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フラッシュ・ゴードン Flash Gordon (1980)

ミック・ストリップ”として1934年1月7日に登場したアレックス・レイモンドの”フラッシュ・ゴードン”を基に製作された作品。
NFLのスター選手が飛行機事故で出会った科学者と記者と共に侵略者から地球を救おうとする姿を描く、主演サム・J・ジョーンズメロディ・アンダーソンマックス・フォン・シドートポル ティモシー・ダルトン他共演、監督マイク・ホッジスによるSFアクション。

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


SF


スタッフ キャスト ■
監督:マイク・ホッジス

製作:ディノ・デ・ラウレンティス
製作総指揮:バーナード・ウィリアムス
原案:アレックス・レイモンドフラッシュ・ゴードン
脚本
ロレンツォ・センプルJr.

マイケル・アリン
撮影:ギルバート・テイラー
編集:マルカム・クック
音楽:ハワード・ブレイク
主題歌:クイーンフラッシュのテーマ

出演
フラッシュ・ゴードン:サム・J・ジョーンズ
デイル・アーデン:メロディ・アンダーソン
ミン皇帝:マックス・フォン・シドー
ハンス・ザーコフ博士:トポル
オーラ姫:オルネラ・ムーティ
バリン王子:ティモシー・ダルトン
カーラ将軍:マリアンジェラ・メラート
クライタス将軍:ピーター・ウィンガード
ヴァルタン王子:ブライアン・ブレッスド
マンソン:ウィリアム・フートキンス
飛行場の男:ロビー・コルトレーン

アメリカ 映画
配給 ユニバーサル・ピクチャーズ

1980年製作 111分
公開
北米:1980年12月5日
日本:1981年2月21日
製作費 $35,000,000
北米興行収入 $27,107,960


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー ■
モンゴ星の支配者ミン皇帝(マックス・フォン・シドー)は、宇宙空間で発見した地球に攻撃を仕掛ける。

地震を起こして楽しんだミンは、ハリケーンや異常気象を引き起こそうとする。

NFLニューヨーク・ジェッツ”のスター選手フラッシュ・ゴードン(サム・J・ジョーンズ)は、飛行機に乗り込んだ旅行記者のデイル・アーデン(メロディ・アンダーソン)の姿を見ながら搭乗する。

飛行機は離陸し、その直後、ミンが降らせた焼けた隕石が地上に落下する。

乱気流で機体は揺れ、心配するデイルはフラッシュに話しかけられる。

気象状況は急変し、アーデンは怯えてフラッシュに寄り添う。

原子力科学者ハンス・ザーコフ博士(トポル)は、助手のマンソン(ウィリアム・フートキンス)に起こされ、夜が明けたにも拘らず太陽の陽が射していないことを知らされる。
...全てを見る(結末あり)

ザーコフは、自分が考えていた、地球外生物の攻撃が始まったと考え、落ちて来た隕石が軌道を外れたの破片だと気づく。

開発したロケットに乗り、反撃を仕掛けようとするザーコフは、同行を拒むマンソンに銃を向ける。

機内ではパイロットが放り出され、フラッシュとデイルが操縦桿を握り、機体を立て直して着陸しようとする。

マンソンはその場から逃げようとするが、不時着しようとする飛行機に気づき戻って来るが、研究所に突っ込んだ機体の下敷きになる。

ザーコフは、電話を借りたいと言うフラッシュとデイルをロケットに案内し、マンソンの代わりとして1人を同行させて飛び立とうとする。

デイルは、ザーコフがNASAを解雇された科学者だとフラッシュに知らせるものの、二人は銃を向けられる。

フラッシュを降ろしたザーコフだったが、二人はもみ合いになる。

ザーコフが、発射スイッチに頭をぶつけたためロケットは発射され、三人は宇宙に飛び立つ。

モンゴ星。
ミンは、接近する飛行物体に気づき誘導着陸させる。

捕えられた三人はミンの元に連行され、彼のパワーでデイルが操られる。

デイルを手に入れようとしたミンは、フラッシュに抵抗されるものの彼を拘束する。

ミンは、娘のオーラ姫(オルネラ・ムーティ)からフラッシュを要求されるものの、公開処刑に処することを告げ、カーラ将軍(マリアンジェラ・メラート)にザーコフは預けられる。

