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フラッシュダンス Flashdance (1983)

プロのダンサーになる夢を追い続ける若い女性の情熱を描く、製作ジェリー・ブラッカイマードン・シンプソン、監督エイドリアン・ライン、主演ジェニファー・ビールスマイケル・ヌーリーシンシア・ローズリリア・スカラ他共演の青春映画。

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


ドラマ(青春)


スタッフ キャスト ■
監督:エイドリアン・ライン

製作総指揮
ジョン・ピータース

ピーター・グーバー
製作
ジェリー・ブラッカイマー

ドン・シンプソン
脚本
トーマス・ヘドリー

ジョー・エスターハス
撮影:ドナルド・ピーターマン
編集
バド・S・スミス

ウォルター・マルコネリー
音楽:ジョルジオ・モロダー

出演
アレックス・オーウェンス:ジェニファー・ビールス

ニック・ハーレイ:マイケル・ヌーリー
ティナ・テック:シンシア・ローズ
ハンナ・ロング:リリア・スカラ
ジーニー・ザボ:サニー・ジョンソン
リッチー:カイル・T・ヘフナー
ジョニー・C:リー・ヴィング
ジェイク・モウビー:ロン・カラバトソス
ケィティー・ハーレイ:ベリンダ・バウアー
サニー:リズ・セイガル
モウビーズ・バーの常連客:ロバート・ウール

アメリカ 映画
配給 パラマウント・ピクチャーズ

1983年製作 94分
公開
北米:1983年4月15日
日本:1983年7月
北米興行収入 $94,900,000


アカデミー賞 ■
第56回アカデミー賞

・受賞
歌曲賞
Flashdance… What a Feeling
アイリーン・キャラ

・ノミネート
撮影・編集・歌曲賞”Maniacマイケル・センベロ


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー ■
ペンシルベニアピッツバーグ
18歳のアレックス・オーウェンス(ジェニファー・ビールス)は、昼間は溶接工として働き、夜はモウビーズ・バーのステージに出演するダンサーだった。

アレックスは、プロ・ダンサーになる夢を追っていたのだが、彼女の働く工場のボス、ニック・ハーレイ(マイケル・ヌーリー)が、アレックスのダンスを見て彼女に惹かれてしまう。

倉庫を改造した部屋に住み、日々努力を重ねたアレックスは、名門バレエ団を受験しようとする。

しかし、バレエの基礎を学んでいないアレックスは、引け目を感じ逃げ去るようにその場を離れる。

工場で、ニックに声をかけられたアレックスは、彼から食事に誘われるが、ボスとは付き合わないことを伝えて、それを断る。
...全てを見る(結末あり)

恩師ハンナ・ロング(リリア・スカラ)の元に向かったアレックスは、バレエ団の事を聞かれ、とにかくオーディションを受けるべきだと励まされる。

そんなアレックスは、モウビーズでウエイトレスをしながらプロのフィギュア・スケーターを目指すジーニー・ザボ(サニー・ジョンソン)、その恋人、調理人でコメディアン志望のリッチー(カイル・T・ヘフナー)、ダンサーのティナ・テック(シンシア・ローズ)らと、夢を追う日々を送っていた。

