殺人事件の証人として”証人保護プログラム”を適用された消防士が犯人に命を狙われながら愛する者や友人を守るために戦う姿を描く、主演ジョシュ・デュアメル、ブルース・ウィリス、ロザリオ・ドーソン、ヴィンセント・ドノフリオ、カーティス“50セント”ジャクソン他共演、監督デヴィッド・バレットによるクライム・アクション。 |
・ブルース・ウィリス / Bruce Willis 作品一覧
■ スタッフ キャスト ■
監督:デヴィッド・バレット
製作
ランドール・エメット
カーティス“50セント”ジャクソン
ジョージ・ファーラ他
製作総指揮
ステパン・マーティローシアン
レミントン・チェイス
バリー・ブルッカー他
脚本:トム・オコナー
撮影:クリストファー・プロブスト
編集:ポール・ハーブ
音楽:トレヴァー・モリス
出演
ジェレミー・コールマン:ジョシュ・デュアメル
マイク・セラ:ブルース・ウィリス
タリア・ダーラム:ロザリオ・ドーソン
デヴィッド・ヘイガン:ヴィンセント・ドノフリオ
ラマー:カーティス“50セント”ジャクソン
ハロルド・ゲザース:リチャード・シフ
ロバート:ジュリアン・マクマホン
ボイド:ヴィニー・ジョーンズ
ダーレン:アリ・ヴァーヴィーン
アダム:エリック・ウィンター
カレン・ウェストレイク:ボニー・サマーヴィル
ウォレス:クイントン”ランペイジ”ジャクソン
カルヴィン・ミューレンズ:ケヴィン・ダン
アメリカ 映画
配給 ライオンズゲート
2012年製作 96分
公開
北米:2012年8月31日
日本:2013年2月2日
製作費 $20,000,000
北米興行収入 $2,295,630
*詳細な内容、結末が記載されています。
■ ストーリー ■
カリフォルニア州、ロングビーチ。
消防士のジェレミー・コールマン(ジョシュ・デュアメル)は、勤務を終えて同僚らと飲むことになり、コンビニエンス・ストアで酒などを買おうとする。
そこに、店を手に入れようとするギャング”アーリアン・ブラザーフッド”のボス、デヴィッド・ヘイガン(ヴィンセント・ドノフリオ)が現れ店主に銃を向ける。
店主は、この辺りを仕切っているギャング”クリップス”にショバ代を払っていることを伝え、直接話を付けさせようとして電話をかけヘイガンに渡す。
電話に出たヘイガンは、その場にいた店主の息子を射殺して、店主も殺し電話の相手を脅して店を出る。
ジェレミーは隙を見てその場を逃れ、ヘイガンの部下のボイド(ヴィニー・ジョーンズ)に追われる。 ボイドに銃撃されたジェレミーは、同僚に助けられて病院に向かう。 刑事マイク・セラ(ブルース・ウィリス)は、今回の事件の容疑者としてヘイガンが逮捕されたことを知る。 その面通しのためセラに会ったジェレミーは、現れたヘイガンが犯人だと伝える。 ヘイガンは、店で何んと言ったかというセラの問いを無視して、マジック・ミラー越しにジェレミーに対し、彼の名前と社会保障番号を伝える。 ヘイガンの弁護士ハロルド・ゲザース(リチャード・シフ)は、自分は教えていないことをセラに伝え、ヘイガンが犯人だという言葉をジェレミーは撤回しない。 セラは、ジェレミーの経歴を同僚カレン・ウェストレイク(ボニー・サマーヴィル)から知らされる。 ウェストレイクは、ヘイガンを追っていたセラが同僚とその妻を殺されたことなどをジェレミーに知らせて、彼を”証人保護プログラム”で守る考えを伝える。 セラとウェストレイクは、両親も亡くしている家族もいないジェレミーにとって、身分が消し去られるプログラムが、都合のいいことだと考えていた。 ジェレミーは、考えた末に証言をすることを決めて、セラとウェストレイクは彼に感謝する。 ”証人保護プログラム”は適用され、ヘイガンは殺人容疑で有罪となり、ジェレミーは”ダグラス”という姓に変わる。 8カ月後、ニューオーリンズ。 射撃の訓練をして、モーテルに戻ったジェレミーとタリアだったが、彼女は、何者かに狙われていることに気づく。 