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ホワイト・プリンセス First Daughter (2004)

普通の大学生活ができない立場の大統領令嬢の苦悩と恋を描く、監督フォレスト・ウィテカー、主演ケイティ・ホームズマイケル・キートンマーク・ブルカスエイメリーレラ・ローションマーガレット・コリン他共演のロマンチック・コメディ。

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


ロマンチック・コメディ


スタッフ キャスト
監督:フォレスト・ウィテカー

製作
ジョン・デイヴィス
ウィク・ゴッドフリー
マイク・カーツ
アーノン・ミルチャン
製作総指揮
フォレスト・ウィテカー
ジェリー・オコンネル
ジェフリー・ダウナー
原案
ジェシカ・ベンディンガー
ジェリー・オコンネル
脚本
ジェシカ・ベンディンガー
ケイト・コンデル
撮影:栗田豊通
編集:リチャード・チュウ
音楽
マイケル・ケイメン
ブレイク・ニーリー

出演
サマンサ・マッケンジー:ケイティ・ホームズ
ジョン・マッケンジー大統領:マイケル・キートン
ジェームズ・ランサム:マーク・ブルカス
ミア・トンプソン:エイメリー
リズ・パパス:レラ・ローション
メアリー・マッケンジー:マーガレット・コリン
ボック警護官:マイケル・ミルホーン
ディラン警護官:ドウェイン・アドウェイ
本人:ジョーン・リヴァーズ
本人:メリッサ・リヴァース
本人:ジェイ・レノ
本人:ヴェラ・ウォン

アメリカ 映画
配給 20世紀FOX
2004年製作 106分
公開
北米:2004年9月24日
日本:2005年4月30日
製作費 $30,000,000
北米興行収入 $9,055,920
世界 $10,592,200


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー
ワシントンD.C.
アメリカ大統領ジョン・マッケンジー(マイケル・キートン)の娘であるために、常に警護され、また注目されるサマンサ(ケイティ・ホームズ)は、そのことで不満に思う日々を送っていた。

カリフォルニアの大学に進学するサマンサは、中古車に乗って西海岸に旅することを夢見て、普通の学生のように入学したいとマッケンジーに伝えるものの、それは叶うはずはなかった。

サマンサの出発を前に、妻メアリー(マーガレット・コリン)と共に記者の質問に答えたマッケンジーは、カリフォルニアに首都を移したいと伝える。

質問されたサマンサは、普通の学生生活を送りたいことを話す。

両親と共にエアフォースワンカリフォルニアに向かい、厳重な警備で警戒される中、大学に到着したサマンサは寮の部屋を確認する。
...全てを見る(結末あり)

