。

その時、爆破が起き、トリップは、ダリアンとゲイツと共に二階に向かうが、ワインスタインとミッチェルが相撃ちで死んでいた。

ダアエンとゲイツは仲間割れ寸前となるが、トリップは、その場で起きたことを分析して、ワインスタインの口の中から裏口を開けるリモコンを見つける。

何一つ計画通り進んでいないダリアンは焦ってその場を去り、ゲイツは仕方なくビリー・レイとワイアットと組む。

ダリアンはガスボンベが爆発して命を落とし、ゲイツは爆弾で金庫を破ろうとする。

人質の部屋から再び抜け出したトリップはワイアットに見つかるが、爆弾の起爆装置が作動しないことを知ら
せて、裏切り者がいることを指摘する。

ビリー・レイを疑わないワイアットは、情報をよこす起爆装置を作ったボスのことをトリップに伝える。

その頃ケイトリンは、何かの陰謀に巻き込まれた可能性を考え、それをブライスに伝える。

レックスの不審な行動が気になっていた二人は彼を疑うが、ブライスが糖尿病の発作を起こして騒ぎとなり、それに乗じてトリップはワイアットの銃を奪う。

トリップが注射を打ちブライスは意識を取り戻し、彼がゲイツらに銃を向けて、リモコンと犯行の指示が書かれたファックスを交換して銃を渡す。

それをケイトリンに伝えて興奮したトリップは、彼女にキスされて混乱してしまう。

その直後、人質のスイス人女性の死体が発見され、彼女がスイス銀行の行員だと知り、トリップは、これが強盗でないことに気づく。

爆破の準備をしていたゲイツに、彼らと女性の所持していたファックスの送り主が同じだと考えたトリップは、その人物が黒幕だと指摘する。

ヘイズは黒幕を追い、ダリアン達は前に仕事をしたことがあり、スイス女性は資金洗浄担当、ミッチェルは仲間のハッカー、ビリー・レイとワイアットはいつ裏切るか分からず、他の者達は彼に怒りを買ったとトリップは語る。

銀行内で、関係した者同士に殺し合いをさせることに疑問を感じるゲイツだったが、トリップは、黒幕がこの場にいるという、その理由を話す。

黒幕は、次々と邪魔者を始末したと聞いたゲイツだったが、トリップの話を信じないまま金庫の扉を爆破する。

金庫内は空だと言ったトリップの考えは外れ、内部には大金があったのだが、警備員のクリーン(エイドリアン・マルティネス)が、銃を手にして、黒幕を突き止めようとする。

ケイトリンらも銃を持ち、彼女はゴーグルを取りに行った者が黒幕だと指摘し、トリップと共にその場を離れる。

ビリー・レイ、ワイアット、ゲイツは現金を奪い逃亡しようとするが、他の者も彼らと行動を共にしようとする。

ケイトリンは、動き回っていたトリップが黒幕であると考えて、彼を問い詰める。

トリップは、マッジが犯人だと言って皆を動揺させた隙に二階に逃げる。

室内の電気は消え、暗視ゴーグルをつけた黒幕は、その場の者達の命を狙い、クリーンとゲイツ殺す。

ケイトリンが電気を点け、ビリー・レイとワイアット、ブライスは、その場にいたトリップに銃を向ける。

トリップは、ゴーグルを取りに来たのはブライスだと言うが、彼はそれを否定する。

しかし、ケイトリンもブライスだと言ったため、その場の者達は彼に銃を向ける。

ブライスは、各人に大金を渡すことを提案するが、銃を撃とうとしたため射殺される。

トリップは、ビリー・レイとワイアットにリモコンを渡して、現金を持った二人を逃がす。

事件は解決し、ケイトリンは、結婚プレゼントと持ってその場を離れようとする。

しかし、箱の中身に現金が詰まっていることに気づいていたトリップが、強盗は3組だったと言ってケイトリンにその説明を始める。

トリップが電気を消した隙に、ケイトリンは、現金のバッグから、プレゼントの箱に金を移したのだった。

ケイトリンの行動に感心したトリップは、惚れてしまったことを伝え、相棒になる提案をする。

トリップは、ケイトリンが有名な強盗だと知り驚きながら、彼女の車に同乗して走り去る。


解説 評価 感想 ■

*(簡略ストー リー)
ある銀行の金庫を狙うダリアンら武装三人組と、ATMを狙うビリー・レイと相棒が鉢合わせになる。
その場にいた客の、トリップ・ケネディがそれに気づき、窓口係のケイトリンを守る。
一人の男ヘイズが射殺されて銃撃戦となるが、トリップが、双方の目的の違いを指摘して仕事を始めるように促す。
客や行員を人質にしたダリアンらは、行動を開始する。
一方、ビリー・レイらは爆弾を使うものの、現金を奪えない。
トリップは、殺されたヘイズが誰に撃たれたのかを疑問に思い、銀行に用がないはずの彼の行動を不審に思い始める・・・。
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ハングオーバー」(2009)の脚本を担当したコンビ、ジョン・ルーカススコット・ムーアが、本作でも大いに笑わせてくれながら、隠された陰謀を描いた作品。

どことなく三流っぽいところはご愛嬌で、評価も低く、興行的にも全く振るわなかった作品だが、肩も凝らずに楽しめる作品に仕上がっている。

わずか2館の上映で即刻、打ち切りとなってしまった作品だが、個性派スターが揃い、それぞれが楽しく演じているのが窺える、各人の演技は注目だ。

謎の男、彼にしては珍しい”外した”演技を見せるパトリック・デンプシー、序盤からその雰囲気はあるが、実は大物の強盗だったアシュレイ・ジャッド、ケチな二人組な強盗ティム・ブレイク・ネルソンプルイット・テイラー・ヴィンス、三人組の武装強盗メキ・ファイファージョン・ヴェンティミリアマット・ライアン、支店長ジェフリー・タンバー、行員ロブ・ヒューベルオクタヴィア・スペンサーカーティス・アームストロング、警備員エイドリアン・マルティネスFBI捜査官エディ・マシューズなどが共演している。


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