殺し屋ロバート(ジュリアン・マクマホン)に応戦したタリアは銃弾を受け、ジェレミーは現れた敵のダーレン(アリ・ヴァーヴィーン)を銃撃する。 ロバートはその場から逃れ、撃たれたダーレンが助からないと判断して、彼を麻酔で死なせる。 連邦保安局の捜査官カルヴィン・ミューレンズ(ケヴィン・ダン)は、タリアが無事なことと、プログラム内の者が情報を流し、口止めするために殺されたことをジェレミーに知らせる。 タリアと関係を持ったために、それを知った犯人が彼女の命まで狙ったことで、ジェレミーはミューレンズから責められる。 タリアと距離を置くよう言われたジェレミーはそれを拒むものの、既に彼女は、行き先を知らされず飛行機で移動中だとミューレンズに言われる。 ジェレミーは、別のIDで他の場所に移ることになり、タリアとは、裁判が終わるまで会えないことを知る。 事件を知ったセラは、ミューレンズに連絡を入れて、どのような方法でジェレミーを守るのかを問う。 ミューレンズは連邦保安局で守るとしか答えず、憤慨したセラは、自分が守ると言ってジェレミーの引き渡しを要求する。 冷静になったセラは、ジェレミーに謝罪してほしいことをミューレンズに伝える。 ジェレミーは、ミューレンズに監視されながら荷物を取りに行くが、ヘイガンからの電話を受け、証言をするなと脅される。 愛する者と友人ら全てを殺すと言われたジェレミーは、自分の手でヘイガンを殺すと答える。 ジェレミーは荷物をまとめて逃亡し、ミューレンズらはそれに気づき、極秘で彼を捜す。 セラとウェストレイクは、ヘイガンの収監を要求するが、弁護士ゲザースはそれが不当だと訴える。 46時間後、ロングビーチ。 ヘイガンを殺すと言うジェレミーは、自分が彼を殺害して、手柄は渡すとラマーに伝える。 ジェレミーが気に入ったラマーは、彼に銃と弾丸を売る。 アリゾナ州、フェニックス。 タリアは、戻るようにとジェレミーを説得するが、彼は、ヘイガンがクラブを出たことを確認して電話を切る。 クラブの外にいたボイドに銃を向けて、ヘイガンの居場所を聞き出そうとしたジェレミーは、格闘になり彼を殺す。 その頃ヘイガンは、ジェレミーの同僚の一人を襲う。 ジェレミーは、その後に現れた二人に車で追われるものの、彼らは事故を起こして死に、ジェレミーはヘイガンの居場所の情報を手に入れる。 事件現場に駆け付けたセラは、ロバートの顔に刻まれた復讐の印に気づき、ヘイガンからの電話を受けて会うことになる。 ジェレミーは、同僚が襲われて意識不明の重体になったことをテレビの報道で知る。 同僚のアダム(エリック・ウィンター)に会ったジェレミーは、危険が迫っていることを伝え、消防用具を持って来ることと、自分に何かあった場合に連邦保安局に渡す手紙を預ける。 現場から採取された指紋が、ある人物と一致するものの、記録が抹消されていることを知ったセラは、ジェレミーの指紋だと察する。 ジェレミーを殺人犯として指名手配しようとしたしたセラだったが、それを諦めて彼を捜す他の方法を考える。 タリアは、ジェレミーがかけて来た電話がロングビーチからだったことを知り現地に向かう。 ジェレミーは、ヘイガンの部下を脅して情報を得て殺し、弁護士ゲザースの元に向かう。 タリアがロングビーチに向かったことを知ったロバートは、それをヘイガンに伝え、ジェレミーを捜そうとする。 セラはタリアからの連絡を受け、ジェレミーを捜しだすと言う彼女に、その日の午後6時まで待ち、その後、彼を指名手配すると伝える。 ゲザースのオフィスに向かったジェレミーは、従わなければ家族が殺されるため、仕方なくヘイガンを弁護しているという彼に協力を要請する。 納得したゲザースは、その夜ヘイガンがある場所に行くことをジェレミーに教える。 ヘイガンと会ったセラは、ジェレミーを殺すと言う彼に、誰も殺させないと答えて立ち去る。 