遊説がある両親を見送り、シークレットサービスのボック(マイケル・ミルホーン)とディラン(ドウェイン・アドウェイ)ら4人に警護されたサムの学生生活は始まる。

同室のミア・トンプソン(エイメリー)が現れ、サマンサに挨拶するものの、普通の学生生活が送れそうもない彼女は、別の部屋に移ろうとする。

サマンサに説得されたミアは思い留まり、歓迎された彼女はボックとディランを紹介される。

ミアからパーティーに誘われたサマンサだったが、大学の歓迎パーティーに出席しなくてはならなかった。

部屋に戻ったサマンサは、ミアから、”友人”がいるので2時間待って欲しいと言われる。

ロビーでテレビを見ていたサマンサは、大学生活が始まった自分が報道ネタにされているためにウンザリする。

サマンサは、男子学生の友愛会”ラムダ・ゼーダ”のパーティーに誘われる。

その後、講義中でも学生が自分ばかりに注目するため戸惑うサマンサは、ジェームズ・ランサム(マーク・ブルカス)のジョークで救われる。

ジェームズに感謝したサマンサは挨拶するが、簡単な言葉を交わしただけで、彼はその場を去る。

ミアと共にラムダ・ゼーダの水着パーティーに出席したサマンサは、男子学生にもてはやされる。

拳銃を持っている学生が取り押さえられ、サマンサは車に乗せられてその場を去るが、それは水鉄砲だった。

水着のまま選挙事務所に向かい、大統領個人秘書のリズ・パパス(レラ・ローション)と話したサマンサは、過剰な警護に迷惑していると彼女に伝える。

その場にいたマッケンジーに取り次ごうとしたリズだったが、彼は会議中で忙しかった。

サマンサが納得しないために、4人の警護を2人の交替制にすることを、リズはマッケンジーに提案する。

マッケンジーと話したサマンサは、不通にパーティーに参加したいと言っても聞き入れてもらえないために、腹を立てて帰ろうとする。

リズに呼び止められたサマンサは、父が妥協して警護が減ることを知り彼女に感謝する。

大学に戻ったサマンサは、ミアと共に警護が減ったことを喜ぶ。

マッケンジー政権への批判集会を開く学生の挑発に乗らないサマンサは、その後、パーティーで再会したジェームズと共に楽しむ。

翌日、昨夜のことが新聞記事に掲載されてしまい、リズからの電話を受けたサマンサは、大統領選に影響すると言われる。

マッケンジーと電話を代わったサマンサは、父に非難される。

電話を代わったミアは、父親としては落第だとマッケンジーに伝えるものの、自分のような学生が同室で感謝していると言われて気分を良くする。

その後、記者に追われたサマンサは、寮の部屋が開いていなかったために寮長の部屋に向かう。

そこに新寮長になったジェームズがいたために驚いたサマンサは、彼のパーカーと帽子を借りて男子学生に扮する。

ボックに気づかれないまま外に出たサマンサは、ジェームズと共に街に向かう。

ランチを食べながら話をしたサマンサとジェームズは、パパラッチに気づかれたためにその場から逃れる。

ジェーン・マンスフィールド”の”女はそれを我慢できない”が上映されている映画館に侵入した二人は、映画を楽しむ。

寮に戻った二人は、様々なことについて話し込む。

ジェームズに惹かれるサマンサに協力しようとしたミアだったが、彼女ばかりがもてはやされることに嫌気がさす。

悪気がないことを理解してくれないミアと口論になったサマンサは、その場を去る。

翌日、思うようにいかない悩みをサマンサから聞いたジェームズは、彼女があることを知らされていないことに気づく。

その後二人は、寮を抜け出してボートに乗り、カーニバルで楽しい時間を過ごす。

夜になり寮に戻ったサマンサは、思い切ってジェームズにキスして部屋に入り、それをミアに報告しようとする。

その場にミアのボーイフレンドがいたために気まずい思いをしたサマンサは、わだかまりは消えていた彼女と共に友人の部屋に向かい紹介してもらう。

翌日サマンサは、ミアとジェームズと共にエアフォースワンワシントンD.C.に向かう。

現地に着き、ヴェラ・ウォンにドレスをコーディネートしてもらったサマンサはパーティー会場に向かい、両親にミアとジェームズを紹介する。

ジェームズから話があると言われたサマンサは、その前に彼をダンスに誘い、二人は注目されながら踊る。

会場から出たサマンサは記者の質問に答えるが、反マッケンジー派のデモの参加者が騒ぎ始める。

サマンサが乗る予定の車両に車が衝突し、彼女を抱きかかえたジェームズはその場から避難する。

車に乗せてくれたジェームズが、安全は確認したという無線連絡をしたため、サマンサは、彼が自分の警護をしていたことに気づきショックを受ける。

ホワイトハウス
知らないのは自分だけなのかと尋ねて父を非難するサマンサだったが、マッケンジーから、毎日、何通もの脅迫状が届いてると言われる。

父親としてできることは他にはなかったと言われたサマンサは、正直に話せばいいと伝える。

他の者と交代させたいかと訊かれたサマンサは、今のままでいいと言って、父の気持ちを理解する。

ミアから、ジェームズは本気だったかもしれないと言われたサマンサは、単なる任務だと考える。

それを否定するミアは、ジェームズにデートするのを見せつけて、嫉妬させることをサマンサに提案する。

大学に戻ったサマンサは、解雇しなかったことでジェームズから感謝される。

騙したこともジェームズから謝罪されたサマンサは、気にしていないと伝えて学生生活を楽しむ。