フラッシュは予定通り処刑されるが、オーラが彼を生き返らせる。

オーラは、恋人であるアーボリアのバリン王子(ティモシー・ダルトン)の元にフラッシュを連れて行こうとする。

ザーコフは、ミンの命令でカーラ将軍により洗脳される。

フラッシュは、オーラに誘惑されながらアーボリアに向かう。

デイルとテレパシーで交信したフラッシュは、自分が生きていることを伝える。

ミンの待つ部屋から脱出したデイルは、ザーコフと出くわす。

デイルは、ザーコフが洗脳され監視されていることも知らずに、生きているフラッシュが、助けを求めてアーボリアに向かったことを伝える。

ミンの側近クライタス将軍(ピーター・ウィンガード)は、二人を脱出させてアーボリアに向かわせる。

クライタスは、フラッシュが生きていることをミンに知らせ、裏切り者により脱出したことも伝える。

ミンは、裏切り者が誰であっても必ず捉えるようにとカーラとクライタスに命ずる。

森の国アーボリアに着いたフラッシュとオーラは、バリンに協力を求める。

実は洗脳されていなかったザーコフは、デイルと共にアーボリアに向かうが、ホークマン(鷹人間)に襲われる。

フラッシュはバリンに信用されないまま拘束され、泥の沼に入れられる。

戻ったオーラを拷問したカーラとクライタスは、フラッシュを逃がしたことを聞き出そうとする。

ミンは裏切ったオーラを救おうとせず、拷問は続けられ、自白した彼女は、氷の国フリジリアに追放されることになる。

デイルとザーコフは、ミンに反抗するヴァルタン王子(ブライアン・ブレッスド)の元に連れて行かれ、彼に協力を求める。

バリンに呼ばれたフラッシュは勇気を試され、隙を見て逃亡するものの沼に落ちてしまう。

フラッシュはバリンに見つかるが、現れたホークマンに捕えられた二人は、ヴァルタンの元に連行される。

バリンは、捕虜となった者に与えられる権利として決闘を要求し、相手にフラッシュを選ぶ。

フラッシュはデイルとザーコフに再会し、バリンとの決闘に挑む。

デイルは、が地球に衝突するまで14時間しかないことをフラッシュに伝える。

戦いを続けたフラッシュは、落下しそうになったバリンを助け、二人は手を組むことで同意する。

フラッシュとバリンは現れたクライタスを殺害し、帝国艦隊の攻撃を受けることになったヴァルタンは、王国を守るためにその場を去る。

その後、現れたミンは、フラッシュだけを残して王国を与えることを提案する。

地球を救うことを約束したミンだったが、支配をすると共に、デイルに子供を産ませて子孫を地球に送り込むことを伝える。

フラッシュを残してその場を去ったミンは、攻撃を始める。

絶体絶命のフラッシュだったが、ロケット・サイクルに乗り爆破寸前で脱出する。

アーボリアにいたヴァルタンと連絡の取れたフラッシュは、ミンの元に向かう。

フラッシュが死んだと考えるデイルは、助かったオーラを責める。

オーラは、ミンの正体を見抜けずに後悔していることをデイルに伝え、父を殺すための毒を渡す。

デイルは、ザーコフとバリンを許すことを条件に、ミンの妻になることを約束していたためそれを拒む。

フラッシュはミンの軍に攻撃を受けながら、ヴァルタンの大軍と合流して反撃し、敵戦艦を奪う。

ミンとデイルの結婚式が執り行われようとする中、バリンとザーコフは処刑されることになる。

オーラは二人を救い出し、怪しまれないうように式に出席する。

地球が壊滅するまであと数分に迫り、フラッシュは結婚式が始まることも知り焦る。

カーラは、交信できない戦艦に対して、攻撃を加えるよう命ずる。

フラッシュは攻撃を受けながら、ヴァルタンを脱出させて電光バリアに向かおうとする。

バリンとザーコフはカーラを倒し、フラッシュを助けるためにバリアを消そうとする。

ミンとデイルは、誓いの言葉で結ばれようとしていた。

バリンはバリアを消すことに成功し、フラッシュは宮殿に突っ込み、ミンを戦艦の先端で傷つける。

ミンは、フラッシュを前にして息絶えて姿を消し、地球は救われる。

その後、バリンが王位に就きヴァルタンが総司令官となり平和を誓い、フラッシュらはその場で暮らすことになる。

その時、何者かがミンのリングを拾い、彼の笑い声が聞こえる。


解説 評価 感想 ■

*(簡略ストー リー)
NFLニューヨーク・ジェッツ”のスター選手であるフラッシュ・ゴードンは、旅行記者デイルと共に乗った飛行機で事故に遭い不時着する。
NASAの科学者ザーコフ博士は、地球外生物の攻撃を察知し、研究所に不時着したフラッシュとデイルを同行させて、開発したロケットで宇宙に飛び立つ。
地球を標的として、災いを引き起こしたモンゴ星の支配者ミン皇帝は、現れたフラッシュらを捕えて拘束する。
ミンはフラッシュを処刑し、デイルを自分のものにしてザーコフを洗脳する。
その後、ミンの娘オーラは、心惹かれたフラッシュを生き返らせて、助けを求め、恋人バリンの王国アーボリアに向かう。
テレパシーで通信し、フラッシュの無事を知ったデイルは、洗脳されていなかったザーコフと共に脱出する。
アーボリアに到着したフラッシュは、破壊される地球を救うためバリンに協力を求めるのだが・・・。
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スター・ウォーズ」(1977)の登場などでSF映画が一変していた時代、ややナンセンスに思える映像も、今観ると実に新鮮に思える、ファン必見の作品。

お馴染みクイーンの”フラッシュのテーマ”に乗り、公開当時を思い出し興奮する方も多いはずで、SF映画ではあるが、どこか古風で独特の雰囲気を持つ、郷愁を誘う愛すべき作品でもある。

現在でも活躍を続ける名優マックス・フォン・シドーが悪の支配者を怪演し、こちらも実力派、ユーモアも兼ね備えたトポルの出演も嬉しい。

コミックから飛び出してきたような、キャラクターに相応しい、清潔感もあるタフなナイス・ガイ、サム・J・ジョーンズ、魅力的で美しい旅行記者メロディ・アンダーソン、皇帝の娘でありながら主人公に協力するオルネラ・ムーティ、彼女の恋人で王国の王子役のティモシー・ダルトン、帝国の将軍役のマリアンジェラ・メラートピーター・ウィンガード、豪快な王国王子ブライアン・ブレッスド、科学者助手ウィリアム・フートキンス、そして、冒頭の飛行場のシーンで、ロビー・コルトレーンが一瞬登場するのでお見逃しなく。


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