アダムに会ったタリアは、6時を過ぎると全てが終わると伝え彼を説得して、ジェレミーが預けた手紙を受け取る。 あるモーテルに向かったタリアは、現れたジェレミーに、遺書を書いたことを非難する。 タリアは、ジェレミーを殺人犯だと考えるセラが、6時を過ぎると指名手配すると伝えて、ケリをつけようとする彼を説得する。 ジェレミーは、タリアをバスルームに閉じ込めてその場を去り、セラに連絡を入れる。 単独では無理だと言うセラの説得も聞かずに、ジェレミーは、その夜ヘイガンを始末すると伝えて電話を捨てる。 その後、タリアはロバートに襲われ、ヘイガンの元に連れていかれる。 ジェレミーは、ヘイガンの居場所の建物に火を放ち、その場にいたタリアから連絡を受け、彼女を助けようとする。 タリアを見つけたジェレミーは、現れたヘイガンと格闘になる。 銃を手にしたタリアは、逃げようとするロバートを射殺する。 ヘイガンに叩きのめされたジェレミーだったが、タリアと共に彼を倒し、その場から脱出して姿を消す。 今回の事件は解決して、建物は全焼し、何も見つからなかったことをセラはウェストレイクに伝える。 セラは、ヘイガンに関する資料を処分し、彼に殺された同僚との写真だけ持ち去る。
...全てを見る(結末あり)
二週間後に裁判が開かれるという、セラからの連絡を受けたジェレミーは、自分の監視を担当する連邦保安官のタリア・ダーラム(ロザリオ・ドーソン)と、愛し合うようになっていた。
ジェレミーは、黒人居住区で銃を手に入れようと、路上のギャング、ウォレス(クイントン”ランペイジ”ジャクソン)に話しを付け、ヘイガンと対立する”クリップス”のボスであるラマー(カーティス“50セント”ジャクソン)の元に連れて行かれる。
回復したタリアは、ジェレミーからの電話を受ける。
*(簡略ストー リー)
消防士のジェレミー・コールマンは、勤務を終わり立ち寄った店で、”アーリアン・ブラザーフッド”のボス、ヘイガンの殺人事件に巻き込まれる。
ジェレミーは、逮捕されていたヘイガンを犯人だと確認し、刑事セラに証言をすることを約束する。
ジェレミーには”証人保護プログラム”が適用されるのだが、身元を探ったヘイガンは彼の抹殺を考える。
8カ月後、名前を消されニューオーリンズに移り住んでいたジェレミーは、連邦保安局に監視されていた。
担当する連邦保安官のタリアと愛し合うようになっていたジェレミーだったが、彼の居場所を突き止めたヘイガンは殺し屋を送り込む・・・。
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スタントマンとしても活躍するデヴィッド・バレットの監督作品だが、アクション等をそれほど強調することなく、ポイントとなる”証人保護プログラム”の盲点などを興味深く描いている。
キャスティングは豪華なのだが、興行的に成功した作品ではない。
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製作費 $20,000,000
北米興行収入 $2,295,630
主人公が消防士ということもあり、スーパーマン的な活躍をするわけでなく、正義感だけで独力で事件を解決しようとする姿がいい。
弱みを見せながらも、巨悪に対して戦いを挑む消防士を熱演するジョシュ・デュアメル、脇役に徹しながらも、ここぞという時には存在感を発揮する刑事ブルース・ウィリス、主人公を監視・保護する連邦保安官役のロザリオ・ドーソン、問答無用の極悪人で”アーリアン・ブラザーフッド”のボス役を迫力で演ずるヴィンセント・ドノフリオ、その弁護士リチャード・シフ、対立するギャングのボス、カーティス“50セント”ジャクソン、殺し屋ジュリアン・マクマホン、相棒アリ・ヴァーヴィーン、ギャングのヴィニー・ジョーンズ、主人公の同僚エリック・ウィンター、黒人ギャング役のクイントン”ランペイジ”ジャクソン、連邦保安局の捜査官役ケヴィン・ダンなどが共演している。