ジェームズを嫉妬させるためのサマンサの作戦は実行され、バーで羽目を外し過ぎてストリップまで始めたため、ミアは心配する。

サマンサの体に触れた男を叩きのめしたジェームズは、酔った彼女を外に連れ出し、担いで寮に運ぶ。

ベッドに寝かせたサマンサにキスしたジェームズは、お休みのキスだと言ってその場を去ろうとする。

本音を話してほしいと言われたジェームズは、自分には地位も金もないので、大統領令嬢とは付き合えないと伝える。

大統領の娘というだけで皆、見る目が変わると言うサマンサは、普通の女性ならどう思うのかジェームズに問う。

もしそうだったとしたら君のそばにいると伝えたジェームズは、その場を去る。

翌日、バーの騒ぎが新聞記事となり、外には記者が集まり、部屋の電話は鳴り続けるためサマンサは頭を抱える。

リズからの電話で非難されたサマンサは、マッケンジーと話をしよとする。

父が自分と話す気がないことを知ったサマンサは電話を切り、ジェームズとの恋がタブロイド紙の記事にされていることも知る。

ジェームズは任務を外されてしまい、代わりにドライヤーがサマンサの警護することになる。

サマンサの件はホワイトハウス内で大問題になり、彼女は悩む。

寮に戻ったサマンサは、母メアリーがいたために驚く。

ストリップ以来、支持率は3ポイント下がったことを知ったサマンサは、自分が悪いのかメアリーに問う。

サマンサは、自分達は国民の期待に応える人生を選んだと言われる。

自分は選んでいないと反論するサマンサに、それでも大統領の娘だということは事実だと伝えたメアリーは、もう一度、当選させてほしいと言って協力を求め、彼女と共にホワイトハウスに戻る。

サマンサと共にジョークのネタにされるジェームズも、心を痛める。

懲戒免職の件で審査されたジェームズは、警護官を続けたい意思を伝えるものの、停職を言い渡され転職も勧められる。

その後、サマンサは”大統領の娘”を務めマッケンジーに協力する。

ジェームズのことが気名なるサマンサは、彼のことをマッケンジーに尋ねる。

優秀なのでジェームズ自身に任せておけばいいと言われたサマンサは、素顔の彼との恋について話し、自分のことや愛も知ったと伝える。

その後マッケンジーは再選し、二期目の就任パーティーが開かれる。

マッケンジーと踊ったサマンサは、その場にジェームズがいることに気づく。

ジェームズと代わったマッケンジーは、メアリーと共に彼とサマンサが踊る姿を見守る。

戸惑いながらジェームズと踊ったサマンサは、自分が憧れていた”フォルクスワーゲン”の中古車のキーを受け取る。

ジェームズから別れを告げらえれたサマンサは、彼の気持ちを理解してその場を去る。

しかし、サマンサは会場に戻り、追ってきたジェームズとキスする。

父を守ってほしいと伝えたサマンサは、復帰できたジェームズに、これで自分は解放されると言ってその場を去る。

普段職務に徹して何も語らないディランは、サマンサは春休みには戻るという情報をジェームズに伝えて、マッケンジーの警護に向かう。

荷物も積まれて用意されていた”ビートル”に乗り込んだサマンサは、西海岸に向けて旅立つ。


解説 評価 感想

*(簡略ストー リー)
ワシントンD.C.
マッケンジー大統領令嬢のサマンサは、カリフォルニアの大学に入学する。
立場上、常に警護がつく状況にウンザリしつつも、サマンサは、ルームメイトのミアと共に学生生活を楽しもうとする。
そんなサマンサは、学生のジェームズに惹かれて親交を深め、やがて恋が芽生える。
パーティーに出席するため、ジェームズとミアと共にワシントンD.C.に戻ったサマンサは、あることがきっかけでジェームズが自分の警護官だと知りショックを受ける・・・。
__________

常に注目され警護されている大統領令嬢が、大学進学を期に普通の学生生活に憧れるものの、それが叶わないために悩み奮闘する姿を描くロマンチック・コメディ。

実力派スター、フォレスト・ウィテカーが製作総指揮を兼ねて監督した作品で、彼はナレーターも担当している。

キャスティングも悪くない話題作ではあったが、批評家からは酷評され、製作費の1/3しか回収できず、興行的にも失敗した作品。

製作費 $30,000,000
北米興行収入 $9,055,920
世界 $10,592,200

期待の若手としてキャリアを重ねていたケイティ・ホームズが、主人公の大統領令嬢をキュートな魅力で好演しているのは注目したい。
ユーモアを交えて愉快な雰囲気で展開するドラマではある。

本作の翌年あたりからトム・クルーズと交際し始めて結婚したケイティ・ホームズが、スーパースターとの夢のような人生を歩むことになるのだが、それをきっかけにして、キャリア的には下降線をたどるのは皮肉な話だ。
二人は2012年に離婚している。

主人公の父親であるアメリカ大統領のマイケル・キートン、彼の命令で学生に扮して主人公を警護するマーク・ブルカス、主人公のルームメイト、エイメリー、大統領個人秘書のレラ・ローション、主人公の母親である大統領夫人マーガレット・コリン、主人公の警護官マイケル・ミルホーンドウェイン・アドウェイ、本人役でファッションデザイナーのヴェラ・ウォンジョーン・リヴァーズメリッサ・リヴァースジェイ・レノなどが共演している。


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