ある日、仕事帰りのアレックスとリッチーは、トップレス・バーの呼び込みジョニー・C(リー・ヴィング)に襲われそうになる。

そこにニックが現れたためジョニー・Cは退散し、彼はアレックスを誘うものの再び断られてしまう。

アレックスは、ジーニーの出場するフィギュアの大会を皆で応援に行くが、彼女は転倒して途中棄権してしまう。

ジーニーを励ましたアレックスは、会場に来ていたニックとピザを買って自分の部屋に向かい、そして二人は愛し合う。

その後、二人は交際を始め、満ち足りた日々を過ごすようになる。

ある夜、アレックスはハンナと共にチャリティー・バレエを観劇し、そこで、女性を同伴していたニックを見かける。

アレックスはニックの屋敷に向かい、投石して怒りをぶちまけて帰宅する。

その後アレックスは、この街に限界を感じ、ジーニーと別れてロサンゼルスに向かうというリッチーに別れを告げる。

翌日、ニックの同伴者が、彼の別れた妻ケィティー(ベリンダ・バウアー)だということが分かる。

誤解の解けたアレックスはニックと食事に行き、そこに現れたケィティーに嫌味を言われるが、彼女はそれを気にしなかった。

翌日、バレエ団の願書を受け取りに行ったアレックスだったが、ニックは知り合いの選考委員に、彼女のことで配慮することを頼む。

モービーズの仮装パーティーの最中にリッチーが戻り、それをアレックスは喜ぶのだが、ジョニー・Cと付き合い始めていたジーニーは彼に冷たい態度を取る。

その後、アレックスに、バレエ団のオーディション受験通知が届き、興奮した彼女は、それをニックとハンナに知らせる。

しかし、オーディションに、ニックが裏で手を回したことを知ったアレックスは憤慨する。

ジーニーに相談しようとしたアレックスだったが、ジョニー・Cの店に彼女が行ったことを知る。

トップレス・バーに向かったアレックスは、ジーニーを連れ戻して、倉庫の前で待っていたニックに、オーディションを受験しないことを告げる。

意見を聞き入れないアレックスに対し、ニックは、自分の行為を理由に、オーディションを恐れ逃げようとしていることを伝えて、その場を立ち去る。

翌日、アンナが亡くなったことを知ったアレックスは、悲しみが込み上げ、ニックに会いたい気持ちを抑えてオーディションを受ける。

そして、全てを出し切り、踊り終えたアレックスは、彼女を待つニックの元に向かう。


解説 評価 感想 ■

*(簡略ストー リー)
溶接工として働く18歳の女性アレックス・オーウェンスは、夜はバーのステージに上がりプロ・ダンサーを目指し鍛錬の日々を送っていた。
アレックスのボスのニックは、彼女に惹かれ食事に誘うものの断られてしまう。
名門バレエ団のオーディションにを受けることに躊躇するアレックスだったが、彼女は恩師ハンナに励まされ、さらにダンスに打ち込む。
その後、ニックのアプローチを受け入れたアレックスは、彼と愛し合うようになり、オーディションに申し込み、受験資格を得るのだが・・・。
__________

作品の内容よりも、その後ヒット作を連発させるハリウッドのヒットメイカー、ドン・シンプソンジェリー・ブラッカイマー、そして、監督エイドリアン・ラインにとっての出世作となった。

エレクトリック・ミュージックの大家であるジョルジオ・モロダーの音楽も楽しめる。

日本では、ミュージカル・パフォーマンスの傑作のように言われている作品だが、押し付けがましいサクセス・ストーリーと、際立ったダンスシーンがある訳でもない平凡な作品という印象だ。

最初から成功する前提で物語を作っているせいか、主人公の苦悩や挫折が映像で伝わらず、溶接工として働く姿などは茶番にしか見えない。

ジェニファー・ビールスのダンスが代役なのは周知の事実だが、いかに彼女と見間違うように見せるかの努力をするくらいなら、最初から共演者シンシア・ローズのようなプロをヒロインにしてもらいたいとつくづく思う。

とは言うものの、評価は低かったにもらず北米興行収入は約9500万ドルのヒットとなった作品。

これは、アイリーン・キャラらによる歌曲の素晴らしさによるもので、そのサウンドトラックも世界的な大ヒットとなった。

第56回アカデミー賞では、その主題曲”Flashdance… What a Feeling”が歌曲賞を受賞した。
・ノミネート
撮影・編集・歌曲賞”Maniacマイケル・センベロ

ダンスがだめなら演技で勝負と言いたいところなのだが・・・、ヒロインのジェニファー・ビールス、そのボスで恋人マイケル・ヌーリー、単独のパフォーマンスを見せてくれるのが嬉しい、バーのダンサー、シンシア・ローズ、80代半ばとは思えない若々しさで、矍鑠たる演技を見せてくれる主人公の恩師役のリリア・スカラ、同じ夢を追う若者で、フィギュア・スケーターのサニー・ジョンソン、コメディアンを目指すその恋人カイル・T・ヘフナー、トップレス・バーの呼び込みリー・ヴィング、バーのオーナーのロン・カラバトソス、ダンサー役のリズ・セイガル、ニック(M・ヌーリー)の元妻ベリンダ・バウアー、そして、バーの常連客でロバート・ウールが端役出演している。


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